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概要

死んだ筈のドラゴンが蘇ったアンデッドで、様々なゲームに登場している。

ゾンビは大抵「生前の人格や能力を失った、本能によってのみ動く死体」であるが、ドラゴンゾンビについては「死んでもある程度の(または、生前とは異なる)特殊能力や知性を有した、生きたドラゴンとは別ベクトルの難敵」ととして表現されるケースがある。

また逆に「能力的にはただのゾンビだが、元がドラゴンなのでそれだけで充分な脅威」として表現されるケースもあり、いずれにせよ腐ってもドラゴン、というべき印象的な出番を与えられることが多い。

前者の、いわば「強敵版ドラゴンゾンビ」の場合は、ブレスが毒、闇、死などの(総じて、単に炎を吐くよりも厄介な)属性に変化していたり、耐久力が生前よりも増していたりといった方向で強化される傾向にある。

後者は逆に「ドラゴン」のネームバリューを活かし、実際にはそこまで強くなくとも出すだけでハッタリの効く、手頃なボスとして登場するケースがある。

外見のデザインはおおまかに「ドラゴンの死体がそのまま蘇生したゾンビタイプ」と、「白骨化したドラゴンが動いているタイプ」に分けられる。

後者は、ファンタジーモンスターとしては「ドラゴンスケルトン」や「ボーンドラゴン」と呼ぶ方が正しそうにも思えるが、小説、漫画などにおいては区別せず「ドラゴンゾンビ」と呼ばれる例も多い。

一方、カードゲームやソシャゲなど、モンスターの種類をとにかく多く出さねばならないジャンルにおいては明確に区別される傾向にある。

各言語での呼び名

言語カナ表記綴り
イタリア語ドラゴ・ゾンビ / ゾンビ・ドラゴDrago Zombi / Zombi Drago
インドネシア語ナガマヤッヒドゥ / ナガ・マヤット・ヒドゥップNaga Mayat Hidup
英語ドラゴンゾンビ / ドゥラガンザンビーDragon Zombie
オランダ語ゾンビドラークZombiedraak
スペイン語ソンビ・ドゥラゴンZombi Dragon
タイ語ソーンビーマンゴーンSombi Mangkon / ซอมบี้มังกร
中国語喪屍龍(サンシーロン)Sangshilong
ドイツ語ツォンビードラッヘ / ドラヘンツォンビーZombiedrache / Drachenzombie
ハンガリー語ゾンビシャールカーニュZombisárkány
フィンランド語ゾンビロヒカールメZombilohikäärme
フランス語ドゥラゴン・ゾンビ / ドゥハゴン・ゾンビ / ゾンビ・ドゥラゴン / ゾンビ・ドゥハゴンDragon Zombie / Zombie Dragon
ベトナム語ゾンタイマーRồng Thây Ma
ロシア語ゾンビ・ドラコンZombi Drakon / Зомби Дракон

創作での扱い

スーパーマリオRPGでは

まだだ、まだしんじゃいねぇよオイラは

バーレル火山の中ボスカイザードラゴンを倒すと登場。

バブルの集合体で実体を持たない筈のカイザードラゴンが何故骨だけになったかは不明。

攻撃は「がんせきガラガラ」(全体攻撃)と「ばくはつ」(単体攻撃)がメイン。

ダメージを受けると一定確率で、反撃してくる。

ファイアーエムブレムシリーズでは

外伝』や『聖魔の光石』など魔物ユニットの存在する作品で登場。

『外伝』では序盤に任意で通るマップのボスとして君臨しており、この段階にしては強いものの主人公であるセリカの魔法「エンジェル」で特攻が入るという調整が施されている。

また、『if白夜王国編ラストで戦う暗夜竜ガロンは既に死んでハイドラの眷属となっている為か、ドラゴンゾンビの様な姿をしている。

ヴァルキリープロファイルでは

VP1(レナス)

チャプター2に登場するダンジョン『ネルソフ湿地帯』にてボスとして登場。

耐久力が異常に高い為、通常攻撃は殆ど効かない。攻撃力も高く、ファイア・ランス、火炎放射、インフェルノブレスといったガードと回避不能の強力な攻撃を繰り出してくるので、

序盤の強敵と認識されがち。

聖属性の魔法が弱点だが、チャプター4にならないと魔術士系キャラに覚えさせる事が出来ない無い為、アリューゼの死後、彼の家で入手可能な『ドラゴンスレイヤー』を使うのが、最も効果的と思われがちだが、破損率が高い。

だが実は、「雷属性に弱い」という特徴を持ち、序盤で手に入る「宝剣グリム・ガウディ」で斬りつければ一撃で倒せる。

ネルソフ湿地帯の他では、忘却の洞窟やサッカス浸食洞に、派生型が登場。

VP2(シルメリア)

