曖昧さ回避
概要
1997年にゲームアーツとESPよりセガサターン用ソフトとして発売。
キャラクターデザインは草彅琢仁。
Pixivタグで「グランディア」とのみ表示されている場合は、第一作目(Ⅰ)を指す事が多い。
1999年にはプレイステーション用ソフトとして若干の改変を加えた移植版が発売され、現在はPSNのゲームアーカイブズにて携帯機Play Station Portable / PlayStation Vita、据置機PlayStation 3 / PlayStation 4でも遊ぶ事が可能。
また、2020年にはPC(Steam) / Nintendo Switchにて、画質を向上させたHDリマスター版が発売された。
2024年3月26日発売予定でPlayStation 4 / XboxoneでもHDリマスター版が発売予定。
後者は『グランディアⅡ』とセットでPlayStation 5とXbox Series X|Sへの上位互換あり。
あらすじ
かつて、この世界には多くの冒険者がいた。
まだ見ぬ世界を目指し、海を越え、未開の地を目指す者達……
誰もが夢見た大航海時代。
それが、突如として終わりを告げた。
海の向こうにあったものは、延々と空まで届くほどの巨大な壁……
見果てぬ夢の大地など、初めから無かったのだ。
人々は深く絶望し、夢を諦め、情熱を捨て、その壁を「世界の果て」と呼んだ。
「世界の果て」の発見から十数年……。
急速な経済発展と産業革命による近代化により、人々は安定した暮らしを手に入れていた。
冒険という言葉が輝きを失い、人々が夢を忘れてしまった時代……
とある大陸の港町で、冒険心に溢れる少年ジャスティンは冒険家であった父の形見「精霊石」を手にする。おとぎ話「エンジュール神話」の中にのみ登場する不思議な力を持つとされる石・・・・精霊石。ジャスティンはこの精霊石を本物だと信じて疑わなかった。
とうの昔に忘れ去られた『エンジュール神話』の遺物など実在するはずがないと、町の少年達にからかわれながらも、ジャスティンと幼馴染みのスーは、精霊石が本物であることを証明するために「古代遺跡サルト」へと向かう。
そこで・・・・精霊石は輝いた。
遺跡の深部に映し出されたホログラム、そこに映し出されたリエーテと名乗る謎の少女の口から、ジャスティンとスーはこの世界の本当の歴史を知る。
エンジュール文明は、確かに実在したのだ。
ジャスティンは故郷を旅立つ事を決意する。
海を越え、大陸を渡り、そして「世界の果て」の更に向こうにあるという古の地、リエーテの待つ「アレントへ」と向かうために……。
登場人物
パーティキャラクター
ジャスティン
CV:瀧本富士子
主人公。14歳。冒険家であった父や祖父に憧れ旅にでる。形見である「精霊石」が本物であると信じている。
スー
CV"西原久美子
8歳。ジャスティンの幼馴染の少女。
そばかすが印象的。明るくおしゃまな性格だが、意地っ張りな部分がある。
フィーナ
CV:日髙のり子
ヒロイン。15歳。新大陸にあるニューパームの街に住んでいる冒険者。新大陸の冒険者協会に所属し、協会で一番の腕前を持つ。
ガドイン
CV:納谷六朗
38歳。冒険の途中で出会うダイトの村最強の剣士。
大柄で寡黙だが、その見た目とは裏腹に優しい一面も持っている。
ラップ
CV:山口勝平
15歳。カフーの里の少年。子供たちのガキ大将的存在。
一方で大人からの評判は悪い。乱暴で口が悪い性格だが、本当は仲間想いで優しい。
ミルダ
CV:坂本千夏
19歳。筋肉がたくましい、レーヌの村の女戦士。
たった一人で軍に戦いを挑み、多数の戦車を破壊しまうほどのパワーを持つ。
ギド
CV:亀井芳子
モゲ族の商人。ウサギのようなかわいい容姿とは裏腹に、非常に深い歴史と知識を持っている。
ジャスティンに出会うたびに意味深長な言葉を残していく。
リエーテ
CV:井上喜久子
ジャスティンがサルト遺跡最深部で出会う謎の美少女。
精霊石によって遺跡の機械が発動したときにホログラムとして映し出された存在。
彼女の正体は謎に包まれている。ジャスティンをアレントという地へ導く。
その他のキャラクター
リリィ
CV:冬馬由美
ジャスティンの母親。32歳。シングルマザー。
パームで食堂「うみねこ亭リリィ」を切り盛りしている。
昔は女海賊をしており「ドクロのリリィ」の名で恐れられていたが、渡航船を襲撃した際に対峙した冒険者に惚れたことがきっかけで足を洗う。後にその冒険者と結婚しジャスティンが生まれた。
竹を割ったようなさっぱりとした性格。得意技は「お盆チョップ」。
ガンツ
パームの街で一番の悪ガキ。自称ジャスティンのライバル。
弟のテンツ、子分のコズル&グースと一緒に、よくジャスティンと張り合ってイタズラの出来を競い合っては街の人に怒られている。スーに惚れており、いつもスーと一緒にいるジャスティンに対抗意識がある様子。
ジン
現役バリバリ冒険者………を自称するボロボロの鎧姿の老人。
昔は凄腕の冒険者であり、ニューパームではジン平原を発見した偉大な人物とされている。
現在はパームの町郊外のレック鉱山に一人で住んでおり、ジャスティンが新大陸に渡るための船のパスを貰いに会いに行くことになる。
