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古き良き時代の冒険譚

ふるきよきくそげー

古き良き時代の冒険譚とは有限会社だいだいが開発・発売したSRPGである。PS4、PSVitaで配信され、Nintendo Switchでバージョンアップ版も配信されている
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作品解説編集


公式サイトには「 最近のゲームは、難しいと思いませんか? 」と始まる「コンセプト」が掲げられている。

主旨は「近年増えている複雑なゲームや長いゲームはストレスが溜まる」と問題提起する内容で、それに対し本作は


1つ、ルールはわかりやすくシンプルに。

2つ、小難しい話や鬱展開にはならず。

3つ、誰でも満足感を持ってクリアできる難易度で 。


という3つのコンセプトを示している。



登場人物編集

ナトリ編集

主人公国王の第七子に当たる王子。通常版の主人公。

リン編集

国王の第六子に当たる王女トップ絵は彼女で確認できるのはこのキャラのみ

アルゴ編集

国王の第五子に当たる王子

ベリー編集

国王の第四子に当たる王女。Beというアップデートでプレイアブル化し、ハードモードの主人公に

オクス編集

国王の第三子に当たる王子

ネオン編集

国王の第二子に当たる王女。バージョンアップのNeでプレイアブル化し、イージーモードの主人公に

カル編集

国王の第一子に当たる王子

マグナ王編集

国王。ドラゴンに変身する能力を持っている。


実態編集


クソゲーである、いやとてつもなくクソである


定価が約2000円であることを考慮しても単純すぎるうえにストーリーも薄っぺらい、「古き良き時代」とタイトルに付けておきながら、なぜか現代のネットスラングを入れるギャグセンス、まるで「トキトワみたいなクソセンスでも狙ってんのか」と言いたくなるようなクソっぷりである。画面やBGMなどもフリゲ以下レベルのひどさ、と悪い意味で隙がない。


上記に挙げた

1つ、ルールはわかりやすくシンプルに。

2つ、小難しい話や鬱展開にはならず。

3つ、誰でも満足感を持ってクリアできる難易度で。

も「悪い意味で」遵守しており、


【1つ、ルールはわかりやすくシンプルに】

このゲームのダメージ計算式は「攻撃力-防御力=ダメージ」である。

このスタイルのダメージ計算は確かに分かり易いが、ペーパーマリオシリーズのように特定の敵の特徴として適宜微量設定する形式でもないと非常に繊細なバランス調整が求められる

当然そんな調整ができているわけもなく「レベル差がついた途端敵も味方もダメージが通らなくなる」という甚大な欠陥を生み出している。

あまりに実力が剥離していればダメージが通らなくなるのは当然だが、ほんの数レベル程度なら数で押し切れる、或いは多少レベルが高くとも囲まれるとまずいというのがマトモなバランスというモノなのにその差でカスダメすら入らなくなってしまう。

また、味方を増やすこともできるのだが、同種の味方は全員ステータスが同じというステキな仕様なので、育て分け等する意味や価値は一切ない。

加えて命中率や回避率などの運要素もないため、勝てない敵にはどう足掻いても絶対に勝てない。シンプルさを求めすぎた影響か、地形や高低差みたいなフィールドを彩る要素すらもない。

総じてわかりやすくシンプルどころか何も考えていない様にしか思えず、結論としてレベルを上げて物理で殴る以外の選択肢がなく、詰んだら同じステージを繰り返してレベルを上げる以外に工夫する余地がない。

