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「誰であろうとも、彼女を救う道は邪魔させない」


CV:石田彰

幼少期:緒方恵美

概説編集

miHoYoスマートフォンアプリゲーム崩壊3rdの登場人物。崩壊学園のオットーについては→オットー・アポカリプス(崩壊学園)

人類を破滅に追い込む大災害「崩壊」と戦う「天命組織」に500年の間君臨している敬愛される大主教であり、悪の限りを尽くしたピエロでもある男。最愛の人、カレン・カスラナの復活を悲願とし、手段を選ばない。



容姿編集

金髪碧眼でぱっと見女性に見えるほどの眉目秀麗。魂鋼の特性を活かして体を縮めて少年の見た目になったり、他人になりすましたこともある。



人物編集

崩壊3rdにおけるストーリー上の元凶の一人

魂鋼とよばれる特殊な金属で作った体に意識を移して行動しており、本体は黒淵白花を用いて肉体の老化を止めつつ培養液付けなっている。そのため、オットーは若々しい見た目をしているが実際には500歳を超えており、主教の座に就いてから天命組織を独裁体制で指揮している。

頭脳明晰で基本的には裏で策を練っている。自ら戦うこともあるがかなり強い。魂鋼の体を破壊することは難しい上にオットーは体を数百体作っており、倒しても別の体ですぐに復活する。その上第一の神の鍵虚空万象を所持しており、本気を出せばデュランダルに引けを取らない。

しかし万が一体を破壊されてしまうと同期してから死ぬまでの分の記憶は失われてしまう。


非常に多面的な性質を持つ人物であり、立場によって印象ががらりと変わる。


現代では悲劇の聖女と呼ばれている幼なじみのカレン・カスラナを蘇らせるために行動しており、そのためなら自分の命だろうと愛する孫だろうとこの世界であろうと犠牲にできる。

優先順位はカレン>>>越えられない壁>>>>テレサ>>>>世界>>>>>>自分の命

500年の間に起きた大きな出来事にだいたい関わっており、彼のせいで被害が拡大したこともある。

カレン復活のためならなりふり構わず、崩壊であろうと利用するし、他人の運命を弄び、自分の障害になる可能性がある物は即座に潰す。オットーや天命は裏では人体実験などの非人道的な行為を数え切れないほど行っている。


だが崩壊を利用するのはカレン復活の是非が崩壊現象と、その支配者たる「崩壊の意志」にあると仮定するため律者の力を求めているに過ぎず、その答えを得た後は崩壊を駆逐するつもりはある。

また、人体実験等も崩壊と戦うための必要悪としての側面もあり、彼がいたからこそ戦乙女達の装備はより高性能な物になり、人類を守ることができているともいえる。


カレンの復活絡みでなければ基本的にはユニークな紳士、言ってしまえば変人である。


たまに主教の職務をサボって実験室に籠ったり、企業産レベルのゲームを手ずからプログラムして戦乙女の訓練システムに盛り込んでみたり、挙げ句気分転換に女装に走ってみたりと奇行に走ることもある。

孫娘のテレサ・アポカリプスには非常に甘く、こまめに成長記録をつけ、彼女が寝ている間に妖精さんとして料理を用意したり、彼女が遠出するとなれば仕事を抜け出してまで先回りしてバカンスの仕込みに入るなど、なかなかの爺バカっぷりを発揮する。

その度に側近の「琥珀」やリタ・ロスヴァイセに諫言されている。


500年もの間天命の主教として君臨し続けられたのも彼の有能さと人徳があってこそであり、他者の命を奪ったりするのも悪意を持って行っているわけではなく、彼なりの合理的判断であり、無闇に行うつもりはない。


オットーは自身のことを「悪人」、「愚者」、「(精神的に)人間ではないという点で右に出る者はいない」と評しており、自身の目的が一方的な願望であることも理解している。


道徳を理解していながらも平然と無視し、命の尊さを理解していながら命を踏みにじる人物だが、その悪人としての性質の中には間違いなく善性がある。


本編前編集

ネタバレ注意


生い立ち編集

500年前、欧州でアポカリプス家の末っ子として生を授かった。当時から頭脳明晰であったが病弱ゆえに親族から邪険に扱われていた。兄達はその弱い体の心配こそしていたものの現実離れした発明に没頭するオットーのことを無駄な努力をしていると嫌悪し、彼の誰かに認めて貰いたいという欲求に気づくことができなかった。そんな環境で育ったオットーの心は暗く冷え、孤独な日々を過ごしていた。

