分類
通称 | オニヨン |
---|---|
和名 | ピキノシガンバナ |
学名 | Lillium pikminporta |
科目 | ポンガシグサ科 |
解説
ピクミンの種子を生み出す繁殖個体たる母体にして、彼らの巣や乗り物も兼ねる不可思議な植物。
各色のタマネギから3本の木の根が下りたような形をしており、その根脚にはよく見ると細かい毛がびっしり生えているらしい。
命名はオリマーで、曰く「故郷の食べ物のオニヨンタマネギに似ているから」。
ピクミンが運んできた栄養源(獲物)を、どんなに大きくても下部から貪欲に吸い込み、吸い込んだ物に応じた数の種子を頂点から放出して新たなピクミンを生みだす。
生まれる色は獲物等を運んできたピクミンの多数決で決まる。
上部にはプロペラのような構造の花がついており、根を畳んだ状態で獲物を分解した際に発生するバイオエタノール燃料を用いて飛行することが可能。
彼らの星に蔓延る夜行性の原生生物からの捕食を逃れる為、日が暮れるとピクミン達を自身の体内に縮小格納し、空高くへと避難した状態で夜を過ごす生態を持つ。
一応ピクミンとは近縁だが、実態としてはポンガシグサ科に属する植物であり、ピクミンはオニヨンのおかげで数を増やしたり夜の脅威から身を守ったりすることができ、オニヨンはピクミンにいろんなもの運んできてもらい成長を促進できるという、一種の共生関係を築いている。
また、ヒカリピクミンのようにオニヨンを母体や住処としない種や、紫ピクミンや白ピクミンのようにオニヨンが長い間発見されていなかった種も存在する。
『3』では一転果実の様な姿に大幅なデザイン変化を果たし、3本の根も体内に引っ込められるつる状のものヘと変化(その根元からジェット噴射らしき事も行うように)。
さらに他の色のオニヨンと同化・融合し、より大きく多機能に成長する事が可能になるという劇的な進化を遂げていた
2色以上のオニヨンが融合した場合、オニヨンの表面で合体済みの色がマーブル状に動いているのが確認でき、合体を繰り替えすごとにサイズも大きくなっていく。
『4』では、「3」より果実感がありトマトを想起させるようなデザインに再変更されたが、基本的な機能は前作と変わっていない。
ただし合体方法が大きく変化し、3のようにマーブル状になるのではなく、合体済みの色が房状に同じ割合で同居する形となり、最終的にはニンニクのような印象のデザインとなる。
なお既に融合済みな色のオニヨンについては、例え同種であっても養分として吸収、ピクミンの繁殖に回してしまう模様。
1より原則100匹以上のピクミンを外に出す事はないが、これは絶滅を防ぐための個体保存本能らしい。
「4」ではこれが強まった結果、初期20匹かつ三色までの制限が追加され、ガーリップという近種なオニヨン似の球根を与えると、1つにつき10匹上限が増える。
余談
ピクミン1のグッドエンディングでは赤・黄・青の他に、紫、ピンク、黒灰、水色、黄緑、そしてまだ見ぬオレンジのオニヨンも写っていた。
Hey!ピクミンの拠点である「ひろば」のオニヨンは見た目こそ3と同じものだが、赤黄青黒ピンクの5色に加え紫と白も混ざっている。
作品によって形や性質が異なるオニヨンだが実は全て同種とされており、実際のタマネギのように生育する場所や環境によって、さまざまな違いが生まれるとの事。
和名の「ピキノシガンバナ」のシガンとはおそらく彼岸と対になる現世を指す「此岸」のことと考えられる。ヒガンバナのもじりとも取れるが、ピクミン4ではヒカリピクミン周りが「トコヨ」、つまり死後の世界を意味する常世を和名に持っている。