スカイ・クロラ
すかいくろら
森博嗣の長編5作品・短編集1作からなる小説シリーズ。
時系列ではシリーズタイトルでもある第1作『スカイ・クロラ』が最終作に当たり、時系列順では以下の通りになる。
- 『ナ・バ・テア』
- 『ダウン・ツ・ヘヴン』
- 『フラッタ・リンツ・ライフ』
- 『クレィドゥ・ザ・スカイ』
- 『スカイ・クロラ』
森は時系列順に読んでほしいとする一方、「どの巻から読んでも差し支えない」とも語っている。
映画版のタイトルは『スカイ・クロラ The Sky Crawlers』/押井守が監督。映画版の制作当時は『スカイ・クロラ』と『ナ・バ・テア』の2作品しか刊行されておらず、この2作品からエピソードを抜き出した形になっている。
現実とはやや違う世界を舞台に、PMCの戦闘機パイロットをする人間が主人公の作品。
物語の背景に戦争がありながら政治背景や戦況に関する説明はほとんど無く、終始淡々とした『僕』を語り部として物語は進んでいく。
『クレィドゥ・ザ・スカイ』では最後まで語り部の正体は明言されない。
戦争と並んで『キルドレ』と呼ばれる存在が物語に大きく関わるが、こちらについても登場人物の意見が断片的に提示されるだけである。
登場人物の名前も日本人風であるが、特に日本ないし日本をモチーフにした国であるとの説明もなく、食事のメニューも無国籍である。
ゲーム『スカイ・クロラ イノセン・テイセス』
2008年10月16日に発売されたWii用のフライトシューティングゲーム。『エースコンバット』シリーズの開発チームであるPROJECT ACESが開発した。副題は「Innocent ACES」を英語の発音を意識して文字起こししたものと思われる。
時系列としては原作よりも前、「大人」が空を飛んでいた時代とされている。主人公のリンクスはPMCロストック社の葉離友(ハリユ)基地所属・クーガ隊に配属され、キルドレの搭乗員たちと共に大空の戦いを繰り広げていく。
Wiiリモコンとヌンチャクを操縦桿に見立てて操作するのが特徴で、クラシックコントローラによる通常の操作も可能。
ロックオンした対象を自動で追尾して背後に付くことが出来る「タクティカル・マヌーヴァ・コマンド(TMC)」が特徴で、後に『エースコンバット3D』でも「アクションマニューバ」として引き継がれた。
『月刊コミックブレイド』で上地優歩によるコミック版が連載されていた。単行本全2巻。
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