曖昧さ回避
工学分野の慣習に基づき音引きを省くドライバとも表記するが、同じ意味である。
- 工具の一種。ねじ回し。→本項で解説
- ブラウザゲーム『俺タワー』の建姫。→本項で解説
- 車両などの乗り物を運転する人。職業ドライバーについては運転手を参照。運転士ともいう。
- ゴルフクラブの一種で、飛距離が最大のもの。1番ウッド。
- ハードウェアをオペレーティングシステムが制御するためのソフトウェア→デバイスドライバ
ドライバー(工具)
正しくは英語のスクリュードライバー(screwdriver)で、日本語ではねじ回しとも言う。和名の通り、器具の軸を回転させてねじを締め付けて固定したり緩めて外す作業(締緩作業)を行うために用いる道具である。
特殊なものでは「インパクトドライバ」といって、錆びたねじなどを緩めるために持ち手の後部(「グリップエンド」と呼ばれる部分)を金槌などで叩くと衝撃で先端が大きな力で少しだけ回るようになっているものがある。
最近は動力式のものを指す事が多く、「ショックドライバ」や「アタックドライバ」などの別の名で呼ばれる場合もある。
種類
オートマチックドライバ
下記の動力式ドライバが普及する前に省力化用に作られたもので、もち手を押し込むと軸に彫ってある螺旋に沿って先端部が回るようになっており、力を緩めると持ち手はバネで戻るようになっている。この時ラチェット機構により先端部は逆回転しないようになっている。正転・逆転ともにできるようにすべく螺旋は右ねじと左ねじ両方彫ってあるので軸の溝は菱形の模様のようになっている。
動力式ドライバ(電動式)
省力化のためにモーターと制御のためのスイッチや装置を内蔵した本体にビット(先端と取り付け部分を持つ短いねじ回し)を取り付けて使用するようになっている。
締め付けすぎやストールによるモーター焼損を防ぐため、設定した締め付け力になるとリミットクラッチが働いて空転するようになっている。
高性能な機種ではリミットクラッチが動作すると同時にモーターが自動的に停止するものや、モーターに流れる電流から締付トルクを算出して所定の締め付けトルクでモーターが停止するものもある。
また木ネジなど強い力で回す必要があるものは衝撃を加えて回す物がある。
これには現在での一般的なインパクトドライバも該当し、締め付けを始めると内蔵された機構が働き連続的に衝撃を加えて回す。
衝撃を加える構造上、インパクトドライバ対応ビットを使わないとビットが捩じ切られる事があるので注意が必要。
ちなみに木ねじではなくボルト等に使用した場合、オーバートルクによりネジが伸びてしまい適正な締め付けがされなくなってしまったりネジの破断や部品の破壊に繋がってしまうため、トルク管理ができるもの以外は使用すべきではない。
動力式ドライバ(空気圧式)
大雑把に言うと、上記の電動式の動力式ドライバの電気モーターをエアーモーターに変えたもの。
電動モーターと異なりストールによる焼き付きは起きないので、リミットクラッチは装備されておらず、締め付け圧管理が必要なものはリミットクラッチではなく機械的な仕掛けで圧縮空気を遮断することによる制御で締め付けを停止する。
ちなみにインパクト式の大雑把な構造は電気モーターをエアーモーターに変えたものである。
空気圧式はエアコンプレッサや充填済みのエアタンクがないと動かないため、どちらかというと工場向けの動力工具である。
トルクドライバ
締め付け時に締付けトルクが適正であるか確認が可能なドライバ。
トルクレンチ等と同じ機能を持つが、ドライバという構造上低トルク向けである。
シグナル式と直読式の二種類あり、シグナル式は既定の締め付けトルクに到達するとクラッチ機構が働き空転するなどにより設定されたトルクへの到達を伝えると共にオーバートルクを防ぎ、直読式は目盛りを読むことで締め付けトルクの確認ができるがオーバートルクを防ぐ機構はないことから、締め過ぎに対する注意が必要。
シグナル式のものには単一のトルクに設定された単能形と設定された範囲であれば調整可能なプリセット式がある
また様々なビットドライバに使用可能なビット式の単能形シグナル式もある。
ドライバー(俺タワー)
プラスドライバーとマイナスドライバーが登場。進化すると「インパクトドライバープラス/マイナス」、第二進化で「TF(トランスフォーム)ドライバープラス/マイナス」になる。