「女の子は、どんなでも可愛いと思う!そう。女の子は正義だ!!」
「この日こそ、天の独裁を呑み込んでしまう日」
プロフィール
名前 | ヴェルト・ジョイス |
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年齢 | 3歳 |
職業 | 帝国研究院第42実験室の研究助手 |
身長 | 不明 |
体重 | 不明 |
誕生日 | 1月1日 |
出身 | ベルリン |
好きなもの | アインシュタイン博士 テスラ博士 読書 |
苦手なもの | 幽霊 |
概要
miHoYoのゲーム『崩壊3rd』の登場人物。初代理の律者であり人々のために戦った英雄。
ビジュアルノベル「ネゲントロピー」の主人公で最終的に死亡した。
第一次崩壊で誕生した現文明最初の律者であり、最初に人類のために戦った律者でもある。魂鋼を探す旅で個性豊かな仲間たちと出会い、暖かな時間を知ったことで美しい世界を守ると決意した。
人物
容姿
青髪で温和な顔立ちをした青年。
その容姿は30万人の思想の最初の一人であるカール・グスタフを彷彿とさせる。
人物
ビジュアルノベルでは唯一と言っていいほどの常識人でツッコミ担当。ギャグシーンではたいていアインシュタインに振り回されたりテスラに理不尽にキレられている。真面目だったり純情なところがそうさせるのだろうか。
文通友達がいたとはいえ三年間非人道的な実験を受けても心が歪まず、人々を救うために体を張れる強さと優しさを持っているが、後継者と同じように自分の身を顧みない節がありテスラに激怒されたことも。
30万の思想
ジョイスは理の律者コアを構築している30万の思想の思想、特にその最初の一人であるカール・グスタフを起点として構築されている。
その影響でジョイスは多くの言語を話すことができ、様々な国の知識を持っている。
帰ってきたら「ただいま」と言う癖があったことで実は日本人じゃないかと天命が本気で調べたことも。
略歴
1952年に発生した第一次崩壊にて誕生し、記憶を失った状態で天命に回収される。
その後、3年間様々な実験室で人体実験を行われてきた彼は帝国研究院第42実験室でテスラ博士とアインシュタイン博士の2人と出会う。
アインシュタインに世界を意味する『ヴェルト・ジョイス』の名をもらった彼は穏やかな日々を過ごす。
シュレーディンガー博士に呼び寄せられ、イエローストーンで発掘された遺跡を訪れたヴェルトたちは魂鋼と呼ばれる特殊な金属を発見する。
魂鋼と共に記されていた謎を解明するため、ヴェルトたちは陰謀渦巻く魂鋼を探す旅へと出る。
一行は旅の終点で隠されていた第九の神の鍵「エデンの星」を発見するが、エジソンの行っていたムーライトスローンの実験が失敗し、災害が起こりかける。
ニューヨークで何が起こったのか確かめようとする一行の前に現れたのは崩壊に侵蝕されたシュレーディンガー博士だった。
ヴェルトたちに襲いかかる彼女からアインシュタインたちを守るため、ヴェルトは自分の中にいる30万の思想の声に耳を傾け、律者として覚醒する。
戦乙女「リアーナ・ブリガンティア」の助けもあり、シュレーディンガーを助けた一行の前に、エジソンの実験を妨害した黒幕である天命大主教「オットー・アポカリプス」が立ちはだかる。
死闘の果て、ヴェルトは天上の暴君を倒すが、脅威の排除を強行するオットーによってヴェルトたちのいるニューヨークのへとミサイルが発射される。
人々を守るため、ヴェルトは限界を超えて力を使い、死の直前に律者コアと『ヴェルト』の名をヨアヒムに託した。
活躍
『ネゲントロピー』
第一次崩壊
1952年1月1日、ベルリンで第一次崩壊が発生し、現文明最初の律者が誕生した。誕生した律者は不意に浮かんだ「救世主」という言葉に突き動かされ、地獄のような惨状のなか歩き続ける。そして積み重なる死体から、彼らの心のかけらを拾い続ける律者は「彼女」の声を聞いた、
「彼らの想いをあなたの魂に刻んで」
それは彼らにとっての救いのようであり、まるで自分が救世主になったかのようだった。しかしそれは無意味なことだった。彼は■■でも■■でもない。ましてや■■■でもない。
それでも、疲労で倒れた律者には自分がすごいことを成し遂げたという確信があった。
「蝶がお前の指先に落ちてきた。お前は、その羽を直してやる。」
その後の3年間
全ての記憶を失った律者は天命に回収される。Ω1と呼ばれ貴重なサンプルとなった律者は3年間様々な実験室で耐えがたい苦痛を伴う実験を受け続けていた。
