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概要編集

「クソゲーオブザイヤー」とは、巨大掲示板群「5ちゃんねる」(旧2ちゃんねる)のゲーム系板で毎年決められている、「その年でいちばんクソだったゲーム」の賞を指す。略称は「KOTY」。


いわゆる「クソゲー」はコンピュータゲームの誕生時から無数に作られてきたが、「文字が表示されない」「セーブできない」「そもそもプレイできない」等、もはやゲームと呼ぶに値しないほど壊滅的なモノも、むしろ業界が育ちゲームの絶対数が増えるに連れ増加していった。こうした傾向は2007年の「四八ショック」頃から顕在化している。


だが、普通にプレイするだけなら誰も得をしないこれらの駄作群を娯楽として消費しようという動きが興った。積み上がったクソゲーの中からクソゲーを選りすぐり、底辺の更に下に鋭角をなす逆三角形の頂点、すわちクソゲーの頂点を決める地獄のような敗者決定戦、これがクソゲー・オブ・ザ・イヤーである。


家庭用ゲーム板で行われているKOTYがいわゆる「本家」であり、そこで扱うのはテレビゲームの据置機種で発売された一般ゲームソフトのみで、その他の亜流KOTYには以下がある。


板         扱うゲーム
携帯ゲームソフト板携帯ゲーム機で発売された一般ゲームソフト
女向ゲーム一般板機種を問わず、携帯で発売されたゲームも含めた企業から発売された(商業流通)一般乙女ゲーム
エロゲネタ&業界板ソーシャルゲームを除く18禁のパソコン用ゲームソフト

あくまで企業から販売されたソフトが対象で、同人作品等は選考対象外となる。


尚、2021年7月から「CEROのレーティングを通したゲームのみを受賞対象とし、IARCレーティングを通したゲームは(暫定措置により)対象外とする」という規定が追加された。

これはCS機におけるDL専売が定着したことに加え、無料で審査を受けられるIARCの性質から粗製濫造の低品質な商品未満の作品が急増したためでもある(過去選評にはIARCレーティングのものも普通に挙がってたりはするが)。

2021年の同時期にゲーム制作サンプルのガワだけ変えたパクリ流用作品が大量ノミネートしたことで発覚し、2020年の覇者であるファイナルソードと同様、ゲームとして以前に商品としての禁忌を踏んだ作品が氾濫する事態を防ぐためであり、今後詳細が詰められることになるだろう。

こういった状況を踏まえた上で、2022年はKOTYとしては異例の「大賞なし」という結果に終わり、2023年からは活動を休止することが決定した。


選考過程(全てのKOTYにほぼ共通)編集

KOTYを決める選考そのものはスレで話題に挙がった段階で実質的に始まっているが、厳密には該当ゲームの紹介文である「選評」が有志(あくまで実際にそのゲームを買ってプレイした者)によって書き込まれ、その内容がスレッド内で認められることで開始される。


候補認定においては選評が出た時点でノミネートされるのではなく、

  • まずその内容に書かれた部分が他のスレ住民から見ても本当にクソと言えるものなのかどうか選評を上げた当人と議論する“質疑応答”
  • 同じくそのゲームを買った他のプレイヤーとの“同時検証”

この2つを通して、やはりクソゲー的要素が強いと判断された作品がその年におけるKOTY候補作となる。


従って、選評の検証段階で多少なり問題あれどクソゲーと言えるほどのものではないと判断されて選外扱いになることや、逆に余りにクソすぎて選評が長大になったり、プレイが苦痛となって検証中に執筆者が逃走すると言ったことも珍しくはない。


また、そうして候補作に入った場合でも、同時検証を行った同志が「KOTYに相応しいとは言えない」「つまらないがクソではない」というようにノミネートすら疑問と判断した場合、提出された選評に対し「反選評」という形で反論を行うこともでき、これも信者云々という話を防ぐために感情を出来るだけ排し、論理的に反論する必要があり、これが認められればノミネートが取り下げられる事になる。

ただし、通ったとしても即ノミネート取り消しとなるわけではなく、反選評と選評を照らし合わせた再協議が行われると言うだけであり、そこで"やはりクソ"と判断されてしまえば、反選評は通ったもののノミネート取り消しならず、という結果に終わることになる。

とはいえ選評が通る時点で基本的に良作とは程遠い作品なのはほぼ確定しているため、反選評を出してまで積極的に取り下げさせようとする者はあまりいない。


具体的な本スレにおける選考の基準編集

  • プレイヤーが自由に遊べる要素が少なくただルール上やらされているだけという作業感が強い、すなわちゲーム性に乏しい
  • UIなどプレイヤーが管理運用するツールが煩雑で分かり辛かったり扱い難かったりと不便なものになっている
  • 画面が見辛い、プレイアブルキャラクターコマンドカーソルが思い通りに動かせないなど操作性が悪い
  • 各キャラクターのパラメータやアイテムのスペックなどゲーム内のデータ構成が適当かつ杜撰でそれがゲームバランスの崩壊につながっている
  • 難易度の調整ができておらずクリアどころか攻略そのものが非常に困難な無理ゲーか逆に簡単過ぎてすぐ終わってしまうヌルゲーと化している
  • そのゲームにおいて重要とされる要素が死に設定になっていたり実際に使ってみたらほぼ無意味だったりとそのゲームの個性や特徴を根本から否定している
  • ゲーム内のグラフィックスプライトなどの画像処理、その場面ごとの演出といった描写が明らかに不自然で違和感がある
  • ゲームの進行が止まってしまうようなバグ、ゲームシステムを根底から揺るがすような危険なバグが高頻度で発生する
  • 異様に長いデータロード、激しい処理落ち反応ラグなど、ゲームの進行テンポを阻害する不具合(もしくは仕様)が多い
  • キャラクターの背景およびゲーム内の世界観設定が意味不明or理解不能でのめり込めない、あるいは劇中で矛盾や破綻が見えてきて興醒めさせられる
  • 原作者の言い訳がましいインタビューや続きは同人で!というゲーム以前の問題(どちらかというとクソゲー要因ではなく、ここまでの事項に付随することが多い事項と言った方が正しい)

