概要
自身より未熟な弟(もっとも、ラオウとトキと違ってジャギとケンシロウは血は繋がっておらず厳密にいうとあくまで先輩と後輩の間柄でしかない)であるケンシロウが北斗神拳継承者になった事に激怒して発せられたもの。
足の不自由な兄を助ける少年アキをジャギの部下から庇った老人の「本当に本当によくできた弟なんです!!」という台詞に対しての「兄よりすぐれた弟なぞ存在しねぇ!!」の方が有名。
ケンシロウがトキのことを「あのジャギですらも認めていた」と話す場面や、ケンシロウが北斗神拳継承者として認められたことを知った後、ジャギが彼の元よりも先にラオウとトキの元へ駆け付け、容認するような2人の態度に対し「腑抜けたのか?兄者たち!」とキレたりといった描写から、ジャギは自身を兄たちより優れていないと認識していたのが分かる。
外伝作品『極悪ノ華』においても、それまで兄達の腕前を認めながらも修行に励んでいたジャギが決定的に道を踏み外したのはケンシロウの伝承者争い参入が切っ掛けだと描写されている。
……修羅の国編や蒼天の拳まで踏まえると伝承者争い自体が出来レースだった可能性が濃厚だが、それを知らずに散れたのはジャギにとって幸運だったのだろうか……(ラオウは気付いていた節がある)
関連作品
兄・姉より優れた弟・妹の特徴はアニメ作品や特撮でも受け継がれている。
(実力は兄姉が優れているが、良識面に優れている特徴の弟妹も含まれてます)
アニメ・漫画・小説
補足説明
※1:厳密には義兄妹、剣道の腕前では妹が上。
※2:正確には得意分野が違っており、弟が戦略家として軍事面に優れていたのに対し、前者は宰相として政治手腕に秀で、後者も「生まれのせいで日の目を見なかったが、家が違っていれば芸術家として大成していたのかもしれない」と弟に評されている。
※3:ただし、和也が優れていたのは達也が努力を怠っていたためで、総合的には和也よりも高いポテンシャルと才能を持った達也の方が優れている。
※4:S4決定戦で真昼が夜空を超えた。
※5:姉はストイックな努力家、妹は何でもすぐにこなせる天才肌。
※6:ただし初登場時はラディッツの方が実力は上だった。
※7:厳密には義兄弟。得意分野が真逆であり、兄は超怪力&耐久・生命力、弟はテレパス能力においてそれぞれ人類最高峰レベルに位置する(ただし前者はアイテム依存)。
※8:ただし主人公はイカサマ師としては兄の方が上手と評している。
※9:兄が異能力なら、妹は優れた身体能力。
※10:人徳なら兄が上。この手の組み合わせでは珍しく妹は悪玉である。なおアニメ版ではマシロくんが存在せず、真白が善玉(初期は無知な我儘姫だったが)。
※11:生存能力なら兄が上。それ以外は弟が上。
※12:家の外に限る。
※13:姉は美術やデッサンに優れており、弟は模型製作、及びビルダー能力が優れている。
※14:学校の成績はサザエのほうが上手だが、教科書に載っていない知恵や処世術などはカツオのほうが長けている。
※15:学校の成績はワカメのほうが上手だが、教科書に載っていない知恵や処世術などはカツオのほうが長けている。
※16:学校の成績・素行・子供たちに対する両親の受けと評価はワカメのほうが上手だが、教科書に載っていない知恵や処世術などはサザエのほうが長けている。また原作ではワカメの方がバカとして描かれている。
※17:厳密には北斗の義兄弟。ケンシロウがあらゆる面で上手だった。
※18:「病を患わず、柔の拳ならオレに勝ったものを……」とラオウ自ら認めるように、拳士としての資質はトキが上手だった。
※19:「おまえはラオウにすら及ばぬ!」とケンシロウが語るように、拳士としての資質はラオウが上手だった。
※20:厳密には北斗の義兄弟。ストーリー初期はラオウが圧倒的に格上だったが、最終決戦ではケンシロウがラオウを超えた。