そんな日々でうつ病にさえ陥ったΩ1が自死を選ばなかったのはフールαと名乗る文通相手の存在があったからだった。彼の語る「聖女カレン」の物語を支えにΩ1は苦しい実験に耐え続けた。
出会い
その日、Ω1は頭に袋をかぶせられどこかを車で運ばれていた。彼が送り届けられたのは帝国研究院第42実験室、そこでΩ1はアインシュタイン博士と出会う。彼女に彼のコードネームであるΩ1から文字を取り、世界を意味する「Welt」の名を与えられた男は久々に安眠することができた。
翌日には赤毛ツインテールの暴力女ことテスラ博士とも顔を合わせ、実験アシスタントとして彼女たちの休日の計画を立てる仕事を与えられる。
それからの日々はモルモットであった過去を忘れさせるほどのものだった。
ある日の午後、アインシュタインと共にイタリア料理店「コーヒーコンチェルト」で昼食を取り、アインシュタインを「アイン」と呼ぶ許可を得て第42実験室に戻ってきたところ、フィンランド人ことエリアス・ノキアンビルタネンという軽薄で胡散臭い変な男がアインシュタインに手紙を届けに来た。手紙の送り主はシュレーディンガー博士。その内容は「古いゲームを見つけたから遊びに来ないか」というのほほんとしたもので謎の記号が書かれている以外は普通の手紙だった。
しかしこれを読んだアインシュタインは厳しい顔になり、急ぎアメリカのモンタナ州へ向かうことになる。
二度寝しているテスラを起こしに行くように言われれ、男子禁制の二階に登ったヴェルトが目にしたのは想像していたものとは違う散らかった廊下だった。「世の独身女性の部屋ってこんな感じなのか?」と憂鬱になったヴェルトは寝間着姿で出てきたテスラに殴られ気絶し、頭にたんこぶを抱えることになった。
アメリカへ
ヴェルト、テスラ、アインシュタイン、フィンランド人の一行はアメリカへ行くために車で空港に向かっていた。そこでヴェルトは偽造パスポートに表記するためにユリシーズの作者から名前を引用した「ヴェルト・ジョイス」というフルネームを得た。(そしてフィンランド人に子供がいることに動揺したり余計なことを言ったりしてテスラにたんこぶを二度叩かれるのだった。)
一行は飛行機に乗り、乗り換えを交えながら長い時間を空で過ごす。
- 飛行機の中で寝た場合
ヴェルトは夢を見た。
それは数え切れないほどの人を殺し、人がこの世に誇ってきた建造物を焼き尽くした女性の夢だった。
残った生存者たちは自分の律者コアを生きたまま取り出し、自分を見せしめにするのだろうか。
「面白いじゃないの?」
自分のコアもあの時空をねじ曲げ、ブラックホールを作る奇妙な武器を作るように使われるのだろう。
...存分にその力を使うといい
「...いつか、その力は今の私より100倍もいい方法であんたたちに復讐するわよ!」
それは妙に現実味のある夢だった。「律者」。ヴェルトは研究室で聞いた化け物の存在を思い出す。今の世界に律者は存在せず、律者も作り話なのかもしれない。
しかしなぜ、自分はあの狂った女性の思考にこれほど怖じ気を感じているのだろうか?
- アインは休まないのか?
ヴェルトは周りが寝ている中一人本を読んでいたアインシュタインに話しかける。
どうやらシュレーディンガーからの手紙に書かれていた謎の記号は第42実験室が所有している5万年前の情報処理装置「エイダ」を指しているらしい。しかしアインシュタインはそれ以上は教えてくれず、からかわれて終わるのだった。
乗り換えの空港で出会ったのは天命本部から送られてきたスーツの男性とその護衛の女性だった。どうやら本部としては支部に手柄を立ててほしくないらしく、死海文書とチョコレートを渡して牽制に来たようだ。
その後、博士2人がショッピングをしている間にヴェルトはフィンランド人から彼女たちの趣味を聞き出そうとしたがなにも聞き出せずに終わるのだった。
アメリカにて
無事モンタナ州のビリングスに到着した一行。
空港に出迎えに来ていたのは背の高いお姉さんとダウンジャケットを着た少女の2人。
背の高い方はアインシュタインの博士課程の指導教官で天命北米支部の名目上のトップのプランク教授(34)。
少女の方は例の手紙の送り主のシュレーディンガー博士。
その夜、バーでとった食事でプランク教授の好物である「ロッキー・マウンテン・オイスター」が出てきた。ロッキー・マウンテン・オイスターが子牛の睾丸と知らないヴェルトは食べかけるがテスラが犠牲になったことで食べずにすんだ。
翌日、一行はイエローストーンへと向かう。その目的は第42実験室がアメリカまで呼ばれた理由であるイエローストーンで発見された前文明の調査だった。
