ギリシャ神話および古代ギリシャの男性名 "Λυκοῦργος" の英語表記が "Lycurgus" もしくは "Lykurgos" であり、ギリシャ語での発音は「リュクルゴス」となる。
神話と歴史のリュクルゴス
この名前で知られる人物は複数存在し、「どこそこの王(為政者)」「だれそれの息子」として多くのリュクルゴスが名前を残している。
中でも有名なのは、ディオニュソス信者を迫害し神罰によって正気を失い、妻子を巻き込んで凄惨な最期を迎えたトラキア王リュクルゴスと、スパルタの軍国主義的法政を確立した立法者リュクルゴスの二名。
特に後者は、スパルタ市民の社会規範を指してリュクルゴスと称されているほど。
なお、後年別のリュクルゴスがスパルタの王位についており、単に「スパルタのリュクルゴス」と表記した場合「立法者リュクルゴス」と「スパルタ王リュクルゴス」の二つの意味にとれるため、混同しないよう注意。
wizardryのライカーガス
pixivで『ライカーガス』のタグが付与されている投稿作品はだいたい骸骨を描いたもの(メイン画像もその一つ)だが、これは名作RPG『wizardry』のモンスターとしてのライカーガスに由来する。
このシリーズにおけるライカーガスのデビューはシナリオ#4『ワードナの逆襲』におけるLv10召喚モンスターとしての登場で、日本ではシナリオ#2『ダイヤモンドの騎士』のFC版移植に伴う追加要素の一つとして最深フロアB6に出現。
この際末弥純によって「トーガを纏い石板を携えた骸骨」の姿で描き起こされ、地味ながらも強烈なインパクトをもって知られた。
能力的にもかなり凶悪で、第六位階までの魔術師系呪文を操り、通常攻撃にはエナジードレインレベル2・一撃死・毒・麻痺・石化の追加効果、防御耐性にも秀でており、単体出現ながら後続にグレーターデーモンを引き連れ、戦闘中に仲間を呼んで増えるという始末(複数形として "Lycurgi" と表記されるが、「仲間を呼んで」いるのではなく「分身を作り出して」いるのかもしれない)。
ついでに、不確定名は「がいこつのようなすがた(Skeletal Figure)」だが、分類としては悪魔系なのでディスペルもZILWANも効かない。
同じくFC版追加要素の隠しボス・デーモンロードがこのライカーガスを(必然的にグレーターデーモンも)伴っていることから、魔界における参謀のような存在ではないかと思われる。
和製wizでは外伝Ⅰと外伝Ⅱに出現。エンパイアⅡではリッチの上位種。
ドラマCD『ハースニール異聞』では、アラビク王子とマルグダ王女の命を狙う魔人ダバルプスの刺客として登場。
部下のヘルマスター達と共にロストしたはずの冒険者に擬態し、アラビク達が消耗した隙を狙って襲撃してきた。(CV:内海賢二)
テイルズオブファンタジアのライカーガス
『テイルズオブファンタジア』PS版で闇の洞窟に出現。
ストームライダーと同行していることが多い。
杖の攻撃に毒の追加効果、HP吸収攻撃に石化の追加効果、水属性の攻撃呪文タイダルウェーブ、闇属性の攻撃呪文サモンデーモンを繰り出す。
ドロップする戦利品はお守り系の装飾品、ポイズンチェックとストーンチェック。