分類
和名 | コオリヤドリピクミン |
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学名 | Pikminidae haviglacius |
分類 | 歩根類・ピクミン科 |
解説
『ピクミン4』で新しく加わる事となる、2月9日のニンテンドーダイレクトで発表された水色のピクミン。花の色は黄色。
名前の通り胴体が冷たい氷で覆われており、よく見ると常に冷気が立ち昇っている程。初登場時はそのお尻でくるくると滑るお茶目な所も。
和名の通り、似た体型の岩ピクミン同様ヤドリピクミンの一種で、こちらは大気中の水分を凍らせて出来た氷に寄生することで体を獲得している。(正確には氷は生物ではないので寄生というよりはヤドカリと貝殻の関係に近い。)
無論、寒冷地に対する順応性は非常に高く、他のピクミンなら凍えてしまう気温でも元気に活動可能。
氷の成分はもちろん殆ど水であるが、神経伝達を行う疑似的な回路が構築されており、そのためのナトリウム、カリウム、カルシウム等の各種イオン類を微量に含んだ 生理食塩水に近い組成・濃度だという。
また体の内側には低温の核があり、生きている限り無限に冷気を湧き出しているため、日に当たったり、水に浸かったり、暖かい地域でも溶けてしまう事はなく、常に氷を生成し続け一定の大きさを維持している。
このため寄生対象と言っても、氷が砕けたり溶けたりすれば内臓も崩壊しすぐさま死ぬ。
十全な生物として活動するには適切なサイズや成分の氷に宿る必要があり、タネの状態で既に氷に包まれている事から、氷オニヨンや氷ポンガシグサの内部は、常にそうした氷を作り出す生体氷嚢になっている事が予想される。
特徴
- 障害の凍結
冷気に満ちた体は、貼りついたり自らを捕食した原生生物を一定時間凍り付かせる事が可能。
攻撃のダメージとは別に「凍結ゲージ」が累積し、最大になると相手は凍る。張り付かせた氷ピクミンの数に応じてゲージの溜まりも早くなり、たとえ振り払われてもリセットはされない。
捕食された場合は白ピクミンの毒ダメージよりやや少ないゲージが溜まるため、アカチャッピーであれば三匹で凍結する。
凍っている時の仕様はゲキニガスプレーの石化と変わらず、その状態で倒すと遺体は残らずに砕け散り、大地のエキス(たまにゲキカラエキス)をドロップする。空中の敵を凍らせることで、落下の衝撃で割殺する事も。
また、通常のピクミンでは壊せない水こんにゃくなどの柔らかい障害物も、同じ要領で凍り付かせ破壊可能にすることができる。
- 冷気耐性
冷気にも耐性があり、原生生物が放つ冷気を受けても凍らない。
冷気の障害物も氷ピクミンでしか破壊できない。
一部の気温が低い洞窟では他のピクミンは凍えて時々立ち止まってしまうが、氷ピクミンは平気。
逆にフブキブタのような同じ氷属性の生物も冷気耐性があり、氷ピクミンでは凍らないので注意。
- 水面の凍結
比重が軽いため水場では浮く性質があり、一定数を投げ込むとその水場や沼を丸ごと凍らせて上を移動できる様になる。これにより水が苦手なピクミンを通過させたり、氷により段差をなくし対岸まで渡る橋やスロープのような役割を果たせる。
環境によって必要な氷ピクミンの数は異なるが、青ピクミン不在時にも水辺を行き交いできるという役割はもちろん、水深が深い時は凍らせることで拠点への近道になることがあり、ダンドリでも重要な役割を担う。
また水上の移動も問題なく行え、対岸まで渡ることができる。ただし青ピクミンのように水中へ干渉はできず、凍結に使った氷ピクミンは氷に埋まって動けなくなる。笛で呼ぶことで隊列に戻せるが、氷ピクミンが抜けた水場は短時間で水に溶け戻ってしまう。
更に羽ピクミンのように半水没の運搬物も干渉はできず、水面を凍らせても氷にハマってしまい動かせなくなってしまう。そしてフリーの時や隊列にいる際は水面を渡れても、運搬物を運ぶ際は水面を渡ることはできないので注意。キンカイやシザイの運搬の帰り道でも同様である。
また、凍結中はその水上にいる原生生物は常時凍ってしまう。
これはボスキャラでも例外はなくデメジャコやナゲクライを永久に凍らせて一方的に攻撃し撃破することも可能(この場合大半のピクミンを凍結に使用するため、連れているピクミンにもよるがメインの攻撃方法はオッチンの突進になる)。
なお水耐性自体はない(正確には頭部にかけられるのが苦手な)ため、戦闘中に水に転落したりミズブタ等の水攻撃を受けると普通に溺れるので注意。
- その他
岩ピクミンよりは胴体が細いためか、攻撃は普通に原生生物に張り付いて行う。一方、岩のような防御性能はない模様。
また氷属性だけに他のピクミンより炎に弱く、本来火がついてから救出するのに7秒間猶予がある所、氷ピクミンは5秒で死んでしまう。
アワダコ等の泡に囚われた際は冷気の影響か解放されるのが他のピクミンより早い。その際、泡は凍ったようなものに変化する。(重さの影響で紫ピクミンも同様に早く泡から解放される)
前述の敵を凍らせる強みがあるためか、3以降の白や羽のように攻撃力自体は低く設定されている。攻撃力の高いピクミンやゲキカラスプレー、オッチン等と併用して使うとより強力に使いこなすことができる。
あるいは、凍らせるのに十分な量の氷ピクミンと共に赤ピクミンや紫ピクミンのような攻撃力に優れるピクミンを編成すると効果的だろう。
上記のように凍結させた敵をそのまま倒すと大地のエキスやゲキカラスプレーを落とすといったかつてのゲキニガスプレーに似た性質を持っている。
そのため、原生生物の死体を回収しないといった縛りプレイをする際にはギミック上必要なくても連れ歩く場合がある。
特に今作は地上の原生生物がリポップしない代わりに死骸が残り続けるという仕様があるため、死骸が残り続けて美観を損ねるのが嫌な場合や誤運搬によるリセットを防ぐという点で氷ピクミンによる処理は非常に有効である。
ただし、裏を返せば地上で砕いてしまった敵は二度とピクミンの繁殖リソースとして利用できないということでもある。特に終盤でオニヨンを入手するため残された原生生物が少なくなりがちな岩ピクミン、羽ピクミン、白ピクミン、紫ピクミンへの影響が大きく、紫ピクミンに関しては彼ら100匹でしか運搬ができないお宝も存在するため、攻略ペースに支障が出る場合がある。
地上で氷ピクミンを使用する際は十分注意するべきだろう。