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スカッとする話

すかっとするはなしもしくはげんじつとうひどうが

胸がスカッとするような気分の晴れる話のこと。ここではYouTubeのコンテンツジャンルの一つ「スカッと系」について述べる。 後ろ盾や権力を使って相手を底辺に突き落とすご都合主義動画。
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概要

本来「スカッとする」という言葉は、胸のつかえがとれたような爽快な気分になる、という状態を表現するものであるが、ここではそのような気分になることを目的として創作されたショートストーリーのジャンルとしての「スカッとする話」「スカッと系」について述べる。


もともとインターネット上では、2ちゃんねる(および、後継の5ちゃんねる)に投稿された内容をまとめた「まとめサイト」などで、「理不尽な目にあった主人公(投稿者)が、機転の効いた行動や周囲の助けなどで理不尽を跳ね除け、事態が解決する」という「勧善懲悪」の流れをもった体験談(※いわゆる創作実話も含む)やショートストーリーが存在し、これらが「スカッとする話」という一つのジャンルとして認知されていた。

また、ブログTwitter、小説投稿サイトなどでも同様の内容が投稿されていた。

その後、2014年からテレビ番組『痛快 スカッとジャパン』(フジテレビ)で、視聴者からの投稿をもとに「スカッとする話」を主題に取り上げた再現ドラマが制作・放送されたことをきっかけに、一般にも「スカッとする話」というジャンルが知られるようになった。

YouTubeでも、先述の掲示板への投稿・まとめ記事の転載動画が投稿されていたが、徐々に転載ではない創作で、特定の役割に応じてキャラを配置したり、アニメーションを活用したりといった形でショートストーリー動画が投稿されるようになり、そのような動画を専門的に投稿するチャンネルが多数開設されたことで、YouTube上での「スカッとする話」のジャンルが確立されるようになった。


本項では特にYouTubeにおける「スカッとする話」にまつわる内容を紹介する。


YouTubeにおける「スカッとする話」

序盤では立場が低い主人公が立場が高い悪役にあらゆる形で理不尽を強いられるが、中盤以降に立場が逆転して結果悪役が破滅するというのが基本的な流れとなる。

ストーリーは多岐にわたるが、夫婦・親子(嫁姑など義理の親子)の関係悪化や、近隣住民・職場での人間関係、ママ友同士のいさかい、子供のいじめなど、身近な場でのトラブルが題材にされることが多い。

YouTubeにおける「スカッと系」は、先述の『スカッとジャパン』の影響も大きいと考えられるが、同作よりも悪役の行為が浮気DV窃盗恐喝などといった社会的に許されない行動や完全な違法行為であることが多く、それ故に散々な結末を迎えることが大半である。

また悪役を成敗する話のみならず、感動させられる人情話が投稿されることもある。これらは悪役が存在しないため本来のスカッと系の定義からすると趣旨が大きく異なるが、最終的にハッピーエンドになって(視聴者の胸の内が)スカッとするという意味では同じとも言える。


チャンネルごとに表現方法が異なり、概ね以下のように分けられる。


これに加え、「文字スクロール」動画も存在するが、これは多くの場合掲示板やまとめサイトなどからの引用・転載であると考えられている。(後述)

また、複数の形式を組み合わせた動画も存在する。具体例としては、登場人物の対面での会話はVYONDアニメで、LINEなど文章でのやり取りはトークシミュレーターで表現する、といった形式が挙げられる。


※アニメーション映像制作プラットフォーム。用意されたアセットを組み合わせ、さまざまなキャラクターや動き、状況のアニメーションを簡単に作成できる。


各チャンネルで創作されたフィクションも少なくないと思われるが、先述のWeb掲示板に投稿された内容に着想を得た(場合によっては、登場人物の名前や年齢などを入れ替えただけ)と思われる話も多数存在する。このため、別のチャンネルで題材としたエピソードが被ることは少なくなく、同じ管理者によるいわゆる「姉妹チャンネル」同士でも同様のことが起こる場合もある。

ただし、同じ元ネタの話でもチャンネルごとに絵や声、作風の違いが発生するため、いかに各チャンネルの持ち味を出すかで運営者の力量が試されるといえる。

同一のチャンネル内であっても、ある元ネタのエピソードを投稿した後、後日同じ元ネタのエピソードが登場人物や細かな設定を変えた状態で再び取り扱われる事は良くあり、動画投稿ペースの早いチャンネルではその傾向が高い。

以前は、掲示板やまとめサイトから引用(転載)した文をエンドロールのように流す「文字スクロール動画」(※文章が字幕・キャプションの形で表示される、ナレーターや音声読み上げソフトによる朗読を併用したものなども含む)がYouTubeには無数に投稿され、「スカッとする話」も当時からこのような形で存在していた。

のちにYouTubeのシステムの変化などでこのような動画の収益化は規制されるようになり、2018年頃からは漫画動画という技法やVYONDなどのツールが一般化したことで、上記の専門チャンネルが注目されるようになっていった。

スクロール動画は今も存在しているが、キャラクターが登場したり声優が声を当てる動画の方が印象に残りやすいだろう。


2022年に入る頃になると、元となる2chスレまとめサイトを引用(転載)した文をフリーイラスト+ゆっくり音声に喋らせたり、フリーイラストのキャラクターの台詞をゆっくり音声で吹き替えさせる紙芝居形式の動画・チャンネルが目立ち始めた。

中には元ネタとなるスレが存在しない完全なオリジナルストーリーを、あたかも実際に2chにスレ立てして、そこで会話のやり取りをしているかのように表現した「2ch(スレ)風」にして作っているとチャンネル概要欄で明言しているものもある。この形式においては、同年下半期に入る辺りからは泥ママを専門に扱ったチャンネルが急激に増加している。(泥ママについての詳細は個別記事を参照)

立ち絵も音声もフリー素材なのでクオリティ面ではVYONDや漫画に劣るものの、VYONDの使用料や漫画家・声優への人件費と比較するとフリー素材である分動画製作コストが小さくて済むので、それがこのタイプの動画・チャンネルが増えてきた要因だと思われる。

ただしフリー素材であっても諸々の規約がある事に変わりはなく、それらの規約に違反した結果、素材版権元から警告を受けて素材の差し替えを強いられたり、最悪だとYoutube側からチャンネルごとBANされてしまったという例もあるので、動画製作の際は規約に違反してないか十分注意しなくてはならない。事実、youtubeにおけるスカッと系も含めた2chまとめ茶番劇読み上げ動画では、当初はキャラクターの立ち絵としていらすとやが主に使われていたが、ある時期に大量削除に至る事件があり、それ以降はいらすとや以外の他のフリーイラストも交えるようになっていった。詳細はいらすとや風にて。


特徴

多くの場合、キャラクター同士のやりとりを通してストーリーが展開される。

男性キャラクターを含め、女性声優が一人多役を演じる事が多い傾向にある。(一部チャンネルでは、男性キャラクターは男性が演じていたり、一人一役が割り振られる形で複数の声優が担当していたりする)

キャラクターを複数動画で使い回す、スターシステムを用いた動画・チャンネルも増えており、キャラクターに魅力を持たせることで知名度を得るチャンネルも多い。(後述)

ことpixivにおいては、「スカッとする話」のタグは、以前からの用法である「体験談やショートストーリーを描いた作品」に用いられるだけでなく、これらのチャンネルに登場するキャラを描いた作品にも用いられている。


動画の作り方

一般的な動画製作の様にチャンネル管理者自身が一から全部作っているように見えるが、実際は工程の多くが外注で占められている。

サムネ用イラスト(+漫画)はイラストレーターに、ボイスは声優にそれぞれ外注する形になるのは必然だが、それらに加えて脚本も外注である事が多く、実際ツイッター上やクラウドワークス等の副業・フリーランス検索サイトでは、スカッと系動画のライター募集の案件も多く見受けられる。

一部チャンネルでスカッと系動画が非常に短い間隔(主に1日2回のペース)で投稿できているのは、工程の殆どを外注にする事で動画製作時間を短くしているからだと推測される。


問題点

ここでは主に二つの問題点について述べる。

過激化

近年、「犯罪になるかならないかの微妙な迷惑行為」を取り扱った動画から「傷害や強盗、恐喝、詐欺虐待などの明確な犯罪行為」を取り扱った動画が主流になりつつある。マンネリ化を防ぐ為にではあろうが、スカッと系の主流であった「迷惑な人物を粋な人物がウィットを効かせて撃退して、結果悪役を改心させて爽快感を得る」動画というより、「問題を起こした悪役が主人公と協力者によって、逮捕や賠償請求などの然るべき制裁を受ける」という社会的に当たり前の結末を迎えるだけの動画に変化したことで、悪役への不快感が強く、視聴後に「スカッと」というよりは「モヤっと」した気持ちを抱くと言う意見の視聴者も一定数存在する。後者の動画では機転を利かせた反撃をせずとも悪役が自滅しやすいのも大きい。

一方で、制裁が甘く社会的に当たり前の結末すら迎えなかったり、逆に処罰感情を最優先にした結果度の過ぎた制裁(と言うより報復と言う方が適切と言える)によって語り手側が罪に問われかねなかったりする場合と比較し、社会的に当たり前の結末を歓迎する声も存在する。機転を利かせて対処するというシチュエーションが実際にしろ創作にしろ難しいというのもあるだろう。

「主人公=善」という事を強調するために、悪役が極端に非常識で短絡的な性格になることが大半である。学歴・社会的地位が高かったり、本来なら対人マナーが重要な接客業や強い倫理観が求められる職業(警察官などの公務員医療従事者・銀行員など)の人物であったとしても、悪役として設定されれば例外ではない。

スカッと系自体、非常識な人への仕返しという側面を持っているとはいえ、「非常識・不自然すぎてリアリティが無い」と言われる事もある。


またフリーイラスト系に至っては、四肢欠損や頭部破裂といった、漫画系では絶対に書けない(やっても近年のヒューマンバグ大学みたく年齢制限が掛かりかねない)様なゴア描写もされるなど、拍車が掛かっている。


製作者の調査・認識・能力の不足

脚本担当者の法律や社会制度への調査不足が指摘されているチャンネルもちらほらと見受けられる。

あくまで「スカッとする」事を目的に視聴すべきであり、法律の学習のために視聴すると間違った知識を習得する可能性がある為、注意が必要である(投稿されている動画はもちろんコメントも間違っているものが大多数のため、そこで得た知識をもとに法律系の資格試験を受験したりすれば結果は悲惨なものしか待っていない)。

真面目に勉強しようと思っている人は一定水準の知識を習得してから間違い探しをする程度に楽しむと良いかもしれない。

プロのスタッフが携わっているドラマ・映画・漫画・ゲーム等の場合、世界観が現実に近く、かつ法律が主要なテーマとなっているものにおいては、弁護士等の法の専門家が「法律監修」として実際の法律や社会的制度から矛盾・乖離していないかをチェックしているが、こちらはアマチュアやセミプロによる個人ないし少人数での動画制作がほとんどのため、専門のスタッフを雇う余裕や当てがないという事情もある(※)


※もっともそれならそれで「制裁の手段に詳細な説明が必要な法律を絡めない、絡めても断定的な表現をさける(○○になるんじゃない?程度の表現で留める)」「安易に主人公が実は警察官、弁護士、裁判官など法律に携わることを生業とする人間だった、という内容にしない」など脚本執筆の段階で避けようと思えばいくらでも避けようはあるが。


また、着物の袷が間違っている(日本では相手から見て左前だと死人の着方)という法律以外の間違いのほか、着物が6桁以上の高額で売れたという令和の現在では有り得ない剥離が大きい描写も有識者から指摘されがちであり

他に時代考証が疎かなケースなどもあり、例として75歳の主人公「ゆきち」は裕福な家庭ではないため中学高校の学生時代に1万円札の福澤諭吉と同じ名前だから諭吉イジリされた(福澤諭吉の1万円札は1984年11月発行開始であり、話か動画の投稿段階で2045年過ぎでなければ年代が合わない)という描写は、「不自然すぎてリアリティが無い」ケースの最たる物になる。


制裁を受けた悪役が借金を背負い、勤め先も解雇されて、生活の糧を得る為に農業漁業旅館の従業員、「(深夜の)コンビニでのアルバイト」、「清掃員」、「工場や倉庫の住み込み従業員」、建設業や道路工事員、女性だとキャバクラ性風俗店などでの仕事に行きつくという展開に対して、実際にこれらの業種に従事している、あるいは経験したことのある視聴者から「自分たちの仕事は、こんな短絡的かつ社会性のない人間が簡単にできるものではない。制作側が暗にそういった職業をバカにしているのではないか?」と指摘・憤慨するコメントも見られる。実際に(スカッとする話ではないものの)用務員の仕事を低く描いた結果、大炎上し回収騒ぎにまで至った事例も存在する。


もっとも(勤まるかはともかく)悪事が原因で再就職できなくなった人間や、就職経験がない人間が、人手がない深夜の仕事や肉体労働を選んだり、借金返済のために時給の高い夜の仕事に行きつくことはそこまでおかしい事とは言えない為、反射的に「職業蔑視だ」等の批判をするのは避けるべきである。


また、外での労働は行っていなくても、同居家族の介護や看護・育児を1人に「制裁として」押し付けるような展開の動画も存在する。


他に悪役が地方出身者を「田舎者」、裕福ではない家庭で育ったり、外見が裕福そうに見えなかったりするような人を「貧乏人」と一方的に決めつける展開もあるが、それに対する反撃が「実は海外の都市で生まれ育った帰国子女」、「服装にこだわりがないだけで会社の経営者」など結果として「田舎」「貧乏」という言葉はフォローされずに終わっている事もしばしばある。

