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リルガミンの遺産

れがしーおぶりるがみん

"Legacy of Llylgamyn"の和訳。
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概要

Wizardryシナリオ#3。
原題は"Legacy of Llylgamyn"。

日本国内ではプラットフォームによって『リルガミンの遺産』が『ウィザードリィⅡ』、『ダイヤモンドの騎士』が『ウィザードリィⅢ』となっており(詳細はこちら)、混乱を避けるため、それぞれのサブタイトルから『KOD』『LOL』と表記するのが一般的。

1994年にはノベライズ版『風よ。龍に届いているか』が刊行されている(後述)。

プラットフォーム

AppleⅡ (1983年)
コモドール64 (1984年)
IBM PC (1986年)
日本語PC (1987年)
ファミリーコンピュータ (1989年)
MSX2 (1990年)
PCエンジン(『3&4』収録) (1994年)
プレイステーション / セガサターン / windows(『リルガミンサーガ』収録) (1998年)
スーパーファミコン(『ストーリーオブリルガミン』収録) (1999年)
ゲームボーイカラー(2001年)

ストーリー

世界全土を襲う謎の天変地異

大地精霊に守られたリルガミンも例外ではなく、アルビシアの植民島は津波により崩壊加護象徴たる神器『ニルダの杖』の光も翳りを見せた。

その原因を究明するためには、世界の調和均衡守護者たる龍神ル'ケブレスが持つという、神秘宝珠を探し出さなければならない…

リルガミン女王ベイキ(QUEEN BEYKI)の勅令の元、国内外より冒険者たちが結集する。その中には、かのワードナの迷宮や、ダバルプスの呪い穴攻略した、英雄たちの子孫の姿もあった…

これが『LOL』の始まりである。

ちなみに、LOLの舞台となるのはKODの百年後の世界であり、ベイキ女王はKODのマルグダ王女の曾孫とされている。
冒険者に関しても、#1やKODのキャラクター転送した場合、名前称号継承した子孫という扱いになり、能力等は(#1→KODのように)完全には受け継がれない。

またこの時代設定は#4の展開と矛盾するため、ウィザードリィ二都説の根拠の一つにもなっている(KODの記事を参照)。

このシナリオのクリアアイテムである『イアリシンのほうじゅ(Orb of Earithin)』は、後に『リルガミンのほうじゅ(Orb of Llylgamyn)』と呼ばれ、#5外伝Ⅰの重要なキーアイテムとなる。

ダンジョン

本作のダンジョンはの中の洞窟であり、1F(かなりの面積を入り江が占めている)からスタートして、ル’ケブレス(メイン画像参照)が待つ6Fを目指し昇っていく。
最大の特徴はキャラクターの『性格(戒律)』によって侵入できないフロアが存在すること。
2Fと4Fに立ち入れるのは『』と『中立』のキャラクターのみ、3Fと5Fは『中立』と『』のみで、善悪混成のパーティは1Fにしか入れない(6Fへのルートは1F→2F→4F→6Fか、1F→3F→5F→6F)。
クリアのための必須アイテムを入手するためには、二つのパーティを同時進行で育てながらダンジョンを攻略しなければならない。

モンスター

全体的に獲得できる経験値が低く、レベルを上げにくいため、序盤難易度が高い。一方で、敵の強さに関しては終盤まで控えめになっている。
中でも強敵を挙げるなら、ポレ(Po'le)、デルフ(Delf)、エンジェル(Angel)もしくはソウルトラッパー(Soul Trapper)、プリーストオブファング(Priest of Fung)、ミフネ(Mifune)、アークデーモン(Archdemon)、アークエンジェル(Archangel)もしくはフェイトスピナー(Fate Spinner)、ヒドラ(Hydra)等々。

ラスボスに相当する立場のル’ケブレス(L'kbreth)は絶対に倒せない仕様になっており、逆に戦闘で勝つことは考えなくてもいいので、『クリアアイテムの入手手順がほぼノーヒントである』ことと、上述のダンジョン構造が最大の難関であるといえる。

プラットフォームによって一部のモンスターが別のものに変化している。天使の類が対象になっていることから宗教的な理由による配慮とも言われているが、実際にはモンスターグラフィックの種類が少なかったためだとか(#5も参照)。
IBM-PCに移植された時点で下表の『乙』に変更されて以降、C64/128、PC-8801、PC-9801、MSX2、PCエンジン、およびリルガミンサーガまで『乙』が継承されており、FC版ではAppleⅡ以来の『甲』が採用され、FC版をベースにしたSFC版、GBC版も『甲』に準じている。