結果として制作者が過去語った「ゲームにおいてつまらないのは同じことを何度もやらされること」という持論が、ブーメランとしてブッ刺さってしまっている。


説明の都合上順番を入れ替えるが

【3つ、誰でも満足感を持ってクリアできる難易度で】

このゲームは戦闘前にカードを使用することができる、例えば「ダメージ無効化」や「全回復」というようなものがあるのだが、このカードがべらぼうに強い、強すぎる

敵の使用するカードは事前に筒抜けになっているため、それに対応するカードを使用するだけで完封出来る

更にこのゲームはそのカードで攻撃力を上げるバフ効果も使用できるのだが何度でも重ねがけができてしまう

究極的な話、ダメージ+1というバフ魔法を90回重ねれば、最低ダメージ90が約束されてしまう。

敵からの強力なカードは後出しジャンケンで無効化して、バフは敵が馬鹿正直に一度しか使わない中、自分だけ無限に重ねがけして一方的に殴り勝てる。

つまり上述したレベル上げさえこのゲームには正直必要なく、必要なのはバフをかける為の残量だけである。

確かに「誰でもクリアできる」だろうが、こんなことをしても得られるものは満足感というよりチートで勝ったという虚無感しかないだろう。総じて戦略性もあったもんじゃなく、ゲームバランスはいい加減であることが判る。


そして

【2つ、小難しい話や鬱展開にはならず】

まず中世風の世界観なのにスマホらしきデバイスや二次嫁の概念があるなど背景の剥離が甚だしい。

さらに、このゲームは端的にいうと「王家の管理するダンジョンでのとある王国の王位継承をかけたサバイバル+バトルロワイヤル」なのだが、そこに一切の真面目さが感じられない。

どいつもコイツも「モテたい」だの「働きたくない」だの舐めた理由で王様になりたがってる上、そこに「他の兄弟を殺してでも」という熱意はかけらもない。

それゆえになんのドラマもこの起きようがなく、先述した仲間もモブグラフィックでしかなく一切のセリフがないためなんの愛着も湧かない。モブのイラスト自体は良いのに勿体ない。

さて、起承転結の内、承転が死んでいるわけだが結、つまりオチはどうなのかというと


このゲームにオチはない


ダンジョン最深部にたどり着いた主人公に告げられる「実はエレベーターがあった」という散々引っ張った挙句のオチとしてはあまりにも酷すぎる真実を叩きつけられ、

さっきまで争っていた(というのも正直烏滸がましいが)兄弟達とのしょうもない団欒を見せられた挙句、

唐突に以下の文が表示される


「彼の治める王国はどの様なものになるのでしょうか、それはあなたの想像にお任せします。王国に幸多からんことを」


以上、EDである


古き良き手強いシミュレーションでもなければ冒険譚でもなく、起承転結の内マトモなのは起のみ

それがこのゲームの全てである。


結果としてあまりに単純すぎ、攻略法がワンパターンであることで「プレイする手は最適化されどんどん加速する」のに、そのあまりの作業感から「体感時間が極限まで引き伸ばされる」という現象が起こってしまう。


より短いプレイ時間でより多いストレスと苦痛を与えることに全力を注いだ様にしか思えないその(悪い意味の)完成度の高さこそ、このゲームがKOTY大賞に選ばれた所以である。


余談編集

2019年のアップデートでタイトルにBeが追加され、ハードモードややり込み要素が追加された。…やる人がいるのだろうか。

Nintendo SwitchではBeがNeに変更されており、それに合わせて値段が400円程度にまで値下げされ、イージーモードが追加された。根本的な内容は変わらずだが。

現在ではNeは配信が終了しており、言語対応を始めとしたアッパーバージョンのNe+が配信されている。海外にもクソゲーを提供していくスタイル


2022年には続編の「古き良き時代の龍后伝」が配信されている。本作の上級者向けバージョンといった趣の作品で実際にプレイした人からは冒険譚より遥かにヤバいと専らの評判。

古き良き時代の龍后伝



関連タグ編集

クソゲー クソゲーオブザイヤー


外部リンク編集

古き良き時代の冒険譚 - ゲームカタログ@Wiki ~名作からクソゲーまで~


関連動画編集

よりにもよって公式が攻略動画を上げている。公式はこれを「面白い」と思えるのだろう…おそらく。


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