この記述ではゲーム本編におけるネタバレを含みます。ご注意ください。
概要
CV:千葉進歩(ドラマCD)/榎木淳弥(HDリマスター・V・VV)
ATLUSから発売されたPS2ゲーム『真・女神転生Ⅲ-NOCTURNE』の主人公が人修羅化/悪魔化した状態の俗称である。英名:demifiend
東京都内に住む普通の高校生だったが、東京受胎に巻き込まれ「マガタマ」によって魔人となる。
コトワリを持たない半人半魔の身でありながら、混沌の東京に変革をもたらす創世の要にして、あらゆる世界や宇宙の輪廻を司る存在であり人修羅と呼ばれる。
コトワリを求め、ボルテクス界のトウキョウで創世をするために存在しているとされ、ミロク教典中にも登場している。
『マニアクス』では、ストーリーの進め方によっては人間の心をなくし、完全な悪魔になる。
ゲーム本編では人間に無効なハマも有効で悪魔として扱われているようだが、時には人間らしい仕草も行いカグツチの影響による精神的変化も見受けられない。
英名からも(demi-部分的な fiend-悪魔)完全に悪魔化したというわけではないのかもしれない。
また、武器や防具もなく「マガタマ」の交換のみでの強化となる。
今作ではマグネタイトではなくマガツヒで召喚するため代償がなく、彼がより悪魔に近い事が窺える。
外見
元の面影を残す、ハーフパンツに運動靴、上半身裸というスタイルで、
全身にわたる黒いタトゥーと金色の瞳、後頭部から突き出た黒いツノのようなものが特徴。
タトゥーにそって細く蒼いラインが入っており、暗闇では淡く光っている。
まつげもかすかに光っているようだがそれがタトゥーなのかは謎。
また、身体状態によりその色は赤などに変化する。
突き出たツノについては脳幹の一部、と諸説ある。
デザインの元ネタは、
- 上半身裸である
- 特徴的な寝癖ヘアー
- 髪のように見えるツノ
などから、『鉄腕アトム』の主人公アトムであると考えられる。
また、"カグツチ"はアニメ版アトムの最終回のエピソードを彷彿させないだろうか。
人間時の主人公について
『真・女神転生Ⅲ-NOCTURNE』では革ジャン姿。
『マニアクス』や『マニアクス クロニクル・エディション』ではパーカーと、異なった服装をしている。
それらの衣服は受胎の際に消滅したものと思われる。
身長は自動販売機などの背景から目測しおよそ170cm程度。
年頃は友人の千晶、勇の会話からして高校2年もしくは3年生。
東京受胎前と受胎後の選択肢の変化により「彼」の外見だけが変化したというわけではなさそうである。
しかし「またマガタマそのものに意思はなく、アクマとなっても精神面に目立った変化は見られない」という記述も見られる。
プロフィール
アトラスファミ通の攻略本によると、大学受験や就職活動におぼろげながら不安を抱いている模様。
公式にはデフォルト名は無いが、ドラマCD版での名前は「嘉嶋尚紀(CV.千葉進歩)」と設定されている。小説版での名前は「間薙シン」となっている。
かつてマンガ雑誌・ドラゴンエイジにて(読み切りに近い形式で)短期掲載もされており、コミカライズ版では「逢磨カズヤ」と名乗っている。
その他のプロフィールに関しては、殆どが不明である。
ゲーム外での人修羅
『真・女神転生Ⅲ-NOCTURNE』のCMでは「トウキョウが死んで 僕が生まれた」
のフレーズと共に人間から人修羅になるシーンが実写で描かれており、当時反響をよんだ。
公式にフィギュアも数体作られており、ゲームに付属していた物やカードゲームの特典として存在している。
なお後者は腕が可動でき、暗闇で光る。
その他Tシャツ、PS2用メモリーカード、小説等、広い分野で登場する。
種族名
ゲーム開始時点の人修羅は種族が“魔人”に割り振られているが、この種族名は力を全て引き出したマガタマの個数に応じて変動するという仕様を持つ。
種族名はマガタマの個数以外にも、
・最も個数が多いマガタマの属性(LIGHT、NEUTRAL、DARK)が反映
・マガタマが同数の場合はNEUTRALよりもLIGHTとDARKが優先
・LIGHTとDARKのマガタマが同数の場合はNEUTRALとして判定
の三条件によって決定される。
種族名の一覧
マガタマの個数 | 属性 | 種族名 |
---|---|---|
1個以下 | 無し | 魔人 |
2~3個 | LIGHT | 神兵 |
NEUTRAL | 鬼衆 | |
DARK | 魔徒 | |
4~5個 | LIGHT | 聖魔 |
NEUTRAL | 業鬼 | |
DARK | 魔闘士 | |
6~11個 | LIGHT | 魔教皇 |
NEUTRAL | 修羅漢 | |
DARK | 魔軍将 | |
12~24個 | LIGHT | 神霊 |
NEUTRAL | 修羅王 | |
DARK | 魔帝 | |
25個 | 無し | 混沌王 |
登場作品(真・女神転生Ⅲ関連)
PS2
真・女神転生Ⅲ-NOCTURNE | ||
ツタヤオリジナル版 | ||
デラックスパック | 2003年2月20日 | |
ベスト版 | 2004年8月5日 | |
真・女神転生Ⅲ-NOCTURNE マニアクス | 2004年1月29日 | 2005年2月10日(再発) |
DIGITAL DEVIL SAGA アバタール・チューナー | 通常版2004年7月15日 | ベスト版2006年3月23日 |
真・女神転生Ⅲ-NOCTURNE マニアクス クロニクル・エディション | 2008年10月23日 |
3DS
真・女神転生ⅣFINAL | 2016年2月10日 | DLC(2016年4月14日) |
SWITCH&PS4
真・女神転生Ⅲ-NOCTURNE HDリマスター | 2020年10月29日 |
SWITCH
真・女神転生Ⅴ | 2021年11月11日 | DLC |
ドラマCD
真・女神転生Ⅲ NOCTURNE | 2003年4月23日 |
DVD
真・女神転生Ⅲ-NOCTURNE Special DVD~創造の軌跡~ | 2003年08月20日 |
小説
真・女神転生Ⅲ NOCTURNE 混沌 | ファミ通文庫 |
真・女神転生Ⅲ NOCTURNE | 富士見ミステリー文庫 |
真・女神転生Ⅲ NOCTURNE アンソロジー | 富士見ミステリー文庫 |
真・女神転生Ⅲ NOCTURNE 地の書 | 電撃文庫 |
他作品での人修羅
『DIGITAL DEVIL SAGA アバタール・チューナー』
隠しボスとして登場。「RPG上最強の隠しボス」とも言われる強さを誇る。
『真・女神転生ⅣFINAL』
DLC「金剛神界の救世主たち」に登場。
『真・女神転生シリーズ』の歴代主人公たち(真Ⅳ以前)と共に超人スティーヴンと戦う。
『真・女神転生Ⅴ』
DLC「人修羅と九人の魔人」のボスとして登場。
『DIGITAL DEVIL SAGA』同様、圧倒的な強さを見せる。種族は『混沌王』
人修羅より前に戦うことになる魔人トランペッターは「あの御方が生んだ、混沌の王たる悪魔。最強にして最高の存在である」と称えた。
関連タグ
地母の晩餐:人修羅の代名詞とも言える技
ナホビノ…人と悪魔が融合した人修羅に似た存在。