しかし、そんなオットーに転機が訪れる。ある春の午後、オットーはカスラナ家の少女カレン・カスラナと出会う。彼女はオットーの発明を心から誉め、大発明家と呼び、一緒に世界を救おうと声をかけ、オットーと友達になった。初めて誰かに認められる感覚を知ったオットーは一生分の救いを得たように感じ、その恩に酬いることを誓う。

彼女の父が戦死しその泣き顔を見た際には、屋敷からアポカリプス家の秘宝である「金の箱」を持ち出し、自身の命を対価に蘇生しようとさえした。これが以降500年間連れ添うことになる第一の神の鍵虚空万象との出会いである。だがそれをカレンから自分の命を代価に人を救うなんて間違っていると諫められ、オットーは次第に秘宝の使い道について模索を始める。



紫鷲編編集

時がたち、2人が成長したころのアポカリプス家は、主教ニコラス・アポカリプス主導のもとに世界征服の野心に燃え、アジアの大国・神州との戦争に突入していた。天命は崩壊を利用した最新の武器で戦いを有利に進めたが、神州の守護者たる精衛仙人の登場によって壊滅し、惨敗。

その失態を補うために欧州各国に重税を強要や、免罪符の購入の強要などの圧政を敷くも、当然ながら民衆や同盟国から猛反発を受け、天命への不信や反発が各地で募っていった。

オットーとカレンは天命の方針に疑問を抱いていたものの、行動に移すことができなかった。


そんなとき、カレンは偶然ある赤毛の少女の演説を聞き、貴族が免罪符で得たお金を盗み

人々に返す怪盗として活動することを思いつく。オットーはカレンに協力し、怪盗の衣装と秘密道具の用意をした。なお、用意された衣装は大量にあったが、全てカレンのサイズにぴったりだった。


1470年、崩壊の力によって引き起こされた黒死病が蔓延した。天命はオットーや悪徳貴族のヴィクターを中心として新薬を開発を開発し、感染を押さえようとするも成果をあげられなかった。このままでは今の地位を失うのは時間の問題だと考えたオットーは、なんとしてでも成果を挙げるためにアポカリプス家に保管されていた後に第十二の神の鍵と呼ばれることになる黒い箱を使った人体実験を開始する。こんなことをしているのをカレンには見せられないと思いつつ、黒死病の患者はどうせすぐに死ぬという考えもあってのことだったが、実験が成功し、患者の一人のアリエノールが回復した際には涙を流した。その後アリエノールは自分を救ってくれたオットーに心酔し、戦乙女として天命の為に戦うことを誓う。

これによって天命は黒死病の特効薬と崩壊に対抗できる可能性を手に入れた。


その後、天命は黒い箱の研究のために少女達を誘拐し人体実験を行っていたが、誘拐の現場を怪盗として活動していたカレンが目撃し、天命、そしてオットーが人体実験を行っていたことを知り、カレンは捕らえられてしまう。

オットーの介入もあってカレンは数日で解放されたものの、2人の心は決定的にすれ違ってしまう。


その後の黒い箱を使った実験にカレンが乱入し、黒い箱を取り込んで疑似律者となったアリエノールと戦闘になる。疑似律者となってもアリエノールはカレンに敵わなかったが、それでも不意を突いてカレンを殺そうとする。しかしに気づいたオットーは疑似天火聖裁でアリエノールの疑似律者コアを撃ち抜き、アリエノールは死亡した。戦いが終わり、黒い箱を持って立ち去るカレンをオットーは引き留めることができなかった。


カレンの死編集

最終的にカレンは極東の八重村に流れ着くが、黒い箱が原因で惨劇が起こり、重傷を負ったカレンは失意の中天命に連れ戻される。


自身の方針に対立するカスラナ家を憎悪していた主教ニコラスは、見せしめとしてカレンの死刑を即決。これに異を唱えたオットーだったが、死刑の執行が取り消されることはなく、父は姉のリサに暗殺されてしまう。

