「フリーザもまだまだ…甘い!」
「さあ…始めようか!!」
この概要が宇宙最強だ!
CV:中尾隆聖
映画『ドラゴンボールZ とびっきりの最強対最強』のボスキャラクター。
あのフリーザの兄で、コルド大王の長男だが、彼らと違って原作やTVアニメには登場せず、やはり映画版からの逆輸入は難しいのか原作でその存在が言及されることは一切なかった。しかしファンからの人気は高く、ブロリーとともにゲーム作品への出演が多い(ちなみに映画ボスとして2作品以上登場したという共通点がある)。
フリーザ同様に宇宙中の惑星を片っ端から攻撃し占領や破壊を行う宇宙規模の地上げ屋で、制圧区域を分けている他、互いに手出しはしない様子。
性格
非常に冷酷かつ残忍で、敵と見なせばとにかく殺すことしか考えていない。
フリーザやコルド大王はたとえ敵でも優秀な相手(もしくは利用価値がある)と見込めば味方に引き込もうとする一面も持つのに対し、ある意味この一族としては珍しい武人気質の人物。
※元々フリーザ一族は穏やかな種族とされており、そういう意味では彼らのような性分の方が珍しい
そのためか戦闘においては非常に用心深く徹底的で、虫の息にまで追い込んだとしても確実な死体を見るまでは決して自身の勝利を認めずに警戒を続け、姿を見失ったら広範囲への強力な攻撃で容赦なく追い討ちして叩き潰す。
一切の油断も手抜きもせず確実に殺す、それがクウラなのである。
なお星ごと消せば悟空を容易に倒せるにも拘わらずあえて1対1を選んだフリーザと違い、不利と見ればすぐに星ごと破壊する決断を下しており、手段を選ばない強かさもある。
プライドも高く、超サイヤ人の誕生を恐れる一方でそのサイヤ人を下等生物だと見下しており、弟を倒した悟空をなぶり殺しにすることに執念を燃やす。
しかしそれは弟の敵討ちではなく、一族が受けた屈辱へのクウラ個人としての復讐心からであった。
自身にも厳しい一面があり、即座に自分の非を認める潔さも持っている。
弟が「悪の帝王」「マフィアのカリスマ」だとすれば、兄は「冷徹な兵士」「武闘派集団の隊長」と言えよう。
二次創作においては、フリーザと比べ武人肌として描かれることが多い。
さあ 始めようか
「宇宙最強」を自負し、弟であるフリーザを遥かに凌ぐ実力を持つ。
まさに「兄より優れた弟なぞ存在しねぇ」というべきか。
人造人間登場以前の時点では、コルド大王と並んで最強の敵の一人であった。
フリーザ一族は変身型宇宙人とされ、いくつもの変身能力を備え、変身する度に戦闘力が大幅にはね上がり、クウラの場合はフリーザよりも一段階多く変身することができる。作中で披露したのはフリーザの第4形態によく似た通常の姿と第5形態のみで、フリーザの様な第1・第2・第3形態は出てきていない。
しかしフリーザの場合は「あえてリミッターを掛けるため」にわざわざ3段階も形態変化をつけているので、クウラにとってはそんな事をするまでもないということなのだろう。
第4形態(通常形態)
「サイヤ人は皆殺しだ!」
フリーザの最終形態に相当する姿(素の姿とも言える)。
上半身に外殻があり、体色は主に紫を中心としたもので弟とは逆の配色となっている。フリーザより頭身が高いのも特徴。
戦闘力はかなり高く、目から放ったビームで悟飯を庇った悟空に致命傷を与える程。その後悟空が仙豆で復活すると油断する事なく、次なる変身を披露する。
第5形態(最終形態)
「あと1回 あと1回、俺は弟よりも多く変身出来るのだ」
「光栄に思うがいい…俺の究極の変身を見られるのはお前が最初で最後だあっ!!!」