声優の能力の問題を指摘される事も。漢字の読み間違いや、慣用句・敬語表現などの言葉遣い、イントネーションに不自然な点があっても、そのまま投稿しているチャンネルが多いという点も度々指摘されている。

例えば「身辺調査(しんぺんちょうさ)」を「みのべちょうさ」、「乞食(こじき)」を「こうしょく」、「石女(うまずめ)」を「いしおんな」、「不便(ふべん)」を「ふびん」、「他人事(ひとごと)」を「たにんごと」と読んだり、小学生→児童、中学生or高校生→生徒、大学生→学生と表記すべき呼称の間違い(例として小学生や大学生を生徒とナレーションするのは間違い)、「伯父or伯母(父や母の兄or姉)」と「叔父or叔母(父や母の弟or妹)」の使い方の誤用、(生まれてくる子供の親となる主人公から見て)祖父or祖母が「孫の顔が見たい」と言うなど続柄の勘違い、「寛解」と扱う病気(統合失調症、癌など)を「完治」と誤用、「力不足」と説明するべきところを「役不足」と誤用する、といったことが挙げられる。

滑舌が悪い、発声方法が悪く声が通らない、声に抑揚がなく棒読み(もしくは、過剰に演じすぎて不快感を煽っている)に聞こえる、間の取り方が不自然などといった、声優担当の演技力や発声技術の不足も多くのチャンネルで指摘されている。

また、例えば「義父」と「岐阜」のような同音異義語において、イントネーションが共通語と異なることで意味が通じにくくなっている動画も存在する。特に方言を話すキャラクターの場合、声優自身の方言や共通語が混ざることでイントネーションが不自然なものとなっていることもある。

これは脚本・声優ともアマチュア・セミプロ的な存在で力量が低かったり、動画の投稿頻度を重視した結果十分なチェックが入っていなかったり、といった事情が考えられる。

(ほとんどの場合)無料で公開されている以上、ある程度は仕方がないと言えるが、基本的に主人公が言葉で説明する物語である為に文章に違和感があると内容よりも気になってしまう視聴者も多い。


その他の問題点

  • 引き伸ばし

DQNや悪人の問題行動のシーンがねちっこい、もしくは長く、被害者役が早々に彼らに対応出来るタイミングに実行せず冗長なわりに解決描写があっさり、社会的制裁が甘い、被害者救済が不充分…とバランスが悪く視聴者のストレスが溜まってスカッとしきれない結果、「モヤッとする話」や「イラッとのが残る話」になっているケースも見受けられる。

その他に話とはあまり関係ないやり取りなどが多い場合や、中身の薄いと言わざるを得ないシナリオを引き伸ばして尺を長くしているケースもある。

極端なケースとして動画自体のテンポが酷くゆっくりしている(2倍速設定に変更して視聴してもゆっくりに感じてしまうレベルのものも)。

  • サムネイルのネタバレ

これはスカッと系動画に限らずYoutubeの動画全体に言える問題だが、少しでも視聴者の関心を惹きつけたいのかサムネの時点で内容のネタバレになってしまっている動画も多い。

スカッと系動画のサムネは2コマの漫画形式(例として1コマ目は悪役が悪事を働いて愉悦に浸るシーン、2コマ目は悪役が反撃を受けて驚愕・絶望するシーンという即堕ち形式)が多いが、2コマ目で主人公の素性や反撃の詳細など核心となる部分がはっきりと描写されてしまっている事があったりするが

サムネイルや冒頭の時点でネタバレでも泥棒(泥ママ)の自滅(大怪我か死亡)がテーマだと、どのような過程でその結末に至るのか興味を持つ視聴者も一定は存在する。


ストーリーの例

※あくまで一例である。前述の通り大本となるストーリーは掲示板等に投稿された内容を元にしているものもあるが、ストーリーの大本は同じでもそこに別々の要素(実は社会的地位が高かった、悪役が制裁後に反省・謝罪し主人公と和解する等)を加えてアレンジされるという事が多い。