もはや打つ手がなくなりパニックになったオットーはリサを頼り、当時天命組織の地下に捕獲していた崩壊獣を処刑の場に解き放って混乱を起こし、それに乗じてカレンを逃がそうとする。

ところがカレンは最後までカスラナの血統と戦乙女としての矜持に殉じ、弱った体で人々を守るために崩壊獣と戦い、その果てに殉職した。

最愛の人を失ったオットーの世界は再びモノクロに戻った。


天命の主教に編集

カレンの死から14年が経ち、新主教の座にはオットーの甥のマサイルが就いていたが、マサイルは姉のリサの傀儡であり、ますます横暴な振る舞いをするようなった天命に対し世界では反天命の動きが強まっていった。

反天命運動をする人々は、その生き様、そして死に様から聖女と呼ばれるようになったカレンの遺志を掲げ、自由を夢見て戦っていた。

一方オットーはなにをしていたかというと、自分のせいでカレンを死なせてしまいことを引きずったまま、ヴェネツィアで孤児院を開きひっそりと暮らしており、戦いに関わるつもりはなかった。

しかし、孤児院の教え子達に請われ反対天命運動に参加。多くの犠牲を出しつつも天命との戦いを勝利に導き新主教となる。

民衆は勝利の歓声を上げ、彼のことをカレンの遺志を継いだ英雄と称えた。誰もが彼を成功者だと、偉人だと思っている。彼自身を除いて。

彼は分かっている。自分は聖女の足跡を辿っているだけで、この醜い世界を彼女の望む姿に変えたいだけだったと。

彼は知っている。聖女を死に追いやったのは世界の悪意、そして自分の独りよがりな行動であることを。

これで本当に満足なのか?これで償いになるのか?

オットーは天命の大聖堂で一人、涙を流した。


 彼は誰の同情にも値しない、地獄に墜ちるのが当然の...失敗者


神州折剣録編集

1496年。当時44歳だが、黒淵白花を利用して肉体の老化を抑えているため見た目は若々しい。

自分なしでも組織が回るようになってきたのでカレン復活の方法を探しに神州へ向かい、伝説の精衛仙人を探す。

旅の途中で(金砂会>強盗)に遭遇し、入れられた檻の中で李素裳と出会う。


すでに虚空万象を使いこなしており、疑似神の鍵で素裳の危機を幾度も救ったが、生身のため疑似天火聖裁の反動で重傷を負った。

最終的に死者を蘇らせる方法は見つからなかったが、旅の果てにオットーは精衛仙人と友人になり、力を失った彼女の代わりに天命が神州を守り、彼女は戦乙女フカとして天命に力を貸すという取引をする。

また、ある事情で当時では治療出来ないほどの重傷を負った素裳を欧州まで運び、治療方法が見つかるまでコールドスリープに入れる。その際彼女と「自分の願いが叶う時に目覚めさせる」という約束を交わす。


19世紀編集

この頃には魂鋼で作った体の量産に成功していたが、その内の一体がバグで自我を得て脱走。モリアーティと名乗りロンドンで犯罪界の頂点に立つ。

さすがに放置するわけにはいかず、オットーはフカを派遣しモリアーティを始末させた。


「ネゲントロピー」編集

1952年。第一次崩壊が発生し、第一律者が誕生する。

前文明の記録とは違い、Ω1というコードで呼ばれるようになった律者は人類に敵対的ではなく、人間性を保っていた。

そこでオットーは彼への様々な実験を命じつつ、フールαと名乗り彼の唯一の文通相手として交流し、彼と友人になろうとする。

天命北米支部に移され、ヴェルト・ジョイスという名前を得た彼に接触し、自身の正体を明かす。オットーは彼と本気で友人になろうとし、彼が組織のトップに立てる資質があると判断し、彼に主教の座を譲ろうとする。

しかし、ジョイスはその提案を拒否する。その瞬間、オットーにとってジョイスは友人になれるかもしれない男から自身の強要になるかもしれない存在になる。

オットーは天命の真相に迫ろうとする北米支部、そしてジョイスを排除する事を選ぶ。

オットーはエジソンのムーンライトスローンの実験を妨害し、北米支部一行に襲いかかる。一度は黒淵白花でヴェルト達に重傷を負わせるも、シュレーディンガーの決死の行動でヴェルトが復活、撤退を余儀なくされる。

