もしかして
- 閻魔あい『地獄少女』の主人公。
- 閻魔刀(ヤマト)『デビルメイクライ』に登場する武器。
- エンマ 土屋計原作、ののやまさき作画の漫画作品、および主人公の少女の名前。
- エンマ『魔神英雄伝ワタル2』の登場人物。暗黒空間に住む妖精。
- えんまちゃん かがみふみをの漫画作品、および主人公の少女の名前。
- ドロロンえん魔くんメ~ラめら永井豪の漫画作品、およびそれを原作とするアニメーション。
- 閻王『蒼天の拳』の主人公・霞拳志郎の通称。
- 閻魔エマ『円満解決!閻魔ちゃん』のヒロイン。
- 閻魔分身獣 ザイゴーグが背中の棘から生み出した怪獣たちの総称
- 閻魔旱魃 台湾の人形劇「霹靂布袋戲」の登場人物
- エンマ大王(妖怪ウォッチ)『妖怪ウォッチ』シリーズの登場人物。妖魔界の統治者。
- 紅閻魔(Fate)『Fate/GrandOrder』に登場するセイバーのサーヴァント。
- 『かいけつゾロリシリーズ』てんごくとじごく、じごくりょこう、たべられる!!に登場するキャラクター
- 閻魔(ONEPIECE)『ONEPIECE』に登場する武器。
概要
インド神話の冥府の神・ヤマが中国を経て日本に伝わったもの。
日本での呼び名「エンマダイオウ」は英語ではEmma DaioやEmma Daiohと表記する。Enma Daio、Enma Daioh、Enma Daiou、Enma Daiooなどの表記揺れもある。
中国では閻羅王と書いてイェンルオワン(Yanluo Wang)もしくは閻王と書いてイェンワン(Yan Wang)、韓国ではヨムナデワン(Yeomnadaewang)もしくはヨムラデワン(Yeomra-Daewang)、ベトナムではジエムヴオン(Diêm vương)、チベットではシンジェ(Shinje)もしくはシンジェチョギェル(Shinje Chogyal, Shinje Chogyel)と呼ぶ。
「ヴェーダ」によればこの世で最初に死んだ人間であるとも、太陽神ヴィヴァスヴァットの息子として生まれながらも、冥界へ続く「祖霊の道」を見つけ定命の業を背負ってしまったが故に冥界の支配者となったとも言われる。元は祖霊の楽園・ピトリスを支配し、俗世のカルマから解き放たれた魂を導く存在だったが、後に俗世でダルマ(法)が失われ混迷の時代が訪れると死者の魂が増え、それらの質を問う必要性に問われたが為に自ら冥府の支配者になった、と伝えられる。
因みにヤマは、ゾロアスター教、ペルシャ神話では最大の英雄であり至高の名君イマ・クシャエータ(ジャムシード)として伝えられている(もっとも、後に悪神アハリマンの策略によりその地位を失う事になるのだが)。
ヴェーダ時代のヤマはアグニの友とされた。これはアグニの司る火に火葬も含まれるためである。ヒンドゥー教においては緋の衣をまとい、美しい花飾りと冠を身につけ、索縄と杖を手にスイギュウを乗騎とする神として知られる。穏やかで気品のある王侯のような顔で描かれる一方、鬼神の如き恐るべき形相をした存在として描写されることもある。
仏教に取り入れられると、ヤマが元々持っていた多面的な表現もまた取り入れられるようになった。漢訳仏典を教典とする東アジアの大乗仏教においては穏やかな姿で水牛に乗る焔摩天と忿怒相をした閻魔とに分かれている。チベットやネパールの仏教におけるヤマダルマラージャ(夜摩法王)はもっぱら水牛や鬼神の形相をした忿怒尊である。
中国に伝来し道教と習合すると、現在良く知られる“笏(中国文化では靴べらのような形をした薄い板を指す。)”を持ち、法冠を抱き、ゆったりした衣装(道服、唐服)を身に付けた”威厳のある姿が定着するようになった。この姿にも忿怒相バージョンと穏やかな相のバージョンが存在する。
朝鮮においては唐服かつ穏やかな相、日本においては唐服かつ忿怒相の姿が一般的。中国の笏はインドにおける法杖(ダンダ)と同様、裁判官など法的権威の象徴であり、唐風の「閻魔大王」の笏はインド神話の「ヤマ・ラージャ」が持つダンダを置き換えたものと言える。