※21:厳密には北斗の義兄弟。当初はカイオウの魔闘気と暗琉天破に大変苦しめられたが、北斗宗家の拳の受け技を後に伝授されたケンシロウがカイオウを超えた。
※22:腕っ節はあかねが圧倒的に上手だが、教科書に載っていない知恵や処世術などはなびきのほうが圧倒的に長けている。
※23:腕っ節はあかねが圧倒的に上手だが、女子力はかすみのほうが圧倒的に長けている。
※24:教科書に載っていない知恵や処世術などはなびきが上手だが、女子力はかすみのほうが長けている。
※25:学力・生活態度・社会的地位は金次郎のほうが圧倒的に上手だが、教科書に載っていない(悪)知恵や処世術、身体能力などは勘吉のほうが圧倒的に長けている。
※26:高校時代に傷害事件を喧嘩で起こし、厳格な実家から勘当された暴君なアウトローの守が二階級(ジュニアミドル・ミドル)の世界王者に登り詰めたのに対して、卓はラグビーのスタンドオフを大学時代までプレイし、大卒後は鷹村コンツェルンの若き社長に就任している。
※27:生まれつき体が弱く学力も芳しくない優子に対し、良子は元気に登校しており兵法書などの難しい本も難なく読み、千代田桃が魔法少女である事や母の嘘も見抜くなど洞察力にも長けている。
※28:幼い頃に王位継承を放棄して出奔した負い目とその後の弟の成長から「キン肉王家、ひいては正義超人のトップとしてはスグルの方がふさわしい」とアタル自身が公言しているが、弟のスグルはスグルで「力量人格共に申し分なしの頼もしい人物」の兄として依存しない程度に尊敬している。
※29:超人レスラーとしての力量はネメシスの方が上だが、人の上に立つ王としての器はタツノリの方が上と互いに敬意を表している。
※30:厳密には両親の再婚による義兄弟。
※31:姉は優秀な実力を持つウィッチだが、整備士としては妹が上。
※32:純粋な能力なら孝美が上で、潜在能力や根性心はひかりが上。
※33:アリシアはフェイトが作られた時点ですでに故人。というかフェイトはアリシアのクローン。
※34:兄のLは更木剣八に化けて剣八と交戦するも敗死、弟のRはユーハバッハに化けていて剣八に勝利している。
※35:三男である焦凍は父親が求めていた最高傑作、自身の完全なる上位互換とされる存在。逆に上の兄姉達は失敗作とされているが、実は長男も最高傑作だった事が終盤で判明する。
※36:喧嘩の強さは万次郎の方が圧倒的に上手だが、カリスマ性の高さは不良界に伝説を残すほど長けていた。
※37:戦闘力自体は姉が上だが余りにも悪辣すぎたために、王位継承権を妹に奪われる事になった。
※38:GIを無敗で8勝する超名馬である。
※39:姉は厳密には前作『かぐや様は告らせたい』の登場人物。
特撮・映画
補足説明
※1:着ぐるみの流用率は弟が作品一、兄は一回のみ。
※2:突撃力や防御力、純粋な破壊力はハカイダーが、ミカエルは機能面・性能面、機動力が上。
※3:インドミナス・レックスは兵器としては失敗作ではあるが戦闘力は極めて高く、対するインドラプトルは小型化した代わりに俊敏性、知性が上。
ゲーム
補足説明
※1:純粋な火力なら前者が上。汎用性は後者が上。
※2:兄は何でもできるが、感情が不安定であり、それを妹がコントロールするという意味では「兄より優れた妹」である。
※3:兄は兵器用の特殊合金の導入や関連企業と契約を結ぶなど兵力と経営面が優れており、科学やカリスマ性は妹が優れている。
※4:元々、一つのレプリロイドだったがCPUが暴走したため、二つに分けた結果。ただしボス自体は妹の方が強い上に複雑な攻撃パターンを展開して来る。
※5:MPとかしこさは兄が上。攻撃力は弟が上。ストーリー上では兄の方が強いことが分かるシーンがある。
※6:兄は魔術の才はないがそれ以外のあらゆる才能を持っているのに、家柄の環境のせいで歪んでおり延々とその魔術ばかりに執着しやがてジャギそっくりの見るに堪えない卑劣漢へと変貌。妹は生まれ持った魔術が規格外の代物だがそれが一層、兄を歪ませた一因にもなっている。また魔術以外は軒並み平均並である。
