概要
小説ではないメディア作品を小説(ノベル)に表現することを、ノベライズという。
「ノベライズ」という呼び方は小説にする場合は公式において使われ、非公式の二次創作では普通使わない。
小説にされる元の作品は古典・音楽・漫画・ゲーム・映画・ドラマなど分野は様々。とくにサブカルチャーで中心的なライトノベルのジャンルでは顕著である。
小説では映像や漫画などの作品に比べて情報量の制限が少ないため、原作では表現や描写、紹介などがされてなかった部分が詳細に書かれることもある。原作がシリーズものではない場合、初期設定の残存や裏設定が取り入れられていることもしばしある。
内容や筋書きが異なる場合もある。原作と大きく異なる場合は「小説版」として分けられる。
派生作であるため、公式設定と捉えていいのか疑問、世界観が違うような明らかな番外編でなくともパラレル扱いであることもある。後者の例としてハヤテのごとく!のノベライズ第1巻は本来原作でやるようなイベントが描かれたことで原作者からパラレル扱いされている。ただ、一部の出来事が時期の差異はありながらも原作漫画で触れられている。
ノベライズでは原作者がクレジットされていても実際に執筆しているのは別の筆者であることも多く、それらは「小説」「ストーリー」などとクレジットされ、本来の原作者は監修者となっており、この場合の原作者は権利表記の意味合いが強い。特に漫画原作の場合、原作者は漫画の執筆のため小説にまで手が回らないか、小説を書くことを生業としていないため仕方がないという事情もある。金田一少年の事件簿やめだかボックスのノベライズのように原作者が小説家でもあるため本人が執筆することもある。
映画やテレビドラマのノベライズでは原作の脚本家が執筆を担当していることも多い。
表記揺れ