ひし美ゆり子

ひしみゆりこ

日本の女優。ウルトラセブンのアンヌ隊員役が有名。

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日本の女優。1947年6月10日生まれ。ウルトラセブンのアンヌ隊員役が有名。

概要

東京都中野区出身。本名は菱見地谷子。

1963年に藤村女子高等学校に入学。在学中に東宝の「ミス東京セニョリータ」の準ミスに選ばれ、その後東宝ニューフェイスの後身にあたる「第6期オール東宝ニュータレント」に選ばれ東方に入社。同期に牧れい、小林夕岐子、若原啓子ら。

1966年に『パンチ野郎』でデビュー。デビュー当時は本名で活動していたが1967年に「菱見百合子」に改名。同年に『ウルトラセブン』のアンヌ隊員役でレギュラー出演。

1972年に『ゴジラ対ガイガン』を最後に東宝との専属契約が切れたことから引退を考えていたが、個人的な記念で撮ったヌード写真が「週刊プレイボーイ」に流出してしまったことがきっかけとなり東映の『不良番長』に出演。女優を続けることにした。

以後フリーとして活動するにあたり現在の芸名に改名。東映の成人映画に多数出演した。

1997年に『ウルトラセブン』当時について語った自伝「セブンセブンセブン－私の恋人ウルトラセブン」を発表。以後も『ウルトラセブン』関係の著作が多い。

2021年時点で女優業は休業している。

「ミス東京セニョリータ」は友人の誘いで参加したもので、他の参加者に引け目を感じて途中で帰ろうとしたがロビーに置かれていた豪華賞品を見て思い直し審査に臨んだ。

初レギュラーとなった『天下の青年』では長台詞を覚えられず福田純監督にこっぴどく叱られたことを40年以上経ってもトラウマのように覚えているという。その後『ゴジラ対ガイガン』で再会したときには優しく接してもらえたことから女優として認めてもらえたと感じたと語っている。

『ウルトラセブン』では当初豊浦美子が演じるはずだったアンヌ隊員役が、豊浦がクレージー映画『クレージーの怪盗ジバコ』に出演することが決まり降板になってしまったことから代役としてお鉢が回ってきた。衣装は豊浦に合わせられていたためサイズが合わず、わきの下の蛇腹を切って着ていた。

ちなみに菱見も『クレージーだよ天下無敵』に出演し、オープニングにもクレジットされていたが、出番がカットされてしまったため本編では確認できない。

『ウルトラセブン』当時はあまり街中で声を掛けられることは無かったが、『ゴジラ対ガイガン』では劇場に居合わせた子供から「アンヌ隊員だ」との声が上がった。

『パンチ野郎』（1966年）：店員
『あこがれ』（1966年）：鈴木先生
『お嫁においで』（1966年）：照子
若大将シリーズ
- 『レッツゴー!若大将』（1967年）：店員
- 『ブラボー!若大将』（1970年）：たまみ
- 『俺の空だぜ!若大将』（1970年）：秘書
『クレージーだよ天下無敵』（1967年）：CMタレント
『走れ!コウタロー喜劇・男だから泣くサ』（1971年）
『地球攻撃命令ゴジラ対ガイガン』（1972年）：友江トモ子
不良番長
- 『不良番長一網打尽』（1972年）：ヨーコ
- 『不良番長骨までしゃぶれ』（1972年）：虎尾月子
『ポルノ時代劇忘八武士道』（1973年）：お紋 / おしの
『新仁義なき戦い組長の首』（1975年）：綾
『昭和枯れすすき』（1975年）
『好色元禄㊙物語』（1975年）：お夏
ウルトラシリーズ
- 『ウルトラマンゼアス2 超人大戦・光と影』（1997年）：ゼアスを応援する主婦
- 『ウルトラマンメビウス&ウルトラ兄弟』（2006年）：友情出演
- 『大決戦!超ウルトラ8兄弟』（2008年）：モロボシ・アンヌ
『シルバー假面』（2006年）：敷島教授
『スカイ・クロラ The Sky Crawlers』（2008年）：ユリ
『インターミッション』（2013年）：映画館の観客ユリコ