概要
いい加減なもの、質の低いものを大量に作り出す行為を指す四字熟語。「粗製」は雑な作りを、「濫造」は無計画な生産をそれぞれ意味している(濫造の濫は乱に置き換えられる場合もある)。
粗雑な製品が短期間かつ大量に市場に出回った場合、消費者や小売はこれら雑な製品を警戒して購入を控えるようになる所謂「客離れ」が起こり、これによって業界の低迷につながる事も少なくはない。
1982年にアメリカのゲーム業界で起きた「アタリショック」はこの言葉を表す一例として挙げられる。
近年の日本はこの影響が特に強く、ゲーム、漫画、アニメ、小説など、あらゆる創作ジャンルで横行し、人々を食傷状態に陥らせている。
客離れ…に近い現象を起こしたのが第二次大戦中のアメリカ軍のレーションで、保存性と栄養は問題なかったものの、「本当に必要な時までに安易に食べてしまう」事が無いよう、味を二の次にした上に滅茶苦茶な大量産がされたため、将兵の士気に影を落としたという。戦場は言うまでも無く高ストレス環境であり、食事も貴重な娯楽である(「アメリカ軍のレーションが不味い」というイメージはこの事とMREのせいといってだいたい説明がつく)。
pixivで具体例を挙げるのであれば、時間と労力を伴わずに描かれたイラストやコピーアンドペーストによって作られた画像を漫画投稿機能を使わずに大量にアップロードする行為や、ピクシブ百科事典での記事の立て逃げ行為などがこれに当たる(何れも社会的には迷惑行為に該当する)。