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概要編集

1998年の『GODZILLA』の続編にあたるテレビアニメで、ボツになった続編の設定を元に制作された。また、関係者の多くが制作陣にいたアニメ『ガーゴイルズ』の影響が非常に大きい。


ストーリーはハンナ・バーベラ版と共通する部分が少なくないため、オマージュしていた可能性は高い。


映画で人類に倒されたゴジラの生き残りの子供が主人公で、スペックも東宝版のゴジラに近づいている。


ストーリーは「ゴジラが人類の味方」「怪獣島」「敵に異星人が出てくる」など、昭和のゴジラシリーズを連想させるものとなっており、登場する怪獣ミュータント)も過去のゴジラ怪獣東宝怪獣ウルトラシリーズにとどまらずキングコングガメラシリーズなどにオマージュを示したものが出てくるなどバラエティ豊富な作品となっている。


日本でも、吹き替え版がディレクTVや日本映画専門チャンネル等で放送されたため、このアニメを見たいために衛星放送を契約した人もいたらしい。


なお、KADOKAWA2006年に『小さき勇者たち~ガメラ~』を制作したのに際して、カートゥーンネットワークによるアニメ化も企画されていたが、その際にアニメ化を担当するはずだったのが『ゴジラ・ザ・シリーズ』のスタジオまたはスタッフだったという話があるらしい。そして、何の因果か、『小さき勇者たち』とボツになった続編は「主役怪獣を軍隊や政治家の手から市民が守る」というエンディングが類似している。


ストーリー編集

ニューヨークを襲ったゴジラの脅威に人類は打ち勝った。

ゴジラの巣を調査していたニック・タトプロス博士は、偶然生き残りの卵を発見。その中からベビーゴジラが孵化してしまう。

事前にゴジラの卵液を浴びていたニックは、刷り込みから親と間違われてしまう。

貴重な研究資料としてゴジラを生かしておこうと決めたニックは、仲間たちにのみその存在を教える。

一旦海に逃げたベビーゴジラは一晩で10mにまで成長し、ニックたちが仕掛けたトラップに引っかかって姿を見せる。最初はニックに襲い掛かったゴジラだったが、匂いからニックだとわかり懐くようになる。

しかし、そのことが原因で存在が軍にばれてしまい、親と同じくミサイル攻撃を受けそうになったゴジラは海へと逃走する。


一方、親ゴジラが暴れた爪痕の残るジャマイカでは人間が墨に飲み込まれて消滅する事件が発生していた。

ゴジラとの関連性が囁かれたため、仲間たちを連れて調査に向かったニックたちの前に巨大なイカが現れる。

イカに襲われたニックたちを救ったのは、身長55mにまで成長したあのゴジラだった。


登場人物編集

HEATチーム編集

ニックが組織した怪獣調査チームで、基本的にはミュータント怪獣巨大生物の保護・研究を目的としている。HEATシーカーという小型船で怪獣出現地に向かう。

捕らえた怪獣たちを怪獣島という島に放し飼いにし、そこを基地にしている。


ニック・タトプロス

CV:堀内賢雄

本編の主人公で、映画版と同一人物だが映画と比べて頼もしい性格になっている。というか顔も変わっている

  • もっとも、映画とアニメ両方の登場人物で外見が変わっていない者を探す方が難しいが。

ゴジラに刷り込みから親と認識され、以後はゴジラやHEATチームを率いて世界中に現れた怪獣たちと戦う事となる。


モニク・デュプレ

CV:山田美穂

フランス諜報部のスパイで、フィリップ・ローシェの部下。

チームの事実上のリーダー格。


格闘戦や様々な武器を用いた戦術(手裏剣も使える)、潜入活動など多方面に長けており、それらを使いこなしてチームやゴジラをサポートする。


エルシー・チャップマン

CV:小林優子

映画版にも登場した女性科学者で、ニックと立場が変わったことを快く思っていない。

性格は皮肉屋だが、ゴジラに助けられてからは徐々に信頼していくようになる。


原語版では映画版と同じチャリティ・ジェームズがCVを担当する


メンデル・クレイブン

CV:福田信昭

映画版にも登場した電子機器のスペシャリストで、チームの頭脳。調査ロボット・ナイジェルの開発者。臆病で鼻炎持ちだが、作中で最も成長したキャラクターであり、D.R.A.G.M.A.事件のあった世界線では人類側の将軍(の一人)になっていた。エルシーに好意を抱いているがなかなか想いは実らない。


原語版では映画版と同じマルコム・ダネアがCVを担当する。


ランディ・ヘルナンデス

CV:伊藤栄次

チームの最年少で、ポルトガル生まれの黒人

コンピューターの天才であるハッカーでチームのムードメーカー。


お調子者だが、コンピューターに関する技術や運動神経などに優れている。モニクに好意を抱いている。


ナイジェル

CV:高瀬右光

クレイブンが制作した人工知能搭載調査ロボットで、ゴジラに信号を送ることでチームの危機を伝えることができる。その気になれば護身用程度の武装も載せられる。プログラムの設定次第で性格がいくらでも変わる。おそらく癒し担当。だが、いつも何らかの理由で壊れる(メンデルは溺愛しているが、ほぼランディのおもちゃにされて犠牲になる)。


その他の登場人物編集

トニー・ヒックス

CV:西村知道

米国軍軍事司令官。

最初はゴジラの駆除を目的としていたが、ゴジラの事を徐々に信用するようになり、チームの危機にヘリで援護に向かう(向かうだけだが)。また、怪獣島の管轄も担当する様になる。