大雑把に分けるとこんな感じである。

他にもクソゲー要因となりうるものはジャンルごとでそれぞれ異なるが、大概ユーザビリティの不備やシステム面の欠陥などの実際に遊ぶ上で問題となる要素が選考においての主な判断材料となる。無論、どれか一つが突出して目立っているだけでなく、複数の要因が連鎖的、複合的に絡み合ってしまった結果というケースも多い。

なお、発売された年内の間にパッチなどで完全に修正された場合は見直される要素もある。


ちなみにシナリオ面の問題についても一応は考慮されるのだが、やはりゲーム性に基づく要素が選考での最大の焦点となるためシナリオがクソというだけでは候補作入りは難しくなっている。

ただし、ADVや恋愛シミュレーションなどシナリオおよびテキストが主体となるゲームはその限りではなく、特に後述の通りエロゲーではその傾向が強い。


年が明けるとノミネート期間が終了。一ヶ月間ノミネート作の洗い直し用の予備期間(発売ゲームの洗い直し等により新年になってから前年前半に発売されたゲームが滑り込みノミネートした例もある)が設けられ、同時進行でスレッド内で議論が行われ、予備期間の内容と議論の結果を元に同年のクソゲーを総括した文章「総評」が書かれ、それが認められればそこでKOTYと次点作が決定される。


後述するが、組織票などの作為を防ぐため最初期を除き投票による多数決は行っていない。

総評筆者がスレ民から認められればそのクソゲーがその年の大賞である。

不公平に思えるかもしれないがそもそもKOTYはネタスレである住民の納得は全てに優先されるべきである


選評を書く上での主な注意点編集

  • 選評は正確な分析と論理的な判断に基いて制作する
    • 選評でそのゲームのクソゲー的部分を説明する際には“その部分がどう遊ぶ上で問題となるのか”および“それがどうゲーム性の崩壊や破綻につながっているのか”を具体的にかつ他の人も理解しやすいように示さなければならない。極端な話、やらずとも選評及び総評を読むだけで、「間違いなくクソだ」と思わせられる文章が求められる。「わからないならやってみろ、言いたいことがわかるはずだ」では情報、表現不足なのだ。
    • いかに自分がクソゲー的だと思っている部分を取り上げたとしても、普通に遊ぶ上でほとんど支障にならないようなただの不満点や細かい粗を書き連ねたり、あまつさえ感情的にクソゲーだという箇所を無駄に大袈裟に書き立てたり余計な誇張を含ませたりするのも選評作成においてはNGであり、そのようなことをしても議論(質疑応答)の段階で他のスレ民から指摘が入って書き直しを要求されるか、最悪の場合候補選評として認められず弾かれてしまうこととなる。
    • 特に後述のようにメジャーなシリーズの最新作が発売されると毎度のようにアンチ、期待外れだったと感じたファン、界隈の厄介ファン、懐古厨が「今年の大賞はこれで決まりだ」と喚き散らしに来て、場合によっては何度も何度もめげずにノミネートさせようとする者も見られるが、大抵質疑応答で弾かれる。仮に本当にクソゲーだった時、こういった行動を取るとマトモに取り合ってもらえなくなる為、文章に自信がないがクソだという確信がある場合、検証委託という形で代行を頼むのがお互いにとって最良である。

  • 対象は出来る限り十分KOTYを狙えるほどのものにする
    • 選評者の中には選評を出す上で「大賞は無理かも知れませんが次点くらいは確実」みたいな前置きをする者も居るが、KOTYスレは基本的に“その年においてKOTYに成りうるほどのクソゲーを扱っている場所”であり、ぶっちゃけ“次点候補で十分な代物”お呼びでないとされている。
      • 実際、そんな前置きで上げられた選評の作品は本当に“(クソゲーとしては)大したことないもの”が多く、そういう者はだいたい“KOTYスレの趣旨を理解していない”“批判材料としてKOTYに名前が上がったという事実が欲しいだけ”ただ単にネチケットが悪い人物であることがほとんどだったりする。
    • 本気でそのゲームをクソゲーだと思うのならばきちんとその部分を自分自身で厳密に精査し、それが本当にKOTYに値するほどのものかどうかを考慮してから選評を書くべきである。もし「確かにクソゲーだけど歴代ノミネートには劣るかも」と感じていたとしても、堂々と選評を書いてプレゼンすべきである。その上で他スレ民との議論を繰り返し、その上で「やっぱりKOTYには弱い」と判断されたら大人しく引き下がる潔さも持とう。

