概要
神、精霊、死霊などの超自然的存在を祀ったり、供物を捧げたりする。
祭壇は、祭器や供物を媒介として超自然的存在と人との通路づけをする場であり、両者をつなぐ儀礼的な聖なる空間を構成する。
古来より世界各国に存在し、地域や民族や宗教ごとにさまざまな形状のものが用いられた。
原始的なものとしては、台状あるいは板状の自然石を用いた石壇、土を盛りあげて造った土壇、石を積みあげて造る石積壇、木製の台、地面に獣皮や薦を敷いて祭壇とするものなどがあった。
やがて教義が体系化されたり、技術が発達してくると、次第に神殿の建設など複雑な構造を持つものに変化していった。構造の複雑化に伴い、使用する材料も多様化し、大理石、金属などを用いたものや入念な装飾をもつものが現れるようになった。
日本で日常的に見かける、神棚や仏壇なども祭壇のひとつである。