概要
Alphabet Lore とは YouTuberの Mike SalcedoによってYouTubeでショート動画として投稿された全26(+α)話の短編アニメシリーズ である。日本語訳すると「アルファベット伝説」だろうか。タイトルや話数の通り、アルファベットを題材としたアニメで、動画を1話進めるごとにA~Zまでの文字がキャラクターとなって登場して終わるのが主な内容である。
一部を除き、ほとんどの動画が30秒未満の短いもので構成されているものの、全ての動画を合わせるとれっきとした一つのストーリーになっており、アルファベットを追うごとにストーリーも少しずつ進行していく構成になっている。
アルファベットという題材で、全ての動画を合わせても17分のアニメであるのにもかかわらず、奥深すぎるストーリー、アニメーションのクオリティの高さから反響を呼び、A〜Zまでをまとめた動画は現在(2022/12/21)9300万回以上再生されている。
また、Youtube界隈で人気を博したのか、アルファベットロアの続編にあたるNumber Loreが2023/1/23から公開し始めた。Number Loreからは、1話1話が必ず1分は超えるようになっている。新キャラクターやタイトル名から、次のエピソードでは数字がテーマになっていると思われる。
公式により本作を題材としたグッズもネット販売されているので、気になる方は注目されたし。
url→https://mike-salcedo.myspreadshop.com/
本動画は海外による作品だが、セリフはアルファベットの発音をしゃべるだけなので、日本人も安心して見ることができる。
特にYouTubeでは有志による他言語版(特にロシア語)のストーリーが作られたりアルファベットのキャラ達がスーパーマリオブラザーズのステージを攻略したり、ASMRのほか外部memeネタとの折衷など枚挙に暇がない程二次創作が作られている。
ストーリー
Alphabet Lore(アルファベットロア)
最初のA,B,Cまではアルファベット順にキャラクターが出てきて終わる短い動画だったが、D以降になると唐突にFのキャラクターが登場し、他のアルファベットを傷つけたり、住処の洞窟に閉じ込めたり、道具として利用したりと悪さを働くようになる。そんなFを他のアルファベットのキャラクターたちが協力して懲らしめようとするが、なかなか歯が立たず...
Number Lore(ナンバーロア)
アルファベットロアの後のお話。アルファベットたちが住んでいた世界から突如、計算機をモチーフにした宇宙船が降り立ってくる。そこから登場したのは数字の「1」。*のジェムで自分の分身を作るため、「X」のことを狙っており、目につけられた「X」は「1」に拘束されたが、B, M, Yのおかげで一旦助かったが、「1」は逆上して、「X」を誘拐した結果、他のアルファベットは彼を助けるべく立ち向かおうとしたが、向こうはどんどん強い敵を作り出し...
キャラクター一覧(微ネタバレ注意)
Alphabet Lore(アルファベットロアの登場キャラクター)
全てのキャラクターはアルファベットの文字をモチーフとしたキャラである。特定のアルファベットの組み合わせで単語(CAB(タクシー)、MAP(地図)など)を作り、その意味をなすものに合体することができるアルファベットらしい一面をもつ。
一部のキャラクターには句読点の形(.(ピリオド)、?(クエスチョンマーク)など)をした宝石が備えられており、某戦隊モノのようにパワーアップすることができる。
A
最初に出てくる代表的なキャラクター。単語の一部としての頻度が一番高い。Number Loreでは、A,E,I,O,Uの母音のコンビとして登場する。Eとは気が合わないそうで、何かと対立したがっている。
B
Bの二つの山のような部分が蝶々の羽のようになっている。CAB(タクシー)という単語の一部として活躍した。
羽ばたきで強風を引き起こす能力も持つ。
C
大きい口をもったキャラクター。
D
開始早々、Fから一方的にボコられ、住処の洞窟に監禁されてしまう不憫なキャラ。
E
Alphabet Loreでは開始早々Fにボコボコにされ、洞窟に監禁されるが、Number LoreではA,E,I,O,Uの母音のコンビとして登場する。E自身もAとは気が合わないようだ。
Alphabet Loreではメイン悪役として登場する。A,B,Cまでの流れを見事に壊し、ストーリーのきっかけを作った元凶。他のアルファベットたちに悪事を働くようになったのは何かキッカケがあったみたいだが...