また、泥ママ関連のストーリーはそれだけで非常に多岐に渡るので、そちらの詳細については個別記事を参照。


  • 下請け業者を見下して暴力を振るう社員が、実は元請けに欠かせない企業の一員であると上司に知らされ解雇(または降格、左遷)される。
  • 上司が気に入らない部下を不当解雇したが、実はその部下が会社にとって重要な役割を担っていたため部下が抜けた影響で業績が急降下し、上層部に不当解雇を含めた上司の不正(主に横領)がバレて自分も懲戒解雇される。
    • 気に入らない理由が低学歴である場合は、日頃から媚びへつらっている上役も部下と同じかそれ以下の学歴であると公言し、上司が顔面蒼白になるというパターンもある。
  • ある男性が低学歴非正規社員、貧乏などを理由に婚約を破棄した女性が、実はその男性は超大金持ちであると知るやいなや手のひら返しをしてよりを戻そうとするが当然断られ、挙げ句並行して付き合っていた他の男性からもふられる(その女性の他の悪事が発覚して破滅する場合も多い)。
  • 社宅のボスママが主人公の主婦に地位などでマウントを取っていたが、ボスママの夫よりも自分の夫の方が地位が高いことを知らされ、同時にボスママの悪行が発覚して取り巻きのママ友共々夫に離婚されたり夫婦ともども失脚する。
    • 別パターンとして取り巻きのママ友達がボスママに弱みを握られて頭が上がらなくなっていただけであり、理由はともあれ主人公達にこれまでの横暴を謝罪する結末もある。
  • 主人公を目の敵にするママ友がある日突然今までのお詫びと食品をおすそ分けしてくるが、怪しいと思った主人公はその食材を調理してママ友にお返しすると案の定その食材は腐っていたり毒入りだったりさらには大量の下剤や唐辛子入りであり、食べたママ友とその家族は病院送りになる。
  • 貧乏臭い見た目あるいは障害者というだけで「店の評判が下がる」と入店ないし商品購入を拒否されるが、その客が実は店のオーナーやお得意様の家族であることが明らかになり拒否した店員が解雇される。
    • 店員でなくエリートを自称する客が上記の客を見下すパターンもあり、この場合は見下された客だけでなく店側からも怒りを買って出禁にされるなど制裁を受ける形となる。なお、見下す客が銀行員の場合、見下された客の正体が銀行員が勤めている銀行の大口のお得意様と判明する形で、後述の銀行員による見下しエピソードに派生する事が殆どである。
  • 電車バスなどの公共交通機関で赤ん坊が突然泣き出してしまい、更には柄の悪い学生や中年女性などが母親に因縁をつけ、母親が思案に暮れているところへ強面な人物(不良任侠の男性が彼らや見て見ぬ振りをしてしまった運転手や他の乗客をも一喝し、バツが悪くなった学生は母親に無礼な態度を謝罪して不貞腐れたように降りていく。
    • 別パターンとして、悪役を咎め謝罪をさせたのが実は彼らの担任や部活動の顧問、内定先の重役であったり、後日談ではその後母親と赤ん坊を罵倒した彼らを見かけることがなくなるか、見かけることはあっても身だしなみや言葉遣いを改めて車内で困っている人に席を譲ったり最低限のマナーを守って利用するようになるなど、幾分かは更生の可能性を残した終わり方になることもある。
  • 悪役が「女は美味しい料理が作れて当然」「育児は妻がするもの」と言う男尊女卑、逆に「夫は妻の言う事を聞くもの」「夫は稼ぎを持ってくれるだけでいい」と言った女尊男卑の考えを押し付け、たまりかねた主人公は家出をしたり家事を放棄するなど抵抗する。主人公からことの顛末を聞いた義両親や主人公の友人も悪役の制裁に協力。これまでのモラハラがたたって離婚+慰謝料の支払いに追われる生活を送る。
    • 別パターンとして制裁後、家事と仕事を両立させる大変さをみっちりと教わった悪役が、妻(夫)にこれまでのことを謝罪し家事・育児に率先して参加するようになるなど主人公との関係が改善する結末になることもある。この場合主人公は小旅行に出かけたりと休暇をもらうことが多い。
  • 気に入らない作品を破る美術教師が生徒の絵を破ろうとしたところを目撃した担任教師または校長がその生徒の絵を完成させて市の絵画コンクールに出したところその作品が見事に賞を取り、美術教師は左遷・教員免許を剥奪される。
  • 姉からいじめや両親からの差別に耐えかねて家出した妹が結婚することになり両親に挨拶に行くと姉が「私より先に結婚するなんて許さない」と彼氏を寝取ってしまう。さらに両親も「お姉ちゃんに譲ってやれ」と姉の味方をしたため結局別れさせられてしまう。しかしそれから数日後、姉と元カレが事故に遭い姉は顔に一生消えない傷を負ってしまう。それを皮切りに姉の悪行が次々明るみに出て彼女の評判はガタ落ち、整形手術をしても傷は消えずに結局姉は引きこもりになり親の金を食いつぶしながらニート生活をつづけ、元カレも何事もなかったかのように主人公とよりを戻そうとするが結局振られる。
    • 他にも美人で優秀だけど性格の悪い姉に虐められていた妹がある日彼氏にプロポーズするから手伝ってほしいと言われるが、彼の目の前で姉の悪行を全部ばらしてしまう。その後妹は両親に姉に謝るよう言われるが大抵は昔姉にされたように誠意のない謝罪文を送るというパターンもある。
  • 少年時代、乱暴な性格の従兄弟に何度も殺されそうになった主人公が成人もしくは一定年齢に成長してからその従兄弟が難病にかかり、臓器移植が必要になったことと主人公の型が一致したことを告げられるも拒否、発狂する親戚一同に今まで受けてきた仕打ちを告げると共に絶縁を宣言する。
    • 別パターンとして、兄が結婚して実家に同居した兄嫁が主人公に泥棒の濡れ衣を着せ、自分は無実だと訴えるも両親と兄は信じてもらえず、高校卒業後家から追い出されてしまう。数年後、兄嫁に子供が産まれるも難病にかかり、臓器移植が必要になり主人公の型と一致して提供してと告げられるも拒否、自分が兄嫁にやられた事を告げ、兄嫁はその事について必死に謝罪をするも、主人公は許さず絶縁宣言。それにより両親と兄夫婦の関係は険悪化する。
  • 優秀、美男美女、病弱な兄弟姉妹ばかりを贔屓する両親に家を追い出された主人公だったが、その後必死に努力して成功を収める。それからしばらくして成功を知った両親が訪ねてきて兄弟が受験に失敗し滑り止めの学校に通っていたものの馴染めず引きこもってしまった、いざスポーツ推薦で進学したら自分よりも実力のある人物がたくさんいて挫折、結局やめてフリーターになってしまった、体質を言い訳に仮病を使い進学も就職もしようとしない、就職先でトラブルを起こしクビになったうえに多額の慰謝料や違約金を請求されたり、命令されるのが嫌だと退職し事業を始めたが失敗し借金を抱えてしまい生活が苦しいから助けてほしいと頼んでくるが、これまでの仕打ちを覚えていた主人公はそれを拒否して追い返し、残された家族は惨めな生活を送る羽目になる。
    • 別パターンとして、親のセリフで兄弟の様子が気になった主人公が家を訪れて話し合う(こちらの場合、兄弟自身は主人公を邪険にせず仲は良い)が、そこで両親から搾取されたり進路を押し付けられ、精神を病んでしまったという事情を知った主人公が両親から兄弟を引き離し、主人公の元で改めて話し合って和解、平和に暮らすことになり、収入源を絶たれた両親は極貧生活を強いられることになる。
  • 家では家族からのけ者にされたり召使いのように扱われた挙句家を出ていくと同時に家族から死んだことにされていたことを知った主人公が妹や弟の結婚式で同僚や友人の協力で作った兄弟や両親の悪行や愚行をスピーチやお祝いVTRで暴露。さらにみんなの前に現れて自分が死んだことにされていたことを明かすと婚約者や親族などの怒りを買って結婚式が中止となり、家族はキャンセル料や慰謝料の支払いで極貧生活を強いられることになる。
  • 障害者、もしくは持病持ちの主人公がバスに乗ると、席に座れなかった中年の女性たちが席を譲れと因縁をつけてきて拒否すると「税金で生活してるくせに」「障害者はバスに乗るな」と言いがかりを付け、さらには運転手にバスから降ろせと頼むが運転手は彼女たちに降りるよう指示する。納得いかず抗議すると他の乗客たちも主人公の味方をしてお前らが降りろとブーイングを食らってしまい赤っ恥をかいた女性たちはバスを降りる羽目になる(乗客も見て見ぬ振りをして運転手に一喝される場合や主人公の危機を救った乗客から諭され、主人公を馬鹿にした発言や他の乗客に迷惑をかけたことを謝罪する場合もある)。
  • 主人公の妊娠後に、主人公の夫が職場の先輩の証言やネット上情報から主人公の不倫を疑い、出産直後に子供のDNA鑑定を行った結果主人公との子供であることが判明し、真実を知った主人公が激怒して夫と半ば強制的に離婚。その後夫は家族や知人にも見捨てられて惨めな生活を送るはめになる。
    • 別パターンとして、主人公が第一子を出産するが、主人公とその夫とは異なる血液型であったため、夫一家や主人公の両親から白い目で見られたうえ不倫を疑われるが、偶然居合わせた医師や看護師から「ごく稀に親世代からの遺伝で異なる血液型の子供が生まれてくる」と説明され、とたんに手のひら返しで主人公に仲直りを迫るも主人公は一切拒絶し、夫との離婚に加え主人公の両親も主人公から勘当され惨めな生活を送るハメになる。
    • もう一つの別パターンとして、主人公が妻から不倫を疑われ、一方的に離婚を言い渡され、義両親から疑いの目を向けられる。結局はでっち上げや捏造だと判明した途端に手のひら返しで主人公は再構築を迫られるも主人公は一切拒絶し、両親から勘当され惨めな生活を送るハメになる。
  • 持病持ちの主人公を目の敵にする担任が「薬なんか使ってるから病気が治らないんだ」と薬を取り上げてしまう。すると持病の発作が起きて病院に運ばれるが、担任は「教育的指導の一環」「こいつを鍛えるためにやった」と自分の行いを正当化するが当然納得しない主人公の両親によって校長や教育委員会にこの一件を報告され担任は解雇される。
    • 他にも生理は病気じゃないと言って体育の授業を休ませない体育教師のせいで途中で主人公は体調を崩して倒れてしまう。追及されても体育教師は自分の非を認めないが、女性である校長や教頭にこの件が知られてしまい体育教師は厳罰に処されるというパターンもある。
    • 尚、この話における語り手は主人公ではなくその親であることが多く、親の目線から息子or娘の学校に駆け付けると言う展開もある。
  • アレルギーをただの好き嫌いだと言い張る親類や担任に無理矢理食材を食べさせられた主人公がアレルギーの症状を発症して倒れてしまい病院に運ばれるが、悪びれる様子のない相手に両親と医者が激怒、厳重注意された挙句主人公の両親からも絶縁を宣言される。
    • 厳重注意した親も(主人公とは別の)アレルギー持ちであることを明かし、親類または同僚が平謝りする、というパターンもある。
  • 主人公が結婚することを妬んだ兄弟姉妹や同僚が結婚式を台無しにしてやろうと花嫁を誘拐してしまう。相手が主人公にこれで結婚式は台無しだなと高笑いしていると攫った花嫁が別人だったことが判明。しかも誘拐したのはヤクザの娘で、相手は落とし前として漁船に乗せられることとなった。
    • 他にも、家族からぞんざいに扱われ家を出た主人公が結婚することになったが、家族が結婚式に呼ばれなかったことに腹を立てて結婚式場に乗り込んできてウエディングドレスをボロボロにしてしまうが、そのドレスは主人公のものではないことが判明。おまけに被害者は家族の上司の娘で、しかもドレスはオーダーメイドの一点ものだったことが判明。結婚式を台無しにされて怒った上司に家族は解雇され、ドレスの弁償代や慰謝料の支払いの為に家や車、家財道具を全部売っても足りず、ボロアパートに住みながら必死でアルバイトする羽目になる、というパターンもある。
  • 突然主人公の自宅宛てに各種店舗から諸々の支払い請求の電話が来たり、警察官から逮捕状や被害届が、または弁護士から各種詐欺で訴えが出ていると(詐欺の被害者も一緒に同行して)直接自宅を訪れて告げられる。しかしその身内は告げられた内容の行動をすることが年齢的・物理的に不可能な状態であり、主人公およびそれを知った相手側は困惑する。そのような食い違いが発生した原因は悪役側の主人公の家族構成のリサーチ不足が殆どであり、そこからボロが出る形で真相が判明する。
    • 年齢的・物理的に不可能な状態の具体例としては、「(犯罪行為ができるor結婚できるorクレジットカードを扱える)年齢に達していない、もしくは結婚詐欺なら年齢差や訴えられた側の年齢があまりに高くて不自然」「(店舗が日本にある場合)その時期は海外にずっといて、その店舗を訪れる事が物理的に不可能」「その時期は病気で動けないor既に死んでいた、もしくは生まれたばかりの乳児だったor妊娠中でまだ生まれてすらいない」など。
    • その後のストーリー展開としては、冒頭の不自然な各種内容は、悪意ある第三者が主人公側を陥れる目的ででっち上げの被害届や請求・訴訟をしたり、主人公側の名義で店舗を利用したり結婚相手になりすましていたと判明し、その相手は悪事がばれて制裁を受ける(詐欺の内結婚詐欺の場合だと、間違えられた相手は見た目が大人に近い小学生で、その同姓の兄姉もしくは年上の親族がその子の名前や顔写真でなりすましていた犯人であることが殆ど)。直節訪ねて来た場合だとその相手の職業は実は偽物で、示談金と称して金をだまし取る詐欺行為を働こうとしていたという結末のパターンもある。
  • 主人公と友人たちが最近話題になっているバイキングレストランにくると店主にいきなり大盛りメニューを出され、「これを食べきったらバイキング食わせてやる」と無理難題を押し付けてくる。結局完食できずに店を後にした主人公たちはほかにも被害者がいると知るとみんなでこの店の真相をネットに投稿すると店の評判はがた落ち、しばらくして店があった場所を訪れると店は潰れていた。
    • 他にも、主人公も友人たちも実はかなりの大食漢で大盛りメニューを完食されてしまい、それを見た店員たちが慌て始める。実は以前からこの店は初めに大盛りメニューを食べさせてバイキングにたどり着かせず、料金だけ払わせるという詐欺まがいの行為で儲けていたことが判明。客たちから大ブーイングを受けてしまい当然店の評判は悪化、閉店に追い込まれるというパターンもある。
  • 在宅ワークやブリーランスに理解力のない両親にニート扱いされている主人公が実家に兄弟姉妹(およびその配偶者家族も含む)が戻ってくると「自分たちが実家で親と暮らすからお前は出ていけ」と告げられ、言われるまま家を出る。しかし数日経って、両親の貯金残高があまりにも少ないのを知り兄弟姉妹は驚愕する。実はその家の収入源は主人公の職に依存しており、収入は並の企業を上回るほどだった。その事実を知った家族たちが今までぞんざいに扱ってきたことを詫び、主人公に復縁を迫るもこれを拒絶する。最終的に残された家族も収入減を失ったことなど諸々の理由でそれまで暮らしていた家を失い一家離散となる。
  • 諸々の理由で家族と一時的に離れている主人公がビデオ通話で家族とやり取りしていると、家族の動きが不自然なことに気づき急いで家族の元へ向かう。そしてその原因となった出来事を解決する。
    • 不自然な動きの理由は悪役に気づかれないようにこちらへ助けを求めるためで、主に縦読みや絵での表現・身振り手振りだったりと声を出さない手段である。そうせざるを得ない理由は子供が一緒にいるビデオに映っている配偶者から虐待を受けていたり、悪役に不法侵入されてビデオの見えないところに居座られているなど、そのままでは助けを呼ぶ声を大っぴらに出せないからである。
  • 名門大学に通う学生がアルバイト(新入社員)としてやってくるが、エリートであることを鼻にかけたり先輩の同僚にもタメ口で話すなど傲慢な態度をとる。実は元不良だった同僚(もしくは新人指導係に抜擢された主人公)が「学歴や性別は関係なくお前は店の新人!エリートを名乗るならなぜ礼儀と立場をわきまえて振る舞わないのか!?」などと活を入れ、恐れをなした新人は拙いながらも礼儀とルールを守って仕事をするようになる。数日後、音を上げた新人は雇用期限を待たずに辞表を提出し、主人公の職場には平穏が戻った。
    • 別パターンとして、その後も新人が学費のために辞めるわけにもいかないとめげずに卒業まで働き続け「自分がどれだけ働くことを甘く考えていたかがよくわかりました」などと指導をしてくれた主人公達に感謝する結末も存在する。その場合卒業後は主人公の務める職場(もしくは同じ業界)に就職する意向を明かす。
  • 各種店舗や取引先等で受付担当の人物から待ってもらうよう指示を受ける、あるいは飲食店で注文を頼むが、いつまで経っても呼び出されず(飲食店なら注文が来ない)、それが担当の職務怠慢だと分かりその担当が制裁を受ける。
    • 単なる職務怠慢以外の理由として、受付担当がもう一人の悪役とグルになっており、その悪役の悪事のために主人公を足止めする目的でいつまでも呼び出しをしないというパターンもある。
  • ファミレス(動画によっては焼肉屋など)で人気メニューを注文したところ何時間待っても料理が来ず、再度注文を取った店員に聞くも「今作ってるから待ってろ」と怒鳴られてまた暫く待つことになり、主人公がラストオーダー近くまで待っているのを不思議に思った店長が尋ねると事態が発覚、店長が謝罪した上で問題の店員に直ぐに料理を持ってこさせるように命令するもその日の分が品切れになってしまい、急遽離れたところにある別店舗から事情を説明した上で食材を持ってこさせられる羽目になり、しかもその日は別のバイトの予定もあったのだが慌てていたのでスマホを店に置いたままにしていたので連絡も出来ず、結局二つの店共にバイトをクビになった。
    • また中には、上記の学歴差別や出世の逆恨みでわざと主人公の分の料理を一品も調理担当に作らせない、外見からの偏見で注文を無かったことにする、注文した料理がまだ出ていないのに「出した」と嘘をついて料金だけ要求するという(無論詐欺などの罪に問われる犯罪行為)かなり悪質なケースもある。
  • 飲食店等での予約を無断キャンセルされるが、店側の機転やフォロー諸々でキャンセルによる損失を回避することに成功し、無断キャンセルした相手も相応の制裁を受ける。
    • 無断キャンセルに至る過程としては、店側が主人公を目の敵にする悪役からキャンセルを一方的に告げられるパターンと、悪役と関わりのある人物(ママ友・同僚・部下など、立場は悪役より低い傾向が多い)が悪役から「予約場所を変えたのでそこはキャンセルしておけ」と一方的に告げられるパターンがある。
    • どちらの過程であっても悪役は悪事を隠す事は殆どなく、その性質上簡単に足が付く。悪役側はそれでも自分は支払う必要はないと高をくくっているが(自身の社会的地位の高さ、もしくはその地位の親族である事を根拠としているのが殆ど)、結局目論見は外れてキャンセル料を支払うと同時に、職場の信用を失墜させたことを上司(重役)から咎められ相応の処分を受ける。
    • 悪役が無断キャンセルをしてくるのを見抜いた上でそのまま予約を受け入れつつ、逆に諸々の罠に嵌める形で制裁するパターンもある。(幹事である悪役以外の他の参加者に事前に予約が入ったことを伝えて少し早めの時間に店に来てもらい、そうとは知らず無断キャンセルを伝えた悪役にその人たちの分の費用を請求する、など)
  • 家族の誕生日パーティーの会場としてレストランを予約していたが、トイレに行っている間に第三者(家族の他大学生グループだったりするケースもある)が予約を横取りした為に台無しに、しかも家族の中にアレルギー持ちがいた為に料理を作り直すことも出来ず現地でのパーティーの開催が不可能となり、その損失を賠償させる(場合によっては警察沙汰にまで発展)。後日、もらった慰謝料で更にいいレストランで誕生日パーティーを仕切り直す。
    • 稀な例として、現場となったレストランは今回の件が原因で潰れているなんて事もある。
  • 自身の家で兄弟姉妹や親族・もしくは知り合いの子供を預かる事になったが、その子供が本来なら普通の家庭で見せるはずの反応を全然しない、もしくは正反対の反応ばかりすることに預かった家族は不審に思い、その原因を探る事になる。
    • 子供の挙動の例として、白米を食べたりや暖かいお風呂に入るのが初めてであるかのような反応をする事が挙げられる。また、外見上の特徴として、アザや傷痕が多かったり極度にやせ細っている傾向が高い。
    • 端的に言えば、その子供の親による児童虐待ネグレクトが原因であり、最終的にそれが預かった家族に発覚して怒りを買うことになる。別のパターンだと、娘とその子供達が娘の夫からDVを受けており、そこから逃げ出す形で娘が子供と共に実家に戻った末に、子供の不審な動きからDVの事実が発覚するというストーリーもある。
