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概要編集

名作RPGWizardry』において、冒険者が利用できる商業施設


シナリオ#1から#5、外伝シリーズをはじめとする和製wizの複数のタイトルで登場。


複数の都市に店舗を構え、広い範囲で交易を展開する大規模な商会である(一都説に従えばその限りではないが、外伝Ⅱ以降は舞台が明確に別の都市でもボルタックの支店が営業している)。


サービス編集

武器防具装飾品魔法の品物など、迷宮探検に必要となるもの、迷宮内で発見されたものを売買する他、それらの正体を鑑定識別し、また呪いが発動して手放せなくなった品を解呪するサービスを行っている。


通常の武具や一部の薬剤巻物などは生産流通のラインが確保され入荷もしているが、「魔法による強化が施されたもの」や「失われた技術で製造されたもの」に関しては迷宮から持ち帰った冒険者の売却に依存している。

ある程度ゲームが進むと下取り専門の施設、あるいは有料の(買い戻し差額が必要になる)倉庫と化す。

ただし呪いのかかった品物は、後から買い戻すことはできない(和製wizの一部タイトルでは呪いの装備も買い戻し可能)。


鑑定手数料と解呪手数料は、冒険者から買い取る際の下取り価格と同額(冒険者に売る際の販売価格の半額)。

つまり冒険者が迷宮で手に入れた戦利品を地上に持ち帰っても、鑑定をボルタックに頼っている限り利益は得られず、一部ではその暴利を批判する声もある。

「ボッタクリ商店」―迷宮クソたわけのスキマ本来の英語表記 "BOLTAC" のカナ表記である「ボルタック」が「ボッタくる」のアナグラムになっているのは偶然と思われるが、日本由来のねたもアナグラムも非常に多い作品なので本当に偶然かは不明。


一方で、価格設定には(冒険者視点ではしばしば不自然であるものの)店主なりの明確な根拠があるようで、「不当な高値で売りつける」「不当な安値で買いたたく」といったボッタクリは行わない。

さらに鑑定と解呪の手数料は先払いで返金にも応じないが、どちらも成功率は100%であり、「商材の品質管理」や「修繕・サイズ直しなどのアフターサービス」も充実していることから、カント寺院よりははるかに公正かつ良心的な商売であると言える。

強気の価格設定を含めても冒険者にとっては重要な命綱となる存在である。


店主編集

いくつかのタイトルで、ボルタック商店を含む地上の各施設を描いた画像が表示されるようになっており、ボルタックの店主は「年老いたドワーフの男性」として描かれることが多い。

ただしシナリオ#4ドラマCDハースニール異聞ブックレットなど、髭の無い(おそらくヒューマンの)男性として描かれる例もある。


ノベライズ作品等では「頑固偏屈」というキャラ付けがなされ、竹内誠『リルガミン冒険奇譚』シリーズでは物語の語り手を務めている。


例外として、渡辺電機(株)によるコミカライズ作品『ダンジョン退屈男』のボルタックは黒髪の若い(これもおそらくヒューマンの)女性として描かれている。

『ウィザードリィ 〜DIMGUIL〜』の舞台は「カーラ湖」に浮かぶ「城塞都市ガイネス」だが、この街のボルタック店主はやはり黒髪の女性。


なお、シナリオ#5では迷宮内のNPCと商取引が行えるが、B1の北部にいるドワーフの行商人アイロノーズ(Ironose)は、一部でボルタック店主の従弟と言われている。


ボルネーゼ & タック編集

『ウィザードリィエンパイア』の舞台となるカシナート帝国、特に帝都であるミルダール城城下町は数百年後にリルガミンと呼ばれることが示唆されており、この時代に存在していたのはボルネーゼ商店


店主であるボルネーゼは消息不明となっており、タックという若者が店番を務めている。

十年後の『エンパイアⅡ』の時代にはタック&ボル店に、さらに二百余年の歳月が過ぎた『エンパイアⅢ』ではタルボーク商店となっている。


関連タグ編集

Wizardry


商人 商店 商業施設

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