もしかして:エターナ・フレイル
概要
棍棒状の持ち手と打撃部分である「穀物(からもの)」を鎖や金属の輪、あるいは革紐などで繋いだ形状。
大きく二種に分かれ、持ち手部分は片手持ち用の比較的短い『ホースマンズ・フレイル』と、両手持ち用に長い物『フットマンズ・フレイル』に大別される。
また穀物は棒状であったり分銅状であったりと、幾つかバリエーションが存在する。
中国では「梢子棍(ショウシコン)」と呼ばれ、多節棍の一種に分類される。
古代エジプトにおいては元の農具が農業の象徴として、牧畜の象徴である羊飼いの杖とともにファラオ像の手に握られている。
本来は鎖や革紐の「しなり」によって打撃の威力を上げた武器であり、鎖の長さはあまり長くない。
威力が高く射程が少し長いが、扱いが難しい棍棒といったところか。
元々農具としての特性から、製造や入手が容易な長柄武器タイプのフットマンズ・フレイルは、農民出身の民兵によく使用されていた。実際、中国の歴史書には、「北方の騎馬民族よりも農民出身の兵士がフレイルを上手く扱っている」との記録が書かれている。現存の中世欧州武術書に登場するのも長柄のフットマンズ・フレイル。
逆に片手タイプのホースマンズ・フレイルは振動が激しい馬上に不安定で運用は難しく、使用記録はそう多くない。
棘付鉄球状の穀物を持ったものは特にモーニングスターと呼ばれ、区別される事が多い。