さらに一段階変身した形態。
全身が筋骨隆々となって一回り以上大型化し、目は赤く光る。
4本の角が生えて両肘からも突起が伸び、背中にも2本の角が生え、肩のパッド状外殻も大きく発達し、尻尾の先端にも外殻が現れる。
戦う際にはプロテクター状装甲からマスク状の外殻が現れ、口元を覆うように装着する。この状態になると声にエコーが掛かるようになる。
フリーザが第1形態から第2形態に変身した時のように、通常形態と比べ若干口調や性格が荒々しくなる。
クウラは元々フリーザよりも身長が高いのだが、この形態になると体格差が更に顕著になり、悟空よりも頭一つ分大きくなる。
戦闘ではその見た目の通り力強い戦い方を好み、突進や格闘戦が多く描かれた。この形態への変身はそれまで誰にも見せたことが無いらしく、悟空に対して上記の通り最初で最後の変身と発言している。
変身の最後に、「さあ…始めようか!」の台詞とともに、マスク状の外殻がカシャッと口元を覆うシーンはインパクト大。そのスタイリッシュさからファンも多いようだ。
既にフリーザを打ち破った悟空にして「フリーザ以上のすげえ気だ」と戦慄させるほどの気を放つ。事実、実力はパワーとスピードの両面において、ナメック星帰還後からさらに力を上げた彼の攻撃を全く寄せ付けず、界王拳を用いた状態でも同様に一蹴、しまいにはかめはめ波の直撃を鯉の滝登りの如くいなしていた。
だが悟空が超サイヤ人に覚醒すると一転して圧倒され、拳や気功波でもまったくダメージを与えられなかった。
ちなみに劇場版『復活の「F」』では、弟のフリーザが修行によって更なる形態、言うならば第5形態を手に入れたが、クウラとは全く別の進化であった。詳しくはゴールデンフリーザの記事を参照。
この俺の技を特別に見せてやる!
呼称は主にゲームでの名称に由来する。
- 破壊光線(一部ゲームではダークネスアイビームとも)
両目から放つ赤い光線状のエネルギー波。一発で悟空に瀕死のダメージを負わせた。
最初の形態で使用。
弟・フリーザおなじみの指から細いビームを放つ技。第4形態時にピッコロに対して何発も撃ち込み完全に戦闘不能にした。
PS3のゲーム・レイジングブラスト2では『カオティックデッドエンド』という名称で変身前の究極技として実装。演出も非常に高い原作再現度を誇る。
- デスフラッシャー
両手もしくは片手で放つ光軸の太いエネルギー波。最初の形態では両手を振りかぶってから使用したが、最終形態時は片手で放っており、大幅にパワーアップしている事を物語っている。とはいえ、いずれの場合でも悟空にダメージを与えることは出来なかった。
- デスチェイサー
高速で相手に突進してボディーブロー、膝蹴り、背中への打ちおろしの連続攻撃で相手を地面へと叩きつけ、更にダメ押しで急降下して踏みつける。
劇場版でもこの攻撃で悟空をダウンさせた。
- シャドーチェイサー
悟空のかめはめ波に対するカウンターで使用した技。
かめはめ波の威力をものともせず突進して間合いを詰め、かめはめ波中で無防備な悟空に拳打を撃ち込んだ。
- スーパーノヴァ/スーパーノヴァ・クウラ
太陽を思わせる巨大なオレンジ色のエネルギー球を叩きつける技。
ドラゴンボールシリーズに登場する他の惑星破壊級の技(かめはめ波、ギャリック砲、デスボール他多数)と比べて溜めが極端に少ないのが特徴で、悟空が目を離したほんの一瞬のうちに技を完成させていた。惑星すら破壊する威力を持つらしいが、悟空は地面にめり込みながらも決死のかめはめ波で押し返し、地球は無事だった。
これが俺の活躍だ!
