「女の子は、どんなでも可愛いと思う!そう。女の子は正義だ!!」
「この日こそ、天の独裁を呑み込んでしまう日」
プロフィール
名前 | ヴェルト・ジョイス |
---|---|
年齢 | 3歳 |
職業 | 帝国研究院第42実験室の研究助手 |
身長 | 不明 |
体重 | 不明 |
誕生日 | 1月1日 |
出身 | ベルリン |
好きなもの | アインシュタイン博士 テスラ博士 読書 |
苦手なもの | 幽霊 |
概要
miHoYoのゲーム『崩壊3rd』の登場人物。初代理の律者であり人々のために戦った英雄。
ビジュアルノベル「ネゲントロピー」の主人公で最終的に死亡した。
第一次崩壊で誕生した現文明最初の律者だが強い人間性を持ち、魂鋼を探す旅で個性豊かな仲間たちと出会い暖かな時間を知ったことで美しい世界を守ると決めた。
人物
容姿
青髪で温和な顔立ちをした青年。
劇中で着ていたのはマフラーとジャンバーを身につけた衣装と、天命の紋章が象られた衣装、
上のイラストのようにコートを着た衣装の3つ。
また、その容姿は30万人の思想の最初の一人であるカール・グスタフを彷彿とさせる。
人物
ビジュアルノベルでは唯一と言っていいほどの常識人でツッコミ担当。ギャグシーンではたいていアインシュタインに振り回されたりテスラに理不尽にキレられている。真面目だったり純情なところがそうさせるのだろうか。
文通友達がいたとはいえ三年間非人道的な実験を受けても心が歪まず、人々を救うために体を張れる強さと優しさを持っているが、後継者と同じように自分の身を顧みない節がありテスラに激怒されたことも。
30万の思想
ジョイスは理の律者コアを構築している30万の思想の思想、特にその最初の一人であるカール・グスタフを起点として構築されている。
その影響でジョイスは多くの言語を話すことができ、様々な国の知識を持っている。
帰ってきたら「ただいま」と言う癖があったことで実は日本人じゃないかと天命が本気で調べたことも。
活躍
『ネゲントロピー』
第一次崩壊
1952年1月1日、シベリアで第一次崩壊が発生し、現文明最初の律者が誕生した。誕生した律者は不意に浮かんだ「救世主」という言葉に突き動かされ、地獄のような惨状のなか歩き続ける。そして積み重なる死体から、彼らの心のかけらを拾い続ける律者は「彼女」の声を聞いた、
「彼らの想いをあなたの魂に刻んで」
それは彼らにとっての救いのようであり、まるで自分が救世主になったかのようだった。しかしそれは無意味なことだった。彼は■■でも■■でもない。ましてや■■■でもない。
それでも、疲労で倒れた律者には自分がすごいことを成し遂げたという確信があった。
「蝶がお前の指先に落ちてきた。お前は、その羽を直してやる。」
その後の3年間
全ての記憶を失った律者は天命に回収される。Ω1と呼ばれ貴重なサンプルとなった律者は3年間様々な実験室で耐えがたい苦痛を伴う実験を受け続けていた。
そんな日々でうつ病にさえ陥ったΩ1が自死を選ばなかったのはフールαと名乗る文通相手の存在があったからだった。彼の語る「聖女カレン」の物語を支えにΩ1は苦しい実験に耐え続けた。
出会い
その日、Ω1は頭に袋をかぶせられどこかを車で運ばれていた。彼が送り届けられたのは帝国研究院第42実験室、そこでΩ1はアインシュタイン博士と出会う。彼女に彼のコードネームであるΩ1から文字を取り、世界を意味する「Welt」の名を与えられた男は久々に安眠することができた。しかしその平穏は翌日には破られてしまう。彼を叩き起こした赤毛ツインテールの暴力女ことテスラ博士に理不尽にキレ散らかされたのだ。
その後少しゴチャゴチャしたがヴェルトはモルモットとしての生活から解放され、実験アシスタントとして彼女たちの休日の計画を立てることになる。それからの日々はモルモットであった過去を忘れさせるほどのものだった。
