概要
『wizardry』シリーズの多くのシナリオに出現する魔物。
初出はシナリオ#1『狂王の試練場』。
冒険の始まりのフロアであるB1の一室に人間大の彫像があり、ここを調べるとマーフィーズゴーストとの戦闘になる。
B1のモンスターと較べると防御力と耐久力が桁外れに高く、HP自動回復の能力もあるが、回復量は1だけで攻撃力は最弱クラス。そして獲得経験値は破格の4,450。
駆け出しの冒険者でも時間をかければ撃破可能であり、戦闘後もそのまま調べれば再びマーフィーズゴーストが出現する。
安全に大量の経験値を稼げるので、手っ取り早くレベルを上げたい・あるいは戒律を変えたいなどの理由でサンドバッグにされる名物モンスター。
本来はより深い階層に属するモンスターであり、複数のマーフィーズゴーストが集団で出現する場合がある。このことから、マーフィーという人間の亡霊ではなく、新種の霊体生物ではないかとする説もあるとかないとか。
ちなみにB1でも本来の階層でも、マーフィーズゴーストはアイテムを持っておらず、戦利品は金銭のみとなっている(クリーピングコインも同様)。
またフラックのお供として連れ回されている事もあり、フラックに挑み敗れた者たちの亡骸が念力で操られている姿であるとも言われる。
その後のシナリオや外伝作品でも出現するが、麻痺攻撃の能力を会得していたり、ファズボールをひき連れていたり、召喚モンスターとしての登場(実質ハズレ枠)だったりと扱いは様々。
Empireや石垣環による漫画版では生前のマーフィーが登場するが、公式にはどのような人物であったのか不明のままであり、上記のような『実在しない説』も含め多様な解釈がなされている。
製作者の知人がモデルらしいのだが、こちらも諸説ある(有力な説の一つとして、テストプレイヤーとして開発に関わった Paul Murphy を出演させたというものがある)。
余談
シナリオ#5『災禍の中心』には、能力的にマーフィーズゴーストと似通ったマンフレッティーズゴースト(Manfretti's Ghost)が出現する。
迷宮B5全域に広がるアミューズメント施設「娯楽の殿堂・マンフレッティの店」のオーナーであるらしいのだが、B7そしてB777で冒険者たちの前に姿を現すマンフレッティは(マーフィーがそうであるように)自身について何も語ろうとしないただの幽霊である。