🧄概要
英語ではガーリック(garlic)。漢字表記は大蒜、葫。
主に球根部分が食用として用いられるが、中国料理では茎(いわゆるニンニクの芽)や葉も利用される。
食材として楽しむだけでなく、可愛らしい花を咲かせることから、花壇に植えて鑑賞されることもある(いわゆる花ニンニク)。
食材として
肉の臭みを消すことから西洋料理では重宝され、魚料理のムニエルやソテーにも用いられる。中国料理、韓国料理では特に多用される。和食にはあまり用いられないが、鰹のたたきには薬味として添えられる。
疲労回復や滋養強壮、スタミナと精力が付く食べ物の代表格であり、強力な殺菌作用をも有する健康のお供。アリチアミンによるストレス緩和の効果もある。
ただし長時間残る独特の臭気を伴うため、人と会う前には食べないのがエチケットとされる。
その臭気はニンニクを切ることで発生するアリシンが元となっており、ニンニクを切らずに加熱する、もしくは切ったニンニクを乾燥させるなどの方法で臭気を抑える事が可能。
逆に、おろしニンニクのように細かくすればするほどニンニクの臭気は増す。少量のニンニクで強烈な風味を得たい場合にはオススメである。
アリシンの殺菌作用は非常に強力であり、抗菌作用を持つ。ただし有用な腸内細菌も含めて無差別に殺菌してしまうため、食べすぎは下痢などの健康被害に繋がる。
創作での扱い
伝承
これは古代メソポタミア文明の時代から“霊力のある野菜”として特別視されたことから始まる。
- 仏教では精進料理のタブー・三厭五葷の五葷に含まれる。
- ヒンドゥー教やジャイナ教でもタブーの食材である。
- イスラム教では、礼拝の前に生のタマネギや生のニンニクを食べないことが推奨されている。厳密な意味で戒律違反ではないが、ムハンマドが個人的にニンニクの匂いを嫌っており、ニンニクを食べたばかりの状態で礼拝に来た教友に怒鳴りつけたことを尊重しているため。
ゲーム
- ウルティマシリーズでは魔法を使用するための触媒のひとつとして登場(特に回復魔法)。
- 「ドラキュラⅡ 呪いの封印」では設置するタイプの攻撃アイテムまたは特定の人物に会うためのキーアイテムとして登場。
- ワリオランドシリーズではワリオの強化アイテムとして登場した(ワリオの好きな食べ物でもある)。
- 「ピクミン4」ではニンニクによく似たオニヨンの一種にあたるガーリップが登場(オニヨンの所まで運ぶとピクミンの出撃数が10ずつ増やせる)。
漫画
- トリコではメテオガーリックという架空のニンニクが登場する。隕石が落ちた土地に稀に生えるニンニクで、その希少さ故に市場には一切出回らない代物。土地の栄養を全て吸い取って成長するため、滋養強壮効果が半端ではなく、食べた途端に筋肉質の体になり1ヶ月不眠不休で活動することができる。ニンニク自体は巨大だが、食べられるのは中心のほんの一部だけで、調理するのも大変。
- 「バビル二世」には吸血鬼伝説の元となったとされる宇宙から時折飛来するビールス(ウィルス)が登場するが、このビールスはニンニクが弱点。
- 「地獄戦士魔王」には、田中魔王を撃退する意図でニンニクを喰わせたら強壮効果が生じた、という上述の言い習わしを逆手に取ったネタシーンが存在する。
関連タグ
ギャリック砲 にんにくのにきち キン肉マン ガーリップ 柏木由紀
代表的な料理
外部リンク
まさかアレの食べすぎで体調不良 - ザ!世界仰天ニュース