概要
ベジータが作中で使用する必殺技の一つ。
主人公・孫悟空の使用する「かめはめ波」によく似た気功波技で、手の甲にエネルギーを溜め、相手にめがけて一気に放出する。
ベジータにとっては初めて作中で名前が明かされた技ではあるものの、原作で使用されたのは地球襲来時の一度きりで、以降使用されることはなかった(これはファイナルフラッシュやビッグバンアタックにも言えることだが)。
名前の由来は「ガーリック(ニンニク)」と思われる。
ちなみにPS2ソフト『超ドラゴンボールZ』では、三日月状の気弾を連射する技となっている。
作中での使用
ドラゴンボールを求めてナッパと共に地球に襲来したベジータが、悟空の応戦に予想外の苦戦を強いられて激昂。当初の目的を放棄し、地球もろとも破壊を宣言する。上空に高く飛び上がり、ギャリック砲発射のエネルギーを溜め始める。
地上の悟空は、それに対抗するため界王拳3倍の状態でかめはめ波を放ち、気功波による押し合いを展開。威力はほぼ互角であったが、途中で界王拳を4倍に上げた悟空のかめはめ波が押し勝ち、ベジータは逆に彼の強力な気功波を見舞うことになった。
なお、もしここでベジータが本当に地球を破壊してしまっていたらベジータ本人も助からなかったことが予想される。そのため、破壊を宣言したのは攻撃を避けさせないためのハッタリで、実際は地球を破壊する気は無かったという見方もされている。(中には、ナメック星編のフリーザのように惑星中枢部のみを破壊し、爆発する前にポッドでおさらばする予定だったという説も)
あるいは、怒り任せにヤケクソだった可能性も考えられなくもない。ちなみに悟空は「考えたな!ちくしょう!!」と返しているので攻撃を受けざるを得ない状況にしたと判断したようである。
『ドラゴンボールZ』11話では宇宙空間からエネルギーを放ち(すぐに宇宙船に戻って脱出)、惑星アーリア星を消滅させているシーンがあるため、できないことはないようである。
そもそも、これより遥か以前の第21回天下一武道会で亀仙人が月をかめはめ波で破壊しており、ピッコロもこの悟空とベジータの対決の約1年前にある事情で月を破壊している事を考えるとこの時点で彼らと天地の実力差があるベジータが地球を破壊できるというのも決してハッタリとは言えないだろう。
なお、この場面以降ドラゴンボールのボスキャラは追い詰められると自分が今いる星を破壊しようとするのがお約束になる。
そりゃ悟空もセルゲームで悟飯に「早くトドメを刺せ!」と言いたくなろうものである。
また、ベジータはこの後ナメック星編でもフリーザ相手にヤケクソでナメック星ごと消そうと全力のエネルギー波を撃っており、ピッコロに「この星ごと消す気か」と突っ込まれている。この時はフリーザが蹴り一発でエネルギー波を弾き飛ばした。
さらにセル戦ではファイナルフラッシュをぶっ放そうとした際にトランクス達から地球ごと消す気かとドン引きされたが、さすがにいい加減ベジータも学習したのか、この時は範囲を絞って地球への被害は避けていた。
派生作品
ドラゴンボールZ
原作と同様の出番の他、セル(第2形態)がベジータに対して使用するシーンがある。
ドラゴンボールGT
ベジータに寄生したベビーが大猿状態で使用。厳密にはスーパーギャリック砲という名前。連続で放った時もあるが、その時は構えだけがギャリック砲のままで、実際には気弾を連射したものとなっていて、おおよそギャリック砲の原型からかけ離れている。
神と神
破壊神ビルス戦で使用。ブルマを殴られてすげえ超サイヤ人に覚醒したとき。
しかしこの作品のギャリック砲はギャリック砲というより紫色のかめはめ波である。
ドラゴンボール超
神と神同様、ビルス戦で使用。ビルスに1割の力を使わせるほどの威力があった。
その後もオッタ・マゲッタ戦、キャベ戦、合体ザマス戦で使用。
また、未来トランクスもこの技を使っており、合体ザマス戦ではベジータとトランクスとの親子ギャリック砲も披露している。
合体ザマス戦のギャリック砲は3倍界王拳かめはめ波を髣髴とさせるシチュエーションであった。
その他、キャベがギャリック砲に似た技を使用している。
(ゲーム作品では「ギャリックキャノン」の名称が付けられている)
さらに、劇場版ドラゴンボール超ブロリーでは悟空のかめはめ波と共にブロリーを相手に放った。
過去にぶつかり合った技同士が合体技として放たれる展開に心躍ったファンは多いだろう。
余談
ゲーム作品ではベジータの必殺技として収録されていることが多い。
また「ギャリック」と付いた技が登場することもある。
(例:ファイナルギャリックキャノン、ギャリックガンファイアなど)
また、ゲームではベジータ王も使用している他、ヒーローズではターブルも使用している。
漫画『男子高校生の日常』ではベジータのコスプレをした男子生徒が「貴様は助かっても地球はコナゴナだーっ!!!」と書いてあるプラカードを持って撮影されていたことがある。