パコン
ニューパーム冒険者協会の現会長。
甘ったれのボンボンを絵にかいたようなバカ息子だが、父親のガウスの代で赤字続きだった冒険者協会を観光業にする形で立て直した人物。フィーナに惚れており、彼女を自分の観光業のアイドルに祭り上げたり、かってにグッズを販売したり、しまいには誘拐して無理矢理結婚を迫るなどやや強引な面がある。
チャン先生
CV:若本規夫
パコンの用心棒を務めているムエタイの達人。
ジャスティンに負けた後は料理人に転職する。
レム
ルクの村に住む亜人の子供。冒険者に憧れており、ジャスティンのことを兄のように慕う。
好奇心で村を抜け出した所をガーライル軍に見つかり、追われる身となっていた。
小説版では、その後、冒険の旅をしてパームの街に行く。
ダーリン
ミルダの夫でレーヌの賢者。牛のような見た目をしている。
3賢者の一人で、デーリン、ドーリンと共にエンジュール文明について研究をしている。
頭脳労働が専門なのでめったに家の外に出ないが、いざ戦いになるとミルダよりもずっと強い。
チット
ジールパドン(ジルパ)の町に住む、モゲ族の少女。
ギドの使いとしてジャスティン達の前に現れる。
おばあちゃん子でお喋りな性格。ジャスティンを「赤毛の冒険者さん」と呼ぶ。
敵組織「ガーライル軍」のキャラクター
バール将軍
CV:若本規夫
48歳。ガーライル軍の最高司令官の将軍。ミューレン大佐の父親。
遺跡発掘のための私設軍事組織であるガーライル軍を、自らの野望の為に私的運用している。
ミューレン大佐
CV:小杉十郎太
23歳。バールの息子でガーライル軍の指揮官の大佐。軍のナンバー2。
高いカリスマ性を持ち、所属兵士からの信頼が厚い。
リーン中尉
CV:橘ひかり
15歳。ミューレンの副官を務める謎の少女。階級は中尉。
入隊して間もなく中尉に昇格した経緯を持つ。彼女には何か特別な力があるらしい。
ガーライル3人娘
ナナ、サキ、ミオの3人組。いずれも階級は中尉で隊長クラス。
戦闘力と指揮能力はかなりのものだが、脳筋、陰湿、女王様気質と兵士からは性格面が不評。
関連イラスト
シリーズ作品
- グランディア ~プレリュード~
セガサターンで配布されたグランディアの体験版。
ドラマCD形式になっており、本作の設定にちなんだ登場人物たちの会話が聞ける。
ムービー、本作のダンジョン映像の他、付録としてダンジョンが1つだけ攻略可能で、本作における「火の山」をジャスティン・スー・フィーナのパーティで散策できる。
一定時間遊ぶと散策は終了となるが、最奥地まで進むと隠しボスと戦闘が可能。
戦闘はまだ試作段階的なものであり、完成版と比べるとやや粗削りである。
「ムブソニック」「スピサム」「デフボロ」など魔法名が本作と違う点も楽しい。
- グランディア ~デジタルミュージアム~
初代グランディアのファン向けに販売されたファンディスクである。本作のちょっとした後日談的な立ち位置であり、作中のキャラクター達に会える。
グランディア本作の設定資料やイラスト、ドット絵、ドラマCD、ミニゲーム等が見られる。本作パロディのダンジョンが4つほど攻略できるため、やり応えはかなりのもの。
セガサターン版しか発売されていない。
時系列的にはグランディア(無印)の後日談ではあるが、本作及びデジタルミュージアムと設定の食い違いがあるため、基本はパラレル(独自)のストーリーである。
世界の果てを超えた先の古代遺跡が舞台。ユウヒという少年が、現代の小学校からパラレルトリップ(異世界転移)して来るお話。元の世界に帰るため、ジャスティン達の力を借りて"白の塔"を目指す。
移植版はエニックスからPlayStation 2用ソフトとして発売している。現在ゲームアーカイブズにて配信中。
グランディア(無印)とストーリー上のつながりは無い。
宗教をメインにした内容と、グロテスク系モンスターが増え、ややダークな雰囲気になった。前作よりも大人向けな内容であるため、人を選ぶが人気は高い。
スクウェア・エニックスから発売されているPlayStation 2用ゲーム。
グランディア(無印)及び、他作品とのストーリー上のつながりは無いが、上記2作を彷彿とさせるデザインが随所に散りばめられている。また、ジャスティンを匂わせる元冒険者の老人が登場する。
ストーリーは短いが、ダンジョンと戦闘が面白く、深くやり込めるタイプの探索型RPG。
スクウェア・エニックスから発売されているPlayStation 2用ゲーム。グランディア作品とストーリー上のつながりは無い。
プレイヤーによって評価が分かれるゲーム。シナリオ面より育成/戦闘の評価が高い。
当時はクソゲーオブザイヤーに名を連ねるほどのガッカリゲーと称された「(笑)ゲー」。
開発期間不足から終盤の纏まりの無さがよく指摘されるが、小説版の方は評判が良い。
- グランディアオンライン
ガンホーより2009~2012年に稼働かけてサービスが行われていたオンラインゲーム。グランディア作品とストーリー上のつながりは無いが、リエーテが案内役として登場。世界観及び種族はグランディア(無印)がモチーフとなっている。
経営会社の変更など紆余曲折あり、現在は配信が終了してしまっている。