VP1のネルソフ湿地帯に存在したドラゴンゾンビ誕生の経緯が明かされている。

大陸暦468年、冒険者ジェシカは、冒険の途中に立ち寄った遺跡で宝石を発見するが、その宝石には邪竜が封じ込められており、何も知らなかった彼女は封印を解放して、邪竜に殺される。

それから21年後の大陸暦489年、街に封印されたドラゴンが出没し暴れた事から、

ネルソフの領主はドラゴン討伐の為に兵士達を募る。

100人ばかり集められた兵士達は、ドラゴンと激戦を繰り広げ、遂に一人の戦士がドラゴンの心臓に剣を突き刺し、討伐に成功する。実はドラゴンに止めを刺した戦士・ジェラルドこそ、かつて邪竜の封印を解いてしまったジェシカの実子であり、何も知らないまま、ジェラルドは母親の仇を討ったのである。

だが、本当の悲劇はここから始まった。

ジェラルドに倒されたドラゴンの心臓から、強力な毒素を含む血液が流れ出してしまい、ジェラルドを始め、ドラゴン討伐を行った兵士達は、全滅。

その毒素は、ネルソフ一帯の生物を全て死滅させた。ドラゴンはゾンビとして生きており、

このドラゴンゾンビこそ『レナス』のネルソフ湿地帯に出没するものであった。

デュエル・マスターズでは

闇文明のドラゴン種族。「ドラゴン・ゾンビ」と中点が入る。

腐敗して骨がむき出しの外見が多い。

イラストでは大地から這い出て蘇ってくる場面が描かれている事が多い。

命名ルールは「黒神龍~」。多種族では「神滅」を冠詞にし、進化クリーチャーは他の火以外のドラゴンと同じく「超神龍」。名前にはザ行の音が入る事が多い。

パズル&ドラゴンズでは

降臨ダンジョン「ドラゴンゾンビ降臨!」のボスとして登場。

降臨ダンジョン「ドラゴンゾンビ降臨!」

ドラゴンタイプを持つモンスター限定の制限がかかっている。

難易度は超級と地獄級の2つ。ノーマルダンジョンで、敵は闇属性のみ。

B1:アメペンドラ/クロムギドラ×2

B2:ボーンフィッシュ×3

B3:ティアマット

B4(ボス):ドラゴンゾンビ

・スキル上げ対象モンスター

性能

進化ドラゴンゾンビ→屍霊龍・ドラゴンゾンビ⇒夜行の屍霊龍・ドラゴンゾンビ
属性闇→闇・木
タイプドラゴン・悪魔
スキルデッドライズ(盤面上の闇・木ドロップを強化)
リーダースキルドラゴン・悪魔タイプの攻撃3倍+光属性の敵からの被ダメージ半減

ドラゴンクエストでは

『ドラゴンクエスト』シリーズでは3・5・10で登場。姿は白骨化したドラゴン。

ドラゴン系とゾンビ系の両方に属する。色違いにはスカルゴン、コキュードス。ボスとして登場するバラモスゾンビ、波怨竜、殺りくの悪夢、魔天骸オロバドンがいる。

ファイナルファンタジーでは

本編では1・3・5・6などで登場。

アンデッドである為に火・聖属性の攻撃が有効。

ドラゴンセイバーでは

ステージ7のボスとして登場。

外見は朽ち果てたドラゴンの死骸で、ゴースト(ザコキャラ)を呼び出したり、

電撃を帯びたブレスを吐き出して攻撃する。

溜め撃ち以外の攻撃では放射状に撃ち返す為、溜め撃ちの戦いを強いられる。

テイルズオブゼスティリアでは

隠しダンジョンのカースランド島中央にあるドラゴンの化石が穢れによって動き出した。

ザ・カリスに捕らわれていたドラゴン3体分の穢れを吸収したので、普通のドラゴンよりもタフ。

この作品の過去を描くテイルズオブベルセリアでは、カースランド島がカノヌシに穢れを喰わせる為のドラゴン牧場であった事が明かされ、この化石の主も判明した。

元々はテレサ・リナレス配下だった使役聖隷1号(シルバ)であったが、カノヌシに穢れを撃ち込まれてドラゴン化、更にザ・カリスの穢れを吸収して復活したが再び止めを刺されて化石となった。

サンサーラ・ナーガ2では

第1階層の竜使いの墓があるというナーガ霊園に出現する。

序盤の敵なので強くはないが、モチーフのムシュフシュの色違いで最初の敵竜。

なお1作目には「骨竜(こつりゅう)」という亜種が登場していた。

wizardryでは

冒険者によって殺されたドラゴンが、何者かの魔力で蘇った。

冷気の嵐を放つMADALTOの魔法とブレスの特殊攻撃を持ち、魔法も無効化する強敵。

なお末弥純氏のデザインは、ファンタジー漫画『BASTARD!!』に登場したものに影響を与えている。

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