解説
『ドラゴンボールGT』に登場するベビーがベジータに寄生し変身した姿の一つ。
スーパーベビー2が超サイヤ人4に変身した孫悟空に追い詰められた際、ブルマが開発した「ブルーツ波増幅装置」によって大量のブルーツ波を照射され、黄金の大猿へと変身した姿。ラストバトルにおける最終形態に相当する。
特徴
基本的な姿は後に登場するベジータの黄金の大猿と同じだが、頭髪や服装などにベビーの面影を色濃く残している。また、分かりづらいが眼部はベビー特有のカバーグラスで覆われている。
強引な大猿化だった(ベビー本人もどうなるか分からないためヘタレ気味に大慌てしていた)ため、当初は理性を失ったかに見えたが、実際に大猿化したのはベジータの肉体に過ぎないため、寄生しているベビー自身の理性は健在であり、しばらくは凶暴化したフリをして悟空に不意打ちを仕掛けている(この演技のために周囲を無差別に破壊し配下たちが何人も巻き込まれた)。だが、激昂のあまり悟空を倒す事のみに執着し一時的に正気を失うなど、大猿化による凶暴性増加の影響を受けたと思しき様子も描かれている。
戦闘力
本来であればこの時点で超サイヤ人4に変身する条件を満たしているが、後のブルマの見解によると寄生しているベビーの細胞が変身の阻害を引き起こしていた様子。なお、『ドラゴンボールヒーローズ』では、地球人との混血である孫悟飯も超サイヤ人4への変身が可能になったため、肉体の持ち主ではないベビーの細胞が混ざっていることが問題なのだと思われる。
しかし、それでも超サイヤ人4の悟空を(パワーが減少した状態とはいえ)苦戦させる程に大猿のパワーを使いこなしている。この形態では、ベジータの必殺技である「ギャリック砲」の強化版「スーパーギャリック砲」を多用しており、単発以外にも連続で放つ「連続スーパーギャリック砲」も披露した。
最期
悟空と接戦を繰り広げるが弱点である尻尾を斬られたことで元の姿に戻ってしまう。
想定外なことに大猿化に伴い、ベビー自身の身体も青年体に成長していた。このままでは元に戻ったベジータの肉体に潰されてしまうため分離を余儀なくされる。
この時に体外へ出たベビーの姿(成人体)は、少年体をそのまま成長させたスーパーベビー2とほぼ同じもので、悟空以上の身長かつ体格もマッシブルなものであった(『ドラゴンボールGT』後期オープニングの終盤にて登場するベビーがこれ)。
ブルマを突き飛ばして自分だけ宇宙船で逃げ出すが、悟空のかめはめ波が直撃。太陽へと押し込まれ、細胞の一変も残すことなく消滅した。
余談
また、この成人体は『ドラゴンボールGT』の最終回におけるラストのエピローグシーンにおいて、ピッコロ大魔王・フリーザ・セル・魔人ブウ(純粋)といった歴代大ボスキャラクターの回想に含まれているなど、その存在感は大きい。
なお、何気にこの最終回のエピローグシーンに出演した唯一の『ドラゴンボールGT』キャラでもある。『ドラゴンボールGT』のラスボスの一星龍(超一星龍)さえ出演を許されなかったのに彼だけなぜか出演した。