  • そのゲーム単体としての問題性を重視する
    • いわゆるシリーズ物でその中から派生作および続編として作られた作品の内、ファンから見て過去作に比べて悪い方に変化していると思われた作品「この部分が前作より劣化or退化してるクソゲー」とか「シリーズファンを裏切ってるからクソゲー」と主張する者は多い。ただし、KOTYスレにおいてはその続編物がどんな出来だったとしてもシリーズとは別の一本の作品としての問題点が重要視される傾向が強く、“そのシリーズの従来作との比較”に関しての選考での優先度はやや低めになっており、原則として“シリーズファンが楽しめなかったもの”以上に“ファンじゃなくても楽しめないようなもの”が求められている。そうしたシリーズの中で期待外れとされた作品はどちらかというと“ガッカリゲー”として区分される。
    • もちろん“シリーズ物である事を無視してもクソゲーである”ならばKOTYに持ち込むのに問題はなく、そのことから選評を書く際には“その作品がシリーズの過去作と較べていかに劣化しているか”を強調するよりも“シリーズとは別に(例えばSIMPLEシリーズだとしても)独立した作品として見ても明らかに問題が多い”ということを記述した方が候補選評として受け入れられやすい。

  • 原作付きキャラゲー、RPGのシナリオ部分の選考基準
    • アニメ漫画などから派生したキャラゲーなどはファン視点から見たクソ要素が重視されたりするが、キャラゲー傾向の作品は他のジャンルのゲームよりも「好きなキャラを自分で動かせればそれでいい」「好きなキャラを別の視点から見られれば良い」という評価意識が根強く、それゆえ2013年のアレとか2014年のコレとかのレベルで原作キャラクターの扱いに問題がないと大賞どころか候補作入りも難しい。
    • キャラゲー要素の強い作品をKOTYに推す際には、“いかにそのゲームに登場するキャラクターの描写が原作と乖離しているか、その扱い方にどんな問題があって大勢のファンやプレイヤーに不快感に与えたのか”を論理的に説明しなければいけないが、派生作によっては敢えて原作とはキャラの設定を微妙に変えているケースや、お祭りゲー等の世界観にあわせた致し方ない改変がある場合もあり、その辺の背景も考慮に入れる必要がある。
    • 数あるキャラゲームの中には「ファンは激怒するが、ゲーム自体はまとも」という脚本だけがダメだったパターンも存在するが、それは「クソキャラゲー」であり「クソゲー」ではないため基本的にKOTYでは対象外となる。つまり「ゲームとしてはアレだが、キャラゲーとしては及第点」、「ゲームとしてみるなら面白いが、〜〜シリーズの黒歴史」では弾かれることとなる。つまり“ゲームとして質が悪い上にファンすら擁護しない”出来が求められる。
    • 上述した通りたとえキャラ描写やストーリー重視のRPGおよびADVであっても、スレではまずプレイする際の基本的なゲーム性の問題が先に議論され、シナリオ面の部分はその上での付随要素という形になることが多いため、いくらそのゲームの展開や結末が自分にとって納得の行かないものだったとしても選評を書く上ではそれだけを根拠にクソゲー扱いするのはご法度とされている。事実、KOTYの選考においてシナリオ面で物議を醸した作品は少なくないが、そのどれもがゲーム性の方にも致命的な欠陥を複数抱えている。

一部のスレにおける特例編集

KOTYeの選考基準とエントリー制度について

以上はほとんどのKOTYに適用される基準だが、エロゲー板のKOTYである「クソゲーオブザイヤーinエロゲー板」(通称KOTYe)に限ってはそのゲーム内容や文化などの関係で若干候補作選定のための基準が異なっている点がある。


まず選評の採用基準についてだが、“選評さえ書けば無条件でエントリー”と言う方式を取っている。これは本家や携帯版と比べ、“単にそのゲームを叩きたいだけでやってくる人間が少ない”と言う正の理由と“絶対的なユーザー数が少ないため門前払いするとスレが成り立たない”と言う負の理由によるものである。

そのため、KOTYe候補のゲームはノミネートではなくエントリーとして扱われている。


ただし、エントリーされても“総評に採用されるかどうかは総評執筆者の判断に任せる”点に注意する必要がある。たとえ揚げ足取りような選評であってもエントリー自体は可能だが、大抵の場合は総評の段階で本家と同じく弾かれるため無意味となっている。また、それを凌駕する著しく偏った主観・私怨に満ちたものはそもそも選評として認められず、すなわちエントリーもされないことはある。


加えて、基本的にエロゲーはテキストアドベンチャー形式のゲームが主流であるため、シナリオ面の評価が他のKOTYより高く見積もられている。他のKOTYでは前述したようにシナリオはあくまでオマケだが、KOTYeではむしろメイン要素と言っても良い。その最たる例として2009年KOTYのりんかねーしょん☆新撰組っ!は絵は及第点、目立ったバグもなし、とゲーム自体の出来は良好ながらあまりにも難解で娯楽性もないシナリオによる感情移入の阻害一点のみで大賞の座についている(無論、中にはRPGや戦略シミュレーションと組み合わせたものもあるが、その場合はやはりそれらのゲーム性の問題点も加味され、2014年の新世黙示録はそれにより同年のKOTYに選ばれた)。


また、エロゲーとは当然実用目的で使用する為にプレイするものである為、肝心のイラストの構図が破綻していたり、一枚絵の枚数が著しく少ない場合等の実用性を欠いているケースも有力視される。

先の説明とは矛盾するように感じるかもしれないが、極端な話、シナリオやUIが理解不能でいかに理不尽なゲームシステムであっても、「絵さえエロければ」画集を買ったんだと強弁することは可能である。エロゲはそこが肝心だからである(逆説的にシナリオのみの一要素だけで大賞に輝いたりんかねーしょん☆新撰組っ!のシナリオ破綻っぷりは想像に難くない)。