一行を出迎えたのは北米支部のスポンサーで事実上のトップのエジソン。いきなりテスラの身体を嗅ぎ続けるというセクハラをしたエジソンにヴェルトは呆気にとられたが彼女がすごい人ということは分かった。
エジソンから許可を得た一行は遺跡に入るが、その遺跡には素人のヴェルトからしてもただの遺跡ではないということが分かった。
その遺跡は湖に眠っており、水を抜きでもしなければ入れないはずなのに破壊の跡があり、インディアンが設営したらしきテントや彼らの白骨、さらには19世紀初期のライフルまであった。
モスキート音に気づいたアインシュタインの先導でたどり着いた部屋には超音波魂鋼レコーダーが置かれており、天井には『H.A』なる人物が遺した謎かけが現代英語で書かれていた。それを解いてみると『H.A』が何らかの研究について記された魂鋼をイギリスへ隠し、それを若者たちに託そうとしていたことがわかった。
一行は遺跡の調査をするシュレーディンガーとフィンランド人、魂鋼を探しにイギリスへ戻るアインとテスラとヴェルトの二手に別れ、エジソンの代わりにウィーンへ向かい天命本部と話し合うプランクも途中まで同行することになった。
飛行機の中、ヴェルトはプランク教授に2人だけの内緒話をされる。
状況証拠からして魂鋼を巡った武力衝突が起きたのは現文明になってから。そしてH.Aが魂鋼を入念に隠したことから襲撃者は大きい力を持っていることが分かる。この世界で強大な力を持ち、魂鋼を求めている組織は天命ただ一つだけ。これから魂鋼を追いかける2人は危険に曝される可能性があるからヴェルトには彼女たちを守ってほしい。
魂鋼を探して
一行が訪れたのはロンドンデリー。そこに隠されていた謎かけを解くと、ロンドンのナショナルギャラリーに保管されている『レディ・ジェーン・グレイの処刑』という絵画に何かがあると分かった。
さっそくナショナルギャラリーを訪れた一行が倉庫で目にしたのは1928年のテムズ川洪水で水に浸かり、そのまま修復待ちで放置されてなおも在りし日の美しい姿のままの絵だった。
それを可能にしたのは絵画の表面を覆う金属光沢のある透明な膜、一行が探し求めている魂鋼だった。
アインが魂鋼の抽出を開始するが凄まじい金属音が発生し、ヴェルトはテスラの指示に従わず機器の操作で耳をふさげないアインの耳を塞いだ。
魂鋼の抽出は無事終わったがヴェルトはテスラに怒られた。実はアインは生まれつき金属摩擦音に耐性があり、ヴェルトが無茶する必要は無かったのだ。アインはヴェルトも良かれと思ってやったと庇うがテスラの怒りは収まらない。
「アイン、こいつが『思いやり』とやらに酔って、命を落としてもいいっていうの?」
怒り心頭のテスラは倉庫を飛び出し、ヴェルトは自分が意固地だったと落ち込んだ。
実験室に戻ってきた2人はさっそく魂鋼の解析作業に入る。
それを行うのは件のスーパーコンピュータ「エイダ」。前文明で作られた彼女はこの時代の最新コンピューターですら原始的と評するほどの高性能らしい。ヴェルトは驚いた。そしてそのインターフェースや行動パターンはフィンランド人の趣味だという。ヴェルトは引いた。
解析の結果、魂鋼の中には映像データと暗号化されたデータが残されていることがわかった。
映像データに記録されていたのはイエローストーン遺跡で撮影されたとみられる旧式の戦乙女制服を纏ったH.Aと名乗る傷ついた女性からのメッセージだった。
曰わく天命の理念である崩壊の根絶は不可能なことであり、「最後の魂鋼」にその証拠があるという。つまり持ち出された魂鋼が現在解析しているものではないということだった。
一方暗号化されたデータは、解読にはエイダの計算能力をそれだけに割り振ったとしても解読に4週間かかるという。
そのためヴェルトは自分の仕事である2人の博士が休日を楽しく過ごせるような計画を立てることになる。
アインは完全に遊び呆けるようなタイプではないだろうが、問題は数時間前に怒らせてしまったもう1人のの方だ。
アイン曰わく「僕たちを怒鳴りつけた罪悪感でバーに入り浸っているのだろう。帰ってきたらいつも通りに振る舞うように。怖がったりしたら嫌われるぞ。」とのことなのでヴェルトはおとなしく待つことにした。
テスラを待つヴェルトのもとに届いたのはフールαからの手紙だった。
天命の主教はハロウィンを重視しているらしく、同封されていた写真には吸血鬼に仮装したフールαの自撮りが写っていた。
ワインで少し酔っていたらしく、手紙にはヴェルトへの心配、何度も同じ過ちを繰り返す人類への怒り、聖女に対する熱い想いが綴られており、組織の1人ではなく1人の研究者としての彼の素が感じられた。
