概要
子育て閻魔とは円応寺に伝わる優しいスカッと伝説である。
むかしむかし、円応寺という「閻魔」を祀っているお寺がありました。
ただし、この辺は何故か治安が悪く、そこに山賊が居着く程のとこでした。
とある時、こともあろうか赤ん坊と母親が連れ込まれてしまいました。
そして、山賊は赤ん坊を取りあげ「邪魔だ!」と、殺そうとしました。
すると、何かが赤ん坊を取りあげました。
「なんだ!?」
山賊が振り向くと、閻魔の舌だけが動いてました。
そして、飲み込みました。
山賊「ぎゃー!閻魔が動いた!子を食った!!」
山賊は、怯えて逃げていきました。
ところが、もちろん母親も怯えてました。
すると「もういいだろう。」と、ちゃんと赤ん坊を返しました。
そして、その親子は無事に鎌倉を越えることが出来ましたとさ。
このことから円応寺は「子育て閻魔」と呼ばれるようになりましたとさ。
余談
一見怖い話に見えるが、ある意味スカッと話である。
たぶん閻魔は動いては行けないはずだったが、放っといていたら最悪の事態になったのである意味得策である。
あと、わざと飲み込むことで山賊を追い払いながら子を守ったのである意味賢いやり方である。
尚、この時は鎌倉時代なので彼が初めて人助けしたことになる。