“ I'll chisel your grave-stone,Sleep well.”
「貴様の墓は私の手で名を刻んでやろう、安らかに眠るがよい…」
プロフィール
出身地 | ドイツ |
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生年月日 | 不明(年齢不詳) |
身長 | 200cm |
体重 | 145kg |
趣味 | 中世の骨董品収集 |
好きな食べ物 | 何でも |
嫌いなもの | 虚構・虚勢 |
大切なもの | 騎士道精神 |
特技 | ギャンブル(意外とセコイ) |
得意スポーツ | スポーツに興味はないが、やれば何でもできる |
担当声優 | マイケル・ビアード(餓狼SPECIALまで)、B.J.LOVE(RBS~RB2,KOF96~98UM)、鈴置洋孝(OVA)、青山穣(ALLSTAR) |
人物
正しくは「ヴォルフガング・クラウザー・フォン・シュトロハイム」であるのだが、あまりに長いのでクラウザーでファンの間では通っている。
長い名前の理由は、ドイツの古城「シュトロハイム城」の主であるため。
姓が違うので意外と思う人も居るようだが、ギース・ハワードとは腹違いの兄弟(ギースが兄)。
二人の父親は、諸事情あって妻とギースを捨て、シュトロハイム家に婿入りし、クラウザーをもうけている。
ギースはそれを恨み、父親への復讐のためにシュトロハイム城に乗り込んだが、当時まだ少年であったクラウザーに返り討ちにされた。
以来、ギースはクラウザーを恐れて対決を避けており、餓狼シリーズにおいて事実上最強の存在として君臨している。
なお、その父親も、クラウザーの手で殺されている。これは、クラウザーがあまりに強くなりすぎたため、組手でうまく手加減できなかったためとされる。
余談だが、父親の名前は「ルドルフ・クラウザー・フォン・シュトロハイム」(旧名:ルドルフ・フォン・ザナック)。ドイツのサイボーグに名前が似ているが、元ネタだろうか。
ボンガロではリヒャルト・シュトロハイムという名の息子がいたとされている。
このリヒャルトはアンディ・ボガードに瓜二つで、過去に修業を兼ねた真剣勝負の中で誤って自身の技を暴発させてしまい死なせてしまった為、アンディを攫い、彼を無理やりシュトロハイム家の次期当主にしようとする奇行に及んでいた。
嫌いな物が「虚構・虚勢」で大切なものが「騎士道精神」と威厳に満ちた、まさに「帝王」と言う雰囲気を醸し出す人物。
そして彼を語る上で外せないのは、ステージBGMであろう。
大聖堂を思わせるシュトロハイム城大ホールに流れるは、かのモーツァルトのレクイエムから「怒りの日」。対決前に発せられるクラウザーのセリフ(上記の英文がソレ)と相まって、最終決戦を壮大な雰囲気にさせている。
モーツァルトやゴッホなどの天才的な芸術家を崇拝しており、自身を「格闘という芸術の天才」と称し、彼らに比肩する存在としている。
配下に、三闘士としてビリー・カーン、アクセル・ホーク、ローレンス・ブラッドがいたが、ビリーはギースのスパイとして入っただけ(尤もそれは後付け設定で、当時ギースは本当に死んでいた設定になっていたので、ビリーはテリーへの復讐を兼ねて已む無くクラウザーと組んでいる設定になっていた)で、アクセル・ホークは悪に馴染めないからと離反された。唯一ローレンスのみが残ったが、忠誠心はさほど高くない。
ちなみにストーリー上では、テリー・ボガードとの決戦の後にクラウザーは不可解な自害で自らの命を絶っている。
その為、その後の『餓狼伝説SPECIAL』・『リアルバウト餓狼伝説SPECIAL』・『リアルバウト餓狼伝説2』はストーリーの無い、お祭り作品となっている…と旧SNKの公式にあったのだが、SNKプレイモア公式の携帯小説版では「自決はしたが死ねず、ギース亡き後も生きており、サウスタウンを訪問してアメリカ進出の足がかりとし、また戦利品を手に入れようとしたが、難なく手に入るのは彼の騎士道精神や美徳に反するとしてあっさりと手離し、テリー・ボガードとの再戦を望んだ」とある。生きているのか死んでいるのかはっきりしない男である。…帝王の名が泣くぞ。
