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要塞の剣:オノムジム

ようさいのけん

要塞の剣:オノムジムとは、LGS プロダクションズによって発売されたアクションゲームである。
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概要編集

原題はSword of Fortress:The Onomuzim。

製作はLGS Games Productions(以下、LGS)。

北米では2018年1月9日、日本では2022年3月24日にPS4(ダウンロード専売)で発売された。

2022年12月7日にはXbox Oneでも発売。そちらにはDIRECTOR’S CUTという副題が付く。

PS4での通常版は880円、デラックスエディションは1650円で、デラックスエディションは『サマエル:Ophiuchusの遺産』というゲームも収録されている。


ゲーム自体はオーソドックスなオープンワールド・3Dアクションゲームとなっており、中世ヨーロッパ風のファンタジーな世界観である。全体的な画面構成なども含めてエルデンリングデモンズソウルなどに近いイメージとなっている。


LGSはGilson B. Pontesという、アメリカ出身のゲームクリエイターが運営するインディーズメーカー(※実質的にはGilsonの個人経営と見られる)で、主にPS storeでアクションゲームを販売している…が、ことごとく操作性などの基本的なゲームシステムのクオリティが低く、またどれも売りの一つであるはずのストーリーや設定が詳しく解説されないという難点を抱えている。

もちろんほぼ一人で製作しているであろうことを考えると「遊べるだけマシ」という側面はあるが、それにしてはクオリティに対する価格設定が妙に高かったり、2023年1月時点でリリースされている作品が大体同じようなシステム・グラフィック・クオリティ(※ほとんどの部分で、ゲーム製作エンジン向けに公開されているアセット=素材をそれっぽく組み合わせて、とりあえず動作するように仕立てただけと見られている)であったりと、それほど評価できるようなものではない。


当然本作も例に漏れずゲームとしてのクオリティが著しく低いクソゲーであり、Big Rigsをも超える商品失格ゲーと聞けばその酷さが分かるだろう。

そのクソゲーぶりに関しては後述する。


あらすじ編集

何世紀も前に遠く離れた土地で強大な王が彼の周りのすべてを作成しました。ある日、彼の主要なメンバーの一人は、彼の代わりに王の王位と支配を取るためにいくつかの信者と王国で反乱を起こしました。これは、この王国で見られる善と悪の間の最も壮大な闘争の始まりでした。(公式サイトゲーム説明文:原文ママ)


苦行としか言えないゲーム内容編集


まず、このゲームは起動すると画質の悪いうえ飛ばせない数十秒のムービーを見せられる。

ムービーが終わりゲームが始まると、プレイヤーは広大な平原に何の目的も知らされず放りこまれることになる。

基本的にゲーム内での詳しいテキストや会話はないため、上記あらすじ以外の詳細な世界観や設定すら不明。というか、操作説明すらほとんどない。


画面内に唯一表示されるUIは次の目的地への方角と距離のみ(※体力やスタミナゲージなども表示されない)で、まずはこれを参考に走ることになる。

しかしこのゲームは移動や攻撃、回避といった全てのアクションがもっさりしていて遅い上に、表示はされていないがスタミナも存在するためずっと走り続けることは出来ない。しかも道中はザコ敵との遭遇やアイテムの取得といったイベントもなにも無いため、数分間の間目的地に向かってマラソンをただ続けるハメになる。


そんな虚無の時間を乗り越えようやく目的地にたどり着くと(たいして内容の説明が無い)ムービーを挟み、ボス敵がフィールド上に出現する。

そこまで再び走ってから、いよいよボス戦が始まるのだが……これが地獄への入口である。


まず、敵の攻撃を受けると一撃死。比喩などではなく文字通り“一撃死”である。

しかもバグなのか攻撃の当たり判定もおかしく、明らかに攻撃が終わった後の何もない空間にも判定が残り続けるため、回避した後に攻撃のため接近したら突然死してしまう事故が発生しやすい。

敵の攻撃はあまり激しくないがこちらの動きも固くて遅い上、当たり判定の問題もあるので、基本的には接近してダメージを与えられる剣より、やや攻撃力は劣るが敵の攻撃が及ばない遠隔地から攻撃のできる弓でチクチクと敵にダメージを与える事が推奨される。

一応この弓の存在により攻撃を受けないこと自体は比較的容易である。



最大の問題は


“ボスのHPが倍々に増えていく”


という仕様である。

このゲームではプレイヤーの操作するキャラクターに成長要素はなく、それでいてボスのHPが倍々に増えていくということは、討伐時間そのものが倍々になっていくということを意味する。

このゲームに登場するボスは14体。最後のボスの討伐にかかる時間は(弓だけなら)600時間以上と推測されている。このゲームを完全クリアしたければ、一撃死のプレッシャーの中一戦だけで600時間以上も弓をひたすら打ち続けるという苦行を通り越した拷問を要求されるのだ。そして、敵の攻撃を一度でも食らうと待っているのは……


最 初 の 平 原


そう、このゲームにセーブコンティニュー機能などというものは存在しないのである。ステージごとのオートセーブもないため、どれだけボスを倒していても攻撃を受けた段階で進行度はリセットされてしまう。

また、ポーズといった機能もないため、ボスが強くなり始める頃には何時間もの間ぶっ続けでプレイし続けなくてはならなくなる。

仮に最後のボスを倒すまで(プレイヤーを交代するなどの措置をとりながら)起動し続けたとしても、1000時間以上かかると推計されており、そもそもの本体へのダメージが大きいという危険性がある。


つまりこのゲームは爽快感も没入感もない中、無意味に伸び続ける討伐時間に苦しめられつつ、オワタ式(※一撃死)のプレッシャーを受けながら駆け引きもクソもない単調作業で敵を攻撃し、油断によって死ぬと全て最初から、という地獄の鬼すら青褪める賽の河原を要求されるクソゲーなのである。




















このゲームの真実編集

実はこのゲームクリア不可であり10体目の敵と戦ってる最中にエラーが発生して最初からになることが多い(9体目の報告あり)そのため10体目が事実上のラスボスと言ってもいいだろう…



余談編集


2022年12月ごろにある動画配信者によって注目されるようになり、そのどうしようもない内容からKOTYノミネートを期待する声もあった。しかし、2022年現在のKOTYの選出基準の一つに「CEROによる審査を通過している」というものがあり、

本作はIARC・ESRBは通過しているもののCEROは通過していないため、KOTYに選評が提出される事はなかった。

前年度のKOTYに「ゲーム製作用のテンプレート」の「ガワだけ変えた粗製濫造」が大量にノミネートされ掛かったことで「クソゲーどころか製品未満のクソですらないゴミが大量ノミネートされ、それを論うだけの場」になる事を回避する為に暫定的な選定基準として採用され始めた経緯があり、この作品もそういったゲームの一つである点を考慮すれは妥当な結果である。



こうして歴史に残る史上最悪ゲームかと思われていたが…まさかの

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