惑星ベジータ襲撃時
フリーザの惑星ベジータ襲撃の際、その様子を宇宙船内のモニターから眺めており、この時赤ん坊だった孫悟空とすれ違っている。既に悟空は地球へと送り出され、フリーザは見落としたがクウラは気付いていた。
配下のサウザーは今のうちに撃ち落とそうと進言するも、見落とした弟の責任だとしてあえて見逃し、
「…放っておけ 自分で蒔いた種だ…自分で刈らせろ フリーザも…まだまだ甘い」
と言い放った。
『とびっきりの最強対最強』
時は流れ、ある惑星を制圧していた際にフリーザが敗れたという知らせを受け、地球へ飛来。一族の屈辱を晴らすために、彼を倒したサイヤ人を見つけ出し殺そうとする。
地球に降り立った後はクウラ機甲戦隊と戦う悟空と対面。破壊光線から悟飯を庇った悟空に深手を負わせるも仕留めるには至らず、改めて機甲戦隊に悟空の捜索を命じる。
この際大ダメージを負ったにもかかわらず直ぐ様返しの気功波を放った悟空を見て、「奴ならフリーザを倒せたかも知れん」とその実力に唸っている。
結局悟空を見つけることは出来ずに一夜が明けるが、サウザーと交戦するピッコロを戦闘不能に陥れ、サウザーも悟飯を追い遂に悟空の居場所を突き止める。
しかし、悟飯がもたらした仙豆により悟空が復活。この時ボロボロになったピッコロを投げ渡す…と見せかけて更にデスビームで追い撃ちをかますという非道の行いで悟空の怒りを買い、遂に悟空との直接対決が始まる。(ちなみにサウザーは悟空が気を爆発させた際に吹き飛ばされまともに戦うことなく一蹴されている。サウザーェ…)
空中から水中へと戦場が目まぐるしく変化する互角の戦いを繰り広げるが、悟空に本当の地獄をもたらすべくフリーザを越えるさらなる変身を披露。そこからは完全にクウラのワンサイドゲームとなり、悟空を徹底的に追い詰める。
ひとしきり追い詰めたところで最早悟空が戦えなくなったと見るや、悟空もろとも地球を消しにかかろうとする。しかし、この局面で悟空の怒りが爆発し、超サイヤ人として覚醒。かつての弟同様に追い込まれる。
「成程…弟が敵わぬ訳だ……」
苦し紛れに放ったデスフラッシャーも悟空に通じず…と思いきやその僅か数瞬のうちにスーパーノヴァを完成させ、今度こそ悟空を地球もろとも破壊しようとする。
「油断したな!!俺は弟とは違うと言ったろう!」
「この星ごと…!!!!消えてなくなれ!!!!!」
スーパーノヴァを真っ正面から受け止める悟空だが、徐々に押されてゆき遂に地表に到達。
「馬鹿め よくやったと言いたいところだが、この俺が…宇宙最強だああっ!!!!!」
流石のクウラも油断したのか「これでこの星も終わりだ!そして、サイヤ人は全てこの世から消え去った!!!」と高らかに言い放った。
が、次の瞬間、悟空が最後の力を振り絞って放った超かめはめ波で逆に押し返される。
避ける間もなく押し留めようとするが、一方的に押され続けてあっという間に宇宙空間へと弾き出されてしまう。
「こっ、この程度で俺が殺られるか……!! …何ィッ!!?」
そしてその勢いのまま太陽にまで到達、為す術なく焼かれる中、かつて悟空を乗せた宇宙ポッドを敢えて撃ち落とさなかったことを「甘かった」と悔やみながら爆散した。
「あの時撃ち落としておけば…!! フリーザだけではなかった…甘かったのは……!!!」
なお消滅する直前に外殻が先に焼き尽くされ最終形態から第4形態に戻っている。
『激突!!100億パワーの戦士たち』
肉体のほとんどを失い頭部(脳みそと右目)だけになりながらも驚異的な生命力でかろうじて生き延び宇宙を彷徨っていた。曰く脳だけは無傷だったらしい。
そのうちに、自己増殖を繰り返しながら宇宙を漂う機械惑星「ビッグゲテスター」と邂逅し、中枢のメインコンピューターと融合。機械生命体「メタルクウラ・コア」として、本体である自身は最深部に籠り、自身の分身体「メタルクウラ」を大量に生み出した。
そしてフリーザによって滅ぼされた星の後継である新ナメック星の侵略を開始する。
メタルクウラはかつてのクウラ本人を遥かに超える戦闘力を持っており、機械の力による瞬間移動や、損傷した箇所のデータをコアに送信して修復・強化を行う迅速なアップデートまで可能。
クウラはかつて超サイヤ人の悟空に劣勢を強いられていたが、その悟空に加えてベジータという二人組相手でも互角以上に渡り合った。
そしてようやく撃破したと思いきや、数十体もの軍団がズラリと並ぶ絶望的な光景が……。
さすがに力尽きた二人を捕獲すると、能力を解析してエネルギーを奪い取り、サイヤ人をも自在に造り出す力を獲得しようとした。
しかし、サイヤ人の底知れぬエネルギーを制御することができず、ついにはビッグゲテスターが崩壊をはじめる。
夥しい数のケーブルを束ねて戦闘形態に変身し、悟空に襲い掛かったがベジータの援護により失敗。悟空から最後の力を振り絞った反撃に遭い、ビッグゲテスターもろとも爆発。今度こそ完全に滅び去った。
ドラゴンボールGT
42話にてワンシーンのみ登場。19号やメタリック軍曹らと共に地獄から復活している様子が描かれたが、その後の登場は無く、孫悟天やトランクスらによって撃破されたと思われる。
ゲームでの活躍だ!
