概要
ダイアモンドドレイクとは、人気ゲーム「Wizardry」シリーズの中の「Wizardry~DIMGUIL~」に登場する隠しボスであり、その極悪な強さから今もなおRPG界最強のボスの一人として名が挙げられる。
特徴
ダイアモンドドレイクはクリア後に行けるようになる「ドラゴンの洞窟」の最下層でプレイヤーを待ち構えている。
とは言っても最初からプレイヤーと戦うわけではなく、まず取り巻きの「ダイアモンドナイト」を3体を倒してからようやく戦うことができる。
そもそもこのダイアモンドナイトすら一般的なRPGのボスを上回る程の強さを持つのに、それを一気に3体も相手にしなくてはいけないため厳しい。
しかしダイアモンドドレイクはさらに攻撃力が高く、攻撃も射程が長く命中率も高い、当たると行動不能、レベル低下、酷いと即死といった状態異常に高確率でなる、防御面では耐久力もあり状態異常をほぼ無効化するという狂った性能を持ち、ファンからは「作ったやつは頭がどうかしてる」と言われるほどの有様。その強さから多くの普通プレイヤーから廃人に至るまで匙を投げたという。
このゲームは「レベル30あればクリアできる」と言われているのだが、ダイアモンドドレイクを倒すとなると推定で「レベル2000にする必要がある」と言われており、ゲームにあまり詳しくない人でもその強さがわかるであろう。(実際は400~500レベルで撃破可能)
一応ランダムで選択肢で出てくる3つの効果の中から好きな効果を発動できる呪文「マハマン」を使えばまだ勝機があるものの、如何せんランダム要素が強いのと、開幕即死、詠唱前に死亡などの事故が起こると詰むため確実とは言えない。(それでもマハマンが無いと難易度が跳ね上がるため縛りプレイ)でもなければ必須レベルなのだが)
苦難の末倒すことができると、アイテム「魔法の魔除け」が手に入る。
余談
ダイアモンドドレイクが手にしている二振りの剣には「スコルージ」という銘があり、口から吐き出すブレスには即死の追加効果がつく。
「金剛石の名を持つ隠しボス」はwizardry外伝Ⅲ『闇の聖典』のダイアモンドキング、Ⅳ『胎魔の鼓動』のダイアモンドナイトから受け継がれた伝統でもある。
DIMGUIL
プレイステーション専用ソフト『ウィザードリィ 〜DIMGUIL〜』。
2000年発売。
『外伝』のナンバリングは為されていないが、外伝Ⅳのキャラクターをパスワード入力で『転生』させられることから、外伝シリーズ最終作と位置づけられている。
舞台は『カーラ湖』に浮かぶ『城塞都市ガイネス』で、モンスターのデザイン・名称は中米・南米を意識したものになっている。
システム
自動生成されたパーティーメンバーを酒場で募集でき、またおまけ要素としてカードバトルで遊ぶことも出来る。
迷宮上の徘徊モンスターが『床に描かれた魔法陣』の形で表示される(これは後代のBUSINシリーズに受け継がれる)。
またNPCがパーティを組みながら迷宮を探索しており、対話時の状況やプレイヤーの判断によっては同業者同士の戦闘にもなりうる。
またwizardryでは珍しい本作独自の特徴として、プレイヤーと同様の前衛三体・後衛三体のパーティで行動する魔物も存在する。ダイアモンドドレイクもまたダイアモンドナイト三体を前衛に配置し、自らは後列中央に陣取っている。
隠しダンジョンのインフレぶりは(最深部の裏ボスであるダイアモンドドレイクの能力も含め)本作で頂点に達したとも言われる。
シナリオ
『ガイネス』の隣の島にある『カーラ・アコル神殿』が冒険の舞台。
年に一度の儀式のために祈りをささげていた巫女が巨大な怪物に連れ去られ、カーラ湖の水は黒く濁り、夜な夜な怪物が徘徊するようになった。
ガイネスの王は巫女を救出し事態を収拾した者に、近衛騎士の地位と莫大な褒賞を与えることを宣言する。
巫女を拉致した巨大な怪物・ファイアーゴーレムとは早い段階で戦うことが出来るが、まず歯が立つ相手ではない。だがこれを倒すと連続でシャドーゴーレムとの戦闘になり、その次は一気にラスボスに挑むことが出来るのだ。
この、途中のイベントを一気にスキップしてエンディングに直行するルートはゴーレムルートと呼ばれ、現在も語り草となっている。
ネタバレになるが、冒険者が挑むことになるこの神殿はもともと神殿として建設されたものではない。
ちなみに"DIMGUIL"とはシュメール語で『神』を意味する。
関連タグ
人修羅···同じくRPG最強ボスの名に挙げられる隠しボス。