本項目はテレビアニメ『ゴジラS.P』に関する重大なネタバレを取り扱っております。
アニメ鑑賞前の閲覧は初見の楽しみを大きく削ぐ可能性があります。
以上を踏まえ、閲覧は十分注意して行ってください。
概要
先の攻撃の際に自分もろとも周囲を爆炎で吹き飛ばし、自らは石化したような『蛹』に変化したゴジラアンフィビアに対して行われた自衛隊によるJDAMを用いた爆撃の直後、その蛹を崩すように現れたゴジラの第2形態。
自らを炎で焼いたことでアンフィビアの時とは別種と呼べるほどの変化を遂げており、角や鰭はなくなり前足が小さくなり後足で二足歩行を行うようになったことで太古の恐竜を思わす姿となり、前傾姿勢の姿は同じく恐竜そのものな姿のゴロザウルスやエメリッヒ版ゴジラ(長大な尻尾や小さくある耳介からモチーフはおそらく前者)を彷彿させる。表皮は鱗状で体色は青緑色で背面はやや赤みがかっており、どことなくベビーゴジラの模様に近い。
一方で顔は恐竜と異なり大きく裂けた口の前方に目がある独特な顔つきをしており、どことなくサルンガにも似ている。また、四肢の付け根には鱗が折り重なった装甲ができている。
攻撃を予期した対象箇所の硬化、組織の急速な再生等が可能であり、それを応用して(爆弾投下を予期して着弾前に)組織を触手のように急速に成長、変化させて着弾と同時に破裂させて本体への衝撃を抑えるという芸当も可能(劇中では「リアクティブアーマー」と称されている)。
また、背びれを青白く光らせながら口先に光の「リング」を形成し、発射する能力も見られる。
覚醒と同時に周囲の紅塵を活性化させ、それを空に沸き上げて東京の全体を覆うほどの巨大なきのこ雲や積乱雲のようなものを形成している。
スペック
身長 | 不明 |
全長 | 少なくともゴジラアクアティリスの時点で300m。 |
体重 | 不明 |
劇中での活躍
蛹を破っての活動再開後、時おり口から赤い液体を嘔吐したり(おそらく蝶が羽化したときに老廃物を出す行動と同じと思われる)しながら東京を闊歩。再び自衛隊による上空からの爆撃を受け背中を貫通されるほどのダメージを負うもすぐに修復し、続けて投下された爆弾は先に予期したかのように背中から赤い触手を発生させて本体への着弾前に握り潰し、相殺している(この後、背びれを光らせながら口元にリングを発生させたがすぐに止めてしまった)。
その後東京に現れた超巨大な黒いラドンが襲撃して来た際には、口から青白いリングを発射して一撃で仕留めている。
その夜、自衛隊が展開したゴジラ排除作戦により陸空からの集中砲火を浴び、リアクティブアーマーでも対処しきれないほどの攻撃を受け続けたが、それでも成長は止まらず爆炎と黒煙の中で最終形態ともいうべき姿へと変化を遂げた。
余談
テレストリスとは、ラテン語で「陸生」を意味する。
実はPV3弾にも一瞬登場していたがその時は背びれと口元以外が闇夜のように真っ暗だったため、一見ウルティマにしか見えない(が、よくよく見ると顔つきがウルティマよりも長くなっており、この時点で「今作のゴジラはシンゴジよろしく進化する」と予想した人もいた模様)
アクアティリスやアンフィビアの存在から、シン・ゴジラの様に「陸上に適した第三形態」の存在を予想する視聴者も多く、現実のものとなったと言える。
大きく裂けた口や大きな腕、さらに劇中で触手を出したシーンからオルガもオマージュに入っている可能性もある。
毎度の如く、テレビ放送の一週間前にソフビ情報によって公式から発表されており、さらに当日配信されたNetflix最新話のサムネイルにテレストリスがデカデカと出ていた。
(GEMSTONEにも応募されたこちらの動画のゴジラを予言者とみる人もいる)
その後配信されたスマホゲーム「ゴジラ バトルライン(ゴジバト)」にてゲーム内最高レア度で早くも参戦。出撃後しばらくは自身の体力を回復でき、一定時間経つと進化して帰っていく(が、その前に倒されてしまうとまた始めからやり直しになる)。
その後「宇宙船Vol.173」にて掲載された高橋監督のインタビューによると、ゴロザウルスの意匠があるのは「あまり出ていない怪獣を出したい」と考えていた監督と同意見だった怪獣デザイン担当の山村氏が取り入れたものであるほか、口からリングを吐くのは「最終的なゴジラになる前のゴジラの息子的ポジション=ミニラのオマージュ」であることが確定した(監督自身、「けっこう露骨かな」と思っていたほか、最初は他にも尻尾を踏みたかったとも考えていたが、ビルが倒れて尻尾が下敷きにというのは無理があったので没になった模様)。