しかし、オットーは崩壊分裂ミサイルを放ち、ニューヨークごと彼らを消そうとする。だがジョイスと[[リアーナ>リアーナ(崩壊3rd)の命を賭した活躍でミサイルは防がれ、この一件がきっかけで北米支部は独立しネゲントロピーになる。

律者の全力を目の当たりにしたオットーは正面から戦うことは避け、様子見に徹することになる。

この時のオットーには知る由もないが、この時ジョイスは死亡し、理の律者コアとヴェルトの名は一人の少年に受け継がれていた。


孫娘誕生編集

1972年。カレン復活のため、クローン計画でカレンのクローンを作る。

最終試験でクローン達に殺し合いを命じるが、その内の

一体であるA-310がそれを拒否。命を尊ぶ優しさと、造物主に反抗する勇気にカレンの面影を感じたオットーは彼女にテレサ・アポカリプスの名を送り、孫にした。

また、テレサに救われたクローンを助命し、琥珀と名付け秘書にする。


第二次崩壊編編集

バビロン実験室で第二律者シーリンが誕生。再び巡ってきた律者の力を手にするチャンスを逃さないため、オットーは戦乙女部隊を送りつつ、ヴェルト達の妨害をした。

オットーはフカと協力し、渡世の羽でシーリンの意識に侵入、神と呼ばれる崩壊の意志と接触する。オットーは死者を蘇らせる方法を知りたいと神に願ったが、神に流し込まれた膨大な知識に耐えきれずそのほとんどを忘れる。覚えていたのはオットーの姿になった神が自身を刃で貫く姿だけだった。

直後シーリンの意識が覚醒。精神的疲労で戦えなくなったオットーは立雪の足止めによって気絶したフカと共に戦線を離脱する。

最終的にシーリンは融合戦士の力を解放したジークフリートが撃破したが、その悪魔のような姿と力をオットーは危険視し、崩壊分裂ミサイルを発射し彼を殺そうとする。このミサイルによって瀕死だったセシリアとシーリンは死亡したが、ジークフリートはセシリアの黒淵白花の力で生き残った。

その後、キアナ・カスラナとシーリンの遺伝子を用いてクローンを作り、第二律者の器にしようとする。

その中で、シーリンのコアを埋め込まれたk-423だけに意識が芽生えた。


最後の生徒編集

2007年。k-423のことを知ったジークフリートがキアナと共に天命を襲撃。結果的にジークフリートはk-423を連れて脱出に成功するが、キアナは地上数千メートルから雪山に落下。ラグナ・ロッドブロックに発見されたことでかろうじて一命を取り留めたが頭部に重傷を負い、普通の方法では回復を見込めない状態に陥る。

そのため魂鋼で体を覆い細胞分化を誘導する新技術を用いて1年かけてキアナを治療。副作用で髪質が変化したものの、記憶を失った少女は意識を取り戻した。


オットーは少女を大人の争いや個人的な恩怨から遠ざけ、本当の道を進めるように新たな名前、新たなスタートを与え、キアナは死んだものとした。

少女はオットーの庇護の下で真っ直ぐ育つことが出来たが、彼女から「キアナ・カスラナ」としての人生を奪ったのもオットーである。彼女が真実を知り、復讐を望んだ時には個人的な恩怨よりもずっと重要な目的を与えるとオットーは決めた。彼女がその目標を達成した暁には自分への復讐も達成したことになる。

そうして「ビアンカ・アタジナ」という新たな人生を得た少女はオットーの期待通り様々な困難を乗り越え成長し、最強の戦乙女デュランダルとなる。


霧の都の休日編編集

天命が発掘した古代遺跡から第二の神の鍵とイギリスの神話に関係があることが判明。リタに捜索を命じてイギリスへ派遣した。

博物館に保管されていた石板に埋め込まれていた魂鋼の情報によって第二の神の鍵の大まかな機能を知ることができたが、リタが謎の崩壊獣に襲われたため助手としてB級戦乙女スーサナを送る。