ある日の午後、アインシュタインと共にイタリア料理店「コーヒーコンチェルト」で昼食を取り、アインシュタインを「アイン」と呼ぶ許可を得て第42実験室に戻ってきたところ、フィンランド人ことエリアス・ノキアンビルタネンという軽薄で胡散臭い変な男がアインシュタインに手紙を届けに来た。手紙の送り主はシュレーディンガー博士。その内容は「古いゲームを見つけたから遊びに来ないか」というのほほんとしたもので謎の記号が書かれている以外は普通の手紙だった。
しかしこれを読んだアインシュタインは厳しい顔になり、急ぎアメリカのモンタナ州へ向かうことになる。
二度寝しているテスラを起こしに行くように言われれ、男子禁制の二階に登ったヴェルトが目にしたのは想像していたものとは違う散らかった廊下だった。「世の独身女性の部屋ってこんな感じなのか?」と憂鬱になったヴェルトは寝間着姿で出てきたテスラに殴られ気絶し、頭にたんこぶを抱えることになった。
アメリカへ
ヴェルト、テスラ、アインシュタイン、フィンランド人の一行はアメリカへ行くために車で空港に向かっていた。そこでヴェルトは偽造パスポートに表記するためにユリシーズの作者から名前を引用した「ヴェルト・ジョイス」というフルネームを得た。(そしてフィンランド人に子供がいることに動揺したり余計なことを言ったりしてテスラにたんこぶを二度叩かれるのだった。)
一行は飛行機に乗り、乗り換えを交えながら長い時間を空で過ごす。
- 飛行機の中で寝た場合
ヴェルトは夢を見た。
それは数え切れないほどの人を殺し、人がこの世に誇ってきた建造物を焼き尽くした女性の夢だった。
残った生存者たちは自分の律者コアを生きたまま取り出し、自分を見せしめにするのだろうか。
「面白いじゃないの?」
自分のコアもあの時空をねじ曲げ、ブラックホールを作る奇妙な武器を作るように使われるのだろう。
...存分にその力を使うといい
「...いつか、その力は今の私より100倍もいい方法であんたたちに復讐するわよ!」
それは妙に現実味のある夢だった。「律者」。ヴェルトは研究室で聞いた化け物の存在を思い出す。今の世界に律者は存在せず、律者も作り話なのかもしれない。
しかしなぜ、自分はあの狂った女性の思考にこれほど怖じ気を感じているのだろうか?
- アインは休まないのか?
ヴェルトは周りが寝ている中一人本を読んでいたアインシュタインに話しかける。
どうやらシュレーディンガーからの手紙に書かれていた謎の記号は第42実験室が所有している5万年前の情報処理装置「エイダ」を指しているらしい。しかしアインシュタインはそれ以上は教えてくれず、からかわれて終わるのだった。
乗り換えの空港で出会ったのは天命本部から送られてきたスーツの男性とその護衛の女性だった。どうやら本部としては支部に手柄を立ててほしくないらしく、死海文書とチョコレートを渡して牽制に来たようだ。
その後、博士2人がショッピングをしている間にヴェルトはフィンランド人から彼女たちの趣味を聞き出そうとしたがなにも聞き出せずに終わるのだった。
アメリカにて
無事モンタナ州のビリングスに到着した一行。
空港に出迎えに来ていたのは背の高いお姉さんとダウンジャケットを着た少女の2人。
背の高い方はアインシュタインの博士課程の指導教官で天命北米支部の名目上のトップのプランク教授(34)。
少女の方は例の手紙の送り主のシュレーディンガー博士。
その夜、バーでとった食事でプランク教授の好物である「ロッキー・マウンテン・オイスター」が出てきた。ロッキー・マウンテン・オイスターが子牛の睾丸と知らないヴェルトは食べかけるがテスラが犠牲になったことで食べずにすんだ。
翌日、一行はイエローストーンへと向かう。その目的は第42実験室がアメリカまで呼ばれた理由であるイエローストーンで発見された前文明の調査だった。
一行を出迎えたのは北米支部のスポンサーで事実上のトップのエジソン。いきなりテスラの身体を嗅ぎ続けるというセクハラをしたエジソンにヴェルトは呆気にとられたが彼女がすごい人ということは分かった。