KOFシリーズでは普通に生きており、『KOF94』では餓狼チームのEDでルガールなど小物と言わんばかりにギースと共に登場。『KOF96』ではギースに利用される形で表舞台へ進出すべくボスチームを組んだ。一応、クラウザーもギースの企みを探るつもりだったのだが、実際は無茶苦茶KOFを楽しんでいた。どれくらい楽しんでたかというと、ギースが自分達を手駒にしていると知ってMR.BIGはギースを狙撃していたのに、クラウザーは恨み言一つ言わずに大満足した様子で帰るくらい。
『餓狼伝説2』及び『餓狼伝説SPECIAL』では細めだったのだが、出る度に何故かごつくなっていった。またドイツ人なのに何故か英語で喋る(まあ、担当声優のB.J.LOVE、マイケル・ビアード両氏はアメリカ人だから仕方ないね)。
アニメ版「バトルファイターズ餓狼伝説2」では、異様なまでに若い姿で登場している。ちなみに声優は前述の通り鈴置洋孝氏。
本作のクラウザーは髭も無く、テリーとほぼ同じか若干上程度の年齢にされている。スタッフによると、『アニメ版のクラウザーは、テリーの対極の存在。いわば裏テリー』といった存在にしたため、設定変更したとの事。
父親を組み手中に殺害し、最強となっても虚しさしか感じていなかった。その時から悲しみを感じず、涙を流さなくなったと自身で語っている。
表向きは伯爵の爵位を有した貴族で、国内にてVIPの警備を行っていた様子。裏社会にもかなりの影響力を有していたらしい。
劇中ではキムと対戦し勝利した直後のテリーに勝負を申し込み、テリーの奥義・波動旋風脚を直前に見ただけでそれを習得。テリーを彼自身の奥義で敗北させている(そのため、テリーは自信を失い、しばらくの間自暴自棄になっていた)。
後にウォルフガング城でテリーと再戦した際には、ブリッツボールとカイザーウェーブを披露するが、テリーも新必殺技としてパワーゲイザーを会得しており、互角の戦いを繰り広げる。
この戦いに敗北した後には、ゲームのストーリーと同様に城から飛び降りて自害している。
ただしその際には、自分の負けを認め、全力で戦えた事に満足を覚えていた。また、飛び降りる際には、父親への贖罪めいた言葉とともに、枯れたはずの涙を流していた。
(なお、ギースはクラウザーが自害した事を知った時、「愚かなりクラウザー」と笑みを浮かべていた)
ソーシャルゲーム『ALLSTAR』では青山穣が声を担当。ゲーム版においてクラウザーの声を日本人声優が演じるのは初めてであり、初登場の1992年から数えて実に27年後である。
額の傷は、かつてボガード兄妹の義父であるジェフ・ボガードと対戦した時にパワーウェイブを受けて付けられたものらしいが、地を這う飛び道具が額にヒットする状況って一体…(本当はバーンナックルの誤植だが、スタッフが「面白いからパワーウェイブでいいや」としたらしい)。
モデル
SNKから公式にアナウンスされている、クラウザーのモデルはプロレスの神様「カール・ゴッチ」。名前もゴッチ氏が一時期「カール・クラウザー」を名乗っていたことに由来すると見られている。
その為か、次第に結構プロレスを思わせる技が増えていった。特に『KOF96』と『KOF98UM』は顕著。
性能
攻撃力とリーチは非常に優秀だが、図体がでかい為当たり判定が大きいのも悩み。
上下に打ち分ける「ブリッツボール」で牽制しながらレッグトマホーク等の技を当てていく戦法が主となっている。
餓狼伝説シリーズ
プレイヤーキャラとして初登場(後述する家庭用移植版除く)した『餓狼伝説SPECIAL』は「ブリッツボール」や超必の「カイザーウェイブ」を使った 圧倒的な空間制圧能力を持つが、ライン移動されしゃがまれるとライン攻撃が当たらなくなる為事実上詰む事態が起こる。しかし1ラインだとかなり強い方。
