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概要

不思議な生き物「ピクミン」は、進化の過程で根が変化して歩けるようになった植物「歩根類」にあたり、自ら動き回って獲物を捕らえるなど、動物的な性質を強く身につけている。

しかし中には「何かにを張る」植物の性質を濃く残している種類もおり、他の生物や栄養にならない無機物に食い込んだまま一生を過ごす事から「ヤドリピクミン」と命名された。

ただ、ヤドリピクミンと言ってもさらに種類の違いが存在するようで、現在見つかっている範囲では

  • 生物に寄生して行動をコントロールするタイプ
  • 根を張った無機物を自分の身体とするタイプ

の2種類に大別される。

ヤドリピクミンの種類

デメマダラ種に寄生したヤドリピクミン。

寄生対象のチャッピーを「身体」とし、神経節にからめた根から内分泌かく乱ホルモンを分泌することでその活動をコントロールできる模様。

だが捕食に関しては宿主の本能まかせで、同じピクミンにも平気で襲いかかる。

岩石や氷塊に寄生したヤドリピクミン。

寄生対象は「甲羅」のような扱いで、根付きすぎて逆に飛び出た根を手足とし自ら動き回る。後者は芯から冷気を生み出し、ボディを維持する生態も有している。

他のピクミンとも共存関係を築き、共にエサを探して集団生活を営む。繁殖もオニヨンやポンガシグサによって成され、タネの段階で無機物に埋まっている。

などなど、同じ寄生種でも、一概に寄生対象が違うだけの同種とは言い難い。

というか、学名を見ると岩ピクミンや氷ピクミンは他の一般的なピクミンと同じ属に分類されており、対してハチャッピーのヤドリピクミンは属レベルで違うため、「ヤドリピクミン」という呼び方はあくまで俗称のようなものなのだろう。(無論、後の作品で研究が進展して属が変わる可能性も否定できない)

他種とのあらゆる関係を積極的に持とうとするピクミンの性質から、これらも寄生ではなく共生ではないかと言う説も最近発表されており、今後の調査結果が待たれるところ。

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