日付が変わった頃、ベロベロに酔ったテスラが帰ってきた。
ヴェルトはアインのアドバイス通りにいつも通りに振る舞おうとするが、テスラは訳の分からない愚痴を言い始め、「人呼んでお酒で途端におしゃべりになる博士!」とヴェルトに絡み続けてさらに酒を飲もうとする。
挙げ句の果てに4週間も空き時間が出来たと聞くと徹夜で遊ぶと宣言し、ヴェルトを夜の遊びに誘う始末。
幸いにも夜中に騒がれてプッツンしたアインが投げた辞書がテスラの頭にクリーンヒットし、ピクリとも動かなくなったことでヴェルトの貞操は守られた。
休息
翌日、ヴェルトはテスラに連れられハイゲイト墓地に訪れた。
数ヶ月前に飲酒運転で罰則をくらった彼女は奉仕活動を命じられて以来、毎週土曜にこうして墓地に来て猫に餌をやるのが習慣になっているのだという。
広い墓地中の猫に餌をやるため2人は手分けし、ヴェルトは西側を担当することとなる。
墓地ということで少しビビっていたヴェルトも墓に刻まれている有名人の名前を見て少し安心した。
そんなヴェルトが墓地で出会ったのはアメリカ行きで経由した空港で出会った護衛の女性、S級戦乙女のリアーナ・ブリガンティアだった。
休日を使って墓地を訪れた彼女が偲んでいたのはマーサ・リリー・ジェイコブス。小隊を率いて第一次崩壊に出撃し、1人生き残ったものの心を病み、自ら命を絶ってしまった少女。自宅で自らの命を絶った彼女は仲間と同じ墓に入れなかったのだ。
故人に祈りを捧げ、星が瞬き始めた空の下、ヴェルトはリアーナの助けを借りて猫の餌やりを終えたが、リリーの話を聞いて気分を沈めずにはいられなかった。
しかし突如として現れた未確認飛行物体にヴェルトは幽霊ではないかとガチビビリ、リアーナはそれが機械だと気づき「黒淵白花」で破壊、近くにいたテスラと少年が巻き込まれるとめちゃくちゃなことが起こり沈んだ気持ちも吹き飛んでしまった。
未確認飛行物体の正体はテスラと少年──フィンランド人の息子のヨアヒム・ノキアンビルタネンのイタズラだった。
ヨアヒムは父親の職場である第42実験室によく預けられており、2人の博士に面白い実験で遊んでもらっていた。
だからこそ、ツインテールのお姉さんからのハロウィンのイタズラの誘いにも面白いことが起きると本能的に感じたのだった。
...まぁ金髪のお姉さんに最新型の浮遊ロボットを修復不可能なくらいに壊されたわけだが。
赤毛の暴君はリアーナに弁償を迫り、リアーナは申し訳なさそうにし、ヨアヒムは場を和ませようと「リアーナお姉ちゃんサイン頂戴!」と気を使い、ヴェルトはとばっちりでテスラに殴られた。
一方アメリカでは、エジソンの指揮の下シュレーディンガーたちが死海文書の内容を元に発電装置の実験を行っていた。
それは崩壊エネルギーを熱エネルギーに変換する装置。
この技術が世界中で普及すれば世界から崩壊を消し去り、天命もその存在価値を無くす。
エジソンによってこのプロジェクトは「ムーンライトスローン」と名付けられた。
リゾート
魂鋼の解析を開始してから一か月経とうとする頃、ずっと街から出ていないからどこかに出かけたいとテスラが騒ぎ出した。
そこでスパやボーリングなどを含めて70%引きになっている海岸のリゾートで遊ぶをヴェルトが提案し、一行は冬のバカンスを楽しむことになる。
テスラの荒い運転で一行が訪れたのはサウスエンド=オン=シーのホテル「シーヤ・リータ」。
冬と言うことで客、従業員ともに人は少なく、オーナーのリータ直々に出迎えてくれた。
3人の部屋はオーシャンビューのコテージで、一人海岸を眺めて考え事をしていたヴェルトが我に返ると、アインがピアノを弾いていた。
『ダニーボーイ』──その旋律を聞いた瞬間、ヴェルトは全身に鳥肌が立つ感覚を覚え、気づいたときには旋律に合わせて歌っていた。
「ヴェルト...この歌、知っているのか?」
それはかつて、カール・グスタフという男がアインに教えた曲だった。
天才的な頭脳故に学校や家族に退屈さを感じ、不登校になっていたアインは精神科医としてやってきた彼と出会った。
彼女はカールを追い払おうと「空間で垂直を作れる直線の数は最多でいくらか」という問題を出す。
この答えをいくらでも変えられる問題を出せばこの「オジサン」を追い払らう事ができるはずだった。
「直交の直線かい……?だったらいくつでも垂直を作れるね。」
空間の次元に制限はなく、垂直はいくらでも作れる。カールが自分の出した問題に完璧に答えてみせたこと、それは幼い頃のアインにとって「外地で故郷の人に出会った」ようなものだった。