シナリオにも通ずる点として、「独特過ぎるSE」「よくわからない或いはくどい比喩」「そうは読めんだろというルビ」等のような読み進める事で思考が停止し、ブツが下に垂れ下がる程興奮を冷めさせる要素についても厳しく加減点される。

有名どころは「挿入音をいちいち文字表現する上その内容が「ずっぷ!ずっぷ!」(通称"ずっぷ")」や「淫核の比喩として頻出する色とりどりの枝豆」等。

…想像して欲しい、自分がプレイしているエロゲーで、最高に癖に刺さるキャラの濡れ場に突入、ズボンとパンツを下ろして「さあ来い!」と身構えたところに乱舞する枝豆とずっぷ!ずっぷ!を

大抵のものはすぐにパンツとズボンを履き直し、クリック連打でそのパートを飛ばすだろう。


それゆえにエロゲーがクソゲー扱いされる場合、「絵は使えないがシナリオやシステムは並」「シナリオやシステムがクソだが絵は使える」未満の「絵やシナリオやシステムが破綻しきっているゴミ」や「フルプライス9000円強のくせに一枚絵がたった35枚」「使用するのに冷や水を浴びせてくる表現が多用される」「そもそも登場キャラの性格やセリフが不快の極みで、画集としてすらコイツで抜こうと思えない」等、ユーザーを金蔓か何かとしか思っていない作品であったり、製作陣の自慰行為を見せられているだけの作品である事が多い。

そこら辺がマトモであっても昨今「NGボイスの混入」もよくみられるようになっており、評価対象になっている。例えばHシーンを眺めていざフィニッシュという瞬間、声優が「ゲホッゲホッすいませーんTake2…」などと言い始めたら一瞬で萎えてしまうだろう。


また、「エロに対して不誠実」という点も重要点として挙げられる。

例えばNTRモノなのに序章のイチャイチャパートで「主人公とヒロインの間に本当に好意があるか疑わしい」ほど日常会話がどうでも良く、絡みが希薄すぎてまるでNTRている感じがしない(ただ仲の良かった幼馴染にチャラ男な彼氏ができただけにしか見えない)作品だったり、「嫌がっているのは最初のワンシーンだけで後はノリノリ」とNTRモノとして重要な「堕ちていく過程」が一瞬で終了し、ただのイチャイチャになる様なジャンル詐欺、逆にやりすぎて「NTRというよりただチョロい上に貞操観念がないだけのクソビッチ」と化していたり、それに対する間男の言がド正論過ぎて「むしろこんな女と別れる大義名分をくれている聖人なのではないだろうか?」と思わされたり、挙げ句の果てには「チャラ男がチャラ過ぎてこっち(男)のケツを狙っている事を仄めかしてくる」「むしろ主人公が真男のケツを狙ってる」等NTR云々がどうでもよくなる爆弾発言が飛び出す等も(信じ難い事に)割とある。

また、「性行為で戦争をしている世界観なのにその陣営最強のトップが処女」「ビッチ設定なのに処女」という意味不明な設定や、催眠モノなのに「導入で使用するだけで即催眠解除からの即堕ち2コマの純愛にシフト」する、「透明人間との性交渉と称して虚空にイチモツを突き出しケツを振る男の一枚絵を垂れ流す」等何がしたかったのかわからない表現等も評価を下げる一因となる。

他にも「淫魔化した女の子を性行為またはそれに準ずる行為で助ける」という設定のゲームなのにどんな過激な誘惑を受けようとも個別ルートに入る前の共通ルートでは「そういうのは好きな人同士でやることだからできない」「淫魔化に流されている子とするのは強姦と同じ、傷つくのは女性だ」と頑なに行為に拒否、挙句固有ルートに入っても「がっついてると思われたくない」と行為せず、ユーザーから「お前本当に性欲があるのか?」と疑われ、不能か悟りを開いた超越者かと評されるレベルの主人公も居たりする。当然Hシーンも少なくなってしまうため、画集としても使いづらい。女性に対して誠実であるというのは美点だが、これはエロゲーの話である。住民曰く「人としては理解できるがエロゲ主人公としては間違っている」


そしてそういった本家KOTYなら間違いなく大賞クラスの作品が一年で十作品近くエントリーされることから、KOTYeは修羅の国と呼ばれ恐れられている。また、エロゲーが全年齢萌えゲーキャラゲー化して販売されるという事例が時たま起こるが、そう言ったゲームが本家KOTYにノミネートをされた場合、修羅の国の侵攻と表現される。


受賞作編集

次点を含むリストはこちらを参照。


過去の大賞受賞作編集

据置機部門編集

年次タイトルハード発売元開発元
2004年ゼノサーガ エピソードII 善悪の彼岸PS2ナムコモノリスソフト
2005年ローグギャラクシーPS2SCEIレベルファイブ
2006年ファンタシースターユニバースPS2、Xbox360セガセガ(ソニックチーム
2007年四八(仮)PS2バンプレストアルカディア・プロジェクト、シャノン
2008年メジャーWiiパーフェクトクローザーWiiタカラトミードリームファクトリー
2009年戦極姫~戦乱に舞う乙女達~PS2システムソフト・アルファー左に同じ
2010年ラストリベリオンPS3日本一ソフトウェアヒットメーカー※1
2011年人生ゲーム ハッピーファミリー ご当地ネタ増量仕上げWiiタカラトミー不明
2012年太平洋の嵐 ~戦艦大和、暁に出撃す!~ PS3システムソフト・アルファー左に同じ
2013年ビビッドレッド・オペレーション-Hyper Intimate Power-PS3バンダイナムコゲームスデジタルメディアラボ
2014年仮面ライダー サモンライド!PS3/WiiUバンダイナムコゲームスエイティング
2015年アジト×タツノコレジェンズXboxOneハムスター左に同じ
2016年古き良き時代の冒険譚PS4有限会社だいだい左に同じ
2017年RXN-雷神-Switchカヤック左に同じ
2018年RPGツクールMV TrinitySwitch/PS4株式会社角川ゲームスKADOKAWA、株式会社epics
2019年サマースウィートハートSwitchFunalter Games風雲
2020年ファイナルソードSwitchHUP Games Inc.左に同じ
2021年バランワンダーワールドSwitch/PS4/5/XboxOne/Xスクウェア•エニックススクウェア•エニックス/アーゼスト
2022年該当作品無し※2 - - -