初登場となった『ドラゴンボールZIII 烈戦人造人間』ではフリーザとコルド大王がサイヤ人達に敗れたことに対して「我が一族の恥だ!」と一蹴している。
『サイヤ人絶滅計画』のOVAでは前編にのみ登場。フリーザ、スラッグ、ターレスと共に、ツフル人の怨念増幅装置「ハッチヒャック」の力で蘇った。通常形態のみの登場で、変身はせず。
アニメ作品においてフリーザと揃い踏みした唯一の例であり、「クウラよ、サイヤ人への恨みを晴らそうなぁ」と一言だけ語りかけられるが、特に返答も反応もしなかった。
FC版ゲーム本編では色違いの別キャラクター『クウラソウル』が登場。
黄土色の体色をしたクウラで、OVA同様変身はしない。
ラストダンジョンである暗黒惑星においてザコ敵として出現する。ザコ敵としてはHPが最も高く、使える必殺技も通常のクウラと同じエネルギー波・連続エネルギー波・爆発波の3種類。
『ドラゴンボールZ』シリーズや『ドラゴンボールZ Sparking!』シリーズなどではフリーザとの会話やIFストーリなどが用意されているものが多く、どの作品でも互いに自分が宇宙最強だと譲らず兄弟対決をする描写がなされており、2人の仲の悪さが表現されている。
『ドラゴンボールZ Sparking!METEOR』ではコルド大王に対しても代わりに一族を担おうとする旨の発言をしている。
初期は決まってなかった為、「クウラ」と呼び捨てであったが『ドラゴンボールレイジングブラスト2』以降からは「兄さん」と呼ばれ、第二形態や本性剥き出しの時は「アニキ」と呼んでいる。ただし、本人がいない時は「クウラ」と呼び捨てにしており、これは『ドラゴンボールZ Sparking!NEO』のIFストーリーからの設定である。ちなみにクウラは『スーパードラゴンボールヒーローズ』にて父親であるコルド大王を「親父」と呼んでいることが判明した(コミカライズ版では父の前では「父上」と呼んでいる)。
『ドラゴンボールヒーローズ』では5弾から部下のクウラ機甲戦隊と父親のコルド大王と共に参戦。しかし、初登場時のレアリティは低く、アルティメットレアとし登場したのはギャラクシーミッション6弾からであった。
必殺技は通常と最終形態共に両目から放つ『破壊光線』であるが、1枚だけ、チェンジ後に必殺技が『スーパーノヴァ』に切り替わる物が存在している。
『スーパードラゴンボールヒーローズ』では、弟が会得したゴールデンフリーザと同様の形態『ゴールデンクウラ』が登場。
ゲーム本編のストーリー『監獄惑星編』にもメインキャラクターの1人として登場しこの形態を披露。
フューによって作り出された惑星型実験場「監獄惑星」に捕らわれていたが、同じく捕らわれたトランクスと一時的に手を組み、ゴールデンクウラに変身し悪のサイヤ人カンバーと交戦。
監獄惑星崩壊後は消息不明となったが、『宇宙争乱編』でメタルクウラとして改造され、『ゴールデンメタルクウラ』という新たな力を手にして復活を遂げ、オーバーヒート覚悟でカンバーに復讐を決行。
どうやらカンバーとの再戦以降は改良を性能を落としたのか、オーバーヒートは見られなくなった。
『ドラゴンボールゼノバース2』では、コントン都にやってきた際に出会った主人公を部下として迎え入れ、自身のコピーであるメタルクウラをけしかけるなど容赦のない修行を行う。
きちんと結果を出す主人公にはかなり入れ込んでおり、クウラ機甲戦隊の一員で終わらせるには惜しいと考えるようになる。最後の修業では自らの最大の技(スーパーノヴァ・クウラ)を伝授し、対等の条件で真剣勝負を展開。
敗北の際は素直に負けを認め、甘さを捨てたはずの自分が主人公に最大の技を教えたのは、戦士としての魂に火がついたからだと語った。
