ホンフゥ
ほんふぅ
香港の警察官。ホンフゥは本名ではなく通り名(漢字表記では紅虎)。『餓狼伝説3』より登場。
秦の秘伝書を求めサウスタウンに流れ着いた山崎竜二を香港からわざわざ渡ってきて追うほど、山崎逮捕に執念を燃やす。
実はキム・カッファンとは同じ道場で修行した間柄で、『カデンツァの嵐』のダッシュの構えが『鳳凰脚』と似ているところに、彼がテコンドーを習った時期があることを感じさせる。
また、その時期にキムの愛妻ミョンサクとの結婚のきっかけを作った。
それ故か、キムからは絶大な感謝と友情を向けられており、何かしらにつけて恩返しをしてもらうそうだが、ホンフゥ自身が望んでいることではない。それどころか、ホンフゥは『規則』を苦手なものに挙げる自由人気質の持ち主なので、生真面目なキムの性格を苦手とし、一緒にいるとサブイボが出るほど彼を煙たがっている。
よく一緒に修行できていたものだと思うが、最近になり師匠・ガンイルが登場した事で、そのあたりの疑問も解決したかもしれない(きっと彼とは気が合っていたことだろう)。
警官としては有能なのかどうか甚だ疑わしく、「趣味:おとり捜査」とあるが、これは本部の意志を無視して自分で勝手に行っているモノで、これが原因でしばしば謹慎処分を喰らっている。よくクビにならないものだ。
銃の扱いはへたくそなため、銃の代わりにヌンチャクを携帯している。ちなみに、警官としての有能さには疑問があるものの、戦闘能力という一点においてのみならば申し分なく、それがクビにならない理由であろう。
ブレンダという美人の恋人がおり、キムとも面識がある。ちなみに、ブレンダとは互いに『結婚せず、恋人の距離感を保つこと』を望んでいる模様。
他にも、チン・シンザンとも面識があり、犬猿の仲だが、彼の裏社会での活動を摘発しようとした際に格闘家としての腕前を知ったことや、根っからの悪人ではないことを感じ取り、それまでの暗躍を見逃す代わりに裏社会の情報提供を受けるという協力関係を築いている。このあたりの『どうやって正義を為すか』という考え方については、『悪は許さない、徹底的に更生させる』と考えるキムとは対照的で、清濁併せ呑む思考の持ち主である。
冒頭のセリフや見た目からわかるように、モデルは武田鉄矢とジャッキー・チェンだが、それよりも内村光良にものすごく似ているとよく言われ、特に『餓狼3』・『RB』では本当に内村そっくりで、ファンからホンフゥ=ウッチャンと定着している。
博多弁は設定上「中国訛りの酷い英語」を日本語に表現しなおしたもの。当の本人は英語が堪能と思い込んでおり、複数人から「聴くに堪えない英語」と酷評されても「アンタのヒアリングがなっとらんちゃ」と返している。
CVは森川智之。好青年・美形でお馴染みの方だが、脇役やギャグ系の主人公を演じると、おふざけキャラを全開で演じる御方でもある。本人曰く『ジャッキー・チェンの吹き替えでお馴染みの石丸博也をインスパイアして、あぁいうキャラにしている』とのこと(某ラジオ番組では石丸博也のモノマネを披露した事もあるとか)。
なお同じく『3』で初登場のボブ・ウィルソンも森川が演じている。ちなみに、ボブの方が『森川氏といえばこういうキャラを多く演じている』というイメージに繋がりやすい演技である。