やっとこ

やっとこ

主に危険性の高い物を掴むための工具。矢床、奴床、鋏。

概要

全体的に鋏(はさみ)の形をした金属製の工具で、現代の西洋由来のペンチに似る。

日本では古来より存在しており、鍛冶屋や鋳物職人が高温に熱された材料や燃える燃料を扱う際などに用いられてきた。

余談

やっとこは、古くは地獄の閻魔や鬼達の武器の一つとして拷問などに用いると考えられていた。

日本料理に用いられる鍋の中にはこの工具を取っ手代わりにする「やっとこ鍋」があり、現在は取り外し可能の専用取っ手が付属する鍋商品を指すようにもなっている。

関連項目

工具 ペンチ 鍛冶屋 刀工