ピクシブ百科事典は2024年5月28日付でプライバシーポリシーを改定しました。改訂履歴

トンファー

とんふぁー

「棍棒」に属する打撃武器。 中国武術の武具である「枴(カイ)」が、琉球王国(沖縄)に伝播して変化したもの。 丁字型の短い棒ながら、多彩な動きに合わせられる優れた近接武器。
目次 [非表示]

概要編集

トンファーとは打撃武器の一種である。

旋棍とも呼び、中国拳法的なイメージもある武器だが、現在の形状はヌンチャクと同様に日本沖縄で伝承されている、琉球古武術の武器がベース。

形状・用途編集

硬質な木材をT字型に組んだシンプルなもの。

中国に存在する枴(カイ)と呼ばれるトンファーより大型のものが、琉球王国に伝播して現在のものになったと考えられている。

近現代だと、アメリカやヨーロッパでは打撃部を角柱から円柱に変えた「トンファーバトン」を警棒として採用しているほか、大型の棒状ライトをトンファー型にするグリップなども流通している。


横に突き出た短い棒を握ると、長い棒の部分が腕に沿うように構えられる。武術の心得が無い初心者なら長い部分を利用して棍棒警棒のように打撃・防御に用いるが、熟練者なら籠手のように腕を守りつつ、先端で突き、側面で打ち、回転させて叩きつけ、さらに逆向きに持って突き出た棒を利用し関節に絡める、投げつけるなど、攻防一体の多彩な使い方に対応する。


二刀流のように両手に持つイメージも強いが、片手だけに持ち一方の手は空けておくことで臨機応変な使い方ができるという。もともと沖縄武術の体系に組み込まれているため、蹴り技や組み技とも合わせて使うことが想定された武器であり、空手や逮捕術などとは技術や間合の面で共通点を持つ。


欧米には日本から伝わり、使い勝手の良さから一部の警察組織などで警棒がわりに採用された。

しかしロス暴動で警官が市民への暴行に用いたことや、いかにも武器然としていることから「威圧感がある」という市民の声もあり、近年は伸縮性の警棒に置き換わっている。

アメリカで警備員がトンファーバトンを装備している描写は、映画ターミネーター2などでも見られる。


創作物でのトンファー編集

発祥と発展に武術が関わっているのもあって、拳法使いや中華イメージのキャラに持たせる例が多く見られる。

また、多彩な操作に熟練を要すること、格闘の間合いに持ち込む技量、流血しにくい打撃武器といったイメージから、武術や体術を能く修めた達人や仙人や老戦士、ニンジャ系の得物としてもウケが良い。


フィクションのお楽しみということで安全性や強度などは置いといて錘を取り付け叩き込むタイプや、打撃部分を刃にして切り刻むブレードトンファーやビームトンファー、果ては棒状部分に銃身やパイルバンカーを内蔵したカラクリ兵器ガントンファーバズーカトンファーなどの銃棍一体の創作武器も登場している。

ガントンファーは1999年にコミック『RAVE』で登場し、その後『リベリオン』の影響でガン=カタが広まった事で幅広く知られる事になったようである。

いずれにしても「剣や槍とは一味違う武器」として登場するパターンが多く、両手に二刀流で装備し、クルクル回転させながら連打のラッシュをかけるといった戦闘描写も好まれる。


世代によってはトンファーキックも外せないだろう。

トンファーの修行から帰ってきて初披露した技がなぜか強烈な前蹴りというネタではあるが、概要でも述べた通りトンファーは武術と関連の深い武器であり、トンファーを装備しつつ蹴るというのはあながちおかしな行動でもなかったりする


トンファーを武器にしているキャラクター編集


関連タグ編集

武器

トンファーキック

空手

穿龍棍モンスターハンターFに登場する武器。二刀流型で、蹴り技やパイルバンカー的な機能も持つ。

仁王(ゲーム)…武器種の一つに二刀流トンファーがあり、諸手突きとともに爆炎をぶっ放すガントンファー的な攻撃も繰り出せる。


外部リンク編集

トンファー - Wikipedia

短器械のブース SHORT WEAPON BOOTH

関連記事

親記事

棍棒 こんぼう

子記事

兄弟記事

pixivに投稿されたイラスト pixivでイラストを見る

pixivに投稿された小説 pixivで小説を見る

このタグがついたpixivの作品閲覧データ 総閲覧数: 1869287

コメント

問題を報告

0/3000

編集可能な部分に問題がある場合について 記事本文などに問題がある場合、ご自身での調整をお願いいたします。
問題のある行動が繰り返される場合、対象ユーザーのプロフィールページ内の「問題を報告」からご連絡ください。

報告を送信しました

見出し単位で編集できるようになりました