概要
エル'ケブレス(L'kbreth)とはWizardryに登場するキャラクター(モンスター)。
初出はリルガミンの遺産(以下LOL)。
なお日本語表記は長い事「ル’ケブレス」(国産パソコン版では「レ.ケブレス」)となっていたが、原作者であるロバート・ウッドヘッド氏の指摘により、現在ではこの表記に改められている。
緑(や青系)の鱗を持つ巨大なドラゴンの姿をしている。ちなみに雌(英語ではSheと呼ばれている)。
世界を支えている大蛇の五匹の子供の一匹とされている。またその力はこの星の力そのものであるらしい。
LOLにおいて、冒険者(プレイヤー)はリルガミンを襲った未曾有を天災を解決する手段として彼女が守る神秘の宝珠を求め、迷宮に挑むことになる。
エル'ケブレスは人間など及びもつかない英知の持ち主であり、世界に混乱が起きていることも、その解決のために人々が神秘の宝珠を求めていることも理解しているが、同時に善または悪の一方向に宝珠の力が暴走する危険も憂いているため、彼女の前を通るには両方の戒律の者たちが協力した証を見せる必要がある。
敵としては攻撃が命中せず、呪文も無効化される為に倒すことができない(クリティカルヒットなら倒すことができるが、すぐに再戦が始まるので無意味である)。
ただしファミコン冒険ゲームブックシリーズの『ル・ケブレスの魔窟』ではただのモンスターと化しており、戦闘で倒すことができる(と言うより、ボスなので倒さないとクリアできない)。
石垣環によるコミック版『ウィザードリィ外伝』ではリルガミンの守護神として登場(名称は「ル’ケブレス」)。
世界の危機に主人公たちを強制的に召喚して問題に対処させている。
第二部ではホウライ(作品オリジナルの和風国家でリルガミンの東方に有り、物語冒頭ではリルガミンと戦争状態であった)の守護神である鳳凰もまたル’ケブレスの一面であることが明かされた。
※この作品ではル' ケブレス(鳳凰)の正体は「世界」そのものであり、こういった姿は人々の望む形を取っているにすぎない。また「世界」の消滅は当然自身の消滅であるが、過剰に干渉することができないため、主人公たちの様な力を持つ者(作中では「守護者(ガーディアンズ)」と呼ばれる)が対処するように仕向けている。