"devilish" という単語には、本来「悪魔のような」「極悪非道の」「魔性の」「極端な」などの意味があるが、カタカナで「デビリッシュ」と表記した場合はゲームギア専用ソフト(1991年発売)のタイトル、およびそのリメイク作品にあたるNDS専用ソフト『デビリッシュ ~ボールバウンダー~』(2005年発売)と、RPG『ウィザードリィ エンパイア』シリーズおよび『エルミナージュ』シリーズに登場するオリジナル種族を指す。
種族デビリッシュ
pixivにおけるタグ「デビリッシュ」は『エルミナージュ』のキャラクターをモチーフとした作品に付与されている。
ウィザードリィ エンパイア
種族としてのデビリッシュの初出はPS版『ウィザードリィ エンパイア』第一作『古の王女』(2000年)で、初期状態では選択できないが、「人間の男性を含むパーティーでモリガンを召喚」もしくは「人間の女性を含むパーティーでロキを召喚」している状況で、帝都近郊ダンジョンのB6にある契りの祭壇に行けば、以後は訓練場でデビリッシュの冒険者を登録できるようになる。
同じ祭壇で選択可能になるワービーストとフェアリーに関しては、契約に必要となるアイテムが同ダンジョンのB5で入手でき、ドラゴンネオのアイテムもB6で入手だが、ロキおよびモリガンとの召喚契約を交わせるのは第二のダンジョンであるミルダール城地下のB5であり、条件を満たせるようになるまでの道のりは非常に長い。
条件が厳しいだけに基本能力が非常に高く、特に呪文の使い手として優れており、ドラゴンネオと同じくブレス攻撃を使用できる。
またデビリッシュのみが就くことができる専用職種として全能者(Wizardry)というものがあり、司祭(Bishop)と同じくディスペルとアイテム識別が使えるうえに、魔術師系・僧侶系・錬金術系・念力系の四系統の呪文を習得可能という盛りすぎチートクラスになっている。
続くPS版『エンパイアⅡ ~王女の遺産~』(2002年)とPS2版『エンパイアⅢ ~覇王の系譜~』(2003年)では初めからデビリッシュを選択可能。
エルミナージュ
信仰心が低く僧侶系呪文には向かないが、その他の能力値は全般的に高い。ただし成長は遅め。
他の種族には扱えない「呪われた装備」をそのまま使用できるという強みがある反面、強力かつ有用な存在である「聖なる装備」を使用できない問題(鍛冶錬金の「装備種族制限解除」で解除は可能)がある。
この為に僧侶、巫、神女、君主とは相性が良くない(特に巫とは相性最悪と言える)。