プロフィール
概要
人物
白い髪と黒い瞳、大柄な体格を持った精悍な顔立ちの青年。
外見的な特徴は兄弟の中では最も父親に似て大柄。8歳の頃には5歳以上歳の離れた燈矢や冬美と同じ背丈に成長していた。
幼い頃はこめかみの部分に父譲りの赤い髪が生えていたが、成長した現在では母と同じ白髪になっている。
現役大学生であり、将来は医療福祉系の仕事につくことを目標に勉強中。
トップヒーロー・エンデヴァーを父に持つが、彼自身は燈矢や焦凍とは異なり、ヒーローになるための訓練を受けていないごく平凡な一般人である。
幼いころから母が入院しており、家の家事を姉と分担して行っていたので、意外にも料理が得意な家庭的な一面がある。
高校時代、将来の進路について悩んでいた時期に姉の冬美から「家のことは自分にまかせて、やりたいことをやってほしい」と言われ、そのことを切っ掛けに大学進学を決意した。
現在は彼女も作っており、彼なりに学生生活を満喫しているようである。
また、大学に進学して以降は一人暮らしをしているらしく、姉の冬美からは滅多に実家に顔を出さないことをぼやかれている。
母親や姉の前では明るく振る舞っているが、ふとした瞬間に心の中の鬱屈とした無力感を垣間見せることがあり、冬美と同じく、轟家の家族関係は今もなお彼の心に暗い影を落としている。
夏雄自身は、父とは「家族らしい思い出もなく他人感覚」だと語っており、炎司が彼から目を背けていたように、彼自身も意図的に炎司を避けてきた側面もあるらしい。
その反面、燈矢が父から見放されていたことや焦凍が父から虐待に近い訓練を受けていたことを知りながら、これまで自分自身が何もしてこなかったことに対しては、どこか後ろめたさを感じている部分もあるようである。
父の執着は自分に向けられたものではなかったが、母や姉は再び家族として生活できるようになることを望んでおり、兄や弟に対する負い目も相まって、大切な家族を傷つけた炎司に対する怒りを正面からぶつけることができずにいる。
エピローグ(ネタバレ注意)
最終決戦が終結したのちは、家族とともにセントラル病院の集中治療室で燈矢と面会し、彼と最期の言葉を交わした。
面会後は大学を中退して就職して彼女と入籍することを家族の前で告げ、結婚と経済的な自立を機に、家族とは絶縁することを炎司に対して宣言した。
その決断は炎司の罪に対する彼なりのケジメだったが、戦いの中、ヒーローとして、父親としての責務を全うしようとするエンデヴァーの姿を目の当たりことで、炎司に対する印象は多少なりとも変わっていたようである。
「…初めてだよ お父さんの事 かっこいいって思えたの」
個性
個性は母の冷や姉の冬美と同じく、氷結系の個性である。しかし、焦凍のように個性訓練を行っていない為、出力は据え置きであると思われる。