実は崩壊獣を送り込んできたのはヨルムンガンドであり、第二の神の鍵の場所を知るためにオットーは罠を仕掛けていた。天然で単純なスーサナの外見と行動パターンを最新式の魂鋼製の体で完全に模倣し、スーサナとしてリタと行動していた。単純で愚かな戦乙女(のフリをしているオットー)が警戒されるはずもなく、ヨルムンガンドのスパイを罠にかけることに成功する。そしてスパイの外見を模倣し、迫真の演技でジャッカルから第二の神の鍵の在処を聞き出すも、潜伏していたワタリガラス第三の神の鍵の一撃によって身体を破壊される。

その後別の体でリタ達の前に現れ事情説明したり、巻き込まれたデュランダルに圧をかけられたりした。


伝承編編集

第二の神の鍵千界一乗の起動実験を行うが、恒沙計画で千界一乗を使って世界の泡の観測をし続けていた先行者スウによって警備任務に当たっていたデュランダルが須弥芥子に引き込まれてしまう。

1時間5分後、デュランダルが無事帰還。スウは彼女、そして彼女が信じる人を信用し、恒沙計画で得た観測結果を彼女に託していた。その情報とスウのメッセージによって、オットーは自身の求める答えは虚数の樹の他端にあること、そこに到達するには第二の神の鍵を完全なものにしなければならないことを知る。


神の導き、先行者からの情報、そしてk-423の存在によりカレン復活計画は軌道に乗り始めた。


本編編集

ネタバレ注意


落ちていく空の下(7~9章)編集

第二次崩壊の幻覚で精神が不安定になったキアナフカに捕らえさせる。

その後天命空港でキアナに大量の崩壊エネルギーを注入、空の律者を再び降臨させる。

その後のキアナを救うためにネゲントロピーと協力した聖フレイヤ学園の離反、空の律者のコンケストジェムの吸収などもオットーの計画通りだったが、デュランダルフカの足止めをしていたリタを独断で止めたことだけは予想外だった。

人々を守るために空の律者に挑み重傷を負った友人を助けるためにオットーは律者に接触し、律者がオットーを警戒したことでフカを助けることに成功する。

フカに律者を逃がしたことを責められたオットーは自身の目的が律者の力を持った人類を誕生させることであることを明かす。

k-423の身体は律者の意識に支配されているがk-423の意識が消えたわけではない。k-423の意識が律者の意識に打ち勝った時、律者の力を持った人類を誕生したことになる。それは容易なことではないが感情は奇跡を生み出す。聖フレイヤ学園で過ごした2年間でk-423はたくさんの断ち切ることのできない絆、幸せな思い出を作り、それらは愛を知らない律者の心を引き裂き、k-423は体を取り戻す。そのためには犠牲者が出る必要がある。

愛で律者を殺す。テレサとその生徒達ならその偉業を達成できるとオットーは信じていた。

オットーはこの計画を知ってなおも自分に抗おうとするのかとフカに問いかけたが、人々を救おうとするフカにとってその狂気は到底受け入れられる物ではなく、怒りに満ちた目を向けられ拒絶される。

その瞬間、オットーにとって500年間連れ添ってきたこの友はオットーを阻む障害になった。オットーは疑似天火聖裁の銃口をフカに向ける。それには長い時間がかかり、オットーの前には500年の記憶が泡のように現れたが我に返ったオットーに躊躇はなかった。

 「精衛仙人、僕は...嘘をついていないよ」

フカの頭を疑似天火聖裁の一撃が貫いた。


その後、オットーの予想通り生徒を想う教師の命を燃やした最後の授業により、k-423は意識を取り戻した。


深海から(10章~12章)編集

並行世界のすごいきれいなオットーが登場。おそらく黒い箱の実験をやめるようにカレンに諭され、天命からカレンと共に逃げ落ちた世界。自身の罪の根源を誰も知らない場所に封印するが、その2年後にカレンはこの世を去ってしまう。