その後、主人公を自身の片腕に迎え入れようとするが、まだ主人公にその意思がないと気づき、少しの間待つことにした。
ストーリーではフリーザ編から登場。別の歴史からトワに連れてこられ、手先となっている。
最初は崩壊するナメック星にてフリーザに加勢し、主人公&悟空のタッグと死闘を繰り広げる。敗北後は溶岩の中へと叩き落とされ消えていった。
その後、ビッグゲテスターの科学力でメタルクウラとなって復活、セルゲームに乱入し、刃向かってきた主人公を始末しようとする。しかしトランクスが母親譲りの知識を活かしてビッグゲテスターに自滅プログラムを仕掛けたことで敗北。すべてのメタルクウラは自爆した。
最後は復活のF編にて登場。地球のドラゴンボールの二つ目の願いによってメタルクウラとして復活する。そしてゴールデンフリーザとなった弟に加勢し「フリーザ一族の復讐」を開始するべく主人公&悟空&ベジータのトリオと交戦。トワの魔術によって悟空たちも苦戦するほどの力を得ていたが、主人公の尽力によって敗北。復讐を果たすことなく消え去った。
DLC追加ストーリー『∞の歴史編』では、師匠のクウラをパートナーとして連れて行くことが可能。暇潰しにはちょうどいいということで協力してくれる。
超サイヤ人4に変身した悟空とベジータを倒した後は「変身によるパワーアップに頼っている奴らにオレが負けるはずがない」とコメントしており、主人公からなにか言いたげな目で見られていた。
セルからセルゲームへの参加を問われた際は、「そのゲームに死に場所を求めるなら参加してやってもいい」「遊び半分で戦っているような奴にこの俺が負けるはずもない」と述べている。
黒幕との戦いでは「別の歴史から連れて来られたフリーザ」と対決。互いに失言の応酬を交わしながら死闘を繰り広げる。
このフリーザは原作寄りの性格で、兄に対してかなり嫌みっぽい話し方をする。クウラが劣勢に立たされ動揺した際は、恐怖を存分に味わわせてから殺すと述べている。
それを聞いたクウラは、すぐにトドメを刺さなかったことを後悔すると皮肉った。その言葉通り、追い詰められたフリーザは「僕の方が強いはずなんだ……!」と必死で否定する。決着がつくその時までフリーザが現実を認めることはなかった。
主人公がピンチになった時は「俺がお前の心配をすると思うな。お前ならその程度の相手に負けはしないのはわかっている」と、クウラなりに信頼を見せている。
続く悟空とのラストバトルでは、主人公との一騎討ちを希望する悟空に対し「余計な手出しはしない」と言ったが、すぐに「孫悟空はオレの獲物でもある」と思い直し、主人公と共闘する。更にそこへフリーザ(上述のフリーザとは別人。性格は『超』寄り)が登場。互いに悟空を倒すべき敵と任じ、結果的に協力することになった。
戦いが終わった後は横槍を入れた弟の非礼を詫び、また何かあればいつでも手を貸すことを主人公に告げた。
時空の裂け目(本来の歴史から外れた並行世界)に登場するクウラは、フリーザと勢力を二分しており、かなり仲が悪い。
フリーザは「クウラのもとにいればいずれ消される」と主人公に告げており、両軍の部下たちからも「一つのミスが命取りになる」と怯えるほどクウラは恐れられていた。反面、上記の師匠クエストのクウラと同じく、主人公が部下になった時はかなり厚遇し、自身の修業のパートナーにまで選んでいる。その結果、限界を超えてメタルクウラに覚醒するに至った。