かくしてカールは幼い頃のアインが初めて心を開いた相手となり、彼女にとってプランクに並ぶ恩師となった。
しかし3年前、ベルリンの中心部にいた彼は第一次崩壊に巻き込まれ死亡した。
その話を聞いたヴェルトの心は、豪華な食事を前にしても沈んだままだった。カール、マーサ、同じように罪のない人々...30万人の命を奪ったあの災害のことを考えてしまうのだ。
そんなヴェルトを見たテスラの、過去に縛られないこと、人生は自分の心に恥じないように生きていけばいいという言葉でヴェルトはいつもの調子を取り戻すことが出来た。
ドカ食いして寝込んだテスラを置いてアインと海岸に出かけたヴェルトは、食事のときにも見かけた女性と出会った。
フカと名乗った戦乙女はヴェルトに詩集を渡し、少し厄介な人物に出会うことになるかもしれないと忠告して去っていった。
星々が輝く夜。2人は再び海岸にやってきた。
大の字になって寝転び、共に綺麗な星空を見上げた2人の心には何かが芽生えかけていた。
ホテルに戻り、冷えた体を温めに浴場に入ったヴェルトだったがそこには先客がいた。
「やぁ。Ω、最近調子はどうかな?」
男の名はオットー・アポカリプス。天命の主教であり、フールαと名乗りヴェルトと文通をしていたのも彼だった。
今回、オットーが直接ヴェルトに会いに来たのは彼に主教の座を継いでもらうためだった。
オットーにとっての「偉大な人物」とはどこか一分野が傑出している者ではなく、傑出している者たちと楽しく会話ができ、彼らの力を最大限発揮させられる者のことを指す。
アインシュタイン、テスラ、プランク、リアーナ、フカ、彼女たちから高い評価を受けているヴェルトこそ、自分などよりよっぽど主教に相応しいとオットーは考えていた。
しかしヴェルトはその誘いを断る。オットーの言うことは正しかったが、だからこそヴェルトは彼を信じることができなかったのだ。
次の日の朝早く、ヴェルトはリータに声を掛けられた。ヴェルトが受け取ったのはフカからのプレゼント――安っぽいパッケージに入った「トウガラシスプレー」だった。
「お客様にとっては、かなり実用的な物ではないでしょうか?」
「……実用的って、いつ使うんだよ!」
最後の魂鋼
魂鋼の解析が終わり、一行は実験室に戻ってきた。
魂鋼の中身は文章と映像で、文章の方には英語で「フリーダムトレイルに沿っていけ。そして、夜中にレキシントンを訪れろ」と記されていた。
映像に映っていたのはやや歳を重ねたH.A――ハーモニー・アイエット、ラファイエット侯爵の子孫でビジネス界では「ゴッドファーザー」と呼ばれた女性だった。
映像の中の彼女が伝えたかったこと、それはやはり天命のやり方では崩壊に勝てないこと、これを聞いている者たちには自分の心に従い、正しい判断をしてほしいということ、そしてアメリカに向かってほしいということだった。
1955年11月24日木曜日、改造した無線機に入ったエイダを連れた一行はボストンのフリーダムトレイルに居た。
フリーダムトレイルの各スポットには前文明が残したある凄惨な戦い――「侵蝕の律者」によって引き起こされた惨劇についての音声記録が隠されていた。
体内に強烈な崩壊エネルギー反応を有しながらも、人類としての意識を保ち続けていた少女は崩壊を恐れた者たちによって殺された。
しかし彼女は死んだ瞬間に第十二律者としての力を発現し、あらゆるものに感染するウイルスとして拡散し始める。
施設のシステムは乗っ取られ、人は生きる屍となった上にミサイルが発射され人類最後の都市も滅びた。
幸いとある博士の仕掛けたトラップにより律者は箱に封じられたが、既に文明の滅亡は決定的だった。侵蝕され同士討ちした戦士、侵蝕された者たちに囲まれ、身を引き裂かれた牧師、結婚式当日に死亡した夫婦……あまりに多くの人が犠牲になった。
最後の録音はH.Aのものだった。
これらの資料を見てしまったH.Aは天命から追われる身となり、彼女が持ち出さなかった魂鋼も破壊された。
少女を殺した者たちのように「敵を消滅させる」ことに固執する天命は信用できず、世界の命運を委ねることはできない。
レキシントンにあの主教に対抗できる武器があるので活用してほしい。
この記録を見た一行は、レキシントンで超次元迷彩が施された空中浮遊ストレージを発見する。そしてその中身は――
「目標物体の識別コード、『神の鍵・第九番・エデンの星』!」
その直後に地震が発生し、ヴェルトは気を失った。
次にヴェルトが目を覚ましたときには車でアインに膝枕をされており、彼女は状況を説明してくれた。