その後、シベリアで孤児院を開き神父として過去の罪を贖い続けていた。


夜空を駆ける流星(13~14章)編集

k-423の行方を突き止めるためにリタを天穹市に派遣し、情報屋灰蛇に接触させる。

随時リタに指示を出しk-423を追わせ、いろいろとトラブルはあったがk-423を捕らえることができた。


昨日に捧げる挽歌(15~17章)編集

北アフリカで第二の神の鍵の起動実験を行っていたが、空の律者の力なしでは進歩は微々たる物だった。

そこでデュランダルに彼女なりの方法でキアナに律者の力を引き出させたところをヨルムンガンドに襲撃される。

聖痕計画に協力するか滅びるかを迫るケビン・カスラナに対してオットーは対価を要求する。オットーにとってこれは最高のチャンスであり、絶対に成功させなければならない交渉だった。

最終的にこの歴史的な対話は天命とヨルムンガンドの同盟、そしてオットーが虚空万象を差し出す代わりに第二の神の鍵のビーコンを手に入れるという概ねオットーの理想通りの結果になった。

そして雷の律者が再臨した裏でオットーは完全な第二の神の鍵を用いて虚数空間を観測し、自身の計画の中で重要なピースとなる成果を得た。


太虚夢華録(20章~22章)編集

実はオットーは空の律者の一件で撃ち殺したフカの身体を回収し、天命空港で治療していた。かつて彼女が自身の弟子たちに頭を貫かれても20年後に復活したことを知っていたオットーは、このしかたなく殺した親友は身体を治せば蘇ると確信していた。

治療の甲斐あってフカが無事目覚めたことにオットーは喜び、笑顔で迎えた。...がそのまま彼女に殴り殺されてしまう。

その後、オットーの死体から奪った渡世の羽を使って天命空港を半壊させたフカ(?)の前に別の体で現れる。「体を全部壊してもう復活できないようにしてやる」といきり立つ彼女に対してオットーは

「確かに僕は君を殺した、それは僕の罪だと認めよう。さっき君が復讐しようとした時、僕は抵抗しなかった。──これでおあいこだ」

というとんでも理論で彼女を困惑させ、

「戦乙女たちに罪はない。彼女たちを犠牲にするべきではないだろう」

と彼女を言いくるめる。そして目覚めたばかりで記憶が混乱しているフカ(?)にフレンドリーな微笑みとともに「君のことを昔から知っているケビンが渡世の羽を持っているから会いに行くといい」とアドバイスをした。

彼女の正体に気づいていたかは不明だがそのまま行方をくらまし、自身の計画の最終準備に取りかかると同時に自分がいなくなっても天命が機能するように残った者達に経験を積ませた。


そして炎を残した(23~25章)編集

キアナたちと支配の律者の戦いの後、千界一乗を使って支配劇場の一部と支配の律者コアを999個回収するが、最後の1個は次元の隙間にあり回収することが出来なかった。


幕間:不朽なる刃(25-1章)編集

しれっと天命に戻り、千界一乗を使ってデュランダルの体内にある世界の泡を虚数の樹に接続する探索実験を開始する。そして自身の計画のためにも意識中枢を体に移植する=もう復活できない(あとテンションが高い)状態でデュランダルと共に量子の海に入る。

この実験により虚数の樹に操作を加える方法を確立したことでオットーの人生をかけた計画は最後の実行段階入った。その始まりとして最後のS級戦乙女、李素裳をデュランダルたちに紹介した。


アポカリプスはこう語った(26~28章)編集







ネタバレ注意


イベントストーリー等編集

人形学園編集

最終回のスタッフロールで登場。TERITERIの厄介オタクと化しており、同じくゼーレの厄介オタクと化した黒ゼーレと醜い争いを繰り広げた。

「ああぁぁぁ!認めない!世界一可愛いアイドルはテリリだけだ!あのチビ達とはちがぁぁう!」

「テリリだぁ゛ぁ゛!」

「テリリだよ゛ぉぉ!」

「テリリだっつってんだろ゛ぉ゛!?」


余談編集

戦乙女の新規実装に際して、操作マニュアルが公式動画として配信されるが、そのナレーションと解説を数多く担当している。


関連人物編集

カレン・カスラナ

歴代最強と称される500年前の戦乙女。

オットーの幼馴染であり想い人、そしてオットーの暴走の原因。

ニコラスの謀略で一度はオットーの婚約者ともなったが、カレンを救いたいオットーの暗躍に対して「無辜の人々を犠牲に出来ない」として殉職。

時々オットーは僕のカレンとか言っているが、スタンス的には君が幸せならそれでいいといった感じなので、自分のものしたいとかではなく、それだけ大切に思っていると言うだけ。


