来歴
1983年 武蔵野美術大学造形学部油絵学科卒業。『銀河十字軍』のカバーイラストでデビュー。
1987年 『ウィザードリィ』のキャラクターデザインを担当。
人物
小説作品の挿画・カバーイラスト、ゲーム作品のキャラクター(モンスター)デザイン・イメージイラスト等で幅広く活動しており、デビュー当初は漫画作品も発表していたがロボット漫画である『カペルドーニャの鉄騎士』以外は単行本化されていない。
本人はコメントも含めメディアに露出がほとんどなく、親交があるとり・みきやゆうきまさみ、米田仁士らの漫画のキャラクターとして髭の生えたメカクレ青年として登場した姿が知られている。
自他ともに認める出不精であり、「久しぶりに外出したら、紫外線で頭皮が剥けるほど日焼けしていた」ことがある。友人の火浦功は「どんなに楽しそうな旅行計画を話しても絶対に乗ってこない」と語っている。
またこれまた自他ともに認める飲兵衛であり、好みの酒を切らせると途端に不機嫌になるそうで、ある時ひかわ玲子が水割りを一口も飲まず帰ろうとしたら「なんて勿体ない事をするんです! もしここにケーキがあって、ぼくが一口も食べずに席を立とうとしたら、あなたは黙っていられますか?」と涙ながらに説教を食らったというエピソードを持つ。
樽型兜が好きで、自画像にしばしば被らせている。曰く「描きやすいうえに、マヌケでかっこいい」。なお脱穀機という名目でフレイルも所持しているそう。
既婚者であり、奥様の名前は淳子さん。読みが夫と同じ「すえみじゅん(こ)」となるためか、メディアなど出てくるときは自分の事を「末弥B(B子)」と表記することがある。
後述のイラストエッセーでは夫婦そろって武器マニアな面だとか、夫婦仲良く(?)対戦格闘ゲームをしていることなどを綴っている。
1990年代にアスキーの出版部門が発行していたTRPG雑誌『LOGOUT』において、創刊号から廃刊間際の’95年五月号まで『末弥純のボルタック商店開店準備中』というタイトルのイラストエッセーを連載しており、当時セラフとケルブと名付けた二匹の和猫を飼っている(なお、末弥夫妻は共に犬派)事や、茨城県の車で二十分程度走ると牛久大仏が見える場所に住んでいることなどを綴っている。
また前述の奥さんがピンチヒッターとして文章を担当した事も結構あり、連載後半は完全に夫婦分業になっている。
自身がAppleⅡ版を遊んでいたという、MSX・ファミコンに良移植されたコンピューターRPGの金字塔『wizardry』のキャラクターデザイナーとして有名となり、その端正なイラストは海外では元々モンティ・パイソンなどパロディ要素が多かった、このゲームの印象をシリアスなものに変えてしまった(派生カードゲーム『ウィズ・ボール』では、さすがによく見るとギャグであることがわかる)。
なお、アップルコンパチ機でウィザードリィをプレイしていた当初はメッセージを送る速度を変更する方法が分からず、プレイ画面をビデオに撮って確認しようとしたら、最初の録画はパーティの全滅までの記録になったという。
出渕裕の紹介で、重度のWizフリークであったアニメ監督押井守と交友を持つことになり、押井の処女小説である『機動警察パトレイバー』の映画版ノベライズのイラストを担当した。
その後も押井にはシリアスなデザインが必要となるたびに呼ばれ、『鋼鉄の猟犬』『ガルム戦記』『舞台鉄人28号』『めざめの方舟』などにデザインを提供している。
代表作
小説
- グイン・サーガ
- 魔界都市ブルース
- ソード・ワールド
- 機動警察パトレイバー TOKYO WAR(富士見書房の文庫版上下巻の挿し絵と表紙)
他多数
アニメ
実写
※2010年代までスーパー戦隊シリーズのデザインを行っていたいちごはうすの一員であるといわれていたが、デザイン画集『百化繚乱』で否定されている。
ゲーム
- ウィザードリィ ※キャラクターデザイン
- ハイブリッド・フロント
- ブランディッシュ
- シルフィード
- ジルオール
- フロントミッション2
他多数
作品集
- カペルドーニャの鉄騎士 ※唯一の漫画単行本
- WIZARDRY WORKS
- 迷宮 末弥純 Interactive Museum ※CD-ROM
- Wizardry EXCEED~末弥純の世界~
- 末弥純画集 玄
- 末弥純画集 魄
- 末弥純 グイン・サーガ画集
- 末弥純画集 烈妖月
- 末弥純画集 ウィザードリィ
関連タグ
wizardry モンスター(wizardry) 不確定グラフィック ウィズボール
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