地震の揺れは大したことなかったが、エイダの余震モニタリングによると震源はマンハッタン一帯。そこはエジソンたちが作業している場所だった。ただそれよりも問題なのは地震と同時に崩壊パルスが検知されたことであり、ヴェルトが気を失ったのもそれが原因だった。
それは最悪の場合マンハッタンでベルリンと同じことが起きる可能性があることを示しており、一行は急ぎマンハッタンへ向かうこととなった。
決戦
休暇でたまたま近捕鯨博物館へ向かおうとしていたリアーナと合流し、隠れてエデンの星の使い方を学びながら事件の中心地へと進み続ける一行はハートフォードで崩壊獣に襲われて行き倒れた女性を見つける。
リアーナの黒淵白花で治療された女性の名はエレイン。
彼女は助けてくれたお礼にと友人が経営しているDrモーガン診療所へと案内してくれた。
診療所で出されたキャビアにテスラががっついていると、崩壊獣に襲われて重傷を負った人が運び込まれてきた。
安全のためにリアーナは崩壊獣の掃討へ向かったが、それはリアーナという戦力がいない間にヴェルトたちを襲うための罠だった。
彼女が診療所から離れたところを見計らって崩壊に侵食され、身体の半分が崩壊獣となったシュレーディンガーがヴェルトたちを襲ったのだ。
半崩壊獣となったシュレーディンガー「感覚器官が増えた」とでも言うべき状態になっており、崩壊が「書き込んだ」情報を「嗅ぎ取る」ことができるようになっていた。
だからこそ、彼女にはヴェルトの細胞一つ一つが飢えたように叫んでいること…彼こそが現文明の律者だという確信があった。
ヴェルトはそれを否定しようとするが、彼が異常なほど高い崩壊エネルギーへの適性を持っているのも事実。
シュレーディンガーはエデンの星で応戦したアインを軽くあしらい、自分が前文明の律者とは違い内なる本能に抗えることを証明したいなら、自分が真の男であることを証明したいなら自分を倒してみせろと言い放つ。
「フフ、引っかかったらダメだよ」
ヴェルトの頭の中で顔のない金髪の少年が語りかける。
崩壊に侵食されていてもあれはシュレーディンガーであり、ヴェルトたちに手を出すはずがない。もう少し耐えればリアーナが戻って来る。そうだろう?
「いや……正面から彼女に立ち向かうんだ、ヴェルト」
ヴェルトに語りかけたのは金髪の少年だけではない。
ヴェルトは自分の中にいる『彼ら』の声を聞いた。
「あなたが彼を誘惑しようとするなら……」
「俺たちももう黙ってはいない」
「大丈夫、私たちは敵じゃないわ」
「金髪の悪魔が吹聴する話に耳を傾けさえしなければ、復讐鬼に堕ちることもない」
「お前の相手はシュレーディンガー博士だ。彼女は決死の覚悟を持っている」
「何故だか分かるか?」
カールだけではない、少女、老人、軍人……ヴェルトは彼らに会ったことはないが、彼らがいれば自分は『ヴェルト』のままでいられると確信した。
「アイン……『エデンの星』を……貸してくれないか?」
「しかし……」
「忘れたのか……空間の次元に制限はない」
「……!」
ヴェルトはエデンの星でシュレーディンガーと戦うが、彼女が敵だとは思えなかった。
しかし自分が倒れれば自分の中にいる彼らも消えてしまう。
あの無数の声の中にある最も美しい可能性を実現させるため、ここで終わるわけにはいかない。
ヴェルトは律者として完全に覚醒し、最後の一撃を放つ。
「――あなたたち、そこまでにしなさい!」
しかしその直前、異変を察知して戻って来たリアーナが2人を弾き飛ばし、黒淵白花の第二次定格出力でシュレーディンガーの体内にあった崩壊エネルギーを彼女に右腕に封印した。
30分後、様体が安定したシュレーディンガーはマンハッタンで一体何が起こったのかを語った。
エジソンタワーで行われていたムーライトスローンの実験が失敗し、原子炉の出力が異常な上昇をし始めた。
原子炉の近くにいたシュレーディンガーは逃げることができず崩壊に侵食されてしまう。しかしその状態でも理性を保っていたシュレーディンガーは自分がもう長くないことを悟り、最後の賭けとしてヴェルトの律者の力を目覚めさせるために彼らを襲ったのだ。
結果的に賭けは成功したが危機は去っていない。
シュレーディンガーを不思議な力で守ったエジソンはきっとまだ戦っている。
ニューヨーク市の郊外で一行は紫の流星を目撃した。
それと同時にエジソンからの通信が入る。
ムーライトスローン作戦の失敗で発生した崩壊エネルギーの圧縮ボールを彼女は一人で支えていた。
人々を守るため、エジソンは崩壊エネルギーと共に海へと消えていった。
エジソンの壮絶な最期に呆然とする一行の前に、退避していたフィンランド人が現れた。