唐代末期には、死後の裁きが十人の裁判官によって為されるという「十王信仰」が成立、閻魔王は第五審の担当と位置付けられた。また十王にその後の三審を加えて「十三王」と呼ぶ場合もある。
日本にも十王信仰が伝わり、閻魔大王は第五審の担当とされた他、インド仏教の思想も伝えられて地獄全体の王も閻魔大王であるとされるようになった。また、日本限定であるがお地蔵様こと地蔵菩薩と同一であるとの伝承もある。閻魔堂と呼ばれる廟で閻魔大王像と共に三途の川の奪衣婆の像が祀られていることもあり、閻魔の妻は奪衣婆であるとも言われていたりもする。
閻魔大王は奪衣婆と懸衣翁が衣領樹の木の枝で量った罪業の重さ、真実を映し出す「浄玻璃の鏡」、死者の生前の行いをまとめた「閻魔帳」(人が生まれた時から共にいる倶生神が記録し、死後にまとめられ暗黒童子が読み上げる)の記録を基に、死者の魂が次に六道のどこに行くかを決める。
また、生前に多くの嘘をついているとここで閻魔様に舌を抜かれると言われる。
大きく目と口を開け、赤ら顔で怒りをあらわにしているが、これは子供を叱る親の顔でもある。
閻魔大王は亡者を裁く報いとして日に三度、地獄の鬼たちに取り押さえられ、ドロドロに溶けた銅を無理やり飲まされて体内を焼かれるという。
そのような苦痛を背負ってもなお大王が亡者を裁くのは、罪を犯さないように反省させることで一人でも多く衆生を救うためだといわれている。
一説に閻魔大王は地蔵菩薩の化身であるといわれている。閻魔大王は人間を深く愛しているからこそ、憎まれ役を引き受け辛い仕事をしているのかもしれない。
ちなみに、好物は裏表のないこんにゃく。
「森の閻魔大王」とされる御方もおられる。
フィクションにおける閻魔
pixiv内にタグがあるものに限定して記載する。
- S.Y.K~新説西遊記~(S.Y.K)
- エンマ - 十王の一人「閻魔王」。人界の秩序を守るため少女エンマを遣わす。
- えんまちゃん - 人に悪行を唆す「悪玉」を回収するため、閻魔大王が娘の「えんまちゃん」を人界に遣わす。
- ウソツキ!ゴクオーくん - 地獄からやってきた初代閻魔大王「地獄王(ジゴクオー)」ことゴクオーが主人公である。
- ウルトラシリーズ - ウルトラマンタロウにえんま怪獣エンマーゴが、劇場版ウルトラマンXに閻魔獣ザイゴーグが登場。ただし、どちらも元ネタと違い邪悪な怪獣とされ、ここに書かれている一部の閻魔からは怒りを買いそうな奴らばかりである。
- 円満解決!閻魔ちゃん - ヒロインの閻魔エマをはじめとして、閻魔大王、ヤマ、恵美といった閻魔が登場する。
- 黄門★じごく変 - 正義の裁判官であったが諸般の事情で現世へ侵略を開始、十王とともに支配を図るが。
- 東方Project - 四季映姫・ヤマザナドゥを参照。
- ファイアキング - 地獄に迷い込んだ主人公を人間界に送り返す。
- 冥界落語
- 幽遊白書 - 閻魔大王の息子であるコエンマが冥府の王として浦飯幽助を使う。
- シャーマンキング - 地獄のコミューンの一つにて、五大精霊の一角スピリット・オブ・アースを護っていられる。
- 阎魔 - 陰陽師(ゲーム)、ストーリーでは16章から登場する冥界を司る審判の神様。
その他名前が閻魔大王であるものは該当項目やエンマ大王を参照。
備考
- 検索窓を使用する場合、閻魔あい・閻魔刀などが含まれてしまうため、「あい」「刀」などをマイナス検索することを推奨する。
- 現状では、「閻魔」・「閻魔大王」タグが付いた画像の大部分がギャグマンガ日和のファンアートである。ギャグマンガ日和(または略称の日和)タグを付けていない画像も多く、マイナス検索で同作のファンアートを除外することが難しくなっている。上記の通り多数の作品に同名キャラが存在するため、区別のためにも作品名タグを付けることが望ましい。
関連項目
閻魔大王 閻魔王 閻羅王 ヤマ
地獄 冥界 冥府
閻魔様に舌で抜かれる
閻魔帳 閻魔賽日