逆にフリーザの部下になった場合は「(部下になる)チャンスを二度もやるほど俺は甘くない」「俺の部下にならなかったことをいずれ後悔させてやる」と怒りを見せている。だがフリーザと覇権を巡って対決し、敗れた後は「主人公を部下に迎えられなかったことが敗因だった」と後悔している。負けはしたが「弟が甘さを捨てて宇宙の帝王になるというのならそれもいいだろう」と述べており、兄としての度量を見せた。
主人公がフリーザ一族の場合は謀反後、破れた自分に組織の長は相応しくないとして主人公に降るという衝撃的な宣言を行う。
そして、自分や弟を破った主人公ならば自分たちの領域に踏み込める筈であり、またクウラは「今の主人公と争ってもただの利権争いに過ぎず、主人公との戦いをそんな下らない理由のものにしたくはない」としてフリーザは「種族の垣根を越えて機械化する事で強くなった兄、種族の限界を超え新たな領域に踏み込んだ私、それを超えた貴方をさらに超えるのならば貴方が同じ領域に来てくれないと話にならない」として主人公にゴールデン化を伝授してくれる。
ゴールデン化取得後は二人とも「必ずお前を超え、殺してやるからそれまで絶対に負けるな」という発破を掛けてくれる。
『ドラゴンボールファイターズ』ではDLCの追加キャラクターとして、最終形態での姿で参戦(第四形態もバトル開始前の登場演出で見られる)。基本的には最終形態で見せた戦闘シーンが再現されているが、中には第四形態やメタルクウラの要素も取り入れられている。
その再現性の高さはこちらの動画で観られるので一見の価値あり。
また、弟同様に父から「魔人ブウと破壊神ビルスには手を出すな」と聞かされてるのか、対戦相手がビルスの時の掛け合いのセリフが、「ビ、ビルス!?…様……なぜ破壊神がこんな所に…?」と動揺している。
『ドラゴンボールヒーローズ ワールドミッション』では、冒頭に登場。
ゲーム世界から現実世界へと現れ、目に付いた主人公を殺すべく襲い掛かるが、突如として現れたグレートサイヤマン4号によりあっけなく倒された。
また別の歴史では、フリーザとコルド大王が倒された後に登場。一族に泥を塗った主人公に対し「大人しくしていればサインくらいはしてやったものを(主人公が自分の名前を知っていたのでファンだと思い込んだ)」と告げた後、雪辱するべく襲い掛かってくる。その際にゴールデンクウラとなり力を解放するが、それでも主人公たちには及ばず撃破された。
ソーシャルゲーム『ドラゴンボールZドッカンバトル』では、SR・SSR含めそれなりの数のカードが実装されている。
中でも特筆すべきはフェス限定のカード3枚で、いずれも高い性能を誇っている。
- 【地獄の幕開け】クウラ(最終形態)
極限Z覚醒済み。
攻撃する度に能力が尻上がりに上昇するタイプで、能力が完成すればそのパワーは相当なものになる。また、必ず追撃するのでその仕様上潜在能力で解放した追撃も出やすく、能力が完成するスピードも思いの外早い。極属性には優秀なサポーターやリンクスキルを持ったキャラクターが多いのでそれらと組めば初手からでも高い実力を発揮できる。
- 【とびっきりの究極パワー】クウラ
『変身強化』と『恐怖の征服』という二つのカテゴリのリーダーで、極系の有力キャラを多く率いれることとそもそもクウラ本人の地力が高すぎることから長きに亘って重宝されてきた。
変身前は敵の数に応じて異なるカテゴリのキャラへの高倍率サポートをかける事が出来、アクティブスキルで最終形態へと変身。変身後はサイヤ人であれば必ず会心攻撃を繰り出せる上、確率で必殺技で追撃する。しかも必殺技で攻撃力が無限に上昇していくのでサイヤ人相手には文字通り無双の強さとなる。
2019年後期実装のキャラクターではあるが、強さ・演出共にそうした時代を感じさせぬ魅力を併せ持つキャラクターと言えよう。