錯乱した様子の彼は実験が失敗した原因は自分にあること…オットー・アポカリプスにヨアヒムを人質に取られて脅され、実験の妨害を行ったことを打ち明けた。
「まさかこんなことになるなんて」、自分のしてしまったことに後悔を抱くフィンランド人の胸を漆黒の槍が貫いた。
「……ペラペラと喋りすぎだ。愚か者め」
ヴェルトたちの気付かぬ間に、槍の持ち主の身体はあの金髪の戦乙女から天命の主教へと姿を変えていた。
100年もの間最強の戦乙女として活躍してきたリアーナ。当然、普通の人間には老いもせず、力を保ち続けることなどできない。
彼女の身体は虚空万象を用いたオットーの手によって大小1000回以上の改造が施されており、ほとんどが機械に置き換えられていた。
そしていつかリアーナが個人の意思で行動することを見越して、オットーは彼女の身体を乗っ取れるように裏口を残していたのだ。
人の命を何とも思わず、リアーナを愚弄するオットーにヴェルトは激しい怒りを覚えるも、黒淵の一撃によってテスラとアインと共に重傷を負ってしまう。
だがその場には動ける人物が一人残っていた。
恩人の身体を汚された怒り、そしてヴェルトたちをここで終わらせないためにシュレーディンガーは奮闘する。
実はプランクと繋がっているエージェントだったリータの援護もあり、シュレーディンガーは実数世界での自身の身体の消失と引き換えに、ヴェルトに黒淵白花を託してプラズマシールドを展開した。
朦朧とする意識の中ヴェルトは目覚める。
シュレーディンガーのことは心配だが、今やるべきことを成さなければならない。
テスラとアイン、彼女たちの身体を治す代価を考える必要はない。
この一ヶ月で彼女たちがくれた暖かな時間は、何物にも代えがたい宝なのだから。
「渇いている者には、命の水の泉から価なしに飲ませよう」
……いや、これでは全く足りない
「──この日こそ、天の独裁を呑み込んでしまう日」
「オットー・アポカリプス……いや、フールα──」
「星が砕け散る様を見るがいい!」
エデンの星、第零定格出力「擬似ブラックホール」。
傲慢なピエロの身体が全てを呑み込む闇へと消えていく。
頑張れば、この戦いを終わらせられる。
もっと頑張れば、リアーナを助けられるかもしれない。
勝利を掴みかけたことで戦闘経験のないヴェルトの気が緩んでしまうのも仕方のないことだった。
その結果、ブラックホールの性質を見抜いたオットーが放った擬似誓約の十字架の鎖によってエデンの星が破壊されてしまう。
この一瞬で決まりかけていた勝負の命運は逆転し、ヴェルトたちはエネルギーを抑制する鎖で縛られてしまう。
その時、何処かからかヘリコプターが墜落し、その中から出てきたプランクとヨアヒムも捕らわれてしまう。
ヨアヒムを殺そうとするオットーから彼を庇い、ヴェルトはさらに傷を負う。
だがそれで生まれたオットーの隙をつき、リータがオットーに何かを吹きかける。
「ヴェルト様!急いでッ!」
それは魂鋼を抑制する薬であり、ヴェルトがもっている「トウガラシスプレー」にも同じものが入っている。
スプレーを吹きかけられ、液体皮膚が一時的に固まったオットーをヴェルトは再現した誓約の力を纏った拳で殴りつける。
「リアーナさんの体から出ていけッ!偉そうな顔をしたフールめ!」
致命的な一撃を食らったオットーは自爆しようとするも、消滅したと思われたリアーナが意識を取り戻したことで失敗する。
リアーナが戻ってきたことにヴェルトは安堵するが、オットーは脅威の排除を諦めていなかった。
あらゆる脅威を排除するため、オットーはニューヨーク崩壊分裂ミサイルを発射する。最後の切り札を切った彼はニューヨークごとヴェルトたちを消し飛ばすつもりなのだ。
なんとしてもこの危機を止めなければならない。
そう覚悟を決めたリアーナは現状思いつく最善の方法を話す。
まず着弾前にリアーナがミサイルまで飛んでいき、黒淵白花の定格出力で内部の起爆装置を破壊する。
そしてヴェルトがニューヨーク全体を覆うシールドを構築し、落下するミサイルによる被害を防ぐ。
この方法ならニューヨークを守ることができるが、これを実行する2人の死は免れない。
ミサイルに取り付いて黒淵白花の定格出力を発動するリアーナはミサイルの高温にさらされて身体が蒸発する。
半径20メートルというシールドを構築するヴェルトは、限界を超えて力を使うことで擬似誓約の十字架で負った傷が悪化するかもしれない。
それでも2人に迷いはなかった。人々を守るため、自分に出来ることを全力でするのだ。
「死んじゃだめです!ヴェルトさんは、僕らの英雄です!」
瓦礫の中、一人の少年が傷ついた男を懸命に治療しようとしていた。