  • とある中学校の野球部に所属する主人公だが、その野球部はイケメンで有望な部員3人が優遇されファンクラブも作られる程であったが、対照的に主人公は補欠という扱いだった。イケメントリオは主人公を紅白戦などでかませ犬や引き立て役にして主人公に嫌がらせする。野球部の顧問からも冷遇され、地元でもかなりの権力者であったことから地元の高校に進学にさせないと圧力をかけ、県外の高校に進学し、野球部に所属。そこで才能を開花させ、野球部を甲子園出場させる立役者になる。同じく甲子園出場を決めたイケメントリオの高校は主人公の高校が甲子園出場したと知り、イケメントリオとその関係者が主人公とその高校に対して「地元を捨てた」「あの高校も弱くなった」と見下す。しかし、試合になると主人公の高校は圧倒的な強さを見せ、イケメントリオの高校は相手の強さに声も出ず敗退。敗退した高校は応援していた生徒から「バカヤロー」「夏休み返せ」などとヤジと飛び、イケメントリオの名誉は地に落ちる。その後、主人公を地元の高校に進学させない様にした事が発覚した中学時代の顧問はこれにより非難の的で失脚し地元から姿を消す。こうして主人公は実力で見返した形になったのだった。
    • イケメントリオの高校だがその高校は野球部を異常なほどに贔屓しており、野球部の為に他の部活を廃部に追い込む、甲子園出場が決まった後、吹奏楽部の全国大会出場が決まっていたにもかかわらず野球部の応援優先の為辞退させられ、他の生徒も夏休み返上で応援の練習をさせられる等、生徒の不満が溜まる一方だった。しかし甲子園で主人公との試合で負けた後、応援していた生徒からついに野球部に対して鬱憤を出す様に労いも声も無く怒号の声をかける。イケメントリオのファンクラブの女子も最初は主人公に対して馬鹿にした言動を取るも、高校の敗退で一転して手のひら返しして、ファンクラブもイケメントリオに声をかけなくなる。その後、これが原因でその高校は進学率過去最低を出し、校長はその責任を取る形で辞任する。
    • 尚、この話における語り手は主人公ではなく同じ中学だった女子生徒の場合が多く、その女子は主人公は当初は接点が殆どなかったものも、その後大学に進学した時に主人公と同じ大学だった為に知り合い、野球部について色々と話す様になっていた後に恋人関係になり、その後結婚したと語られるというものになる。
    • 別パターンとしてイケメン部員や実力者は監督や顧問からのプレッシャーで性格が歪んでいただけであり、主人公のチームに負けたことで自分を省み、周りを見下す態度を改めていつかまた試合をすることを約束。より一層練習に励むようになり、チームメイトからも信頼されるようになる。
  • 少し前まで妻や娘と仲睦まじく暮らしていた主人公だったが、ある日を境に妻や娘から邪険に扱われるようになり、毎日のように容姿や収入のことで嫌味を言われたり雑用を押し付けられたりATM扱いされた挙句家を追い出されてしまう。しかし、安月給と罵倒されていた主人公は実は副業でかなり儲けており生活に困らないくらいの収入があった。今まで生活できたのも主人公のおかげだが、そのことを知らずに追い出した妻と娘は当然生活が困窮し今までのことは謝るから帰ってきてくれという二人だったが拒否されてしまい二人は責任のなすりあいで喧嘩が絶えなくなる。
    • 他にも夫を追い出した理由が妻が間男を迎え入れるためだったというパターンもあり、この場合大抵相手が夫より金持ちだと思ったら実は無職で、最初から妻の収入に頼るつもりだったと判明。さらには浮気していたと察していた夫と弁護士によって証拠を突きつけられたうえで慰謝料を請求されてしまい極貧生活を送る羽目になるというパターンもある。
  • 母親から男の子、もしくは女の子が欲しかったからと邪険に扱われている主人公に弟や妹が生まれると同時に主人公に味方する夫に対し離婚届を出し主人公と共に追い出してしまう。それから数年後、兄弟が一定年齢に達した頃母が訪ねてきて弟や妹が難病にかかっており臓器提供が必要だから主人公の臓器をよこせと言ってくるが当然拒否され、逆上して襲い掛かるが転倒してしまい当たり所が悪くそのまま脳死状態となり彼女の臓器を提供された弟、もしくは妹は回復し主人公と父と平和に暮らす。
  • 主人公が銀行に行き、窓口で受付しようとするも、窓口係の銀行員が主人公が底辺と思い込んで見下し、金持ち以外は後回しと言って、長時間放置させる。しかし、その主人公は大手企業の社長や資産家だったというもので、主人公は銀行員に態度に怒り、巨額の預金口座を解約して全額下ろすと宣言。支店長が慌てて来て、銀行員と共に謝罪するも、銀行員は反省の色も無かった為、主人公は預金を下ろし去る。その後、大きな取引先を失う元凶となった銀行員はクビになり、支店長も責任を取らされ左遷させられる。
    • 銀行以外でも高級レストラン等で客として来ていた主人公に同じく客として来ていた銀行員が「底辺の来る所じゃない」などと見下した時、主人公が資産家と判明し、口座全額下ろすと宣言して、銀行員は責任を取らされクビになるというパターンもある。
    • 銀行員以外にも、マンション販売員や自動車販売店のディーラー、高級ホテルの従業員などの、主に高額の商品・物件・サービスを取り扱う店の店員がそこに来た客を底辺と思い込み見下すが実はその客は…という風に、このエピソードは悪役側の職業の派生がかなり多いが、ストーリー展開は基本的に銀行が店舗にアレンジされる形(客が店員の無礼な態度に怒り、商品の購入や取引を中止もしくは解約する)で共通している。
  • 主人公が片親だからと見下してくる担任が授業参観で主人公親子をバカにするような発言をするが実は主人公の親が教育委員会の幹部など担任よりも立場が上だったことが判明。担任は解雇される。
    • 他にも特定の職業に偏見を持つ担任が主人公の親がその職業についていると知るとバカにしたような態度をとるがしばらくしてその職業の人々の世話になることになり自分の行為を恥じて謝罪するというパターンもある。
  • 主人公の成績表がなぜか異常に低く書かれていたことから違和感を感じた両親と共に担任を問いただすと「主人公が調子に乗らないようにわざと成績を悪く書いた」と弁解し、遡って調べると他の生徒も成績を本来のモノより低くしていたことが判明(ケースによっては被害者が非行に走る原因にもなっている)し教員総出で成績表を書き直す羽目になり担任は責任を取らされて解雇されることになる。
    • 別パターンとして上記の真相は授業中に主人公から誤字などの間違いを指摘されたり、異性からモテるために私怨丸出しの理由で上記の行動をとったことが明かされる。結末も地方の学校への左遷や、軽くても始末書の提出や被害者生徒達への直接謝罪、数ヶ月の謹慎・減給となる。教師を志した時の気持ちを思い出して改心し、生徒たちに償うことを誓うなどとアレンジされる場合もある。
  • 就職面接にて、高学歴もしくは多数の資格を取得している等、明らかに採用されるであろう優秀な就活生がいたが、面接後その会社の社長は何故かその就活生を不採用に決定する。「優秀な人材なのにどうして…」と問い詰めると、社長は笑いながら「あの子の正体に気づかなかったの?」とその理由を語り、その就活生の正体や本性が明るみとなる。その後その就活生は本性を白日の下にさらされる形で大恥をかき、他の企業の内定も取り消しになるなど散々な目に遭う。
  • ある日、主人公夫婦の親類が自分の子供を落ちこぼれ、素行不良などといった理由で主人公に押し付けてくる。しかし、主人公の元に来てから向こうでぞんざいに扱われていたと知り、主人公は子供に精一杯愛情を注ぐと心を開いていき最終的に成功者となる。すると親類が成功を知ると手のひらを返したように優しくしてきて帰ってくるように言ってくるが、両親の手のひら返しに怒り「私の両親は主人公たちだ!」と追い返す。その後、両親は事業失敗やギャンブルにハマったりして金欠だったので成功した子供を連れ戻してその収入に頼ろうとしていたことが判明。こうして最後の望みを失った相手の両親は破滅し、子供は主人公夫婦と幸せに暮らす。
  • 妻と赤子の息子を持つ主人公が2年間の海外単身赴任を終えて帰国するも、妻の不倫が発覚し当初は幼い息子のことを思い踏みとどまるも、次の日妻と義母の会話から自分がATM扱いされていることと不倫相手との間にできた子を第2子として誤魔化す計画を知って、主人公は妻子を残して一方的に家を飛び出し、妻に対して息子の養育費を毎月払うという条件で離婚届を送りつける。その一方で、主人公も妻の不倫で大きなショックを受け自暴自棄になり、妻と間男に慰謝料を請求せず勤めていた会社も退職し、短期間で職と住居を転々とする浮浪者同然の生活を送る。そんな中、常連客として通っていた食堂の新人アルバイトの若い女性にひとめぼれし、それがキッカケで主人公が徐々に立ち直っていくとともに男女関係に発展。そして、彼女へのプロポーズに成功し、役所に婚姻届を提出するも、主人公の元妻に送り付けた離婚届が提出されていなかったことが発覚。真相を確かめるべく主人公は両親とともに義実家に向かうが、義実家が火事になり息子が煙を吸って救急搬送されたことを知って病院に駆けつける。そこで元妻と義母が闇金から多額の借金をして取立てに困って義実家にわざと放火して火災保険金を騙し取ろうと企てるも火の周りが予想以上に早かったことと息子が巻き添えを喰らって病院送りになったことで犯行がバレてしまい現行犯逮捕されたという事実を知り、主人公は唖然とする。それに加えて、元妻と不倫していた間男が既婚者であり、元妻が間男との間にできた子を妊娠すると間男に金で脅されて中絶手術が全く出来ず出産後は特別養子縁組で他人に引き取られたこと、息子も母親と祖母から虐待同然の扱いを受け、児童相談所にも徹底的にマークされていた事実を知り、主人公はショックを受けるも彼女の励ましもあり息子の親権を引き取ることを決意。その後主人公は元妻と正式に離婚し、息子の親権をゲットし彼女との出来ちゃった再婚を果たす。一方元妻と義母は放火と詐欺、殺人未遂で実刑判決が確定し、借金取りの脅威に怯えながら刑務所生活を送るハメに。
  • 障害を抱えている、もしくは跡取りとなるべき男子ではなく女子だったという理由で義実家で冷遇されている子供を持つ母親がいた。ある時、母方の親もしくは親族が亡くなりその葬儀が行われたが、いよいよ出棺という時に子供が行方不明になる。母親の必死の捜索の末に子供は火葬直前の棺の中から発見され、あわや大惨事を免れる。実はその子供が棺の中に隠れていた理由は、子供の父親(母親から見て旦那)と父方の祖母(母親から見て姑)にかくれんぼをしようとそそのかされた末の行動であり、元々冷遇していたその子供を火葬中の事故という形で亡き者にしようという恐るべき計画だった。結局子供の発見によってその計画が発覚し、旦那と姑は逮捕される(母親も当然旦那とは離婚するが、前述の通り旦那を含めた義実家側の子供に対する冷遇振りを見ていたことから、前々から離婚を決めていたというパターンが多い)。
  • 外出中、家族や知り合いからの連絡で自分の家が火事になっている事を知らされ、しかも家には配偶者が取り残されたままなのに気付いて急ぎ家に向かう。現場に着くと建物は既に全焼しており中に取り残された配偶者の安否もいよいよ絶望視されてきたが、やがて配偶者に電話が繋がって生存していることが判明し安堵する。しかし何故か配偶者は火事で全焼したはずの家にずっといたと発言しており、どういうことかと疑問に感じる。実は配偶者は浮気相手との不倫で外出しており、それがバレないように家にずっといたと嘘をついていたのだが、その家が火事で全焼したとは夢にも思わなかったが故に、家にずっといたという嘘とそれに伴う不倫もバレる形となってしまい、離婚および慰謝料を請求される羽目になる。
    • 自宅ではなく職場が火事になったり、火事ではなく交通事故だったりと、この手のストーリーは配偶者が巻き込まれたとされる事故の場所や種類にいくつかのパターンがある。中には日本国内で発生した生存者ゼロの航空事故という、事実なら間違いなく全国で連日ニュースになる様な大惨事だったりと、明らかに創作だと分かる様な展開もある。
      • 現時点での日本国内で史上最悪の航空事故としては日本航空123便墜落事故が有名だが、その事故以来日本国内では生存者ゼロどころか死亡事故すら発生していないため、少なくとも現代(21世紀以降)に限りなく近い時代設定であれば事実ではなく創作だとすぐに分かる。
  • 会社のお局が節約第一と言って、パソコンは使わない時は電源を切れ、無駄なコピーは使うな、経費を削減しろなどと社員に次々と口を出す。しまいには冷房がないと暑いという社員の声をも無視して会社の冷房を使用を禁止する。しかし冷房を禁止した結果、会社のサーバーがダウンし、会社に大損害を及ぼし、元凶となったお局は責任を取らされクビ(もしくは降格・減給)になる。
  • 主人公が高級料理店の予約を取った事を知った悪役が、奢られる事を前提に勝手にその高級料理店に先回りして食い荒らすも、主人公は別の日程で予約を取っていたり、予約していたのは別の店だったり、予約自体をキャンセルしていたりで、実際にはその店に来なかったために奢ってもらうという目論見が外れ(多くが悪役の確認ミスによる勘違いが原因)、結局そこでの高額の飲食代を自腹で支払う羽目になる。
    • 別パターンとして、通報しない代わりに足りない分の代金を悪役が働いて返すことになり、店主たちの厳しい指導を受けながら「見習い」として皿洗いや清掃などを真面目にこなし完済する。後日主人公の自宅(実家)を訪れた悪役がこれまでのことを謝罪し、自分で働いて稼いだ給与の一部を支払い、今後も「慰謝料」として払い続けることを約束。和解を果たす。
  • 「自分が帰ってくるまでエアコンを使うな」「電話代がもったいないから携帯は没収する」と過剰な節約を強要する夫や妻に対し自分が考えた節約術で対抗し、耐えられなくなった相手は折れて今までのことを謝罪する。
    • 他にも浮気相手に貢ぐ金を捻出するために節約をさせていたというパターンもあり、怪しんだ主人公に浮気のことを突き止められ、義実家にこのことを報告されて離婚に追い込まれる。
  • 品質の良い食材が売りの卸売店だが、今までお世話になってきた飲食店から突然食材の仕入れをキャンセルされ、取引中止にして海外産の安物を使うと宣言。主人公が絶望する中、その直後、別の飲食店がその食材を仕入れたいと言って、その飲食店を新たな取引先にして、その結果その飲食店は売上が伸びるようになる。一方前の取引先だった飲食店は海外産を料理の材料として使った結果、「不味い」「料理の質が落ちた」「海外産だろ」と不評やクレームの嵐となり、売上は一気に激減し、さらに食品偽造等の罪が発覚した事により、店長やオーナーは逮捕され、店は潰れる結果になる。
  • ある日ウォーターサーバーの訪問販売が来て、設置費は無料、水をどれだけ使っても月々の契約金はこの安さという謳い文句で契約するも、その後不便などの理由で解約しようとしたら、高額の解約金を請求される。しかし主人公は知人や親戚や近所の人たちと協力して、ウォーターサーバーの水を大量に使いまくり、その会社は赤字の危機に陥る。訪問販売人はもう許してくださいと言うも、その後会社は悪質な商売をした事で警察に摘発され関係者達は逮捕され、会社は倒産する。
  • 親族の葬儀で家に訪れていた従姉妹の子供が主人公の部屋にあるコレクションしていたフィギュアやDVD、パソコンを(中には修復不能にまで)破壊しながらも従姉妹本人は注意せず褒めるばかり。従姉妹は主人公の趣味をバカにするも従姉妹旦那はオタク知識に理解があり主人公の部屋の惨状を目の当たりにして発狂・バチギレして従姉妹を非難。更に、破壊されたコレクションの総額が百万単位にまで広がるや否や義父母らもガチギレ。子供は罰として誕生日とお正月とクリスマスは当面無しで再教育(ほぼお咎めなしながらも自らの罪の重さに気づいて主人公と和解するケースも稀にある)、従姉妹も所持していたブランド品を全て売却されて弁償金や慰謝料の足しにされた上フルタイムで働かされる羽目になる。
  • ある田舎の町に住んでいる主人公は町ぐるみで学校で酷いいじめを受け、周りに助ける者もおらず辛い日々を送っていた。その後、東京の大学に合格し、東京に移り住み、卒業後大手企業に就職する。その時、地元にあった工場がその就職した企業の子会社だった事を知り、自分がいじめられていた記憶がフラッシュバックし、復讐を考えるようになる。その後、その工場の工場長になり、その工員の中に自分をいじめていた連中もいた為、掌返しで馴れ馴れしくなろうとするが、就任してすぐに工場を閉鎖すると宣言。その工場が利益が出てないという理由での閉鎖の理由だったが、すぐに工員は主人公の所に来て、閉鎖を取りやめてくれと懇願するも、主人公は自分をいじめていた事を忘れていないと言って、工員はそれに対し、謝る、水に流そうと言ったり、そのいじめの主犯格の親も必死に謝罪しようとするも、主人公は反省の色もない、この様な子のいる工事を置いていくわけにはいかないという事で工場閉鎖を取り止めなかった。その後、いじめの実行犯らは町の人から「アンタが生きてると工場が潰れる」などと糾弾される様になる。そしていじめをやっていた1人が家族らから執拗な非難で糾弾された事により自殺に追い込まれる、その親や関係者がその自殺で同情心を買って、工事閉鎖を取り止めてくれと言うが、主人公は首を縦に降らず、その後いじめをした連中や関係者がおかしくなって廃人化する。そして工場は閉鎖され、その町も衰退の道を辿る様になる。復讐が完了した主人公は親や祖父母達を連れて東京へ戻るのであった。
    • 主人公が学校で酷いいじめを受けて、転校するが、その主人公の父親が町を支える工場を幾つもの持つ会社の社長であった為、主人公への仕打ちを知った父親が激怒して、工場を閉鎖すると宣言した為、周りのクラスメイトが主人公がいじめをしていたから自分の親が失業したといじめをしていた生徒を糾弾して、その生徒は逃げる様に転校して、担任も見て見ぬふりをした事が発覚してクビになるというパターンもある。
  • ある日、家のインターネットが急に繋がりにくくなったり、スマホの動作が重くなったため不審に思い調べたところ、隣人が無断で家のWi-Fiを使用していたことが判明。抗議するが隣人は「Wi-Fiのタダ乗りは犯罪ではない」と開き直る。そこで主人公はパスワードを変えたりして使えなくしたり、ルーターを何度も止めるという仕返しをする。すると次の日隣人が怒って乗り込んできてWi-Fiを止めたせいで自分のチームが全滅してゲーム仲間から総スカンを食らったりe-スポーツのスポンサー契約が白紙になった、一流企業への就職がかかったオンライン面接や出世がかかった重要なリモート会議が台無しになったと抗議するが騒ぎを聞いた近所の人の通報で隣人は逮捕される。
  • 主人公を目の敵にする上司のパワハラで病気になったり、途中で事故に遭い入院している主人公に対し上司が出勤を強要する。すると主人公は点滴をしたままだったり傷だらけの状態で出勤し、その姿が幹部に知られると同時に上司の悪行もバレて上司は解雇に追いやられる。
    • 他にも親類の葬式に出るという部下に「葬式ごときで休むな」と上司が今すぐ出勤してくるように言うが、実はその親類が取引先やお得意様の家族で、相手に上司のセリフを聞かれていたため相手が激怒し、そのせいで幹部たちも「一体部下にどんな教育をしているんだ!?」と厳重注意され、こうして人望を失った上司は退職に追い込まれるというパターンもある。
  • ブサイク、低学歴という理由から家族から結婚式に来るなと言われた主人公が言われた通り結婚式を欠席したら兄弟の勤め先の取引先からお偉いさんも来ており、主人公がいないことに違和感を覚え、問いただされると主人公を呼んでいないと聞かされて激怒、そこで主人公が実はかなりの成功者だったと知らされるも時すでに遅く、お偉いさんは帰ってしまい取引も中止されて会社は損害を被り兄弟は解雇、夫婦仲も険悪になりすぐに離婚してしまう。
  • 結婚式の直前に突然相手の態度が悪くなったり残業が多くなり、結婚式の前日に相手が浮気相手を連れてきて「やっぱりこいつと結婚する」ドタキャンしてくる。当然結婚式では突然別な相手を連れてきたことで出席者から猛烈に非難されるが、それでも聞く耳を持たずに式を挙げる。しかし、結婚してすぐに浪費家、浮気性、借金等相手のダメ人間ぶりが明らかになり主人公に泣きついてくるが応じずに慰謝料を請求する。その後、実家や義実家にも泣きつくが勘当され、相手は極貧生活をしいられることになり喧嘩が絶えなくなってしまい離婚することになる。
  • 花嫁である主人公は披露宴で酔った新郎やその友人に突然ウエディングケーキに突っ込まれたりビールを駆けられたりする。相手は悪びれる様子もなくドッキリだのサプライズだのと言ってくるがそれを見た新婦の親類や上司が激怒し、相手は説教される。そして愛想をつかした主人公に離婚を突きつけられ、相手は式のキャンセル料や慰謝料を請求されることとなる。
  • 主人公たちが計画する旅行に図々しく割り込んできて後からついて来ようとする友人に腹を立てた主人公と友人たちが相手に内緒で旅行先を変更する。これにより友人は一人旅行先に取り残され、初めから主人公たちにたかる前提だった相手は無一文で帰れなくなり親類を頼る羽目になり帰ってからは親の監視のもとで生活させられる。
  • 夏休み中に親類が主人公に旅行に行くから子供の宿題代わりにやっといてと夏休みの宿題を押し付けてくる。毎年のことにいい加減腹を立てた主人公は一流大学出の頭脳を生かして本気で自由研究や工作、読書感想文を作り上げると明らかに誰かに代行させたとしか思えない内容になったためバレてしまい先生、さらに夫にも宿題代行の件がバレてこっぴどく叱られ、宿題をやり直す羽目になる。
    • 他にもこの一件で反省した相手の子供が次の年からは真面目に夏休みの宿題に励むようになり、今までのことを謝罪するというパターンもある。