※1:セガの子会社だったヒットメーカー(AM3研)ではない

※2:2022年度、全く選評が出ず(正確には一本だけ出たが、インディーズの非常にパンチの弱いネタにもならないモノ)大賞なしとして決着、2023年度の内容によってKOTYの休止を宣言、そして来る2023年度、予備期間の2024年一月末まで選評が届かなかった事で以降無期限休止が確定した


携帯機部門編集

年次タイトルハード発売元開発元
2007年Apathyアパシー~鳴神学園都市伝説探偵局~DSアークシステムワークスディー・イー・エル
同上ONI零_戦国乱世百花繚乱DSコンパイルハートパンドラボックス、ウィンキーソフト
2008年高校野球育成アクションゲーム_めざせ!甲子園DSタスケ彩WORKS
2009年戦極姫~戦乱に舞う乙女達~PSPシステムソフト・アルファー左に同じ
2010年ハローキティといっしょ!ブロッククラッシュ123!!PSPドラス不明
2011年対戦チンチロリンPSPベストメディアクロスロード
2012年ヘビーファイア・ザ・チョーズン・フュー3DSハムスターTEYON
2013年ホームタウンストーリー3DSトイボックス左に同じ
2014年インフィニタ・ストラーダPSVitaおふぃす5656AMGエンタテインメント
2015年機動戦士ガンダム_バトルフォートレスPSVitaバンダイナムコエンターテインメントReal Style
2016年Wizardry 囚われし亡霊の街PSVitaアクワイア左に同じ
2017年該当作品無し - - -

2010年代後半になると「携帯機」はスマホに取って代わられた事で衰退した。スマホアプリゲームは個人制作などクソ以前のモノが多く、どこの誰が作ったかもわからないタイトルが並ぶ恐れがあり、どれが一番と決めるのが面倒かつ決めたとして誰得であることから、携帯機KOTYの歴史は幕を閉じた。なお、Nintendo Switchは「携帯できる据え置き機」として対象外である。


乙女ゲー部門編集

年次タイトルハード発売元開発元
2007年クローバーの国のアリス ~Wonderful Wonder World~WindowsQuinRose不明
2008年クリムゾン・エンパイア ~Circumstance to serve a noble~WindowsQuinRose不明
2009年断罪のマリア THE EXORCISM OF MARIAWindows花梨エンターテイメント不明
同上ジョーカーの国のアリス ~Wonderful Wonder World~WindowsQuinRose不明
2010年天下一★戦国LOVERS DSDSロケットカンパニー不明
2011年遙かなる時空の中で5PSPコーエーテクモゲームス左に同じ
2012年キミカレ~新学期~PSPウインライト×オトメイト不明
2013年該当作品無し - - -
2014年クローバー図書館の住人たちWindows澪(MIO)不明
2015年新テニスの王子様~Go to the top~3DSフリュー不明

2016年に選評が全く出ず、そのまま終了となった。


エロゲー部門編集


最初の3年間の扱い編集

最初の3年は「ガッカリ感」が評価に加味されており(加えて2005年までは投票制だったため、下記のゲハ板の人間等による影響も多かったとされる)、それを差し引いても酷いクオリティのゲームもあったが、いわゆるガッカリゲーが多く据え置き機部門にノミネートされていた

しかし2007年におけるKOTY『四八(仮)』の登場を機にその傾向は一変(通称:四八ショック)。


それ以後は知名度や発売元の企業規模などにかかわらず、バグ処理落ちフリーズなどゲームそのものの作りの凄まじい粗さや、ゲームバランスの悪さ・ストーリーの理解不能度・(価格に対する)ゲームの中身の薄さ、その後のメーカーの対応などが基準に重視され、あくまで同年の作品と比べ相対的にクオリティが悪すぎる作品を選ぶようになった。


そして以上のノミネート作品は、永遠にスレッド内でいじられ続ける運命を負うことになる。ただ上記のような経緯があるため、最初の3年のノミネート作品は話題に上がることはまずない。


なお、スレッド内ではオプーナが元ネタのAA「オプーナさん」がマスコットに定着しているが、話題性からのノリでそうなっただけである。オプーナはスーパーマリオギャラクシーという超大作と発売時期が被ってしまい埋もれたことからネタにされているだけであり、KOTYまとめwikiでの見解によっても「購入したユーザーに概ね好評」である通りクソゲーではないどころか隠れた良作であり、KOTYにノミネートするレベルではない


用語解説編集

四八ショック

前述参照。


門番

その年のKOTYの基準となる、「最初に選評が書かれ、ノミネートに値すると判断されたゲーム」のこと。基本的に門番以降のゲームはクソ度が門番に匹敵するゲームでなければKOTYの門を叩く事すら許されない。場合によってはそのまま逃げ切り優勝を果たす事もある。