エジソンから許可を得た一行は遺跡に入るが、その遺跡には素人のヴェルトからしてもただの遺跡ではないということが分かった。
その遺跡は湖に眠っており、水を抜きでもしなければ入れないはずなのに破壊の跡があり、インディアンが設営したらしきテントや彼らの白骨、さらには19世紀初期のライフルまであった。
モスキート音に気づいたアインシュタインの先導でたどり着いた部屋には超音波魂鋼レコーダーが置かれており、天井には『H.A』なる人物が遺した謎かけが現代英語で書かれていた。それを解いてみると『H.A』が何らかの研究について記された魂鋼をイギリスへ隠し、それを若者たちに託そうとしていたことがわかった。
一行は遺跡の調査をするシュレーディンガーとフィンランド人、魂鋼を探しにイギリスへ戻るアインとテスラとヴェルトの二手に別れ、エジソンの代わりにウィーンへ向かい天命本部と話し合うプランクも途中まで同行することになった。
飛行機の中、ヴェルトはプランク教授に2人だけの内緒話をされる。
状況証拠からして魂鋼を巡った武力衝突が起きたのは現文明になってから。そしてH.Aが魂鋼を入念に隠したことから襲撃者は大きい力を持っていることが分かる。この世界で強大な力を持ち、魂鋼を求めている組織は天命ただ一つだけ。これから魂鋼を追いかける2人は危険に曝される可能性があるからヴェルトには彼女たちを守ってほしい。
魂鋼を探して
一行が訪れたのはロンドンデリー。そこに隠されていた謎かけを解くと、ロンドンのナショナルギャラリーに保管されている『レディ・ジェーン・グレイの処刑』という絵画に何かがあると分かった。
さっそくナショナルギャラリーを訪れた一行が倉庫で目にしたのは1928年のテムズ川洪水で水に浸かり、そのまま修復待ちで放置されてなおも在りし日の美しい姿のままの絵だった。
それを可能にしたのは絵画の表面を覆う金属光沢のある透明な膜、一行が探し求めている魂鋼だった。
アインが魂鋼の抽出を開始するが凄まじい金属音が発生し、ヴェルトはテスラの指示に従わず機器の操作で耳をふさげないアインの耳を塞いだ。
魂鋼の抽出は無事終わったがヴェルトはテスラに怒られた。実はアインは生まれつき金属摩擦音に耐性があり、ヴェルトが無茶する必要は無かったのだ。アインはヴェルトも良かれと思ってやったと庇うがテスラの怒りは収まらない。
「アイン、こいつが『思いやり』とやらに酔って、命を落としてもいいっていうの?」
怒り心頭のテスラは倉庫を飛び出し、ヴェルトは自分が意固地だったと落ち込んだ。
実験室に戻ってきた2人はさっそく魂鋼の解析作業に入る。
それを行うのは件のスーパーコンピュータ「エイダ」。前文明で作られた彼女はこの時代の最新コンピューターですら原始的と評するほどの高性能らしい。ヴェルトは驚いた。そしてそのインターフェースや行動パターンはフィンランド人の趣味だという。ヴェルトは引いた。
解析の結果、魂鋼の中には映像データと暗号化されたデータが残されていることがわかった。
映像データに記録されていたのはイエローストーン遺跡で撮影されたとみられる旧式の戦乙女制服を纏ったH.Aと名乗る傷ついた女性からのメッセージだった。
曰わく天命の理念である崩壊の根絶は不可能なことであり、「最後の魂鋼」にその証拠があるという。つまり持ち出された魂鋼が現在解析しているものではないということだった。
一方暗号化されたデータは、解読にはエイダの計算能力をそれだけに割り振ったとしても解読に4週間かかるという。
そのためヴェルトは自分の仕事である2人の博士が休日を楽しく過ごせるような計画を立てることになる。
アインは完全に遊び呆けるようなタイプではないだろうが、問題は数時間前に怒らせてしまったもう1人のの方だ。
アイン曰わく「僕たちを怒鳴りつけた罪悪感でバーに入り浸っているのだろう。帰ってきたらいつも通りに振る舞うように。怖がったりしたら嫌われるぞ。」とのことなのでヴェルトはおとなしく待つことにした。