以下は感動させられる人情話の一例となる。これらはサムネでは従来の悪役成敗型を想起させる内容に見えるが、実際のストーリーは感動・人情話だったという風にギャップを設けている傾向が高い。


  • ある夜、赤字続きの飲食店にお腹を空かせた少女がやってくる。みなりも汚れて所持金も小銭がわずかばかりの少女を気の毒に思った主人公は、小銭を代金として受け取り看板メニューの大盛りをご馳走する。笑顔で帰る少女を見送り、その後も彼女とは交流が続く。数年後、助けた少女がすっかり元気になってお礼を言いに来店。恩返しにと人気店にするために主人公と子ども食堂や新作メニューの提案など作戦を立てる。その結果グルメリポーターの目に留まり、全国トップクラスの人気店にまで繁盛する。
  • 仲睦まじく暮らしていた家族にが見つかり、罹患した妻が突然厳しい要求をしたり、ワガママを言い出すなど豹変し出す。主人公(患者の夫や娘)は戸惑うも、無理難題を聞き届けていくうちに次第に基本的な家事などの技術や規則正しい生活習慣が身につき始めていく。数ヶ月後、すでに妻の癌が転移しても施しようがなくなったとの報告が入り主人公が見舞いに行くが、妻はそこで初めて「主人公の後々のことを自分なりに考えてあのような態度を取ってしまった」と詫び、自分のワガママを嫌な顔せず聞いてくれた感謝を述べ、数日後に旅立つ。葬儀などを終えて遺品整理をしていると、そこには主人公宛の手紙があり、それを読んで改めて妻の愛情に触れた主人公は涙を堪えて毎日を生きていこうと気持ちを新たにするのだった。
  • 主人公がある日突然上司からパワハラまがいの厳しい指導を受けるようになり、何も身に覚えのない主人公は上司の豹変に怒り辞表を提出しようとするが、そこで同僚から上司が持病の悪化でもう長くないということを告げられる。後に上司が豹変したのは主人公の今後を思い、「自分が亡くなったら後任を任せたい」という思いからだったと知る。本心を理解した主人公はその日から弱音を吐くことはなくなり、彼の元であらゆる知識を叩き込まれ成長。上司の死(一命を取り留めた場合は勇退)後は主人公が後任となり会社をさらに発展させていったのだった。
  • 親類の葬式に来ていた主人公は親戚一同がその親類の子供を押し付けあっているのを目撃し、主人公は自分が子供を引き取ると宣言。子育て経験のない主人公は悪戦苦闘しながらも子供を育てていき、いつしか本当に親子のようになる。そして数年後、子供の結婚式を涙を流しながら見届けるのだった。

主な登場人物

語り手

所謂主役である。2chスレまとめサイト引用形式においては、そこでの慣習に倣い、老若男女問わず「イッチ」と称される事が多い。

非情な人間に振り回されたり、損な役回りをさせられる被害者としての登場が多い。悪人を当目で見る立場の場合もある。相手に抵抗して打ち勝つ時もあれば、耐え忍んでいたら事態が改善していた、という場合もある。


悪役

悪意を持って主役らを陥れる人物。「DQN」と称される事もある。盗みを働く子持ちの女性は「泥ママ」と称される事が多い(ママ系悪役の呼称としては「キチママ」「クレママ」「セコケチママ」等もある)。悪意ではなく価値観の違いで衝突する場合もある(姑が女性主人公に退職して家庭に入るよう強要したり、テレワークを仕事と見做さないなど)。

立ち絵のあるVYOND・漫画形式では目つきの悪い悪人面、あるいは派手で軽薄そうな見た目であることが多いが、人畜無害に見えて悪辣というパターンもある。不貞行為をする、主役やその子どもに暴行を加える、学歴や職業などで差別をし不当に主役を解雇する、エリートセレブを自称して傍若無人に振る舞うとあった悪事を働くが、SNSや防犯カメラに証拠が残り、上司や両親(主役にとっては義両親)、取引先などに咎められ、手のひら返しして主役に取り入ろうとするが、許されず因果応報の結末を迎える(逮捕、解雇、退学、左遷、降格になったり、慰謝料を請求される、実家に強制送還され、監視下に置かれて家業を手伝わされるなど)。

後日談でも解雇だけは免れたにもかかわらず、自身のプライドが邪魔をして左遷や降格を受け入れずに自主退職し就職活動をするも悪事が知れてアルバイトすら不採用になる(話によっては慰謝料を払うために辞めるわけにもいかず上司の厳しい指導や同僚の恨みつらみを買いながら泣く泣く処分を受け入れ薄給で働くことになる場合もある)。

それ以外でも引きこもったり、家族から勘当されてホームレスになる、慰謝料を払うためにヤミ金に手を出し、昼夜問わず働かされる、精神面を鍛えなおすために出家させられるなど散々な目に遭う事が多い。

話によってはそのような態度をとってしまったのが自身の過去の生い立ちが原因で歪んでしまったためであり、『自分が受けた仕打ちと同じことをしてしまった』と反省して主役らと和解することもある。しかし、主人公を逆恨みして報復を企てたりお礼参りを実行する悪役もいるが、大抵は事前に阻止されたり失敗して逮捕されたりする。言動・行動が短慮で悪事を行なう際でも、杜撰な計画ゆえあっけなく悪事がばれる事も多い。

主役が知らず知らずの内に、問題行動を取ってしまうこともあり、その場合は真相を聞かされて当事者(例としては低学歴を承知で家族のために働いてくれた兄弟や見下されても家族のために頑張ってくれた親など)に謝罪の上、和解する。

フリーイラスト系ではクレクレ発言や罵詈雑言や悪事を暴かれるなどで焦ったり喚いてる様をふじこふじこで表現することが多い。決して某女盗賊某漫画家の事では無い…多分。


脇役

中立の役割を担うことが多く、主役の味方を務めて悪役への制裁に協力する役割を担う。

場合によってはやむなく悪役(主犯)の取り巻きになることがあるが、最後には反省して主犯を説得し、共に謝罪する。

初期は悪役として登場したキャラクターが、人気の上昇と年数の経過によって主役・もしくはどちらも務めることもある。

※具体例を挙げると主人公側のキャラクターだけでなく任侠不良少年がその役割を担うことが多く、粗野な言動に違わぬ良識を弁えた人物として描かれ、主役の成長と悪役の更生に大きな役割を果たす事がある。