『甲』『乙』
Were VultureWere Rat
Dark SteedLion of Hell
UnicornNocorn
Were TigerPlauge Frog
CockatriceStone Fly
WightDamned
Giant GorillaKodiak Bear
Giant MantisOgre King
Arch angelFate Spinner
AngelSoul Trapper
例外として、AppleⅡ版でGiant Antとして出現したモンスターが、以降の移植では(FC版も含めて)ドゥームビートル(Doom Beetle)で統一されている。

アイテム

入手できるアイテムも他のシナリオに比べかなり地味
武器は『BLADE CUISINART』、鎧は『PLATE ARMOR +2』あたりが最上で、#1のレアアイテムのような強力なものは最初から登場しない。
例外として『BUTTERFLY KNIFE』と、#6で最強の篭手として復活する『MANTIS GLOVES』がある。

FC版ではいわゆる三種の神器むらまさ(Muramasa Blade)』『しゅりけん(Shuriken)』『せいなるよろい(Garb of Lords)』を含む数種が追加されている。中には『きいろみみせん(Yellow Earplug)』という用途不明のシロモノも…

風よ。龍に届いているか

ベニー松山による小説版。前作『隣り合わせの灰と青春』の続編にあたる。
このタイトル自体もpixiv上のタグとして使用されている。つうか、『リルガミンの遺産』より用例が多いのだが…

初出は宝島社ファミコン必勝本』連載。1994年加筆修正され、高橋政輝のイラストと共に単行本化。
2002年、創土社より上下巻で復刊。下巻には本作と連動する短編『不死王』が収録されている(『不死王』の初出はJICC出版局『ウィザードリィ小説アンソロジー』(1991年)。)

作中では舞台となる迷宮を内包する山のことを、『(scale)ある龍の護る、善悪のバランスを量る天秤(balance scale)』の二つの意味を込め、『梯子山(scale)』と呼んでいる。

物語は『悪』のニンジャ・ジヴラシアの視点を中心に進行。リルガミンに在籍するいくつかのパーティーによって4F・5Fまでの探索が終了し、ゲーム上の最終目的が目前という状況からスタートしているため、ゲームそのもののノベライズとは微妙に異なる。

宝珠入手の直後、それを成し遂げた『善』のパーティが壊滅、生還を果たしたと思われたメンバーが悪夢のごとき変異を遂げ、街で待機していた冒険者たちがほぼ全滅。
さらに梯子山迷宮の様相も激変。大規模な落盤によって出入り口が塞がれ、救助に向かったパーティは閉じ込められたまま、百年前の『ダバルプスの呪い穴』でしか出現が確認されていない魔物が続々と召喚され始める。

持ち帰られた宝珠が天変地異の原因として映し出したのは、生物とも非生物ともつかぬ正体不明の構造物。そして迫り来る回避不能の大破壊(catastrophe)…

6Fに出現する『妖獣ゼノ(Xeno)が※※※※能力を有する『侵略生物』とされており、その能力が『本作の黒幕』の復活を実現させた。
ゲーム中でのゼノたちのやや控えめな振る舞い(それでも充分脅威だったが)は、ル’ケブレスの支配下にある守護者たちを欺くための擬態であったことになっており、本性を現したゼノによって冒険者たちが次々と犠牲になっていく様は完全にSFホラー

また百年前の出来事であるKODの内容についても[[[補完]]されており、KODに出現したバンパイアロード(Vampire Lord)が(末弥純による美形モンスターとしてではなく)オルロック伯爵を連想させる異相の持ち主として登場する。

ファールヴァルト公国よりの来訪者・アドリアンも、従者リフラフを伴い登場。『手裏剣』『エクスカリバー』『聖なる鎧』等のレア武具を持ち込んでいるほか、#5からの新呪文である"TZALIK"や"LITOFEIT"を使用できる。
("TZALIK"・"LITOFEIT"に関しては、千年前の超魔法文明壊滅と共に失われ、以来誰一人再現できていない古代呪文という扱いになっている。)

関連タグ

wizardry / ウィザードリィ
RPG / レトロゲーム

風よ。龍に届いているか

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