テレサ・アポカリプス

カレン復活の為に生んだクローン。しかし彼女を孫として本心から溺愛し心配している。かつてはS級戦乙女に匹敵する実力を発揮したが、2000年のシベリアでの第二次崩壊後は極東支部を立ち上げて「聖フレイヤ学園」創設した。

祖父として尊敬される一方、第二次崩壊での経験からオットーの強攻方針には疑念を抱いており、聖フレイヤ学園も戦乙女の犠牲を最小限に抑えるため造られた。

しかし彼女のこうした態度を、オットーは「孫のかわいい反抗期」としか見ていない。テレサに対する態度はだいたい爺バカ。


リタ・ロスヴァイセ

オットーの側近の一人で、精鋭部隊「不朽なる刃」の副隊長。

オットーとは公私を通じて親しい間柄であり、彼の目的のために秘密裏に命を受けて暗躍もする。


デュランダル

今代最強の戦乙女であり、精鋭部隊「不朽なる刃」の隊長。

僅か10歳で戦乙女として実戦に出るも、自分以外の仲間は全滅し、自身も高濃度の崩壊因子にその身を汚染されてしまう。

この時処置にあたり、主治医として彼女の治療にあたった命の恩人がオットーだった。

そのためオットーの「ある目的」にも加担しているが、あくまでそれは「崩壊」を世界から駆逐するための利害の一致としての面も強く、時にオットーの障害にならない範囲で彼の命に密かに背くこともある。幼少期から面倒を見ていることもあって真摯に向き合っている。


キアナ・カスラナ

シーリン計画の成果。彼女のことをコードネームである「K-423」と呼びつつもその人間性を認めており、カレン復活の鍵になるかもしれないと期待している。


ニコラス・アポカリプス

オットーの父である先代の天命組織大主教。

元々は民のことを真剣に考える良き統治者だったが権力を得るにつれて支配欲の怪物と化した。自分の子供や親類縁者、果ては妻さえ、己の支配欲を満たすための駒としか見なくなった。

オットーを出来損ないと蔑視するも、オットー以外の血縁の男子が相次いで戦死・病死してしまったため、孫を次期大主教に据えて傀儡政権の成立を目論んだ。

さらにオットーの恋心さえ政略に利用し、自身と反目するカスラナ家を封じるためにオットーとカレンを政略結婚させてカスラナ家を吸収し、事実上の消滅に追い込もうさえした。

オットーの人格の歪みの遠因。つまり元凶の元凶であり、オットーには忌み嫌い恐れられていた。そしてそんな父とは別の怪物になり果てた自身のこともオットーは嫌っている。


フカ

オットーがカレンの復活を求めて神州に辿り着いた際に知り合った、「崩壊」の駆逐を共通の目的としたオットーの協力者。

500年に及ぶ付き合いがあり彼女とは親友だと少なくともオットーは認識している。

神の鍵「渡世の羽」の副作用で記憶を失ったフカのため、自身の持つ技術で彼女の記憶収集を手伝っている。

フカもオットーの目的をある程度は承知しているも、オットーはフカの誠実な性格を知って度を越した非人道的な研究についてははぐらかしている。

結果、それは「空の律者」復活の段になってフカの地雷となって爆発し、フカはオットーに深く失望することになる。


琥珀

カレンのクローンのうちの一体。彼女のことは秘書として扱い信頼して重用している。


ケビン・カスラナ

5万年前の融合戦士であり、秘密組織「ヨルムンガンド」の盟主にしてカスラナ家の始祖。

「海淵の目」からの復活後、前文明最強のケビンと今代最強のデュランダルとの対決にオットーが割り込み、互いの利害を確認して不可侵条約を締結する。

 


関連タグ編集

崩壊3rd

美青年 リーダー 年齢不詳 祖父

天才 残念なイケメン 全ての元凶 諸悪の根源

独裁者 美形悪役 策士

マッドサイエンティスト

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