曖昧さ回避
アリス・ギア・アイギスに登場するアクトレス業者。⇒エンパイア中野
概要
「帝国」「帝政」を意味する英単語 "empire" のカナ表記。
関連タグ
無双鉄神インペライザー
暗黒宇宙大皇帝エンペラ星人
ウィザードリィエンパイア
名作RPG『wizardry』シリーズのうち、日本オリジナルのいわゆる「和製wiz」の中の一群。
開発・発売はスターフィッシュ(現 株式会社スターフィッシュ・エスディ)。
- GBC:ウィザードリィ エンパイア(1999年)、ウィザードリィ エンパイア ~復活の杖~(2000年)
- PS:ウィザードリィ エンパイア ~古の王女~(2000年)、ウィザードリィ エンパイアⅡ ~王女の遺産~(2002年)
- PS2:ウィザードリィ エンパイアⅢ ~覇王の系譜~(2003年)
の5タイトルに加え、同じくスターフィッシュから発売されたNDS『ウィザードリィ アスタリスク 〜緋色の封印〜』(2005年)もエンパイアの流れを汲む作品として言及されることが多い。
後にwizardryの版権要素を廃したオリジナル作品『エルミナージュ』シリーズ(2008年~)へと発展している。
GBC『ウィザードリィ エンパイア』(1999年)
初期版のカートリッジには多くのバグ・不具合が存在し、当時はメーカーで修正版のカートリッジと交換するサービスを行っていた。
修正版でもいくつかのバグはそのまま残っている。
ストーリー
魔界の住人たちの力を借りて大陸を支配し、一大帝国を築き上げた皇帝は、膨れ上がった野心に突き動かされるまま更なる力を追い求めた。
禁断の秘術によって呼び起された「魔界の皇帝」は召喚者の制御を拒み、地上を混沌と暗黒に包むべく、帝国領のそこかしこに魔界へとつながる異空間「魔道」を開く。
迷宮と化した魔道から現れる魔物たちによって帝国は荒廃し、皇帝は「魔道を封じることができた者には莫大な財宝と共に皇位の継承権を与える」ことを宣言する。
そして帝国領内のムンカラマの町に、魔道に挑む新たな冒険者たちがたどり着いた…
システム
基本的には本家#5、およびアスキーの外伝シリーズと同様。
ゲーム開始時にモード設定を行う。
「BGM」「効果音」「戦闘時の演出効果」「オートマップ」のON/OFFを決定し、更に「たたかう(戦闘時の武器攻撃)」「アイテム(戦闘時のアイテム使用)」「宿屋(宿泊時の回復)」「セーブ(オートセーブ)」の各項目に関して「ノーマル」と「マニア」のどちらかのモードを選ぶ。
これは外伝シリーズにあった機能をさらに細分化したもの。
ムンカラマの町
訓練場、商店ローレライ、サンサーラ寺院、アリエスの宿、博物館、ローズの酒場といった施設が並び、広場には皇帝からの御布令が掲げられる立札が設置され、町外れからは冒険の舞台となる魔道に向かうことができる。
なお『CDS』の舞台である「惑星ガーディア」にはムンク族が住むムンクハラマ(Munkharama)という都市があるが、本作のムンカラマとは名前が似ているだけで特に関係ない。
キャラクター
本作では名前を入力した後に性別を決定する。
種族は本家と同じく人間・エルフ・ドワーフ・ノーム・ホビットの五種で、善・中立・悪の三つの性格(戒律)があるのも従来通り。
職業はおなじみの戦士・魔法使い・僧侶・盗賊・ビショップ・侍・ロード・忍者に、新職業として弓使いが追加。
隠し職業(ヴァリアント・アベンジャー・ムサシ・くノ一・召喚師)にはアイテムを使用することで転職でき、それぞれが強力な専用呪文を習得できる。この内くノ一が女性限定となっており、代わりに通常の忍者が男性限定の職業となっている。
また魔道内にはプレイヤーのパーティとは別に探索行動をしているサブキャラがおり、出会った後は酒場でパーティメンバーに加えることもできる。
このシステムは後年の『BUSIN』シリーズと『生命の楔』に受け継がれた。
戦闘
武器攻撃は通常の「ノーマル」、威力は落ちるが命中率が高い「ヒットねらい」、命中率は低いが高威力の「ダメージねらい」の三種があり、ノーマルモードでは戦況に合わせて選択できるが、マニアモードでは「ノーマル」攻撃しかできない。
