ヌンチャクが描かれたイラストに付けられるタグ。
概要
ヌンチャクとは打撃武器の一種である。ヌンチャカなどと誤記されることもある。
中国的なイメージがあるが、発祥は日本の沖縄で伝承されているの琉球古武術の武器であるとされる。しかしながら、発祥地については未だ決着をみていない。
形状・用途
基本的には一本のみ、ないし二本一対で扱い、振り回して打撃を与えるように振るう。また、棍棒のように打ち、突きなどに用いる。
材質は、棒の部分は樫、紐は馬の尾毛を用いた伝統的なものから、昨今では合成樹脂や金属製の鎖などを用いたものまで様々である。
遠心力が加味される打撃は意外に高威力で、その性質上軌道を読み辛いが、扱いが難しい。
ブルース・リーによる伝播
有名になるきっかけとなったのは、ブルース・リーが映画『燃えよドラゴン』などで使用した効果が大きいとされるが、実はリーにヌンチャクを薦めたのは日本のアクション俳優倉田保昭である。
また、ブルース・リーが用いたのはヌンチャクではなくフィリピン武術のタバク・トヨクであり、その操法もカリ棒(二本の短い棍棒を両手に持ち太鼓のように敵を叩く)の動きをアレンジしショーアップしたものであるため、伝統的なヌンチャクの動きとは異なる。
ヌンチャク使いのニンジャ
ブルース・リーに続き、アメリカでは90年代より映画やゲーム、コミックなどに「ヌンチャク使いのニンジャ」と言うキャラクターが散見されるようになる。
そのきっかけは、80年代の末期。ショー・コスギ主演による「Enter The NINJA」（邦題「燃えよNINJA」）シリーズが大ヒットした事から始まる。それに伴い様々な『ニンジャもの』作品が作られるようになり、ここから90年代のアメリカでニンジャブームが到来。
その際に「東洋的なイメージ」から、様々な作品に『ヌンチャクを用いるニンジャのキャラクター』が登場するようになり、『ヌンチャク使いのニンジャ』という存在が定着するようになった。
下記のヌンチャク使いキャラクターの中に記載されている「ニンジャのヌンチャク使い」は、この90年代のブームが源流と言える。
著名な使用者
- ウルトラマンレオ（ウルトラマンレオ）:槍使いのケットル星人との戦いでその辺の煙突をむしり取って「レオヌンチャク」に変形させ使用。でも砕かれる。
- ケンシロウ(北斗の拳)：ザコ狩りにたまに使う。ファルコ戦で破壊された。
- マイト・ガイ(NARUTO)：「双襲牙」の名を持つヌンチャクを使用。
- ホンフゥ(餓狼伝説シリーズ)：対戦型2D格闘ゲームでも珍しいヌンチャク使い。
- ミケランジェロ(ミュータントタートルズ)：ヌンチャクを得物として扱う忍者亀。
- マキシ(ソウルキャリバーシリーズ) 武器がヌンチャクの琉球の海賊。
- フジキド・ケンジ(ニンジャスレイヤー)：真の三神器の一つ「聖なるヌンチャク」を使用。
- 範馬勇一郎、範馬勇次郎(グラップラー刃牙シリーズ)：武器としてのヌンチャクは使用していないが、人間をヌンチャクのように振り回す奥義「ドレス」を使用。
- ダンテ(デビルメイクライシリーズ)：『3』において氷の力を司る「ケルベロス」という三節のヌンチャクを使用する。他にもショットガンをヌンチャクの様に振り回しながら全方位に向けて発砲する「ファイアワークス」と言う技と、空中版の「ファイアワークスエア」という技を使用する。
- アッシュ(ApexLegends):シーズン16後半の「サンスクワッド」イベントの格闘武器。「ストロンゲスト」という名前で登場している。
- セルフィ・ティルミット（ファイナルファンタジー8）：見かけと言動に反して扱いの難しいヌンチャクを巧みに操っている。ちなみに用法は鎖を伸ばしつつ、片方の棍を投げつけるというもの。
- ムカデヨウキヒ（仮面ライダーX）
- ゲキレッド（獣拳戦隊ゲキレンジャー）：「ゲキヌンチャク」を使う。
- 稲垣 丈（ラストブロンクス）：ストリートギャング「新宿ＭＡＤ」のリーダー。ヌンチャクは右手に握り、左手での手刀やアッパーカットなどを取り混ぜつつ戦う。
- ライオカイザー（トランスフォーマーV）：ヌンチャクを武器に持つ。
関連タグ
武器 棍棒 三節棍(多節棍) トンファー 日本 沖縄 琉球 空手