スターシステムについて

登場人物を固定しないチャンネルと2019年後半ごろに定着した登場人物を固定し、回ごとに設定や役回りが異なる「スターシステム」を導入しているチャンネルがある。

また、スターシステムにも以下のようなパターンがある。

  • 男版主人公と女版主人公だけ固定している
  • 主人公と悪役を固定している
  • 善玉と悪玉の人物をそれぞれ複数用意し、主役と悪役をそれぞれ持ち回りにしている
  • 複数の世界観(または世界観は同じで舞台が別)でそれぞれに固定の人物を設定している

当初は登場人物を固定しなかったが、その後スターシステムに移行する動画も多い。

スターシステムを導入する利点としては以下が挙げられる。

  • 作る側が毎回名前や顔を考える必要がなくなる
  • 登場人物の立ち位置を把握しやすくなる
  • 登場人物に感情移入しやすくなる
  • 動画が終わっても次の動画を見ればまた人物を見られる
  • 登場人物を介してチャンネルを覚えてもらったり新たなファンを獲得したりできる。

欠点としては以下が挙げられる

  • 設定や役回りが不定であるのが強みのはずが、過剰なキャラ付けが足枷となり役柄を却って狭めてしまう、例として老人の役回りには向いてないキャラクターデザインが多く、チャンネル内のキャラの中では向いている&若作りに見えるがやれなくもないキャラ達に負担がのし掛かる。
  • 人物が少ないと配役で不足するが、多すぎるとその分役柄が細分化され上記の問題の悪化に繋がりかねない
  • キャラ数に対して起用するキャラに酷く偏りがあり何連続も悪役専業ではないキャラが悪役を担ったり、何連続も被害を受けてしまう善人や常識人キャラ。
  • 役柄を善悪で分けていると視聴者は過去の動画の行動を切り離して公平な目で見ないといけなくなる
  • 人物設定にある程度の特徴が明確になると人物像がある程度悟られてしまい、ネタバレに繋がってしまうか話のオチが読めてしまう
  • 人物の不幸や死による悲壮感、王道の大団円や更生による感動も次の動画での人物の再登場で削がれてしまう

中にはスターシステムとして利用していなくても登場人物の顔と名前を毎回考えるのが大変で、主人公だけは固定したというパターンも少なくない。その場合「いつの間にか主人公の名前が毎回同じになっている」という流れになる。また、当初はそうであっても徐々に登場人物を増やした結果、登場人物の個性を掘り下げたり、最初から個性を持った人物を登場させたりする余裕が出てくる。

逆にシステムを導入した場合、登場人物のイメージに合わない立ち位置を与えない注意が必要になる(特に急に悪役をするなど)。

システムの導入により、登場人物の個性を描くために本編とは関係のない描写が増え、視聴者から敬遠されるパターンがある一方、登場人物の魅力が浸透し、個性の描写をもっと見たい、題材が何であっても関係ないというところまで達するパターンもある。また、このことは同じ題材を扱っていても他チャンネルとの差別化の手助けにもなる。

ただし、長らく登場人物を固定していなかったチャンネルで突然導入すると拒否反応を示したり、導入前を懐かしむ声が上がったりする。最初は主人公の名前を固定するだけ、あるいは下手に個性を掘り下げようとせずシステム導入前の脚本に人物を当てはめただけ、という状態からスタートしたチャンネルは移行が成功しやすいのに対し、安易に他チャンネルの真似をしようとする、手っ取り早く人気を得ようとして本編とは関係のない描写を増やすなどの対応をしたチャンネルは失敗しやすい。

ここまでの事情を考慮して、スターシステムと登場人物を固定しない動画を併用しているチャンネルも存在する。


いずれにしてもスカッとする話におけるスターシステムは動画時間を間延びさせず、ちょっとしたやり取りで登場人物の魅力を引き出す手腕が必要となる。


  • スターシステム確立後はレギュラーキャラクターが動画の中でそういった「役を演じる」という扱いがされ、舞台裏や振り返りが動画の最後に流されることがある。

モヤっとする・イラッとする話

「スカッとする話」として投稿されているのに、問題の解決に至っていなかったり、「やられる側(≒善役側)」にも問題行動があったりといった部分から「モヤっとする」・「イラっとする」という感想を抱かれる作品も存在する。

どのような感想を抱くかは受け取り手によるが、以下のようなキャラクターの言動やストーリー展開などが「モヤっと」として取り上げられることが多い。


食い尽くし系

後述の主人公か他の登場人物の行動に問題があるかつ被害を回避しようとしない、加害者への報復が不充分な展開になりやすくイライラの方が残りがちである。


主人公の行動に問題がある

悪役に手を出されたが、その動機は過去に主人公が故意にした心無い行動が原因だった、など。悪役が悪事が起こす前から悪役を蔑ろにしていたり、そもそも主人公の性格に問題がある、置かれた立場が違うだけで本質は敵対している悪役と何ら変わりない人物であるケースや、・場合によっては悪役どころか他の登場人物もまともではない、所謂「登場人物全員キチ」のケースもある。変わり種としては主人公が最初に付き合っていた彼女の折れた歯を口の中に長時間入れて大騒動になったことを元カノが現彼女に暴露して主人公はフラれてしまい、翌日2ちゃんねる体験版に投稿したところ、ヘイトを買って辛酸をナメる結果に……………。

悪行の限りを尽くしながらも自分の立場が悪くなった途端、自らの行動は棚上げして、悪役から手出しされたかの様にする、再び立場が取り戻してマウントを取る等、ヘタな悪役より悪役じみている主人公も居る。

主人公の内面そのものに問題が無くても虐げられてばかりで害しか無かったのに完全に関係を絶つべき人間に接触したり(例:毒家族なのに冠婚葬祭に向かう、結婚することになったから挨拶に出向く)、言うことを聞いたり(例:子供の世話を押し付けられ断ったら家の前に放置されたから家に入れてしまう、義父母が碌でもなく配偶者が対処もしないどころか荷担する状況で離婚せずに就いている仕事まで辞めて専業主夫や主婦を選び状況悪化する)してしまう、下の記述に該当する被害を回避しようとしない行動や対応の甘さも視聴者から批判を書かれやすい、酷いのになると結婚の挨拶の段階で結婚相手の父母が敵意や悪意丸出しなのに婚約破棄を選ぶか無干渉を約束せず結婚してひどい目に遭うという頭の悪いと言えるレベルまでいくと視聴者の反応も言わずもがなである。

特に泥ママ系エピソードは、泥ママの性格や素行に問題がある事を犯行以前から認識していながら結局泥ママに物を盗まれてしまうというストーリー展開が多い関係上、この手の問題が顕著である。もちろん盗みを働く泥ママが一番悪いのだが、犯行以前から泥ママの危険性に気づいた時点で関係を絶たない事や、主人公側のセキュリティの不備や防犯意識の甘さを同時に批判されやすい。


主人公が実は悪役だった

実は主人公が悪役だったというネタが稀に存在する。この場合主人公はまさに自業自得の末路をたどる。

  • 例としては、主人公の妻と親友が家の風呂場で浮気をしているのを目撃し、入口をもので塞いで閉じ込めて一週間の旅行に出かけるが、実は主人公と妻は主人公のDVと浮気が原因ですでに離婚しており、主人公が離婚に納得がいかなかったのと元妻と親友が離婚後に交際してることに腹を立てストーカーと化していて、主人公は帰宅後元妻と親友が元妻の家から自力で脱出していたのに気づいて、翌日会社で元妻と親友を追いかけ回したうえ、2人に飛びかかろうとするが、階段から墜落し病院送りとなるもののすでにほぼ脳死状態で、半年後に主人公の延命治療が中止となり元妻と親友に看取られながら天に召される自業自得と言える結末を迎えた。
  • 2chまとめ系ではいわゆる「報告者キチ」というタグの動画において、スレ立てした報告者(キチ)の方がその言動に問題があったり悪事を悪びれていなかったりで悪役的な立ち位置となっており、そこで報告される内容に対しスレ民から総スカンを食らうという流れが多い。その手の動画ではほぼ「結末(後日談・キチがその後どうなったか)」がなく、無茶苦茶な持論を展開し、最後はスレ民にフルボッコにされたキチが自分の何がおかしいのかを全く理解しないまま、悪態を吐いてスレから逃亡して終了、もしくは理由の如何に関係なくキチがスレに出てこなくなり、スレ民が対処法や感想、今後の展開の予想を出し合うだけで、何も解決しないまま終了となるパターンがほとんどで、見てもまったくスカッとしない、それどころから却ってイライラが溜まるので閲覧する際はそれを前提に閲覧すべきであることに注意されたし。

主人公側の地位・立場の方が実は高かった

実は自身が(あるいは自身の配偶者・親族が)社長・オーナー等の立場の高い地位であったり、たまたま助けた相手が悪役の上司にあたる人物だと判明し、その人からの恩返しという形で悪役から助けてもらうなどの例がある。

スカッと系は「序盤では立場が低い主人公が立場が高い悪役に理不尽を強いられるが、中盤以降に立場が逆転して結果悪役が破滅するというのが基本的な流れとなる」と冒頭で述べたが、立場逆転の手法として、実は主人公(もしくは協力者)の方が悪役よりも高い立場だったと明かされるという展開も多く、その場合は本当の意味で立場が低いとは言い難い。そのため元から立場の高い主人公側が、それを知らずに身の程知らずな言動をとる立場の低い悪役を自身の地位を利用して成敗するだけになりがちで、結局問題解決には悪役よりも更に高い地位や立場でねじ伏せればいいというオチになるのもモヤっとしやすい理由といえる。

周りに隠していたけど実は地位が高いという設定は往年の勧善懲悪をテーマとした時代劇でも使い古された手法であるが、それらの作品は本来の立場が高いからと言って傲慢な態度を取ることは一切しない為、悪役とは異なり周囲からの印象は良好である事が殆どで地位だけに頼っていない事がわかる様に描かれている。


類似する例として、悪役側の方が知らない内に詰み状態だったというパターンもある。

(実は多額の借金をしており借金取りに追われている最中だった・自身もしくは配偶者の左遷や解雇が決定事項となっていた・内部調査でこれまでの悪事が既にバレていた、等)

この場合主人公側は特に高い地位・立場ではないが、悪役側は逆に自分が詰み状態である事に気づかないままマウントを取る・悪事を働くなどをするものの、最終的に詰みとなった要因によって自滅に近い形で破滅するというのがお決まりである。悪役と比べて相対的に主人公側の方が良好な状態だったという意味では「主人公側の地位・立場の方が実は高かった」と同じだと言える。


後出しで更に大きな罪を犯したという設定を付け加える

  • 軽めのモラハラや迷惑行為を犯した夫を制裁した過程で夫の浮気・不倫も発覚し、夫は離婚される。
  • 軽めのパワハラをしていた上司を制裁した過程で上司の横領行為も発覚し、その上司は解雇される。

悪役の元々の悪事が明確な犯罪行為とは言いにくいタイプで多い末路。どちらも元の悪事・迷惑行為だけでは悲惨な末路(離婚・解雇・逮捕など)にするには罪状が軽過ぎるためなのか、後付けで自業自得の結末になるに足る罪状も犯したという事にしてストーリーに整合性を持たせているが、あまりに唐突な展開なので恣意的に悲惨な末路にするためにそうしたのではと見られやすい。加えてこのような末路は後に判明した重い罪に対する制裁によるものであって、元の悪事に対する制裁や解決とは言い難いというのもモヤっとする理由として大きい。

法律上の矛盾や整合性を解決するためにそのような展開にした意図もあると思われるが、そこに至るまでの過程や描写が不足しがちなストーリーも多く、それらは特に批判されやすい。

一方で軽めの悪事に対しても「悪役の主人公に対する行為自体が許せない」、「普段の行いが悪いから余罪もあるはず」などの理由から「重い制裁で徹底的に懲らしめてスカッとしたい」という処罰感情が視聴者に多いのも事実で、その需要に応えた結果、上記のような展開が増えたとも言える。


報復の度が過ぎている

  • 悪役の命を脅かす、悪評を流す、虚偽を申し出るなど、主人公が犯罪者同然の報復をする、主人公やその身内が悪役の勤める会社の重役だった場合、実際なら減俸や出勤停止程度で済むようなやらかしに対して報復人事で左遷・降格・解雇する、悪役の会社の取引先の重役なら、悪役への個人的な感情で取引を停止し、他の従業員のことなど気にも留めずに悪役の会社を倒産に追い込む(まともな従業員は自社で引き受ける、または再就職を斡旋するという場合もあるが)など。
  • 彼氏の母親がクレーマーだったという理由で彼氏自体は善良でも嫌悪感を抱いて別れる話や旦那に現場を目撃された不倫男が飛び降りた結果、主人公(階下の主婦)が重傷を負ったのに対して主人公の夫が何故か上の階の旦那にまで慰謝料を取った上、会社を異動させられたという話もある。連帯責任として遠縁の親類にまで累が及ぶこともある(家族の会食の席で主人公の分だけ食べ物がなかった話などに顕著)。その一方で、主人公に対して心身共に当人にしかわからない苦しみを味あわせたことから、「これくらい痛い目に遭わないとわからない」などと擁護する意見も少なからず存在する。また、クレーマーの母親の話はそのせいで主人公が病んでしまった程だった為、「そんな相手と親戚になりたくないと思うのは当然」「そこまでされてしまったら血縁者にまで不快感を抱くのも仕方ない」と別れた事に対して主人公を咎める意見は少ないが、彼氏に対してのフォロー(母親と縁を切って平和に過ごしている、別の相手と結婚して幸せになってるなど)がない事に対して「彼氏が可哀想で後味が悪い」と運営に批判がいくこともある。
  • 報復する相手を間違っている場合もあり、本当に既婚者と知らなかった浮気相手、悪役に脅された相手だけを報復をする、悪役と間違えてヤクザ半グレに報復するなどがある。本当に既婚者と知らない場合は下記の「法的にあり得ない展開」にも該当しする為、手を出したら逆に訴えられる側になってしまう。脅されていた場合では、主犯の正体が分かっているのに、何のお咎めもないケースすらもある。