あまりに強力すぎてノミネート作品が門番ともう一つだけなんて事も。


ドラ

バグのこと、麻雀に於いてドラは和了った時、役扱いで点を上げてくれるが、ドラ単体では役としては認められない。この事を語源として、「いくらバグが酷かろうと、バグだけではただのバグゲーであり、クソゲーとしては弱い」とされる事から「バグはドラ」と評される。

ただし、バグ=ドラとて重ねれば数え役満であり、「バグが多すぎてプレイどころではない」場合や、あまりにも個性的なバグ、進行に致命的すぎるバグが有る場合、バグ一点特化のクソゲーとしてノミネートされることもある。


年末の魔物

11月~12月に発売されたクソゲーの事。特にクリスマスや正月はゲーム業界にとって書き入れ時であり、非常に多くのゲームが発売される。議論がまとまり始めた時に待ったをかける厄介者であり、クリスマスや年末年始に無理矢理間に合わせたろくでもない作品である事も多く、時折門番らをぶち抜いて優勝を掻っ攫ったりする。


夏の怪物

夏休み前後の時期に販売されたクソゲー。夏休み商戦に合わせてか、年末の魔物に匹敵するクソゲーが出る事があり、時折これが大賞になる事もある。携帯機部門においては年末の魔物と並び恐れられたが、据え置き機ではあまりこう言った事は起きない。


ゲー無

虚無感しか残らないあまりにも中身の無さすぎるゲームのことで、KOTY2009据置部門の『人生ゲーム(Wiiウェア版)』に対して使われたのがきっかけ。


ゲー霧

クソゲーと分かっていても、あまりにもカオスすぎてどこまでが仕様でどこまでがバグなのか霧のように全容を把握できず、どういうふうにクソなのかを説明できないゲーム。

選評を書かなければノミネートできないKOTYでは致命的であり、この用語のきっかけとなったKOTY2012据置部門の「太平洋の嵐~戦艦大和、暁に出撃す!~」はスレ住人をして「最強のクソゲー」と言わしめた。


ゲー務

楽しめる要素は皆無でただただ時間と労力だけがかかる「義務感でもないとやってられない」クソゲーのこと。

KOTY2014エロゲー部門の『新世黙示録ーDeath Marchー』に対して使われたのがきっかけ。


七英雄

KOTY2008において取り上げられた7本のゲームのこと。


特にジャンラインとメジャー2は「別々の年に発売されていれば両方とも大賞を獲得できた」と言われている、バグと不具合のクソの塔ともいうべき二大巨頭である。四八ショックの後で、何を見ても「四八よりはマシ」となってしまうクソゲー飢餓が危惧されたが、それを杞憂に終わらせたノミネートラッシュは今なお伝説として語られている(この事から毎総評では頭に「去年を超えるクソゲーは出てくるのか…」という杞憂だの「クソゲーとはなんぞや」という哲学だのが書かれるのが半ば伝統と化している)。

なお、奈落に関してはクソゲーの日照りの時期に「テキストがまだない」という強烈なインパクトのバグで選出された節があるため、この中では一歩劣るという意見も。そのためか、唯一バグなどが修正されたベスト版が出ている。


四天王

KOTY2009に入賞した5作品のこと。

数が合わないが史実でも5人いる四天王は存在するのでこれでOKとのこと。


ちなみに戦極姫は元KOTYe(修羅の国)出身であり、そちらでも次点を取っている修羅の名に恥じない猛者。無事据え置き部門、携帯機部門でも大賞を取ったため、本家修羅の国と併せてニ冠達成である(逆に言えばコイツですら大賞を取れないのがKOTYeであり、それこそ修羅の国たる所以である)。


フリュー三銃士

携帯KOTY2009においてフリューが発売した三作。


携帯七英雄

携帯KOTY2010にノミネートされたゲーム達のこと。過去にKOTY2008・据置機で同数の7作品が上がっていた事に由来し、また区別されてそう呼ばれる。

KOTY2014据置機部門の総評では、携帯機史上最も危険な戦いと称された。


七つの大罪

KOTY2011にノミネートしたゲーム。その数はまたも7作だった。七大脅威と言われ、これらは全てシリーズ物の続編だった点が特徴。


クソゲー三国志

KOTY2014年据置版で起きた珍事。

  • 「大戦略PERFECT~戦場の覇者~」(超絶イライラ仕様の操作性、バカなAI、説明不足な内容、PS初期レベルの演出など負の方向でパーフェクトなKOTY2010携帯七英雄の移植作)
  • 「Take down -Red Sabre-」(理不尽なバランスのゲームをプレイしてきており鍛えられたKOTY民を以ってしてもクリア者0人という強すぎる敵陣営を潜り抜け、バカな味方を引き連れたスペランカー体質の主人公が戦いを挑む鬼畜FPS)
  • 仮面ライダー サモンライド!(該当項目参照)

上記の2作品が余りにもクソすぎたせいで全く他の選評が執筆されず、12月発売のサモンライドまでスレが進展しかなかったというもの。

いずれも一騎当千のクソであり、王者決定は難航した。


ダカラゴミー

5年連続、6作品ノミネート、2回大賞というKOTYにおいて余りにも輝かしすぎるクソ実績を誇るタカラトミーの蔑称。


ストロングスタイル

バグやシナリオの破綻、意味不明なUIや複雑なシステム、メーカー対応等のいわば邪道なクソ要素に頼らず、純粋にゲーム面でのクソ要素、非難すべき点自体はないが褒める点は更にない、ただただつまらないというのみで他の候補作と渡り合える実力を持つゲームの総称。