アイテム使用も通常の「つかう」、敵に投げつけ戦闘終了後に回収できる「なげる」、装備を変更できる「そうび」の三種があるが、これもマニアモードでは「つかう」以外は選べない。
『復活の杖』
次作『復活の杖』は不具合の修正とバランス調整でそれなりの評価を得てはいるものの、やはりいくつかのバグが確認されている。
関連タグ
PS&PS2『エンパイア』シリーズ
やはりフリーズや能力値の変化といった不具合を生ずるバグが複数存在する。
その一つに「特定の称号は条件を満たしても獲得できない」というものがあり、「セーブデータの入ったメモリーカードをスターフィッシュに送付すれば獲得状態で返送される」という対応がなされた。現在この対応はすでに終了している。
とはいえⅡ、Ⅲと続く中で不具合の修正とバランス調整が為され(称号関係のバグはⅢまで残っていたが)、『XTH』や『エルミナージュ』へと受け継がれた「和製wizの本流」と見ることもできる。
ストーリー
『古の王女』は帝国首都であるカシナートの近郊に現れた魔道から物語が始まり、王女リルガの依頼によってミルダール城地下の迷宮に皇帝を探し求め、最後は強敵がひしめく神々の神殿に挑むことになる。
『王女の遺産』は前作から十年後、自治都市となった旧帝都・ミルダールを拠点とし、領主ニルダの誘拐に端を発する災厄を鎮めるため、新ダンジョン「流刑者の抗窟」「煉獄なる園」「埋もれる巨竜」そして前作の舞台となった「ミルダール城地下」と「神々の神殿」に挑んでいく。
『覇王の系譜』は前二作から二百余年の歳月が過ぎており、封印された魔道に再び災いが芽生え、「貪狼の咆哮」「紫微の帝座」「狡猾なる破軍」「地劫の業火」を突破し、続く「七殺の秘匿」にて災厄の元凶と対峙することになる。またエンディング後に挑める「導師の宮殿」があり…
なお『古の王女』ではGBC版の舞台となったムンカラマの町のその後についてわずかに言及されている。
カシナートの町、改め…
Ⅰ・Ⅱ・Ⅲとも冒険の拠点となるのはミルダール城の城下町だが、町の名前はそれぞれ変化しており、各施設も名称が変化している。
- マルシェの酒場(Ⅰ)→ルルンの酒場(Ⅱ)→リルンの酒場(Ⅲ)
- 帝国ホテル(Ⅰ)→冒険者の宿(Ⅱ・Ⅲ)
- ボルネーゼ商店(Ⅰ)→タック&ボル店(Ⅱ)→タルボーク商店(Ⅲ)
- モルログ寺院(Ⅰ)→聖カント寺院(Ⅱ)→聖なる寺院(Ⅲ)
- 帝国軍訓練場(Ⅰ)→ターキー訓練場(Ⅱ)→ゴードン訓練場(Ⅲ)
領主(もしくはその代理人)と謁見できるミルダール城は三作共通であり、またⅢのみの新施設として預言者バハトールの「神託の間」が存在する。
キャラクター
種族と性別によって複数の顔グラフィックが用意されており、非表示に切り替えることも可能(職業を示すアイコンが表示される)。
『古の王女』開始時は人間・エルフ・ドワーフ・ノーム・ホビットの五種が選択可能で、魔道内で特定の条件を満たした後にフェアリー・ワービースト・ドラゴンネオ・ハーフエルフ・デビリッシュのキャラクターを登録できるようになる。
Ⅱ・Ⅲは開始時点で上記十種から選択可能。
なお現在「デビリッシュ」のタグが付与されている投稿作品は『エルミナージュ』のキャラクターを描いたものが中心である。
パーティメンバーの種族・性格によって「相性値」というものが設定されており、各員の特性値に補正がかかる。組み合わせによってはプラスの効果が得られるが実際のプレイでマイナス効果を避けるのは難しい。
ハーフエルフには全員の相性値を無効化できる特性があり、能力値は低いが一人はパーティに参加させておくのが定石。
職業は戦士・魔術師・僧侶・盗賊・司祭・弓使い・侍・修道僧・神女(♀限定)・君主(♂限定)・召喚師・くノ一(♀限定)・忍者(♂限定)に、獲得した称号の数が条件となる狂戦士と全能者(デビリッシュ限定)。
NPC
またマーフィーという坊ちゃん騎士も登場するが、まさかこれはあの正体不明の存在の生前の姿である、とでもいうのだろうか。