(※以後、撃退する側も処罰される可能性があるケース)

  • 主にVYONDで見られる例だが、主人公が障害がある等の理由で差別する面接官や店員をただ解雇するだけでなく、上司や権力者(権力や財力がある場合に限るが、主人公の親族も含まれる)が裏から手を回して(再)就職を出来なくする(稀な例として、逆に悪役サイドが主人公ないしはその家族の就職の妨害を示唆、若しくは本当に、時として当人が知らぬ間に実行するケースもある)。他にも慰謝料や弁償代で借金生活を余儀なくされる状態にした上でそのダメ押しでやる事もある。
    • 因みにこの行為は(被害者が障害持ちであろうが無かろうが)実際にやると労働基準法違反並びに信用毀損罪に問われる。
      • 更に言うと、良くてやられた悪役当人がホームレスになるか闇金融に頼らざるを経ない状態(悪役が女性なら風俗落ち)になるだけならまだしも、確認の為に名前や住所等の個人情報を伝えてしまう以上主人公や就職妨害をした人間に対して報復が来やすく、それを回避する為にも相手側も引っ越しやセキュリティ強化等を余儀なくされ、経済的負担も掛かってしまう(特に身体障がい者は、肉体の負担も懸念される)以上、この中で最も真似する事をお勧めしないケースであり、これ以上の悲劇を生まない為にも、(前職の様な役職でなくても)当人の更生と社会復帰の道は最低限残すべきである。
  • 届いたプレゼントが悪役のせいで台無しになった報復として運んだ当人を解雇させる…だけに留まらず、主人公の親族が契約している会社でもある、当人が働いていた配送会社までも契約解除した上で悪評を垂れ流すなどして廃業に追い込む
    • ちなみにこちらも真似をすると威力業務妨害罪信用毀損罪に問われる。
  • 配偶者や両親と死別した上不摂生もあって余命宣告を受け、財政的にも困窮に陥って助けを求めるニートの悪役を故意に見捨てる。
    • こちらも通話記録などが残る関係上、最悪保護責任者遺棄致死罪に問われる。


報復が不十分のまま終わる

  • 人の命を脅かす程の悪事を主人公が無暗に許すという場合もある。悪役が取り返しのつかない事をしたり、他の人物にも被害が及んでいるのに主人公一人の匙加減で罪をなかったことにするなど、度を越した人の好さにモヤっとした展開を抱く意見も存在する(ただし改心END自体は本来は全員が幸せになる、なれる可能性がある、良い終わり方である)。
  • 悪役がマザコン(ファザコン)などで頭が上がらない家族が良識的だった場合、所業を家族から叱られたことで悪役が主人公達にこれまでの事を謝罪し、それ以降真面目に主人公たちと向き合うようになることもあるが、「親に言われたから改めただけで、ほとぼりが冷めたらまた同じことをやりかねない」、「いい歳をして親に叱られないと分からないなんてみっともない」、「勘当されたくないから主人公の言いなりになってるだけ」などと改心を疑問視する意見もある。
  • 他に複数人で悪事を行ったり悪役の肩を持っていたのに、主犯だけが悪者扱いされ、他の悪役や取り巻きには何の報いもないという場合もある。悪役の味方だった者が反省せず、掌返しをして主人公サイドに付いたり、主犯に八つ当たりするケースもある。主人公サイドに付いた場合、視聴者や主人公からは拒絶される事が殆ど。時には掌返した人物も悪役と同罪で報復するべきだと言う声も挙がる。ただし、主犯格の報復を恐れてやむなく従っていた場合が大半で、悪役が破滅した後に報復を受けることを覚悟した上で主人公に謝罪をしたり、主犯ほどではないものの学校や職場から処罰を受けたりすることはあったが、最終的には主人公の温情で和解に成功したパターンもある。また、「報復する相手を間違えてる」にもあった通り、逆に実行犯だけが制裁されて黒幕は誰か分かっていながら何の報いも受けないパターンもある。
  • 悪役の自滅で満足し、主人公側は制裁をしなかったという場合も。但しこの例に該当するのは莫大な被害を被った、学校に行かせなかった・心身を削る仕事に就かされた・大怪我や自殺未遂で入院した・死亡した等悪役の所業が悪質でありながら何もなく動画が終わる事が条件。
  • また、製作者の判断で「動画時間を抑える」「悲惨な描写を割愛する」などの理由で報復の有無がわからないまま終わりを迎えた場合も視聴者から「納得がいかない」と言われてしまう。

(以下、主なケース)

  • 主人公が同僚と共に先輩社員の横領を上層部に報告しようとした所、先輩社員に先手を打たれて横領の罪を被せられた上で報告され、退職を要求される。主人公は打つ手無しと泣く泣く退職するも何故か周辺の同じ業種の企業に再就職が出来なくなっており別業種への転職を余儀なくされる。一年後、同僚から先輩が横領の件がバレて退職した…だけなら未だしも事実を公にしたくない会社が事実を隠蔽した為に当人は同じ業種の企業に就職出来た事、そして先輩が『主人公が横領をした』という嘘の情報を近辺の企業に漏らした事で、自身が再就職出来なくなってしまった事を知り憤慨、病気の治療のために先輩と同じ病院に通っている事を利用して先輩を精神的に追い詰めて引きこもり状態にまで追い込む。
    • 尚、先輩社員の主人公に対して行った行為は名誉毀損罪信用毀損罪、下手をしたら労働基準法違反やその教唆罪に問われる犯罪行為である。また主人公と先輩のいた企業の行為も横領の件だけでも犯人隠匿罪に相当し、先述の行為も含めると先輩社員共々主人公への損害賠償が発生する可能性が高い。

最後の最後で悪役に逆襲される

稀なパターンだが主人公自身またはその家族が逆恨みした悪役にお礼参りされケガさせられたり最悪命を落とすバッドエンドを迎えるケースもある。

類似ケースとして主人公が悪役を撃退し、悪役に虐げられてた人物を助けたが、実はその人物は第二の悪役とも言える人物であり、主人公の人柄に漬け込み陥れる、主人公と関係のある権力者だった場合は自身の権威を脅かされる猜疑心から主人公を組織から追放するなど最終的に恩を仇で返されるケースも存在。


法的にあり得ない展開

  • 病院で勤務態度の悪い医師が看護師に降格(医師免許と看護師免許は独立した資格なので、医師免許所持だけで看護師の仕事である療養上の世話を行うことは出来ない。しかも『降格』という直接的な表現を用いていることにより、「制作者が医師より看護師の方が立場が下だという思い込みで職業蔑視している。出来る医療行為の範囲が違うだけで両者は本来対等である」という批判の種になったりもしている)
  • 弁護士が慰謝料などの内容証明を郵送する段階をすっとばして相手方に接触する。
  • 建設途中などの理由で引き渡し前の物件を損傷させられたが、何故か不動産や建築や施工の業者ではなく依頼主が犯人と交渉する。
  • 交通事故で重過失を起こした犯人に損害賠償逃れの自己破産が適用されると言ってしまう弁護士(免責の可否は基本的には裁判官の裁量に任されるが、破産者の故意または重大な過失による身体ないし生命を害する不法行為に起因する損害賠償債務は『非免責』)
  • 裁判で主人公が不利な立場なのに勝訴する。終盤に多いが、作り手が法律を理解していないのではと指摘されやすい。
  • 逆に有利な立場なのに敗訴する事も。序盤・中盤に多く話を盛り上げる為に引き延ばしてるものと思われる。しかし、裁判官が主人公か悪役に肩入れしていた場合はこの限りではない。ただし、悪役が不当に勝訴した場合は裁判官にもヘイトがいき、上記の「報復が不十分」にも必然的に該当する(法律では誤審や悪人への肩入れを理由に裁判官を処分に下すのは不可能)為悪質である。悪役の不当勝利の稀なオチとして、裁判で主人公に浮気の罪を擦り付けた悪役の妻が健康診断である性病に感染していた事が判明し、浮気相手が感染源と知って主人公との復縁を迫るも、主人公に見捨てられてしまうという展開になる事も。
  • 裁判所を挟んでいるのに法外な慰謝料・養育費を支払わせられる。LINE系のスカッとする話に見受けられやすい。(不倫していた相手から慰謝料1000万など)

※創作であることや前述した法律関連の知識不足、何より主人公(もしくは動画の視聴者)の処罰感情を最優先させた結果とも取れるが、支払う側が裁判に出廷しなかった、前者の場合は悪質性が高い事が説明されている、そもそも裁判所を挟まない示談などの場合はこの限りではない。

  • 夫の冤罪を晴らすために何の権限も専門知識も持たない主人公が警察が捜査段階で発見できなかった事件の証拠を事件から数年が経過してからいとも簡単に発見したり、事実証明に重要な内容を知っている証人を労せずに見つけ出し、証言を聞き出す。挙句の果てに悪役の資産状況(個人の銀行口座の貯蓄実態)の調査やリサイクルショップへの物品の売却履歴の調査まで何らの法的根拠も、疑うに足る具体的証拠すら提示することなく捜査機関を動かしてやってのける。まったくもって荒唐無稽。「体は子供、頭脳は大人」でおなじみの小学生探偵が活躍する漫画にも登場しないようなあり得なさ具合。「証拠というものはそれが人の記憶であれ、物体であれ、時間経過とともに散逸するものである」こと(だからこそ時効が存在する)、そして「他人の権利を法によって強制的に侵害するのであれば、その為には相応の権限と法的根拠を必要とする」という程度の社会的常識すら全く踏まえられていない。
  • 現住建造物放火により主人公の母親の片足を欠損させ、刑事訴追された現職の市議会議員が「親のコネ、金と権力で裁判官を買収して無罪判決を出させた」というあり得なさすぎる展開。そもそも裁判官がわずかな目先の現金を得る為に露見すれば弾劾によって罷免され、失職、ひいては国民の司法に対する信頼を失墜させかねないリスクを冒して買収に応じることなどない(裁判官の職業倫理の高さをまったく理解していない)し、現住建造物放火であれば現在一審は裁判員裁判である。裁判員裁判が導入される前の話と仮定しても、間違いなく合議事件になるので裁判官1人を買収したところで全く意味はない。さらに現職の市議会議員刑事訴追されているのにマスコミで一切報道されない無罪判決に対して検察が控訴しないどころか、誰も何の疑問も抱かない(騒いでいるのが主人公だけ)という「現代日本によく似ているが、検察がまともに機能しておらず、しかもジャーナリズムが存在せず、社会の自浄作用も働かないどこかの異世界の話」かと思わせる不自然すぎる脚本。制作側がいかに刑事裁判や裁判官を「フィクションの中のイメージ」でしか捉えていないかが良く分かる例
  • 友人のDV夫にビンタされた主人公の仕返しに主人公の旦那がDV夫を殴る。この時点で既に正当防衛は成立しない(後述※)のだが、さらに主人公が継戦意思を喪失しているDV夫をボコボコにし、『殴られたから殴り返しただけ。これは防衛行動で悪いのはどっちかしら」などと嘯く。ちなみに主人公夫婦は武道の有段者である。

※そもそも「ビンタされた」時点で相手の急迫不正の侵害が既遂しているので、それに対して殴り返しても「防衛」したことにならないし(ビンタされ続けてる最中の反撃ならば別)、旦那の攻撃によって戦意を喪失している相手に対して主人公が殊更に攻撃を継続する必要相当性がない。最初の旦那の攻撃にはまだ擁護の余地があるとして、その後の主人公の攻撃については自己の相手に対する処罰感情の充足という単なる報復行動・私的制裁に過ぎず、主人公の行為は正当防衛どころか、過剰防衛にすら当たらない。したがってDV夫が然るべき法的措置を取れば(その過程で事情が明らかになれば当然DV夫は罪に問われるが)、主人公夫婦も暴行ないし傷害罪に問われても文句が言えない事案である。にもかかわらずDV夫が一方的に悪いことにされ、主人公の行為については一切が不問になる、という、スカッと系動画にありがちな『正当防衛=殴られたから殴り返していい』『被害者であれば加害者に対して法を無視してどんな報復をしても『無条件で』許される』という制作側の法的無知、調査、監修不足を示す事例。


デウス・エクス・マキナとしてのヤクザ

上記の「法的にあり得ない展開」に対するアンサーとして、ヤクザを「法から外れた存在」という意味で、法律や社会常識に縛られない便利な存在として多用しがちなストーリーも多い。スターシステムを導入しているチャンネルにてヤクザやそれに類するアウトローのキャラがそれなりに多く見受けられる理由でもある(「主な登場人物」の「脇役」の項目も参照)。