- 【星を砕く一撃】クウラ(最終形態)
極属性4体目のフェス限LRにして、2022年夏全世界同時キャンペーンの目玉キャラクター。
上記2体の性能を極限まで突き詰めたような性能デザインであり、最終的には4~6回の追撃はデフォというパターンになる。当然必殺追撃もあるので火力は勿論のこと、必殺効果の『1ターンDEF大幅上昇』も相まってどんな攻撃も通さない防御をも展開できる。また、アクティブスキルでは待望のスーパーノヴァが登場。超必殺のATK無限上昇と合わさり凄まじい火力を繰り出せる。
演出・性能共にドカバト運営のクウラ愛を存分に感じられるカードとなっている。
インフレが進みまくった9周年現在では火力は比較的通用するが守りが心元ないこともありほぼ型落ちなのだがいかんせん極力属性があまりにも人材不足すぎて極系全属性編成ミッションではほぼこいつを使わなきゃいけなくなる事態になっている。当然編成次第では他にも選択肢はあるがそれでも現状極力でまともに使えるのはこいつと合体しなきゃそこまで強くない超17号とサポートは優秀だけど単体性能がイマイチなフューくらい。後に久しぶりの極力であるセルマックスの登場によりやっと解放された。
スーパードラゴンボールヒーローズアバターズ!!
4巻にて金田クラというクウラを擬人化したような青年が登場。
口調はほぼ原作と同じだがプライドが非常に高く、侮辱されたと感じるとすぐにキレる。
弟のリイザが主人公ビータとのバトルに敗れたと聞き、一族の雪辱のため勝負を挑む。
光栄に思うがいい!この俺の究極の関連イラストを見られるのは、お前が最初で最後だ!
余談
- 声
フリーザよりやや低いトーンにすることで演じ分けている。
- クウラの存在
鳥山明へのインタビュー記事でもフリーザ一族はフリーザとコルド大王のみとして紹介され、原作にはいないものとして扱われている。
これはクウラに限らず神と神以前の劇場版に登場する敵キャラクター全てに共通するもので、理由は3つある。
1.それらのストーリーに鳥山が関わっていない(ただしクウラのデザインは鳥山直々に行っている)
2.原作との繋がりが曖昧なものが多い
3.よって全て原作のパラレルワールドとして位置付けられている
- 出番
劇場版に二作品以上登場した悪役はクウラとブロリーの2人だけ。
その効果もあってかファンからの人気も高く、両者ともにゲーム作品への出演が多い。
今後クウラが本編に再登場する可能性は極めて薄いが、近年『ドラゴンボール超』シリーズの劇場版『ブロリー』でZ時代の設定をリブートした新たなブロリーが登場しており、更にTVアニメ版でシリーズD、本作で監督を務めた長峯達也はフリーザについて「兄弟設定もあるし、今後も見逃せない存在になると思います」と語っており、装いも新たに悟空たちの前に立ちはだかる日も来るかもしれない。
- 名前の由来
フリーザ一族の名前は「冷たいもの」に由来しており、彼の場合は冷房(クーラー)。
そのままでは直接的すぎると悩んでいたところに静岡県出身のプロデューサーが方言の「飯でも食うら(食べる)」を思い出し、両方をもじった『クウラ』に決定したという。
ちなみに唯一の例外はクリーザ。
- クウラの部下
彼の部下といえば、ドーレ・ネイズ・サウザーの3名からなる親衛隊「クウラ機甲戦隊」である。
ゲーム作品などではオリジナル設定で「クウラ軍」なる独自の軍隊を率いている事もあるが、それ以外に部下がいるのかどうかは言及されていない。
関連動画
PS4/ Xbox One「ドラゴンボール ファイターズ」クウラ/キャラクターPV
※バンダイナムコエンターテインメント 公式YouTubeチャンネル“876TV”より