神話・伝承
神話名 | 兄・姉 | 弟・妹 | 補足 |
---|---|---|---|
ギリシア神話 | ハーデス、ポセイドン | ゼウス | ※1 |
〃 | カストル | ポルックス | ※2 |
日本神話 | イワナガヒメ | 木花咲耶姫 | |
〃 | 海幸彦 | 山幸彦 | |
旧約聖書 | カイン | アベル | |
キリスト教 | ルシフェル | ミカエル | |
十戒 | アロン | モーセ | ※3 |
補足説明
※1:ただし兄弟の順番には諸説ある。
※2:弟のみ神(ゼウス)の血を引いていた。
※3:ただし、弟は口下手だったので兄が説明していた。
歴史、芸能界
実際の環境次第では兄弟姉妹間のコンプレックスに発展する社会問題にもなっている。
特に学歴で左右される厳しい家系に生まれた場合は顕著。
家柄・職業 | 兄・姉 | 弟・妹 | 補足 |
---|---|---|---|
皇室(天皇) | 天智天皇 | 天武天皇 | |
松永家(戦国武将) | 松永久秀 | 松永長頼 | |
織田家(戦国武将) | 織田信広 | 織田信長、織田信行 | |
長尾家(戦国武将) | 長尾晴景 | 上杉謙信 | |
徳川家(戦国武将) | 松平信康、結城秀康 | 徳川秀忠 | |
〃 | 徳川家光 | 徳川忠長 | ※1 |
〃 | 徳川家光 | 保科正之 | ※1 |
坂本家(幕末) | 坂本権平 | 坂本龍馬 | |
YouTuber | SEIKIN | HIKAKIN | |
YouTuber/タレント | DaiGo(メンタリスト) | 松丸亮吾 | |
お笑い芸人 | はなわ | 塙宣之(ナイツ) | |
フィギュアスケーター | 浅田舞 | 浅田真央 | |
プロゴルファー | 宮里聖志、宮里優作 | 宮里藍 | |
大手ゼネコン社長/プロ野球選手兼メジャーリーガー | 北川隆明 | 上原浩治 | ※2 |
デザイナー兼実業家/プロ野球選手兼メジャーリーガー | 鈴木一泰(アニロー) | 鈴木一朗(イチロー) | ※3 |
社会人野球選手/プロ野球選手兼メジャーリーガー | 大谷龍太 | 大谷翔平 | ※4 |
大相撲 | 若乃花勝(花田虎上) | 貴乃花光司(花田光司) | ※5 |
大相撲 | 若隆元渡、若元春港 | 若隆景渥 | ※6 |
公務員/お笑い芸人 | 志村知之、志村美佐男 | 志村けん(志村康徳) | ※7 |
補足説明
※1:ちなみに父は上3番目
※2:隆明氏は浩治氏の2つ上の実兄(1973年誕、所謂イチロー世代)。野球は弟・浩治氏がプロで輝けたのに対して、野球の才能・センスが彼より遥かに優った兄・隆明氏は硬式球を小学生時代に投げすぎて右肘を故障してしまい、野球生活を中学生で断念し卒業したが、現在は北川ヒューテック株式会社代表取締役社長(婿入り社長)を務めている。
※3:世界的ギネス記録日米通算4367安打の実弟・イチロー氏の「野球の大成功者」に対して、彼の実兄・一泰氏は一級建築士を皮切りにデザイナーに転身し、「SUW」というアーバンスポーツブランド立ち上げ、飲食店も東京に複数出店させた「芸術家・実業家の大成功者」。
※4:二刀流で輝く弟・翔平氏の影に隠れがちだが、兄・龍太氏も社会人野球では実績を残している名プレイヤーである。
※5:最高位は共に横綱だが、優勝回数は5回の兄・若乃花に対して、弟・貴乃花は優勝回数22回と影に隠れがちだが、小兵ながら抜群な相撲センスと多彩な技に対する評価は今なおも高く、多くの角界関係者は『世間一般では貴乃花が天才肌で若乃花が努力家だと思われているが、実際は逆』と評している。
