概要
このゲームはプレイステーション3用のダウンロード専用ソフトウェアであり、アクワイアが開発発表した。
このゲームは3D表示RPGwizardryの新たな展開のシリーズ、ウィザードリィルネサンス(おおもとの開発元であるアメリカ合衆国Sir-Tech崩壊ののち作品ごとに異なっていた世界やクォリティの管理・維持を行う目的のプロジェクト、WizardryOnlineや囚われし魂の迷宮などが含まれる)の第6弾として発表頒布された。
ただし、DLCやシステム等にかなり問題が存在していたとされる。
なお、前作囚われし魂の迷宮とセットにしたパッケージ版や前作と今作のすべてのシナリオをパッケージした完全版が存在する。
問題点
このゲームはその問題点のため、クソゲー扱いされることがある。
以下に上げるものはこのゲームの問題点である。軽微なものから重大なものまで含まれる。
ソース使いまわし
このゲームに関しては剣と魔法と学園モノ。からソースを流用したと思われる点が多いとされている。ちなみにととモノ。のソースもWizardryXTHからの流用であるとされる。
しかし、流用する分にはまだいいのであるが、なぜかWizardryの他のシリーズや流用元よりもゲーム性は劣化している。
バグなのか仕様なのかよくわからない不具合
このゲームの仕様というかバグというかよくわからないものが数多く報告されている。
- アイテムの交換というシステムがあると、レベルが上がるとそこが空欄となりシステムが動かなくなる
- あらゆるところで処理落ちが頻発する
- ダンジョンの描写がなくなりリセットしないと治らない
- アイテムのデータに異常がありゲーム内でのまともな方法ではアイテムをコンプリートできない
- ゲーム中セーブができなくなるバグが存在し、発生すると電源を切るまで治らない
これらのバグの中には修正されたものも存在する。
インターフェイスやシステム
過去の作品等に比べ、使い勝手が悪いといわれる。またエフェクトが消せないため、表示に時間がかかるという点も指摘されている。
また、迷宮のマップや仕掛け等も単調であまり面白いものではない、という話も存在し、雑魚に比べボスが弱すぎる、という指摘も存在する。
ゲームバランス
このゲームの難易度は高い。
むろんwizardryというゲームの難易度が高い、ということは承知している。
しかしそれらは一種の調整されたバランスによりこのゲームの難易度に関しては意図して調整されたものではなく、むしろ調整はなされておらず結果として理不尽なレベルのものである。レベルを上げて物理で殴ればいいという言葉も当てはまるらしいが、それだけではダメな点、例えば当たらなければどうということはないという点も存在しているため、余計難しくしている。
著名な作品で例えるなら
「サイド7のガンダムを壊すためにジーンとデニムがギラ・ドーガに乗ってやってくる」
「ルフィが磔にされたゾロを助けようとしたら斧手のモーガンがパシフィスタの軍勢を差し向ける」
「鬼になったばかりの禰豆子を背負った斧しか持ってない炭治郎がお堂で累に遭遇する」
「悟空とブルマが山を出た直後、山賊がサイバイマンを植えてくる」
くらいのレベルである。
しかもソースの流用元には存在したシステムまで何も考えず取っ払ったため、さらに面倒なことになっている。
また、それらの仕様のため一部の職業や種族、さらに性別まで役立たずとなっていることも問題である。
そして、このゲームの最大の問題点、それは「シナリオ3」である。このシナリオに関しては敵味方ともレベルの上限が解除されるものの、それに伴うバランス調整を怠っており、敵は能力自体が上がるが味方は能力の限界値を突破できないため、敵による一方的な虐殺が発生することになる。従って後半ともなれば一方的に先手を取られ全体状態異常魔法、うわーこっちは何もできないわー、はいフルボッコ、などという少年漫画やライトノベルのやられ役みたいな憂き目に遭うこともある。
その後の展開
その後DLCを6回出したものの、これは「ゲーム内に登場するアイテムをそのまま売る」という意味があるのか無いのかよくわからない形式であった。
さらにパーフェクトパック(これは囚われし魂の迷宮とこのゲームのシナリオ全部入り+追加迷宮)をその後出し、それを買わないとプレイできないシナリオが付属していたため、最初に発売されたシナリオやツインパック(囚われし魂の迷宮とシナリオ1のパック)を購入した人は泣くはめになる。
本来ダウンロード専用で発売したソフトウェアのパッケージ版だったが、ダウンロードの環境が必要であるため評判がとても悪かった。そのためあまり考えず泥縄で完全版を出した結果、以前からのユーザーの信頼を損なった事例である。
後にPSVitaに移植されるも、上記の問題点を全く改善しないまま移植したため、KOTY2016携帯機部門で「あの」太平洋の嵐を破り大賞を受賞したのは、言うまでもない。