Number Loreでは「?」の宝石を持っていて、その宝石は自分の身を守る際にも使えることが判明。
G
リーダーシップに優れ、Fと闘うために単語を作らせる積極性と怖がらずに立ち向かう勇敢さをもった心強い仲間。恐らくアルファベットの中では最も大柄である。
Pとは恋人関係であったが、Number Loreでは結婚し、子供も持っている。子供は、Gの子供時代とそっくりである。
H
初登場の時点でなぜか幽体だけになっているキャラクター。どうやら大文字に進化する前に、Lのおならにやられて死んだらしいが、なぜ大文字に進化できたかは謎。
I
低身長でかわいらしい声をしている。Fにピクサーの電気スタンドよろしく何度も踏まれた挙句、砲撃砲として利用されてしまう。
ケツその1。登場して1秒もたたずにIの砲撃に巻き込まれる。
Number Loreでは即退場は免れ、頭から紫色のレーザーを発射し、3の熱光線と張り合うほどの力を見せた。
K
蛾もしくはクマバチに近い昆虫に似たキャラ(嘴があるため鳥と間違われるが小文字ではイモムシの見た目をしている)。咳き込むような声でしゃべる。羽があるため、飛ぶことができる。他のアルファベットの背中につけば、誰でも飛行可能になる。
Number Loreでは目の前に宇宙船が墜落した際卵をひり出したので実はメスであることが確定。
ケツその2。.(ピリオド)の宝石を持つキャラクター。やたらとケツが強調されることが多い。あまり活躍できていないNのことを煙たがっているみたいで………。
ちなみに彼はかなりのナルシシストで、オレンジのゼリー状のものに反射していた自分の姿にすごく見とれていた。
M
,(カンマ)の宝石を持つキャラクターで、宝石を持っているキャラの中では最も大きい。ド派手な筋肉や変身シーンが魅力的。仲間を決して見捨てず、時には寄り添う頼れる兄貴分。見た目通り徒手空拳が得意。
N
;(セミコロン)の宝石を持つキャラクターだが、他の宝石を持つ者と比べると一回り小さく、抜けているところがあり、COWARD(弱虫)と揶揄されることがある。それでもFに立ち向かおうとするその姿勢は本作のヒロインとも言える。(というより実質的な主人公。
Number LoreではVANのクラクション部分に自分の宝石を差し込んでVANをパワーアップさせた。(この時、VANは尖った見た目になり、前面にアンテナが生え、側面に青い炎の柄がつき、文字もよく見たらVAÑになっていた。)
:(コロン)の宝石をもつキャラクター。何かと抜けているNをあしらったりと、あまり良いイメージはないが………。変身すると何故か目の位置と口は別にある。
P
!(エクスクラメーションマーク)の宝石を持つキャラクター。宝石持ちのキャラクターの紅一点。Gとは恋人関係で、Number Loreでは結婚しており、子持ちである。戦いよりも子供を真っ先に守るいいお母さんになっている。
カタツムリのようなキャラクター。本作のストーリーを知るカギとなる重要キャラクターでもある。
仲間想いだが鈍足過ぎるのが玉に瑕。
R, S, T
特に何の活躍もなくFの暴動の被害者になってしまう。特にSは鳴き声を上げ終わる前にFに食べられた。
U
GUN(銃)の単語を作るカギとなったキャラクター。
3のエピソードではA,E,I,Oとともに母音チームとして登場。彼はバネのおもちゃのように動いたが、周りのアルファベットには追いつかなかった。
V
Fに襲われそうなところでGUN(銃)で九死に一生を得る。だが、襲われそうになった敵は実はFではなく…。
BとCが再起不能(Bは生きているが)になってからVAN(大型車)の単語を作り乗り物役を引き受ける。
また、3のエピソードではBやKみたいに飛べることが判明。
W
双子が一つにくっついたような不気味なキャラクター。COWARD(弱虫)と綴りNに暗い影を落とす。
見えにくいが睫毛があり辛うじて♀であることが判る。
X
忍者を彷彿させる和風チックなキャラクター。「*(アスタリスク)」の宝石を持っており、その能力故か某火影忍者よろしく影分身の術を行う。
Number Loreでは突如降り立った「1」から宝石を奪われたあげく、そのまま攫われてしまったが、Lによって一旦救出された。
Y
Xの遺体を見て
「Whyyyyyyyyy!?(なんでよおおおお!?)」
と叫んでいるため、Xと何らかの関係があるのはわかるが、恋人なのか兄妹なのかは不明。
野太い声だがPやWと同じく数少ない女の子のキャラクター。(小文字では逆に可愛らしい声だった。)
Number Loreでは自身をスリングショットに見立ててXを発射する連携を見せた。
Z
最後の最後に動画を締めくくるトリとして登場する。
彼は彼らの住む惑星、つまり世界全体となっている。
Number LoreではXを攫って逃亡する数字たちを食い止めた。
Number Lore(ナンバーロア)の登場キャラクター
数字をモチーフとしたキャラクターが登場する。アルファベットたちとは違う世界から来ており、計算機の形をした宇宙船に乗っている。計算機らしく計算する機能が備えており、計算結果から新しい仲間を作り出すことを可能にしている。
1
「X」を探すために、アルファベットの世界(Z)に降りたった。到着場所の間近にいた「X」を謎の機械(通称Xトラッカー)で拘束するも、その場にいたアルファベット達から反撃をうけ、返り討ちにされてしまう。一度宇宙船で撤退するが、宇宙船を使ってXを捕獲することに成功する。
Xをさらった目的は、Xが持っていた「*」の宝石を手に入れることであり、その宝石がもつ能力で自分の分身を作り、宇宙船に仕組まれていた計算機の力で、新たな仲間を生み出した。
2
「*」の宝石の力と計算機の力で「1+1=2」の計算を行って生み出された。甲高い声で喋り、笑い声が非常にやかましい。2本の歯をもち、マシンガンのように飛ばして相手を釘付けにすることもできる。「1」ではかなわなかったアルファベットたち全員を無傷で撃退する強さをもつ。
歯を持っている理由はおそらく歯の単数形を意味する「tooth(トゥース)」と「two(トゥー)」と響きが似ているからと思われる。
3
「*」の宝石の力と計算機の力で「1+2=3」の計算を行って生み出された。大きな口をもち、モヒカンのような頭をしている。口からマグマの球をつくり、巨大な熱光線として発射する攻撃を見せる。
1のイメージカラーを彷彿させる青い舌も持っており、伸ばしひっ捕らえたり、吸盤のように吸い付けることも可。捕らえた敵を飲み込むと、キューブ状の膜に閉じ込めた状態で産むことができる。まるでどこぞの恐竜である。
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Number Lore 4話パート1~2