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デーモン・コア

でーもんこあ

「素手で触ってみたら放射能の暖かみがあった。」〜リチャード・P・ファインマン〜
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デーモン・コアってなに?

大まかに説明すれば、核分裂性物質の臨界に関する研究における実験のために造られたプルトニウムの塊の通称である。
形は球形、全体の重量は6.2㎏で、元は『ルーファス』と名付けられていた。


なぜデーモン・コアなの?

『デーモン・コア』と呼ばれるようになったのは、実験の過程において臨界事故を2度引き起こし、関係者に死者を出したためである。
いずれも安全性を無視したような設備を使用した実験で発生した。

最初の臨界事故

1945年8月21日に発生した。
台座に固定したデーモン・コアの周囲に炭化タングステンのブロックを積み重ねていき、中性子反射体(核分裂反応を促進させる物質)について調べる実験を行っていたところ、ブロックを落としてデーモン・コアに接触させ、臨界状態にしてしまった。
この事故で、助手とともに実験を行っていた科学者のハリー・ダリアンが事故から25日後に放射線障害で亡くなった。

2度目の臨界事故

1946年5月21日に発生した。
デーモン・コア絡みの臨界事故で有名なのは、こちらであると思われる。
画像を検索すると、二つの半球状の物質の間にマイナスドライバーを引っ掛けている画像が出てくるが、これはこの臨界事故に至った実験を再現したもので、球体のベリリウムを二分割して中をデーモン・コアの形に合うようにくり抜き、片方を台座に固定して中にデーモン・コアを入れ、もう片方のベリリウムの塊をその上に乗せる際、マイナスドライバーを挟み込んで臨界に至らないようにしているのである。
そして、マイナスドライバーを動かして上の半球とデーモン・コアの距離を調整し、どれだけの距離で臨界状態に達するかを調べるのである。
この実験の最中、手を滑らせてマイナスドライバーが外れてしまい、ベリリウムの半球同士が完全に密着、中のデーモン・コアの全体に中性子反射体が触れる形となって臨界状態になってしまった。
この事故で、最も近くにいてマイナスドライバーを操作していた科学者のルイス・スローティンが事故から9日後に放射線障害で亡くなった。

ちなみに、この事故ではデーモン・コアの全周に核分裂反応を促進させる中性子反射体があったせいか、『半球同士が完全に密着=臨海状態になる』に至った時、「チェレンコフ放射光」と呼ばれる大量の中性子が含まれた熱波を伴う青い光が放たれた。
亡くなったスローティンはデーモン・コアから上半分のベリリウムの半球をはねのけるまでの僅か1秒という短い時間で死に至る量の中性子を全身で浴びた他、スローティンのすぐ後ろにいてスローティンの体が楯となって助かった科学者も後遺症によって一生苦しんだ。
つまり至近距離で青い光を見たらどうあがいても絶望なのである。


関連タグ

プルトニウム
デーモンコアくん - 「2つの半球を組み合わせた体」、「口にくわえたマイナスドライバー」、「半球を組み合わせた体の上下が密着すると死に至る青い光を発する」などというキャラクターの特徴から、2回目の臨界事故に至った実験をモチーフにしていると考えられる。
クロスロード作戦 - 本来の計画では3回目の核実験でデーモン・コアから造られた核爆弾を使用する予定だったが、2度の実験による汚染が深刻だったため中止となった。

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