テスラを待つヴェルトのもとに届いたのはフールαからの手紙だった。
天命の主教はハロウィンを重視しているらしく、同封されていた写真には吸血鬼に仮装したフールαの自撮りが写っていた。
ワインで少し酔っていたらしく、手紙にはヴェルトへの心配、何度も同じ過ちを繰り返す人類への怒り、聖女に対する熱い想いが綴られており、組織の1人ではなく1人の研究者としての彼の素が感じられた。
日付が変わった頃、ベロベロに酔ったテスラが帰ってきた。
ヴェルトはアインのアドバイス通りにいつも通りに振る舞おうとするが、テスラは訳の分からない愚痴を言い始め、「人呼んでお酒で途端におしゃべりになる博士!」とヴェルトに絡み続けてさらに酒を飲もうとする。
挙げ句の果てに4週間も空き時間が出来たと聞くと徹夜で遊ぶと宣言し、ヴェルトを夜の遊びに誘う始末。
幸いにも夜中に騒がれてプッツンしたアインが投げた辞書がテスラの頭にクリーンヒットし、ピクリとも動かなくなったことでヴェルトの貞操は守られた。
休息
翌日、ヴェルトはテスラに連れられハイゲイト墓地に訪れた。
数ヶ月前に飲酒運転で罰則をくらった彼女は奉仕活動を命じられて以来、毎週土曜にこうして墓地に来て猫に餌をやるのが習慣になっているのだという。
広い墓地中の猫に餌をやるため2人は手分けし、ヴェルトは西側を担当することとなる。
墓地ということで少しビビっていたヴェルトも墓に刻まれている有名人の名前を見て少し安心した。
そんなヴェルトが墓地で出会ったのはアメリカ行きで経由した空港で出会った護衛の女性、S級戦乙女のリアーナ・ブリガンティアだった。
休日を使って墓地を訪れた彼女が偲んでいたのはマーサ・リリー・ジェイコブス。小隊を率いて第一次崩壊に出撃し、1人生き残ったものの心を病み、自ら命を絶ってしまった少女。自宅で自らの命を絶った彼女は仲間と同じ墓に入れなかったのだ。
故人に祈りを捧げ、星が瞬き始めた空の下、ヴェルトはリアーナの助けを借りて猫の餌やりを終えたが、リリーの話を聞いて気分を沈めずにはいられなかった。
しかし突如として現れた未確認飛行物体にヴェルトは幽霊ではないかとガチビビリ、リアーナはそれが機械だと気づき「黒淵白花」で破壊、近くにいたテスラと少年が巻き込まれるとめちゃくちゃなことが起こり沈んだ気持ちも吹き飛んでしまった。
未確認飛行物体の正体はテスラと少年──フィンランド人の息子のヨアヒム・ノキアンビルタネンのイタズラだった。
ヨアヒムは父親の職場である第42実験室によく預けられており、2人の博士に面白い実験で遊んでもらっていた。
だからこそ、ツインテールのお姉さんからのハロウィンのイタズラの誘いにも面白いことが起きると本能的に感じたのだった。
...まぁ金髪のお姉さんに最新型の浮遊ロボットを修復不可能なくらいに壊されたわけだが。
赤毛の暴君はリアーナに弁償を迫り、リアーナは申し訳なさそうにし、ヨアヒムは場を和ませようと「リアーナお姉ちゃんサイン頂戴!」と気を使い、ヴェルトはとばっちりでテスラに殴られた。
一方アメリカでは、エジソンの指揮の下シュレーディンガーたちが死海文書の内容を元に発電装置の実験を行っていた。
それは崩壊エネルギーを熱エネルギーに変換する装置。
この技術が世界中で普及すれば世界から崩壊を消し去り、天命もその存在価値を無くす。
エジソンによってこのプロジェクトは「ムーンライトスローン」と名付けられた。
リゾート
魂鋼の解析を開始してから一か月経とうとする頃、ずっと街から出ていないからどこかに出かけたいとテスラが騒ぎ出した。
そこでスパやボーリングなどを含めて70%引きになっている海岸のリゾートで遊ぶをヴェルトが提案し、一行は冬のバカンスを楽しむことになる。
テスラの荒い運転で一行が訪れたのはサウスエンド=オン=シーのホテル「シーヤ・リータ」。
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