映画よりも若々しい見た目になっている。


オードリー・ティモンズ

CV:田中敦子

映画にも登場したニックの元恋人で、映画での活躍で正式にリポーターに昇格。

ニックのインタビューのため怪獣島を訪れるなどの場面もあり、ニックとの関係も良好になった。


アレキサンダー

CV:松本梨香

怪獣を崇拝するテロリストで、仲間と共に怪獣を解放するため怪獣島を占拠する。


怪獣を盲信しており、怪獣に殺されるなら本望とすら思っている。


キャメロン・ウィンター

ニックの知人の大富豪で、ゴジラを操ろうとしたが失敗。投獄されたが脱獄し、ゴジラを捕まえるために様々な敵を送り込む。


フィリップ・ローシェ

ご存じ我らがジャン・レノ。出演回数は少ないが、ある重要な役回りを演じる。


市長

CV:小島敏彦

映画からの続投(モブレベルの出演だが)。おそらく、映画版のキャラクターでは最も見た目に変更がない。他のメンツ同様、映画よりも癖がなくて正義感が強くなっている。


原語版では映画版と同じマイケル・ラーナーがCVを担当する。


放送リスト編集

本国版では日本版と放送順と時系列が異なっており、日本版では時系列通りに放送された。


アメリカ版編集

1期編集

1. New Family: Part 1

2. New Family: Part 2

3. D.O.A.

4. Talkin' Trash

5. The Winter of Our Discontent

6. Cat and Mouse

7. What Dreams May Come

8. Leviathan

9. Hive

10. Bird of Paradise

11. DeadLoch

12. Monster Wars: Part 1

13. Monster Wars: Part 2

14. Monster Wars: Part 3

15. Competition

16. Freeze

17. Bug Out

18. Web Site

19. An Early Frost

20. Trust No One

21. Juggernaut

2期編集

1. Future Shock

2. Cash of the Titans

3. S.C.A.L.E.

4. Protector

5. Freak Show

6. End of the Line

7. What a Long, Strange Trip It's Been

8. Wedding Bells Blew

9. Metamorphosis

10. Area 51

11. The Twister

12. Shafted

13. Where is Thy Sting?

14. Lizard Season

15. Underground Movement

16. Ring of Fire

17. Vision

18. The Ballad of Gens Du Marais

19. Tourist Trap

日本版編集

#01 ゴジラ誕生(前編)

#02 ゴジラ誕生(後編)

#03 ヒート・チーム、結成?

#04 俺も男だ、クレイブン!

#05 キャメロン・ウィンターの陰謀

#06 雨のち雨

#07 海底7千メートルの真実

#08 電波怪獣クラックラー

#09 巨大ミツバチの巣

#10 鳥神ケツァルコアトル

#11 ランディは甘いものが好き

#12 危険な湖

#13 ゴジラ、日本上陸!

#14 シロアリ退治

#15 モンスター・バトル(パート・1)

#16 モンスター・バトル(パート・2)

#17 モンスター・バトル(パート・3)

#18 キャメロン・ウインターの逆襲

#19 決死圏!ゴジラの体内

#20 ゴジラとおしゃべり!?

#21 結婚式の鐘が鳴る

#22 核ミサイル、発射10秒前!

#23 鉱山の少女メグ

#24 偽者は、誰だ!

#25 リアルロボットvsゴジラ

#26 謝肉祭のバラード

#27 夢の億万長者!?

#28 眠れる獅子

#29 見えない敵を追え

#30 怪獣サーカス

#31 メタモルファシス~変態~

#32 恐怖の生物兵器

#33 絶体絶命

#34 ツイスター

#35 美しきゴジラ信者

#36 未来への旅

#37 恋の行方

#38 エリア51

#39 モンスター・ツアー

#40 ゴジラを救え


オマージュの例編集

以下は、海外のコミュニティなどで指摘されている事例である。ボツになった続編はオーストラリアを舞台していたこともあり、ウルトラマンシリーズへのオマージュの対象はグレート怪獣から選ばれるケースが目立つ。



余談編集

  • ゴジラS.P』では、何度か本シリーズへのオマージュが見られた。
    • 第6話冒頭にゴジラコモディスラックス、ジャイアントタートルのぬいぐるみが登場している。
    • EDテロップにて、「ニック・タトプロスなどの登場人物を思わせる一般人」や「ゴジラの足跡に立つ調査員」などが描写された。
    • 第3話などに見られたロボットは N.I.G.E.L. に近い外見をしている。
    • ゴジラウルティマゴジラテレストリスは、前傾姿勢や足の指の数など、エメゴジに類似したいくつかの特徴を持つ。
  • モンスターバースの本編や関連書籍やコミックスなどの登場怪獣には、ボツになった続編や『ゴジラ・ザ・シリーズ』の登場怪獣と同じ名前の怪獣が見られたり、明らかに影響を受けていると思わしいキャラクターが少なくないと海外では指摘されている。たとえば、MUTOにはクイーン・ビッチやエル・グサノなどの影響が指摘されている。
  • おもちゃの発売が予定されており、H.E.A.T.メンバーやゴジラ、敵怪獣のおもちゃのカタログが製作されCMまで放送されていたのだが、予約が少なかったために発売中止。その時点でCM用などに作られていたものや未塗装のものなどが関係者からコレクターの手に渡っていることが判明しているが、現存するおもちゃの数は一説には10個もないと言われる。結局、25年間まともに立体物が販売されていない

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