餓狼シリーズで再登場した『リアルバウト餓狼伝説SPECIAL』では、格ゲー史上初100ドット超えか(大凡キャラ2人分)を吸い込むコマンド投げ「ギガティックサイクロン」を習得した。
『餓狼伝説2』の一部家庭用移植版では隠しコマンドにより三闘士と共に使用可能。メガドライブ版では足が炎に包まれた状態でレッグトマホーク(餓狼伝説SPECIALの時と違い必殺技ではない)を行うオリジナル必殺技の「激レッグトマホーク」が追加された。
KOFシリーズ
性能的に恵まれている場合が多く、エキストラモードとの相性もよい。ただし技のコマンドに似通ったものが多いため暴発しやすく、コマンド入力に正確性が要求される。またノーゲージでの安定した対空技がなく、対空の使い分けが必要で若干ゲージに依存するが、追い込まれた状況での逆転力が強いため大将に向いている。またノーゲージの無敵技自体はあり、切り返しや割り込みは強い部類に入る。
『KOF96』では、各技の威力もでかいが隙も大きいと言うハイリスクハイリターンなキャラとなっており、特に「カイザーキック」をかますと着地から立ち上がるまで隙が出来てしまいそこから攻撃されまくって最悪KO負け…なんてことも。
やたらと投げ技が増え、プロレスラーの様になった(モデルがプロレスラーだからと言えばそれまでだが)。
この作品では「カイザーウェイブ」の判定が強く、絶対に消されない。ゲーニッツの「よのかぜ」に相殺されず、極限流の「覇王翔吼拳」なども一方的に貫通する。
ちなみにかの『ゲーメスト』によるキャラ性能評価では、クラウザーを含めたボスチーム(他はギース・Mr.BIG)全員が完全なる平均点だった。ボス…チーム…?
『KOF98UM』では正直ぶっ壊れキャラ。上下に打ち分ける飛び道具持ち、崩し、1フレ投げ&無敵投げ、奇襲、当て身、飛び道具ガード不能(バグ?)、対空、どれを取ってもほぼ欠点が無く、さらに小技からの大火力コンボ持ち。 明らかな調整ミスと言われ、単独で最強と言われている程強い。強いて弱点を挙げるなら、ゲージ依存が強い事位。闘劇でも圧倒的な使用率を誇っていた。
強すぎたためか、調整版である『ファイナルエディション』では全体的に弱体化された。
悪夢の「カイザージャンプ」。
ゲーム上でのクラウザーを語る上で、外してはならない話題がカイザージャンプ。
これは『餓狼伝説SPECIAL』において、彼の超必殺技カイザーウェイブのコマンドが(右向き時)左タメ右上+ACと言うコマンドだったため、
タメが不十分だったり、ボタンを押すタイミングがちょっとでも遅いと、相手に向かって豪快に昇りジャンプボディプレスをかましてしまうことになり、これが「カイザージャンプ」と呼ばれた。
更に、上手く出せたとしても飛び道具で消せるし、何よりそんな事をしなくても、ライン移動で安全に躱せるので、リスクとリターンが全く見合わない。
『リアルバウト餓狼伝説SPECIAL』でもコマンドが左タメ右上+BCだったため同様の事態が起きたが、それ以外では上方向への入力は必要ないためジャンプが暴発することはなくなった。
関連イラスト
こう見ると、格闘家というより皇帝としか思えない。
かなりデフォルメされてこそいるが、概ね原作そのまま。この攻撃をスカらせて、脅威の間合いを誇るコマンド投げを狙うのがクラウザーの切り札だったりする。
右端にいるクラウザーがどう見てもONEPIECEのフランキーしか見えなくもない。
関連タグ
テリー・ボガード…オフィシャルストーリー上で敗れた相手。
ギース・ハワード…腹違いの兄。
ローレンス・ブラッド…配下ではあるが忠誠心は薄い。
アクセル・ホーク…かつての配下。
ビリー・カーン…配下だったがギースのスパイだった。
キム・カッファン…ある作品でのEDでは、彼のセコンドになる。
ルガール・バーンシュタイン…クラウザー同様カイザーウェイブを使用する。
Mr.ビッグ…「KOF96」でのボスチームのメンバー。