ヴェルトの張ったシールドはミサイルから人々を守ってみせたが、彼は既に死にかけていた。
自分はもう死ぬと悟ったヴェルトは、その場で唯一の律者コアの適合者へ人々を守る信念、理の律者コア、そして『世界』の名前を託すのだった。
「ヴェルト……か……」
「この名前……かっこいいだろ?」
「じゃあ……」
「これからは、君がヴェルトだ」
「律者コアと……世界を守る使命……」
「頼んだぞ、ヴェルト」
ヴェルトの死後、彼の仲間たちは天命を離れてネゲントロピーを創設し、オットーに隙を与えないために彼の死は第二次崩壊まで隠された。
彼の遺志は『世界』の名を継いだ者、理の律者の伝承の道を行く者へと受け継がれていく。
支配劇場
三代目理の律者となったブローニャ・ザイチクの夢に現れるようになる。
しかしネゲントロピーの調査では律者コアの中から彼の意思を発見できず、ブローニャが見たのもコアに残された意思の残響に過ぎない。
アポカリプスはこう語った
オットーによる世界の再構築を止めるため、神恩結界を破壊するためのムーライトスローンを構築しようとするブローニャの精神世界に現れる。
一時的に律者コアと完全同調を果たした彼女の覚悟を聞き届けた。
終焉を越えた日に
ついに執行された聖痕計画を止めるために戦うブローニャたち。
彼女の前に現れたのは理の律者と似て非なるあり方を持ち、70億人の夢を束ねて聖痕計画を支える「ウサギ」。
彼女によってバラバラにされた律者コアの中で、ブローニャたちを導くようにジョイスの姿が現れた。
その後、あえて30万人の思想を手放し、万物流転の真理を理解することで真理の律者へと羽化したブローニャの前に再び現れる。
ヴェルトの残したものを覆したことを謝罪する彼女へ彼は微笑みかけ、30万人の思想と共に消えていった。
イベントストーリー等
ローズマリーの花詞
ストーリー開始の2日前に何者かに暗殺されており、主人公たちはこの事件の真相を追っていくこととなる。
崩壊:愚者カード・解
仙舟「羅浮」の先代将軍として名前だけ出た。
関連人物
一緒に星空を見たり膝枕をされたりと分かりやすくフラグが立ってた。
彼女が何かを書いている姿が好きだし、ボサボサの髪を整えればすごい可愛いと思う。
彼女がくれた名前は気に入っている。
雑に扱ってくるが嫌な気はしない。
彼女の思いやりはありがたいがあの汚部屋はどうにかしたほうがいい。
フールαとして文通していたときは友人だと思っていたが、実際にあってみたらすごい胡散臭かった。
本性を表した『天上の暴君』に『星が砕け散る瞬間』を見せた。
エリアスの息子で実験室に遊びに来ていた少年。
死の間際、彼に律者コアと『世界』の名を託した。
当時最強の戦乙女だった女性。
彼女の人柄を信用し、ニューヨークを守るために共に命を散らした。
年齢が17の倍数の『お姉さん』。物理的に距離感の近い彼女にちょっとドギマギした。
彼女との約束は守ってみせる。
縦ロールのぶっきらぼうな少女。
命を賭して戦いを挑んてきた彼女に正面から立ち向かった。
- エリアス・ノキアンビルタネン
帝国研究院第42実験室の職員の一人で、通称『フィンランド人』。
ずっと薄着で軽薄だし、彼がアインシュタインと話していたときはやきもきした。
- エイダ
前文明が残したスーパーコンピュータ。
少女の姿をしたホログラムをインターフェイスとしているが、それが全部エリアスの趣味だと知ってジョイスは引いた。
ゼネラルグループのトップ兼天命北米支部の事実上の支配者。
居丈高でなんか怖い。崩壊に対する復讐に燃える彼女の姿には思うところがある。
- カール・グスタフ
ジョイスを構築する30万人の最初の一人。
アインシュタインご初めて心を開いた相手であり、ジョイスも無意識下で彼の記憶に反応していた。
三代目の理の律者となった少女。
身体に律者コアが定着してきた彼女の前にジョイスの幻影が幾度も現れた。
カカリアの作ったジョイスのクローン。
容姿や性格がジョイスに瓜二つで、彼を容姿に迎えたヴェルト・ヨウも、彼はジョイスではないと分かっていてもジョイスを思い浮かべてしまっている。
- ジョイスのクローン
カカリアの作ったジョイスのクローンだが、やたら変態的かつ暴力的でオリジナルとは似てない上に、重力操作の能力を第一律者の能力と勘違いしてたりとかなりお粗末。
人格を持つ第一の神の鍵。
ジョイスは彼に人格があることを認知していなかったが、あちらからは根源が同じということもあって尊敬されている。
余談
関連イラスト
関連タグ
ヴェルト・ヨウ:2代目理の律者。
ブローニャ・ザイチク:3代目理の律者。