※6:現時点では末っ子の若隆景は最高位関脇であることに加えて2022年3月場所にて幕内最高優勝も達成しており一番の出世頭である。しかし長兄若隆元は幕下上位の経験を持ち、次兄若元春は2023年5月場所にて弟に次いで関脇に昇進し史上4組目の兄弟関脇を達成するなど兄二人も活躍している。
※7:実兄お二人は地元東村山市の公務員(現在は定年退職した)に対して、末っ子・けん氏は時代・世代・世界をも超えたお笑いの神様となった。
実在の競走馬
非常に例が多い上に代表として挙げた以外の存在は兄や姉より優れていない事も多いため、兄や姉がある程度優れている上で、さらに優れている存在だけを載せる事とする。※は異父兄弟。
母の名前 | 兄・姉 | 弟・妹 | 補足 |
---|---|---|---|
オリエンタルアート | ドリームジャーニー | オルフェーヴル | 兄はG1を3勝しているが弟は三冠馬かつG16勝 |
パシフィカス | ビワハヤヒデ | ナリタブライアン | ※ ドリームジャーニー&オルフェーヴルと同じく、元々上出来だった兄を弟の成績が上回っているパターン。但しハヤヒデの方が連対率が高い上、早世した弟の代わりに長生きした |
メジロオーロラ | メジロデュレン | メジロマックイーン | ※ どちらもG1馬だが、勝利数は弟のマックイーンが上回る |
ビワハイジ | アドマイヤジャパン | ブエナビスタ | ※ 兄のジャパンはG1で好走したものの勝利は無いが、妹のブエナはG16勝 |
ダンシングキイ | エアダブリン | ダンスパートナー、ダンスインザダーク、ダンスインザムード | ※ パートナーとムードはG1を複数勝ち、怪我で早期引退したダークもG1馬を複数排出。なおパートナー・ダーク・ムードは全兄弟 |
アグネスフローラ | アグネスフライト | アグネスタキオン | どちらもGIを1勝しており、兄のフライトはダービー馬だが、弟のタキオンは無敗で皐月賞を制しており、その勝ち方は全てのレースで兄よりインパクトがあり、負かした相手も後にGI馬になるジャングルポケット、クロフネ、マンハッタンカフェなど、決して相手に恵まれた勝利ではなかった。種牡馬成績でも弟であるタキオンの方が圧倒的に上である |
ウインドインハーヘア | ブラックタイド | ディープインパクト | 弟のディープが現役時代も種牡馬としても非常に出来すぎている。ただしタイドの方が長生きし、ディープと同じく顕彰馬入りしたG17勝馬を出した |
スカーレットブーケ | ダイワメジャー | ダイワスカーレット | ※ G1はメジャーの方が勝っているが、成績はスカーレットの方が安定、かつ直接対決では先に入着している |
ラヴズオンリーミー | リアルスティール | ラヴズオンリーユー | どちらもG1馬だが、スティールは同世代に強力なライバルがいたため1勝しか挙げられなかったのに対し、ラヴズは無敗でオークスを制覇し海外G1を3勝した |
メイショウオウヒ | メイショウハリオ | テーオーロイヤル | 兄のメイショウハリオはJpnIを3勝したが弟のテーオーロイヤルはGIの天皇賞(春)で勝利している |
ドナブリーニ | ドナウブルー | ジェンティルドンナ | 姉のドナウブルーはG3を2勝 妹のジェンティルドンナはG1を6勝した三冠牝馬である |
他にもありましたら追加して下さい。
関連項目
よくできた妹:兄・姉より優れた妹達のためのタグ。
よくできた弟:兄・姉を立てる優れた弟達のためのタグ。
ロイ・キャンベル:『大乱闘スマッシュブラザーズX』におけるスネークとの通信で「兄に勝る弟などいない!!」と言うことがある。
蒼波兵ブルータル・トルーパー:カードファイト!!ヴァンガードのカード。「究極超越」で収録されたバージョンのフレーバー・テキストが「兄より優れた弟?そんなものは実在しねぇ!」である。
ユージン:『「攻略本」を駆使する最強の魔法使い』の登場人物。本記事が元ネタと思われる『勇者より優れた魔法使いなどいない』を信条としている。