問題解決及び悪役の制裁にヤクザが活躍・もしくはヤクザを利用したり、悪役のその後がヤクザによって社会的に抹消されたという末路になったりなど、法的にあり得ない展開であっても「相手は常識の通じないヤクザだから…」と押し切る様はまさに演出技法としての「デウス・エクス・マキナ」と言える。

このようなヤクザによる強引な問題解決を荒唐無稽なフィクションとして割り切れるという声もあれば、その様な展開はスカッと系は実話や体験談を元にした内容だという建前から大きく逸脱しているのではという声もあり、賛否が分かれる部分でもある。

ただし、元記事の概要にも書かれているが、デウス・エクス・マキナの全てがダメな訳ではなく、それらをストーリーで上手く扱えるかは作者の手腕次第であり、ヤクザを多用したストーリーにも良作はそれなりに多い。

現実のヤクザはスカッと動画のように優しくはないし人情もほとんどないので助けを求めたり声をかけるような事は絶対に真似しないように。


正社員以外の働き方を軽視する発言・結末がある。

DQN達の発言、並びにメシのタネレイナのブラックワールドなど教訓性の強い話題が多いチャンネルに顕著だが、派遣社員パートタイマーなど非正規で生計を立てているものに対して正社員を選ばなかったために生活に困窮するという結末が描写されることも多くある。

働き方が多様になったとはいえ勤務時間や残業の有無などの配慮・社会保険完備などの福利厚生などにまだまだ差があること、加えて正社員と異なり雇用任期があり将来性にも乏しいことから正社員を望む声があるのは致し方ないことである。しかしながら主婦(夫)やさまざまな観点から短時間就労を障がい者雇用で就労している者はどうなるのかという意見もある。ただし収入不相応の散財や「楽をして稼ごう」という甘えた言動など主人公の振る舞いに少なからず落ち度がある場合もある。


海外を過剰に賛美する

日本が理想であるとは言わないが、日本ほど税率に対して社会保障制度が充実している国や治安が安定してる国はほとんどない。

主人公が成功者としてアメリカに渡航する事が多いが、アメリカは自己責任の国なので、解雇されても誰も責任は取ってくれないし、911ですら保険に加入していないと後々の請求で行き詰まるなんて事も起こりうる為、日本と同じ感覚で病院にかかれない(海外旅行の最中に入院して高額な医療費を請求された例も)。また、社会であるため日本の空き巣より少し低い程度の頻度で発砲事件が起きる(日本で報道されるアメリカの銃乱射事件は、銃の絡んだ事件・事故の氷山の一角である)という物騒な面も。

アメリカほど極端ではないにしても、一点だけを見て日本より快適な国であるように書くが、あくまで理想論である。ただし悪役が執念深く、制裁後も報復してくる可能性が高い場合、国内より付きまとうのが困難な海外の方が安全だという理由で海外に移る時は批判の対象にはならない。この場合は、ストーカー・性犯罪など相手に執着するタイプの悪役が逮捕及び服役中に海外に引っ越して、出所しても追って来られないようにするという事が多い。


被害を回避しようとしない

主人公やその身内が警察などに相談すれば最初の被害で済むのに我慢して被害を受け続ける事も。

相談しない理由としては下記のパターンがある。

  • 親や配偶者に心配をかけたくないから被害を相談しない
  • 相手に強く出られて言い返せず相手の非常識な要求を聞き続ける
  • 騒ぎを起こしたくないから引き下がる

結果として主人公側が悪者に見られたり、警察を呼ぶことで原因究明ができるのに、それをしない主人公に疑問を持ってしまう視聴者もいる。逆を言えば、報復を受ける可能性も否定できないことからその場では身を潜めて時期を待つという見方もできる。

  • 離婚した相手の証拠固めと言って児童虐待ネグレクト状態にある子どもに我慢を強いる
  • 事態を軽視している

悪役の悪事を自分の目で見たり自分も仕打ちを受けたり、周囲の人から相談されているのに「別の用事が優先だから」「〇〇がそんな事をする筈がない」「みんなも我慢して通ってきた道だから」などと問題に向き合わない。

他にも悪役のターゲットにされ、一度突撃されたり盗みに入られており、住処を知られているのに「もう来ないから」と決めつけて引っ越しや対策をしない、など。

但し、主人公以外の人物(特に多いのが女性主人公の夫、次に多く有名な話もあるのが主人公の両親及び片親)が上記の対応を取った場合、主人公に悪役と同罪と見做され、悪役諸共制裁されるケースが大半となっている。とはいえ、上手く立ち回った結果、簡単に事態が収束してしまっては盛り上がらないという側面がある。これについては「盛り上がりがないと面白くない」という意見と「無理矢理盛り上げるために引き延ばすくらいならサクっと終わらせてしまった方がいい」という意見が存在する。


血の繋がりがない子供の処遇

このテーマは「モヤッと」と言うよりも、話の展開上どう転んでも賛否両論になりやすい。

  • 血の繋がりがないと知った途端、妻子共に追い出した。

・子供が物心ついて、主人公(父親)が子供に対して葛藤する描写があるか、「嫡出否認届」が効く期間内である場合でない限り、主人公は少なからず批判に晒されてしまう。このケースの場合、血の繋がりがないと知っただけで子供までも捨ててしまうパターンが多く、父親が「元から子供を愛情じゃなくて血縁で見ていた冷たい人物」に見えてしまう。「愛情はない訳じゃないけど」と言った独白が見られる場合もあるが、捨てておきながら、そのような発言をされても説得力に欠ける。

・更に「親子関係不存在確認の訴え」や「嫡出否認届」を裁判所に提出する、手続きを経ていない(ように見える)動画が多い為、多くの場合、養育費や遺産の問題を抱えたままになっている。ただし、養育費に関しては手続きが通る可能性は低い。

・子供が父親に悪態をつくケースもあるが、これまでに父親が躾をしてこなかったり、育児をサボってたのではないかと疑問を持たれやすい(ただし主人公の妻が悪質な洗脳を行なっているケースが多い)。子供が悪態をついてない頃の回想や「俺の方が育児をしていた」等の独白が入る事もあるが、あくまで「主人公の主観」であり公平性に欠ける為、主人公が父親として問題があった可能性は否定できない。実際に自覚はなくとも、「主人公の行動に問題がある」にも該当するような内容が描写されている場合もある。

・子供が兄弟・姉妹で、片方だけが血が繋がっていない場合、裁判で父親が実子だけの親権を主張したり、親権を得られる場合もあるが、これも「法的にあり得ない展開」に該当する。ただでさえ親権で不利になりやすい父親が実子でない子供の親権を放棄するのは「兄弟(姉妹)不分離の原則」が適用されて実子の親権すら放棄するのも同然であり、また、戸籍上は実子のままである血が繋がっていない子を「差別する父親」に実子だけの親権を渡す事はあり得ない事である。中には女性の幼馴染のおかげで妻の不貞が明らかになり、兄弟仲がよかったにもかかわらず、実子のみ引き取って幼馴染と再婚という問題点だらけの回も存在する(引き取ってさえいれば幼馴染との関係はそこまで問題にならなかったはずである)。

・また、不倫を行なうような母親に育てられる子供が可哀想だという意見も存在する。それを見越して祖父母に預けられる話も多いが、主人公が父親としての責任を放棄したという印象は拭えない。中には母親が育児放棄して祖父母にも負担がかかっている状況を聞かされたにもかかわらず、子供に関心を持とうとしない話もあり、子供の血縁を否定された苦痛から、主人公の態度に関して一定の理解を示す意見も存在するが、何も非もない子供が不幸になりながら大人が何もしようとしないという展開はこの話に限らず批判される事が多い。

  • 血が繋がっていない子への愛情は消えなかった為、離婚はしたがその子は主人公が引き取った。

こちらの例で批判が起きないパターンは「血が繋がっていない子が血縁の有無を知った上で、自身がはっきり物事を決めた」ケースしかない。

批判する視聴者は「養育費と遺産」、「思春期以降の態度」を懸念しているが、前者は親権を放棄すれば全部から逃げられると勘違いしている節が見受けられる(上記通り手続きもしなければ逃げ切る事はほぼ不可能)。後者に関しても上記通り親としての向き合い方の問題が強く、それは同じ立場になった場合の(批判する)視聴者の意思が弱いだけでは?と見れる。


製作者はもちろんスカッとする話を作っているが、

「ここまでしなくていい」「ここまでしなきゃスカッとしない」

「主人公が幸せになって欲しい」「悪役にひどい目に合ってほしい」

など考えは人それぞれ、自分がスカッとしないからと批判することは絶対に避けるように。


最後に

本記事で述べるようにチャンネルもストーリーも無数にあるコンテンツであるが、以下の点にも注意を向けた方が良いだろう。

くれぐれもスカッと動画の復習方法を真似しても慰謝料が請求できるどころか逆に相手から多額の慰謝料を取られるので絶対に真似をしないように。

加害者はおろか被害者にすら人権がない世界の為犯罪がまかり通るわけである。

1.語り手の行動が適切か考える

上記でも述べたが主役やそれに味方する人物だからというだけで善人あると絶対視してはならない。問題に対して真剣に向き合わない、過剰な制裁に及ぶ、相手のことを考えない身勝手な性格など、主役にも反省すべき点のある人物の場合もある。掲示板に書き込んだ人物が主役と同じならば、その人物が自分を客観視できていなかったという事もあり得る。また、主役に感情移入して視聴すると贔屓目に観てしまうこともある。親しい友人の話す根も葉もない噂を信じて、無実の人を叩く野次馬の状態をイメージするとわかりやすいだろうか。公平に見て善悪を正確に判断するのは難しいが行動を見て考える癖をつけることは大事である。


2.悪役の何がいけなかったか理解する

悪役のふるまいの問題点も考える必要もある。主役に悪いことをしたから、嫌がらせをしたからといった理由だけでも良いときもあるだろう。しかし漠然とし過ぎると「それは主役が相手を気に入らなかっただけではないか」という反論も出かねない。相手の実力や結果を理解しようとしなかった、自分の価値観だけを他者の意見を聞き入れず押し通した、暴力を振るい怪我をさせたなど何の行動や考え方が悪かったか説明できることが望ましい。そうすれば悪しき人間の一つ一つのパターンを知ったり、視聴している己の悪いところに気づけたりするときもあるだろう。あるときには、悪役とされた人物の事情や境遇に同情するときもあるかもしれない(もちろん悪事を許せるかは別である)。


3.ストーリーが実話と信じ過ぎない

ストーリーの出所にも気を付けなくてはならない。チャンネル側の創作も十分考えられる話である(引用先が存在しない2chスレ風形式に特に顕著)。またチャンネル側に落ち度がなくても掲示板などの引用先の内容が作り話だったという事もあるし、引用先によっては身バレを防ぐためという理由で意図的にフェイクを交えたと明言されたものもある。書き込んだ人物でさえ事実や真相を把握していない、噂を耳にしただけである場合も起こりえる。そう言ったことが現実に起きたというよりは、そういう事も起こりえる話だといった程度に考えたほうが無難である。このコンテンツは人々の日常に限りなく近い都市伝説ともいえるのだ。またチャンネルが全てノンフィクションと明記していなければそのチャンネルを非難するのは控えておこう。登場する法律の解釈・適用が明らかに間違っていても架空の話だからこそ誰も疑問を持たないことが許されているのである。


4.ネタ被りは当たり前のように起こる物

各専門チャンネルはチャンネル間で交流がなければ、連盟、組合といったものがないことがほとんどである。そのため一つの引用先の物語が無数のチャンネルで動画として作られてしまうことが頻繁に発生する。あるチャンネルでとあるエピソードの動画が最初に投稿されると、他の複数のチャンネルでも類似のエピソードが数日と経たずに立て続けに投稿される事は良くある(ご丁寧にサムネの構成・構図すら丸被りである事が殆ど)。その時に「このチャンネルは別のチャンネルから剽窃した」とコメント欄にクレームを入れてしまう視聴者がまれに存在する。このコンテンツの性質を理解しているならば、一方のチャンネルに文句は言えない筈である。頭に血が上る前に立ち止まって考えよう。文句を言えるのは無断でチャンネルに利用された掲示板の書き込んだ者くらいであろう。

一方で上記にも書いてある通り、同じ元ネタの話でも絵や作風・細かい描写の違いを比べてみるのも醍醐味だろう。


ただし。後発側がプレミアム公開など金銭的なやりとりが発生しうる場合は、投稿する側もどうしても顰蹙を買うのは覚悟の上でやるしかないだろう。


5.人間不信に陥らない

上のストーリー例でも述べた通り残忍かつ非情な悪人が登場するのは避けられないコンテンツである。SFファンタジーの悪役と異なり、かなり現実味のある生々しい蛮行も少なくなく周囲の人間が信じられなくなる人もいるかもしれない。しかし世の中そのような悪辣な人間ばかりと思わないでほしい。衝撃的な出来事こそニュースとなり掲示板に載り、人々に注目されているのである。他人事と済ませるのも良くないが絶対にある当たり前と考えすぎるのもいけない。家族や友人が悪人ばかりかと言えばそうでない人の方が多いだろう。周りがそうである人も確かにいるがその場合は警察やカウンセリングなどに頼るのも手である。このような悪人がいる、これはやってはいけないことだ、などと教訓にする程度が丁度良いと言える。


主なスカッとする話専門チャンネル

  • VYOND方式

詳細はスカッと系チャンネル一覧(VYOND)を参照。



  • フリーイラスト+ゆっくり音声方式

2chスレまとめからの引用、(2chスレ風の創作も一部含まれる)。


など。


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