曖昧さ回避
- アメリカの推理小説家。代表作に『長いお別れ』『さらば愛しき女よ』など。本稿で紹介する。
- 漫画『キャプテン翼』の登場人物。こちらは、レイモンド・チャンドラー(キャプ翼)を参照のこと。
概要
アメリカの小説家、脚本家。
1888年にアメリカのイリノイ州シカゴに生誕し、1959年の70歳で死没する。
特にハードボイルド小説の旗手として知られ、代表作の『長いお別れ』はハードボイルド 作品の代名詞とも言える。
彼が生み出した探偵であるフィリップ・マーロウは、「撃っていいのは撃たれる覚悟がある奴だけ」という台詞でも有名で、仮面ライダーWに登場する主人公の一人であるフィリップの元ネタにもなった。
また、著者の現代の文豪である村上春樹が影響を受けた作家の一人としても彼の名を挙げており、特に上述した『長いお別れ』は、ドストエフスキーのカラマーゾフの兄弟、フィッツジェラルドのグレート・ギャツビーと並んで、人生で最も影響を受けた本の一つに挙げているほどである。
後に村上は、長いお別れの翻訳を手掛けたこともある。
来歴
作家になるまでの来歴には、かなりふらつきがある。
生まれはアメリカだが、彼の生誕後に両親は渡英しており、イギリスで育つ。
その後、高校卒業後は大学に進学せずヨーロッパを回り、叔父の助けを得で公務員試験を受けて合格するものの、すぐに辞職。
雑誌の記者や編集者を務めるものの、生活が安定せず、職を求めて渡米する。
その後、サンフランシスコやカリフォルニアなどで暮らしている中で第一次世界大戦が勃発し、従軍。
職場転々とした末に、生活の補助のために作家として活動する。