燃え盛る煉獄の中で、『鬼帝』閣下はかくのように仰せになった。
「人間の脳に刻み込め。自分達の精神を蝕む超絶高難易度の恐怖を」
「私の概要を見ただけで人間全員が吐くようにさせなさい。」
「ゲームをやったことのない人間にでも分かるように、私の名前を刻み込め」と。
概要
サンリオウェーブが展開するコンテンツ『ハローキティといっしょ!』を題材にしたブロック崩し(とは似て非なる)ゲーム。
当初本作はハローキティが好きな小さな子供達(および大きなお友達※)を対象にした、可愛らしいデザインで誰もが楽しめるヌル目のブロック崩しだと思われていた。
それが人間とはいかに無力な存在であるかを我々に教えるため、人知の及ばぬ遥かな深遠よりやって来た地獄王(HELL-O)だとは誰が予想しただろうか。
※『ハローキティといっしょ!』自体は大きなお友達向けの企画で、ハローキティグッズで身を固めた「超キティラー」を名乗る人間の美少女(後に美青年も追加されたが、こちらも(女性の)大きなお友達向け)のイラストを描いていくコンテンツ。
つまり、ハローキティ本人(本猫?)は一切登場していない。
地獄たち
- 壁やブロックに当たったボールの反射方向が予測不能。
- あくまでもブロック崩しというゲームとして考えた場合の話であり、実は「入射角および加加速度計算」等が組み込まれ物理法則としては正しい動き。ただし物理法則的には正しくても、ブロック崩しとしてはあまりにも理不尽であったのは間違いない。
- ブロック崩しをやっていたと思ったら弾幕ゲーになっていた。何を言ってるのかry)
- しかも暗闇のステージでは敵弾が見えない。何処のみすちーですか?
- あるステージでは、ボールが当たると向きの変わるブロックを全て所定の向きに揃えなければならないのだが、もう一度ボールを当てると向きが変わってしまう。ボールの予測不能な反射と相まってせっかく正しい方向に向けたブロックに再びボールを当ててしまうまさにセルフ賽の河原。
- セーブ・ロード周りの環境だけは快適である。体を切り刻まれて再生して再び切り刻まれるという等活地獄が現世に現れたのだ。
- クソゲーにありがちなバグやフリーズ等は一切無く、そこは評価点と言えなくもない・・・か。
御覧のとおり、普通の人間の脳では耐え切れないほどの悪意が目一杯詰まっている。
そして、あまたの地獄を乗り越えて手に入れた物は公式サイトで1枚50円で有料DLできるCG集のみ。
…製作したのは新しい血族に違いない。
以上の事から2010年クソゲーオブザイヤー携帯最優秀作品に選ばれた。おめでとうございます。
ちなみに本作と優勝を賭けて争ったのはプーペガールDS2と大戦略PERFECT ~戦場の覇者~という凶悪なバグゲー達だった。
こちらも並みの年ならぶっちぎりで大賞に選ばれていたことだろう。
そして栄えある? 栄冠に輝いたにもかかわらず続編が製作されていることが明らかとなった。
数多のプレイヤーを地獄送りにしてもなお飽き足らない、まさに覇王の貫禄である。
余談
しかしながら、何の見返りも無い事を承知の上で本作を購入した人間も多く存在するのも事実である。
6に従う人間とはこのような気持ちなのだろうか?
やっているだけで…吐き気がこみ上げてきて、胸クソ悪くて生きてるのも嫌になって……
それでいて離れられない『悪』のカリスマ。それがこのゲームさ。
その後、PSVitaや3DSで続編が出ており、宣伝の煽り文などで難易度の高さをアピールしているが、こちらはボールの理不尽な跳ね返り方がだいぶ修正されている。