概要
三途の川の畔にある衣領樹(えりょうじゅ)という木の上、または川辺にいる奪衣婆の隣にいるといわれている。
奪衣婆が亡者から剥ぎ取った衣類を衣領樹の枝にかけ、その枝の垂れ具合で亡者の生前の罪の重さを計るとされる。
罪の重い亡者は深瀬の場所を渡るよう定められているため、衣はずぶ濡れになって重くなり、衣をかけた枝が大きく垂れることで罪の深さが示されるのである。
また亡者が服を着ていない際は、懸衣翁は衣の代わりに亡者の生皮を剥ぎ取るという。
川を渡る前に自身の罪深さを自己証明し,川を渡った後にはこの世の価値観を捨てたことを自己証明していると思われる。
英語ではKeneoと表記するが、「n」の後に母音が来る事でナ行音と混同して間違って読んでしまうのを避けるために「n」の後にアポストロフィーを置いてKen'eoと表記する事もある。さらに単語を区切ってKen'e-OやKen'e-Ohと表記する事もできる。
創作における扱い
鬼灯の冷徹
CV:千葉繁
奪衣婆の夫。アイドルオタクでありピーチ・マキの大ファン。仕事中でも平気でコンサートに行ったりと不真面目なため、現世の資料に載っていないことが多い。古株であり、技術職なのをいいことに後継者を作らず、現在の地位に居座り続けている。
新桃太郎伝説
三途の川のボス「けんね翁」として「脱衣婆」とともに登場。
桃太郎たちの武器を次々と奪い攻撃力を下げてしまう。
参考文献
懸衣翁(Wikipedia)
三途の川の自己証明(李記)