ポークル
ぽーくる
初出は『Wizardry~生命の楔~』。
以降『Wizardry Online』までの、『ウィザードリィルネサンス』プロジェクトの作品群に登場。
pixivにおいては『Wizardry Online』のポークルを描いた作品が多い。
キャラクターメイキング時に選択できる種族の一つで、容姿は人間の少年・少女に近い(身長は110cmほど)。耳は少しとがっており、体格に対して手足はやや大きい。
素早さと運の強さに秀でており、筋力と生命力は劣っているため盗賊向き。芸術、特に絵画に関して優れた才覚を持つ。
早い話、『エクス2 〜無限の学徒〜』(2006年)までの作品におけるホビットを大人の事情で呼び変えたものだが、独自の特徴として眉間に宝石状の器官がある。これは脳と直結しており、感情や体調によって色が変わる。
2009年にamazon限定で発売されたニンテンドーDSソフト。
原点回帰を掲げつつ、タッチペン操作などNDSの機能を活かした新機軸のギミックを多数盛り込んでいる。
一方で後述の特徴のいくつかが旧作ファンの一部から批判の的とされている。
ビジュアル面
総合美術監修・末弥純を筆頭に多くのクリエイターがモンスターデザインに参加。
冒険者キャラクターにはグラフィックが用意されており、イベントが用意されているシナリオキャラクターには独自のグラフィック、訓練場で新規登録のメイキングキャラクターは種族と性別の組み合わせで確定されるグラフィック。
特に本作ではノームが犬耳の種族となっているのが大きな特徴。ラウルフが登場しない(選択できない)ことと、四大元素のうち「地」を司る精霊としての出自を共有するコボルドの存在を意識したアレンジか。
システム面
種族はヒューマン・エルフ・ドワーフ・ノーム・ポークルの五種と、シナリオキャラクターとしてのみフェルパーが登場。
職業は旧作以来の戦士・魔法使い・僧侶・盗賊・サムライ・ロード・忍者・ビショップに加え、フラスコやビーカーを使用してアルケミスト呪文を使用できるレンジャー・錬金術師が選べる。
序盤ではパーティ編成やキャラクターの転職に多大な制約があり、シナリオを特定の段階まで進めると解禁される。
なお序盤ではキャラクターがロストすることはないが、こちらも特定のイベント後は発生するようになる。寺院での蘇生は強制セーブが行われるため、リセットによるロスト回避は不能(あくまで寺院のみの話)。
カイという盗賊の少年が主人公として登場し、終盤のイベントをクリアするまでパーティから外せない(特に批判が集中している要素)。
拠点となる「ハバレフ」の町は「豊穣の広場」を中心に、「イシュタルの酒場」「冒険者の宿」「モーダマス商店」「クォパティ寺院」「迷宮の入り口」がある。
イシュタルの酒場はパーティ編成と共に、キャラクターの新規登録や改名・転職といった旧作の「訓練場」の役割を兼ねている。
呪文は呪文書というアイテムを消費することで習得、またこれとは別に奥義書で習得するスキルがある。特定の職業で一定のレベルに達していなければ習得はできない。
同時にセットできるスキルは有限であり、習得済みのスキルの中からどれを選ぶかで攻略の難度や方向性が変化する。
特定の呪文・アクティブスキルの組み合わせで強力な「連携攻撃」が発動することがあるが、発動確率がかなり低い。
迷宮を一定フロアまで踏破していれば、入口からそのフロアまでショートカット可能。
迷宮内ではシナリオキャラクターのイベントが用意されているものの、発生条件がわかりにくいため見逃しがち。
2010年にamazon限定で発売されたニンテンドーDSソフト。
『ウィザードリィルネサンス』プロジェクト第三弾。
発売順ではアクワイアの『囚われし魂の迷宮』が第二弾で、ノームが『囚われし魂の迷宮』に合わせて犬耳から角のある種族になった。
『生命の楔』の続編ではなく、同時期に別の場所で展開していた物語。
冒険の拠点となる都市は『生命の楔』と同じハバレフで、全作のシナリオキャラクターやNPCと出会うこともある。
全作で不評だった(少なくとも賛否が分かれた)要素の多くが改善されている。
- シナリオ上の固定キャラクターがパーティーの一員ではなく、プレイヤーが操作するパーティーに同行してくるNPCの扱いになっている。
- キャラクターの顔グラフィックを非表示にできる。
- 「連携攻撃」の発動確率が引き上げられている(要検証)。