KOTY2008にWiiプロゴルファー猿が襲来して以降、使われるようになった。


予備期間

主にKOTYeで使われる。年末に発売されたゲームの評価や、それまでに選評が提出されたゲームについてより深い調査が必要な場合に翌年1月以降に設けられる期間。近年は、この期間中に見逃されていた作品から大賞級のとんでもない特大地雷作品が発見される事が多い。


jks

KOTYeでのみ使用される単位。1jksでフルプライスCG35枚である。

値段やルートの数によっては20枚あれば多い方である事もたまにあるがKOTYeにエントリーされる時点でそんな免罪符があるはずもなく、単位創設作である「銃騎士 Cutie☆Bullet」は8,800円(税5%込9,240円)のフルプライス価格の癖に全CG数44枚、絵に人がいないモノや非エロを除くと35枚しかCGがなかったという伝説を残したことからこの単位が制定され、このことからKOTYe民はちょくちょく35進数を使用する。

ただし、フルプライスでない作品であれば、KOTYeにおいては差分除けば一桁しかないということもザラであるし、数があろうとも「ママと甘い性活」レベルのイラストなら当然KOTYe的評価点となってしまう。


余談編集

2010年以降、KOTYスレのネット上での知名度が上がってきており、本百科事典のクソゲーの項目にはKOTYノミネート作品がクソゲーの代表的なものとして書かれているように、クソゲーの指標のような扱われ方をされることも多い。


そのため、良くも悪くも話題となったゲームに対してKOTYの称号を批判の材料にしようとその作品をKOTYあるいはKOTY候補作だと言い出す輩も何かと増えて来ており、たとえ巷では傑作、名作とされているゲーム、特に問題らしい問題のない無難なゲーム、少なくともクソゲーとは到底評せないようなゲームであっても些細な粗や個人的に受入れがたい点を取り上げてKOTYもの扱いしたり、逆に自分が大きな期待を寄せていた作品に何か不満に感じる部分があったというだけでKOTYだと主張してくる悪質なアンチのような者がスレに突撃してくるケースが問題視されている。

例として上げるならば、2008年の某STG2013年の某格ゲー2015年の某RPG、そして2021年の某リメイクなど、発表段階ではファンから大いに期待されていながら発売後に何らかの理由で物議を呼んだ作品が出た年は、本作以上にそれぞれのハードに対応した(据置機ソフトなら家庭用ゲーム板、携帯機ソフトなら携帯ゲーム板といった)KOTYスレにその作品を大賞に推そうとする人間が大量に乱入してスレが荒れるというトラブルが頻発し、スレ住民を辟易させた。


そうした安易にKOTYを当てはめる人間は、大抵選評も上げずにただ「これはKOTY確実だろ」とか「大勢の人が買って被害を受けたんだからKOTYにすべき」などと言うだけであり、選評を出しても内容が主観的かつ恣意的な解釈に基づいていて質疑応答の段階でもとても客観的にそのゲームがクソゲーである事を説明できなかったりと(そもそも本人が冷静だったとしてもクソゲーでない時点でノミネートは難しいし、客観視ができるまともなアンチであればまずスレに来ないのだが)、はっきり言って場を混乱させるだけの荒らしと見なされており、そういった者はお客様と呼ばれ忌み嫌われている。

しかもこうした層は自分がクソゲーだと主張していたゲームが門前払いされるや逆ギレして、「最近のクソゲーオブザイヤーはダメだ」「誰もやらないようなマイナーなゲームばかり選んでいる」「あそこにはそのゲーム(あるいはハード)メーカーの工作員がいる」と外部でKOTYそのものへの非難に熱心になったりするため、さらに荒らしを拡散させる要因にもなってしまっている。


ただ、稀に候補作のあまりのクソさに耐えきれなくなった住民が「○○(名作ゲーム)がクソゲーらしいから検証行ってくる!」と敵前逃亡する言い訳に使用することも。

例としてはスマブラSP発売年である2018年はとにかくプレイヤーにストレスを掛けてくる作品が多かった為、その時本スレに荒らしに来たスマブラアンチの「SPはクソゲー」に乗っかり「検証行ってくる」とクソゲーなんか放っといてスマブラやりたいだけなのを隠さない者も多かった。


ゲハとの関係性編集

元々KOTYスレはゲハ板が発祥であったことから本スレが他のゲーム関連の板に移籍した後も度々同名のスレがゲハ板に建てられることがあるが、中身はというとその年に話題になったゲームをそれが出たハードと絡めて叩くだけで、明確な大賞作が決まる間もなくスレが落ちて自然消滅したり、たとえそこで決まったとされたものもだいたい少数の人間が適当に選んだ2007年以前のものと同レベルかそれよりもクソ度の低いゲームだったりともはやただのネガキャンスレッドと化していることがほとんどである。

上記の通り、未だにゲハ板から各スレに乗り込んで来ては自分が嫌いなハードのソフトを強引に推してくる者が後を絶たなかったりする。


クソゲーとクソゲーオブザイヤーの存在意義について編集

こんな話は聞いたことがないだろうか?


上司「新しい企画案はないか?」

社員「こういう企画はどうでしょう」

上司「失敗したら責任取れんの?」

社員「……」

上司「誰も新企画出さないのかよ」


かの発明王トーマス・A・エジソンはこう言った。

「これは失敗ではない。これではいけないということがわかったのだから」

失敗とは挑戦の結果であり、失敗しないものは何にも挑戦しなかったものである。

あなたが掴んだクソゲーは本当に企業の怠慢による忌み子だったか?


「白河の 清きに魚も 住みかねてもとの濁りの 田沼恋しき」

という言葉もある通り、売れ行きを容易に見通せる清く澄んだ無難な世界にユーザーという魚は住めない。


想像して欲しい、クソゲー=失敗を恐れ、ウケるモノだけを寄せ集めたゲーム界隈の光景を。

どこかで見たシステム、どこかで見たストーリー、どこかで聞いたセリフ。

過去ウケたモノをこねくり合わせた、ただ最新技術で焼き増ししただけのリメイクや無難なゲームが跋扈する界隈を。


無論、ヘドロで汚染された環境にも同じであるし、上記を安易かつ高慢に「挑戦を止め、進歩を止め、大衆受けだけを求めた先は誰からもそっぽを向かれるまで身を切り続け肩身を狭める緩やかな衰退」と非難することも、例の上司と同じかそれ未満の行いである。


しかしクソゲーという泥は挑戦の足跡によって舞い上がった泥であり、進歩の証なのだ。

「クソゲーが出ない」、結構である。しかし「クソゲーを作るな」、これは不健全である。


クソゲーオブザイヤーとは、そんな挑戦の残骸の死に様を、怠慢で頓死した愚か者を、せめて面白おかしく彩り、周知し、獅子奮迅の活躍をした英雄も何も成さず死んだ二等兵も平等に「彼は立派に逝ったのだ」と弔う様に苦笑と共に送り出す儀式であり、断じて嘲笑や罵声を浴びせ晒し者にする処刑台ではない、とキチンと理解して欲しい。


最後に編集

このクソゲーオブザイヤーという言葉はあくまで5ch民が勝手に作ったネタ称号に過ぎず、そのゲームを評価する上でなんの権威や意味を持っているわけでもない。

例えば、かつて「四八(仮)はクソゲーではない」と主張し、スレを荒らしに荒らした人間も存在した。いとも容易く論破されていたのは言うまでもない(そもそも荒らしの時点で人間性に難がある)が、どうしてもそのゲームが好きだと言うのなら胸を張るべきだろう。感想に不正解はあるが正解はない、共感を求めるあまり押し付けるのが問題であり、思うのは罪ではないのだ。


加えて言えば、別に「KOTYおよびKOTY候補作じゃなかったからそのゲームはクソゲーではない」ということでもなければ、逆にそれが「KOTYのネタにもならないほどのクソゲーである」というわけでもなく、自分がその作品をクソゲーだと思っているのなら貴方にとってはそうなのかも知れないが、その考えを他の人間に押し付けようとしたり、あまつさえKOTYの肩書を叩きの根拠にしようというのはスレの住民から見ても非常にナンセンスかつ迷惑だとされていることは覚えておくべきだろう。“KOTYの範疇に収まらないほど酷い”とか“凡作としてもクソゲーとしても中途半端”なんていうのは理由にならないし、それがお客様が問題となる所以である。


極端な話「貴方の推すゲームは四八(仮)と勝負できるのか?」にはいと回答し、むしろ凌駕できるような作品であると証明できなければ何と言おうが戯言に過ぎないし、実際各年のKOTYはエントリー作品のほとんどが四八と比べても遜色なく、大賞はそれを凌駕している。KOTYにおけるつまらないを底に敷いたクソゲーとはSNSで憤慨する余地も、擁護できる美点も何一つ浮かばない業の者にのみ許されたスタイルである。

そしてKOTYにおけるバグゲーとはボタンを二つ同時に押しただけでフリーズしたり、簡単なデバッグで見つかるはずのバグが野放しかつそれがデータの消失やクラッシュ、バランス崩壊に繋がるような致命的なモノだったり、そういったバグの回避手段がないモノを指す。

賛否両論の時点で、完全に笑いのネタにできる時点で選評では弱く、それに対し信者が云々、工作がなんたらと言いたくなるような人間はKOTYどころかネットではお話しにならない。


住民曰く「マトモにプレイできてる時点でクソゲーではない、ここで鎬を削るクソゲーっていうのはつまらないを超越した何かなんだ、中身がない方がマシなんてこともある」。


お約束編集

Q「オブ イヤーじゃないの?」

A「うるせーバカ」

(「the」は次の文字が母音(a.i.u.e.o)なら「ジ」、それ以外なら「ザ」になるので、確かに「オブジイヤー」が正しく思えるが「イヤー」は「year」なので母音ではない。つまり「オブザイヤー」で正しい)


各クソゲーオブザイヤーWiki編集

  1. クソゲーオブザイヤーWiki 家庭用ゲーム版
  2. クソゲーオブザイヤーWiki 携帯ゲーム版
  3. 乙女ゲー的クソゲーオブザイヤーwiki
  4. クソゲーオブザイヤーinエロゲー板(18歳未満閲覧注意)

関連項目編集

2ちゃんねる クソゲー

ゲームカタログ:KOTYWikiから分化する形で生まれたゲーム評価Wiki。ただし扱うゲームの種類はクソゲーとは別カテゴリの問題作品を含んだほぼ全てのゲームであり、評価基準もKOTYとは大きく異なっている(ただし、四八ショック以後KOTYで候補に上がる程の作品が向こうでは良ゲー扱いされている様なことはほぼない。甘くてもKOTYに触れた上での賛否両論扱いである)

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